週刊OSM 506

2020/03/24-2020/03/30

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「オープン」情報1 | © caresteouvert.fr/mentions-legales CC-BY-SA | © map data OpenStreetMap contributors

マッピング

  • Sören Reinecke氏が、いくつかある遊具のタグ付けを整理するため提案を作成しました。
  • GOWin氏が、ルソン島(フィリピン)で毎週行われていたWeMap(Wednesdays MapaTimeの略)がオフライン開催からオンライン開催に変更されることを書いています。
  • Joost Schouppe氏は、新型コロナウィルスで外出の自粛を求められているものの、近所の外出が可能な地域のマッパーに対し、近所の道路マッピングを勧めています。作業方法の説明を求められた彼は、ユーザー日記で説明を書きました
  • Manonv氏とKateregga1氏は、OSMで難民キャンプをマッピングする方法を統一するためのタグ付けplace=refugee_siteの提案を作成しました。彼らは、2月に受け取った提案へのフィードバックを反映しており、近く投票に移りたいと考えています。
  • MapillaryのChris Beddow氏は4/7 18:00(CET)にCOVID-19対応に向けて地図を整備するためのウェビナーを開催します。彼はOsmoseやPic4Review、MapRouletteを使ったマッピングを説明します。
  • 欧州河川ネットワークは水上交通に広く用いられており、道路番号と同じように水路番号が割り振られています。Dirk氏は移動ルートとしての水路をリレーション化する方法をwikiまとめました

コミュニティ

  • OpenStreetMap Foundation Japanが、日本のマッパー向けにSlackワークスペースを設定したことを発表しました。発表日の21時からはマッピング成果の共有や質問をするイベントが開催されました。
  • Christopher Beddow氏は、イランのOSMコミュニティが取り組んでいた病院周辺のマッピングを改善する取り組みを支援し、その内容をユーザー日記に書きました。この手法を使って他の地域でCOVID-19対応マッピングをする際の注意も書かれています。
  • OSM質問掲示板を動かしているツールOSQAをDiscourseに移行することが協議されています。なおこの件は2年以上前から検討されています。
  • ロシアのOSMコミュニティは「Welcome Mat」をロシア語に翻訳し、独自のドメインでホストしています。
  • Appleがロシアの道路ネットワークを改善するためのMapRouletteタスクを更新しました。お時間ある方は参加してみませんか?

OpenStreetMap Foundation

  • OpenStreetMap Foundationは、osm.orgで利用できる地図レイヤーを増やすことを発表しました。既に利用可能な「標準」「サイクルマップ」「交通マップ」「Humanitarian」に加えてあなたの地図レイヤーを追加したい場合、運営ワーキンググループに連絡するよう呼びかけています。

イベント

  • 3月上旬にモスクワ(ロシア)で開催されたオープンデータデイの発表動画がYouTubeで公開されています。
  • Yevgeny Shirinyan氏はモスクワで開催されたオープンデータデイの感想を投稿しました。

OSM人道支援

  • HOTは、7/1~2にケープタウン(南アフリカ)で開催予定だったHOTサミット2020が延期されるとツイートしています。イベントはオンラインイベントに変更され、新しい開催日や場所については状況を見て後日発表されます。
  • HOT常任理事であるTyler Radford氏は、新型コロナウイルスの影響で活動が厳しい状況であることなどを示し、支援が必要であると呼び掛けています。
  • 被災地のOSMマッピング率を試算する記事がGIMに掲載されました。

教育

  • かつてロシアのGIS会社の代表だったUrbica Andrey Karmatskiy氏が、地理分析を学べる教育資料一式(動画各種ファイル)を無料で公開しました。
  • Blenderを使ってOSMデータから都市の三次元地図を作る動画が公開されています。

地図

  • フランスOSMコミュニティは、ロックダウン中の都市で店舗が開店しているのかopening_hours:covid19=same/offでタグ付けして可視化したマップを作成しました。一般の人もマップ上から開店・閉店情報を地図メモで投稿することができ、非常にたくさんのデータがOSMに反映されました。なおこのマップをフランス国外にも拡張することが検討されています。興味がある人はGithubで相談してください。
  • ウィスコンシン大学マディソン校(米国)がOSMを使ったキャンパスマップを作成しました。
  • ハイデルベルク大学のGIScience研究所は、位置情報を利用したゲームが引き起こすOSMの破壊行為について調査しました。調査ではポケモンGOがOSMを利用するようになった後、OSMの編集が増加し、それと共に破壊行為も増加しましたが、コミュニティは破壊的編集をより迅速に検出して修正できるようになったそうです。
  • Cupivan氏がOSMデータからロシア地域の地図を作成しました。なお、OSMのクリミア帰属問題はまだ解決していません。

switch2OSM

  • 高画質の360度写真やパノラマ写真を公開するサイト360citiesでは、OSMを背景地図として使っています。
  • トムスク(ロシア)の都市環境を改善するアイデアを公開したり、議論するためのサービスでは、OSMを背景地図として使っています。
  • ロシアの送電会社RossetiはOSMを使っているようです。

ソフトウェア

  • OSM Completionistは、GoMap!を基にして、StreetCompleteのような「クエスト」形式でOSMを編集できるようにしたiOS向けアプリです。アプリは現在テスト中で、あなたもこのテストに参加することができます。

プログラミング

  • Arkadiy Chubrik氏はPBFファイルからオブジェクトを抽出できるツールを作成しました。大陸全体など巨大ファイルを扱う場合でもメモリはあまり必要ありません。

リリース

ご存知でしたか?

  • Chrome拡張の「Map helper」は、ウェブ地図の切り替えや地図の比較、座標のコピーのほか、表示している場所をJOSMで開くことのできる機能を持っています。
  • Needgeoでは、ロシア、ウクライナ、ベラルーシといった独立国家共同体の地域のOSMデータをPBF形式でダウンロードできます。
  • ロシア各地域のGarmin用地図データが毎週更新されています。

その他の “ジオ” な事柄

  • Sundar Pichal氏(Google社CEO)が、新型コロナウイルス対応のためデータ保存サーバを提供する予定であると述べました。対応するデータとしてOSMも挙げられています。
  • Mateus Santos氏(Wikimedia技術チーム)がWikimediaマップの解説動画を公開しました。
  • 日本では元ハローマックの店舗がたくさんありますが、米国では元ピザハットの店舗がたくさんあります
  • Stravaにあなたへのおすすめルートを提案する機能が付きました。コミュニティ情報とOSMデータをもとにしています。
  • ほとんどの人にとって住所はあたりまえのものとなっています。しかし、住所を持っていない人もたくさん存在しており、彼らが直面する問題について論じた記事が Guardian掲載されました。
  • ロシアの地図サービス2GISが、ロシア国内での新型コロナウィルスの広がりを視覚化した地図を作成しました。
  • ロシアの検索エンジンYandexが、独自の経路検索システムを発表し、販売を始めました。

まもなく開催

イベントの最新状況は カレンダー などで確認ください。

Note: ここであなたのイベントを見たい場合は、カレンダーにそれを 入れてください。そこにあるデータのみが、週刊 OSM に表示されます。 カレンダー 内で都市や国に言及するのを忘れないでください。

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