週刊OSM 479

2019/09/17-2019/09/23

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SotM 2019 ハイデルベルク(ドイツ) 1 | Photo © Thomersch CCBYSA2

SotM 2019

  • 今年の国際版State of the Mapがハイデルベルク(ドイツ)で盛大に開催されました。TwitterのOSMアカウントは約600人の参加者集合写真をツイートしています。
  • weeklyOSMチームのうち何人かはSotM 2019で直接顔を合わせることができました。普段はユーザー名だけのやりとりですが、お互いに顔を見ることができました。
  • ハイデルベルク大学GIS研究グループのニュースページにSotM2019開催に関する記事が掲載されました。
  • Maptiler社のブログにSotM2019に関する記事が掲載されました。
  • Chaos Computer ClubがSotM2019の発表動画をウェブサイトに掲載しています。
  • 奨学金を獲得してSotM2019に参加したPolyglot氏およびAnditabinas氏が参加レポートを書きました。

マッピング

  • Warin氏は、馬の荷車を脱着したり馬に乗るための補助をする台(Mounting block)のタグ付け提案への投票を開始しました。この投票では複数のタグ名が挙げられ、そこに投票する形を取っているため、通常の投票とは少し異なります。
  • Bingマップチームはウガンダとタンザニアの建物ポリゴンを作成し、OpenStreetMapで使えるように提供しています。
  • キャンプ場へのタグ付けを拡充する提案は、承認に必要な票を獲得できず否決されました。
  • ATM以外で、店舗などのレジで現金の引き出しができる施設へのタグ付け提案は投票者全員の賛成で承認されました。反対の票は締め切りを過ぎてから投じられたものです。
  • キリスト教の巡礼ルートの一部に地下鉄ルートを入れたリレーションが作成されました。このルートの妥当性についてドイツ語フォーラムで議論されています。

コミュニティ

  • OSM大賞2019の受賞者が発表されました。受賞者および立候補者の皆さんにお祝いと感謝を申し上げます。
    • コアシステム: Andy Allan
    • イノベーション: Adrien Pavie
    • 影響力の高い記事: Steve Friedl, Guillaume Rischard
    • 今年のマッパー: Alan Mustard
    • コミュニティ: Nathalie Sidibé
    • チーム: Data Working Group
    • Ulf Miller: Victor Shcherb
  • Marco Minghini氏とFrancesco Frasinelli氏は「本質的な品質評価のためのOpenStreetMap履歴:OSM最新ですか?」というタイトルの論文を発表しました。
  • OpenStreetMap Foundationコロンビアは様々な人々にとってICTが身近になるために使えるゲーミフィケーション手法を作成しました。
  • Jennings Anderson氏がSotM2019で発表した、OSMデータおよびマッパー統計データを視覚的に分析した内容をブログに掲載しました。

インポート

  • CycleStreetsロンドン交通局(TfL)からサイクリング関連データの大規模なインポートを検討しており、現在のOSMでは利用できない有用な情報を使えるよう11の新しいタグを提案しました。彼らはこの提案に対する意見を求めています。

イベント

  • 地理空間情報のミートアップMaptime Bostonは10/2にFacebook社のボストンオフィスで開催されます。
  • OSMとオープンGISのカンファレンスSchemotechnicaは10/10にモスクワ(ロシア)で開催されます。参加登録受付中です。

OSM人道支援

  • HOT社がフルタイムで働く技術ディレクターを募集しています。
  • 国境なき医師団はMissin Mapsによる地図作成が行われるまで手書きの地図で麻疹の予防接種を行っていました。日本語での記事もあります。
  • Yer Çizenlerはデニズリ(トルコ)で発生した地震の被災地域をマッピングするプロジェクトを立ち上げました。
  • 英国の非営利分野向け雑誌Third Sectorのウェブサイトには、OpenStreetMapなどの市民科学プロジェクトが慈善団体にどのように役立つかが紹介されています。
  • HOTは現地での情報収集と管理を行えるツールMapCampaignerの改良を行うことを発表しました。
  • Aimée Sama氏(トーゴ)が実施している都市のヒートアイランド化をマッピングするプロジェクトに関してSotM2019で発表しました。ヒートアイランド現象を抑制するために、植樹や緑地帯を敷設する計画に活用する予定です。

教育

  • YouthMappersが行う研究奨励金給付の申し込みが始まりました。11/1まで申請を受け付けています。活動中のYouthMappers支部に所属した学生が申請できます。

リリース

  • Sven Geggus氏がOpen Camping Map更新しました。電力供給ソケットのタグに対応してアイコンを表示できるようになっています。
  • Joseph Eisenberg氏が標準地図スタイルOSM Cartoのバージョン4.23.0についてユーザー日記を書いています。新バージョンではleisure=sports_centreなどのラベル表示が復活し、飛行場がより明るい色になり、駐車場のアイコンが二重に表示されるバグが修正された他様々な変更が行われています。
  • OSM関連ソフトウェアの更新情報はOSM software watchlistで確認することができます。また、Twitterのハッシュタグ#OSMSoftwareWatchlistで更新されたソフトウェアを知ることができます。

ご存知でしたか?

  • OSMクロアチアのサーバーではOSMで利用可能になっている様々な航空写真をTMSレイヤーとしてホストしています。

その他の “ジオ” な事柄

  • Alasdair Rae氏はFOSS4GUKの発表スライドへのURLツイートしています。
  • 空白地図保存王立協会」は英国陸地測量部が作成した地図のうち、地物が何もないエリアを愛好する団体です。しかしOSMマッパーの活動により、何もないエリアは存続の危機に瀕しているとのことです。
  • streetfightmag.comではプライバシーを重視した地図アプリを特集していて、5つのアプリを簡単な説明付きで紹介しています。
  • アイルランドは土地利用データが不十分であることを解説した記事がThe Irish Times紙に掲載されました。利用可能な唯一のデータはEUが管理するデータであり、25ヘクタールより小さなエリアはデータ化されていません。
  • ベルリン市に自動運転車の試験走行が可能な道路が開設されました。ブランデンブルク門とErnst-Reuter-Platz広場を結ぶ3.6kmのコースで、一般車両と道路を共有します。
  • オランダの地理空間データ登録システムに関する記事が Geospatial World 誌に掲載されました。様々な組織が独自に保有していたデータを取りまとめるため、組織間の協力が必要であったことなどが開設されています。

まもなく開催

場所名称開催日
名古屋第2回まちマップ道場-伊勢湾台風被災地を訪ねる-2019-09-28japan
ストラスブールRencontre périodique de Strasbourg2019-09-28france
亀岡市京都!街歩き!マッピングパーティ:第12回 穴太寺(あなおじ)2019-09-29japan
マインツStammtisch2019-09-30germany
ローマIncontro mensile2019-09-30italy
ロンドンLondon Missing Maps Mapathon2019-10-01united kingdom
シュトゥットガルトStuttgarter Stammtisch2019-10-02germany
ブルノState of the Map CZ+SK 20192019-10-02-2019-10-03czech republic
ボーフムMappertreffen2019-10-03germany
モンルージュRencontre mensuelle des contributeurs de Montrouge et alentours2019-10-03france
藤沢市湘南マッピングパーティ2019-10-05japan
キンシャサRencontre OSM Kinshasa2019-10-05democratic republic of the congo
BallaghadereenMap Ballaghadereen2019-10-05ireland
ブダペストOSM Hungary Meetup reboot2019-10-07hungary
リヨンRencontre mensuelle pour tous2019-10-08france
ミュンヘンMünchner Stammtisch2019-10-08germany
ソルトレイクシティSLC Mappy Hour2019-10-08united states
ハンブルクHamburger Mappertreffen2019-10-08germany
ケルンKöln Stammtisch2019-10-09germany
アルロンEspace public numérique d’Arlon – Formation Consulter OpenStreetMap2019-10-09belgium
サンホセCivic Hack & Map Night2019-10-10united states
ナントRéunion mensuelle2019-10-10france
ベルリン136. Berlin-Brandenburg Stammtisch2019-10-11germany
ベルリンBerlin Hack Weekend Oktober 20192019-10-12-2019-10-13germany
グレーター・マンチェスターJoy Diversion 82019-10-12united kingdom
Santa FeState of the Map Argentina 20192019-10-12argentina
ボルドーRéunion mensuelle2019-10-14france
台北OSM x Wikidata #92019-10-14taiwan
ケルン・ボン空港Bonner Stammtisch2019-10-15germany
リューネブルクLüneburger Mappertreffen2019-10-15germany
アルロンEspace public numérique d’Arlon – Formation Contribuer à OpenStreetMap2019-10-16belgium
ベルリンMissing Maps Mapathon – Putting the Wolds’s Vulnerable People on the Map2019-10-17germany
カールスルーエKarlsruhe Hack Weekend2019-10-19-2019-10-20germany
プリズレンState of the Map Southeast Europe2019-10-25-2019-10-27kosovo
ダッカState of the Map Asia 20192019-11-01-2019-11-02bangladesh
ウェリントンFOSS4G SotM Oceania 20192019-11-12-2019-11-15new zealand
グラン・バッサムState of the Map Africa 20192019-11-22-2019-11-24ivory coast
ケープタウンState of the Map 20202020-07-03-2020-07-05south africa

Note: ここであなたのイベントを見たい場合は、カレンダーにそれを 入れてください。そこにあるデータのみが、週刊 OSM に表示されます。 カレンダー 内で都市や国に言及するのを忘れないでください。

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