週刊OSM 527

2020/08/18-2020/08/24

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メルボルンで発見されたモノリスク 1 | © MS Flight Simulator – picture by Twitter@alexandermuscat | data © OpenStreetMap contributors

マッピング

  • Microsoft Flight Simulatorの影響で判明したメルボルン(オーストラリア)の建物のタグ付けミスに続き、ポルトガルでもクリスト=レイ像(OSM地図)が近代的な高層ビルとしてレンダリングされていることがわかりました。TeleframのOSMポルトガルグループでは、像や噴水、橋脚などをbuilding=yesとマッピングするのは昔からの悪い癖だとLuis Forte氏が言っています。
  • Vollis氏は、葬儀の施設をマッピングするためのタグamenity=funeral_hall提案しています。
  • Supaplex030氏が「標準的な」高さの縁石をタグ付けするkerb=regular提案しました。投票締め切りは9月3日です。

コミュニティ

  • Nirab Pudasaini氏はOSM関連の45000個以上のツイートを解析し、主要アカウント間のつながりを可視化しました。その中には、MapboxやMapillaryの企業活動人道支援活動教育活動などのクラスターが見受けられたとのことです。
  • Arjun氏が、地理空間分析のためにOpenStreetMapから道路や国立公園、そのほかの地物をベクトルデータとしてダウンロードする方法についてブログを書いています。
  • Chomba Chishala氏とYusuf Suleiman氏はSDGs目標を達成するためにYouthMappersでおこなっている活動を紹介しています。
  • Christopher Beddow氏が、どういったデバイスを主体にOSMを編集しているかというアンケートをTwitterで行いました。リプライではスマートフォンで編集する方法についてコメントが寄せられています。
  • OSM運営チームが新しいセカンダリデータベースサーバーの運用を開始しました。
  • OSM USの8月のニュースレターが公開されました。
  • María Fernanda Peña Valencia氏がYouthMapperへの参加体験を語り、他の学生にも参加を勧めています。

OpenStreetMap Foundation

  • OSM Foundationの会員種別が拡大されました。これにより、過去1年間に42日以上マッピングを行ったマッパーは無料会員として申し込めるようになりました。
  • 過去1年間に42日以上のマッピングを行っていない場合でも、編集に相当する貢献があった場合にはこのフォームから申請することでOSMFの投票権を持った会員になることができます。
  • コミュニケーションツールとして様々なプロプライエタリなSNSツールが使用されるようになっていますが、OSMF役員のTobias Knerr氏はコミュニティとのチャンネルは「自由」であることを維持する意向を示し、コミュニティからの意見を求めています。
  • OSM USがOSMFの地方支部になるための申請を行いました。Joost Schouppe氏はOSMFを代表して申請に対する意見を求めています。意見はWikiページで届けることもできます。
  • OSMコソボがOSMFに地域支部登録を申請しました。メーリングリストでコメント募集中です。
  • 2012年から存在するOSM Buildingsは、「Cesium OSM Buildings」という名称使用がOSMFから認められたことに対して懸念を表明しており、OSMFに説明を求めていましたが、Cesiumと共同で「Cesium OSM Buildings」の製品プレスリリースが発表されました。また、CesiumがOSMFのシルバースポンサーになったことも発表されました。OSM Buildingsは、Cesiumがプロジェクト名「OSM Buildings」を使うことでプロジェクトの存続に影響がでるのではないかと危惧しています。

イベント

  • State of the Map Africa 2021の会場募集が始まりました。提案方法などの詳細はWikiページをご覧下さい。提案の期限は2020/10/20、会場の発表は2020/10/31です。
  • FOSS4G Tokyo/KANSAI/Tokaiは合同でオンラインイベントFOSS4G 2020 Onlineを開催することがアナウンスされ、一般発表とスポンサーの募集も開始されました。
  • FOSS4G Hokkaidoも9/26にオンラインで開催されることが決まりました。発表の申し込みも始まっています。
  • サイクリスト向けのアプリやデバイスの多くにはOSMデータが含まれることから、Nakaner氏がEurobike 2020 expoに招待され、発表することになりました。このイベントは9/3に無料のオンラインイベントとして開催されます。

OSM人道支援

  • HOTとGAL School of Peruは新型コロナウイルス対応のためクスコ地方のマッピングを共同で実施し、データ活用ツールの普及等を行いました

教育

地図

  • 道路の方位によって色を塗り分ける三土たつお氏の地図がフランスの地理ブログ「decryptageo」で紹介されています。三土たつお氏はanvaka氏のcity-roadsをフォークしてこのサイトを作成しました。
  • Elana Levin Schtulberg氏は、地図を番地ごとに色分けして美しいアートを作成します。
  • Thomas Froitzheim氏が、ヨーロッパ圏で使えるOSMのオフラインベクターマップを利用するスマートフォンアプリPhoneMapsを更新しました。サイクリングやハイキングコースの経路検索が改善されています。
  • Supaplex氏が台湾のOSMの歴史を書いています。台湾ではBing航空写真が低解像度のものしかなかった地域があり、新竹市付近などはかつてほとんどマッピングされていませんでしたが、現在では多くの場所がマッピングされています。

オープンデータ

  • Mapillaryは収集したストリートビュー画像から画像解析で抽出した地物データが全世界でOSMに利用できるようになったことをアナウンスしました。これまでは交通標識など一部のデータしか利用できませんでしたが、今後は横断歩道、信号機、駐輪場など様々なデータが利用可能になります。Mapillaryに画像を上げていただいている方々に感謝申し上げます。
  • OpenAQは世界各地で公開されている環境計測データをまとめています。またSensor.Communityでは保有する環境計測データの登録を呼びかけています。

ソフトウェア

  • OSMデータを使った現実世界でのシューティングゲームGeneration Streetsで地図データ生成に使用しているツールRvtgen3dのソースコードがオープン化されました。

ご存知でしたか?

  • city-roadsを使うと道路だけの地図をつくることができます。

メディア掲載

  • [1] OSMの建物階数を誤入力したことによりマイクロソフトフライトシミュレーターで超高層の民家が誕生したことが世界各地ニュースになりました。
  • Rebecca Firth氏がTEDで講演したHOT活動紹介の動画が24oreで紹介されています
  • Antônio Heleno Caldas Laranjeira氏が、Googleマップで見つけられない領域について書いています。

その他の “ジオ” な事柄

  • クラウドGIS市場の状況と予測の中で、OpenStreetMapが最も重要なプレーヤーの1つに挙げられています。
  • Googleマップがより詳細でカラフルなスタイルに更新されました。
  • David Pollack氏が「GPSと屋内ナビゲーションの将来」について書いています。
  • Matt Parker氏は地形を考慮して国の表面積を算出する方法を検討しています。山が多い国は面積ランキングが上がるかもしれません。
  • Peter Van Geit氏はヒマラヤ地域で5000kmの距離を徒歩で横断する計画をたてていましたが、新型コロナウイルス影響のため中止することになりました。そこで、地域の詳細なトレッキングコースマップを作成するプロジェクトを始めました
  • Frank Dickmann氏(ルール大学ボーフム)らは、人が地図を見たときの認知的研究をおこない、グリッドにより距離の推定精度が向上することを発表しました。この発表論文がニュースサイトidwで紹介されました。
  • Robert Murrah氏はCOVID-19対応においてなぜ地図が重要なのかを検証しています。

まもなく開催

場所名称開催日
ロンドンMissing Maps London Mapathon2020-09-01united kingdom
Salt Lake City / VirtualOpenStreetMap Utah Map Night2020-09-01united states
シュトゥットガルトStuttgarter Stammtisch2020-09-02germany
サンホセSouth Bay Civic Hack & Map Night2020-09-03united states
台北OSM x Wikidata #202020-09-07taiwan
リヨンRencontre mensuelle2020-09-08france
ベルリン147. Berlin-Brandenburg Stammtisch2020-09-10germany
ミュンヘンMünchner Treffen2020-09-10germany
チューリッヒ121. OSM Meetup Zurich2020-09-11switzerland
レオーベンStammtisch Obersteiermark2020-09-12austria
AshurstTrek View New Forest Pano Party2020-09-13united kingdom
リューネブルクLüneburger Mappertreffen2020-09-15germany
Salt Lake City / VirtualOpenStreetMap Utah Map Night2020-09-15united states
キャンディ2020 State of the Map Asia2020-10-31-2020-11-01sri lanka

Note: ここであなたのイベントを見たい場合は、カレンダーにそれを 入れてください。そこにあるデータのみが、週刊 OSM に表示されます。 カレンダー 内で都市や国に言及するのを忘れないでください。

This weeklyOSM was produced by MatthiasMatthias, Nordpfeil, NunoMASAzevedo, Rogehm, TheSwavu, derFred, k_zoar, muramototomoya.

3 Replies to “週刊OSM 527”

  1. Tobias Knerr, wie ich, bevorzugt open communication channels.
    Da oben rechts steht so schön: Follow us on Twitter,
    nicht an erster stelle, nein, als einziger Weg.
    Es gibt
    @openstreetmap@en.osm.town – Mirrored from Twitter user@openstreetmap
    Lieder noch nicht für @weeklyOSM ?
    Gerne auch für alle anderen OSM-Twitter Accounts

  2. Hi Karlos,

    Du rennst bei uns offene Türen ein. Kannst Du uns helfen, die von Dir gewünschten Änderungen in WordPress zu realisieren. PM folgt!