週刊OSM 850

2026-11-08

2026/10/29-2026/11/04

マッピング

  • iDタグ付け用スキーマのv7.3.0がリリースされ、iD、GoMap!!、EveryDoor、およびその他のエディタに新機能が追加されました。いくつかの新しい、より見やすいアイコンが含まれています。また、編集ソフトウェア向けに新しい構造定義が利用可能になりました!プリセットでは、例えば、power=line 内のノードは、waterway=waterfallなどよりも、power=tower である可能性が高いと明記されるようになりました。その他のリレーションの役割に関する情報も追加されました。なお、この新しい情報を使用するには、編集ソフトの設定を変更する必要があります。また、その他にも多くの改善が行われ、railway=platform_edge用の新しいプリセットなどが追加されました。そして、アイコンの改良、バグ修正、微調整、およびドキュメントの改善が多数行われました。全部で151の変更になります。ご協力いただいた皆様、ありがとうございました!

マッピングキャンペーン

  • Tykaynさんは、Mastodon上で、「今月のフランス・プロジェクト」のテーマである学校について、皆さんに参加を呼びかけています。フランス本土には、OSMにまだ追加されていない学校が9,900校あり、2025年のプロジェクト開始以来、OSMの貢献者によって45,000校が登録されています。

コミュニティ

  • jfd553さんは、OSMの日記の中で、アルバータ州のアイスフィールズ・パークウェイ周辺の自然地形を2年間にわたってマッピングした様子を記しています。最新の航空写真を用いて詳細情報を追加し、以前のCanVecのインポート内容を修正することができました。この日記には、この2年間の編集の進捗状況を示す、アニメーション化されたタイムラプス形式のOSMマップを紹介する短い動画へのリンクが掲載されています。

地方支部ニュース

  • OpenStreetMapコミュニティは、2026年10月24日と25日にベルリンで「ハックウィークエンド」を開催►しました。参加者は25名で、これまでで最大規模となりました。取り上げられたトピックには、OSMマップからの刺繍図案作成、LiDARスキャンパズル、そしてBBBike Extract Serviceのモバイル版再設計などが含まれていました。

イベント

  • Geomobは今後の会合日程を発表しました:2026年11月18日にリスボン(会場は未定)、ベルリンで2026年11月25日にUP42(Ohlauer Str.43)で、2027年2月24日にブリストルの『The RobinHood Pub』で、2027年3月3日にベルリンで開催されます。最初のGeomob BristolはOSGeo:UKと共催で開催されます。なお、このイベントはオンラインで配信されるほか、2027年8月23日から29日にかけてブリストルで開催予定の「FOSS4G 2027」に向けたリハーサルとなる点も注目に値します。

  • Geomobの主催者らは、2026年10月1日にベルリンで開催された会議について報告しています。この会議では、6名の講演者が革新的な地理データプロジェクトを発表しました。その中には、オープンソースのマッピングプラットフォーム、AIを活用した屋内マッピング、ドライブレコーダーを用いた費用対効果の高い信号機監視、 AIを活用した地理空間データ分析、ドローン画像を用いた枯れ木の検出などが含まれており、このプロジェクトでサラ・ハバーション氏が聴衆賞を受賞しました。

  • 11月7日(土)、クリストファー・ベドウ氏は、itWikiCon 2026にて、フォトマッピングと、写真を地物に関連付けられる新しいアプリ「fotoshi」について、講演 ► を行いました。写真はCC-BY 4.0ライセンスの下で配布されていますが、OpenStreetMapの改善を目的とする場合に限り、その使用が許可されています。

教育

  • フレンツェ・ケリッヒの報告によると ► 、ドイツ社会参画・ボランティア財団(DSEE)がFOSSGISの資金援助申請を承認したため、FOSSGISがOpenStreetMapの研修プログラムを確立できるようになりました。最初のパイロットコースは2027年1月に開始され、FOSSGISは現在、初期グループを対象にトレーニングモジュールのテストと改良を進めています。

  • rphyrinは、2026年10月29日に開催された「Humanitarian OpenStreetMap Team グローバル・バリデーター・トレーニング・セッション1」に 参加し、JOSMの「Extrude」ツールを使用して、複雑な建物の形状をより簡単に作成する方法を学びました。

地図

  • デビッド・ウェスターホフ氏は、選択した時間枠内でドイツ国内をバスや電車で移動できる範囲を示す地図を作成しました。複数の開始点を組み合わせて、集合場所や居住地などを検索することもできます。ベースマップはOpenStreetMapのデータ(OpenFreeMap)に基づいており、時刻表は GTFS.de(DELFI)から提供されています。計算はブラウザ内で直接行われます。

  • OSMユーザのrelytworksは、OpenStreetMapの道路、水路、公園、およびOverture Mapsの建物輪郭を、都市地図のポスターや3Dプリント可能な都市モデル (STL/3MF)に変換するブラウザベースのツール「Printed Canyon」を開発しました。また、GPXトラックを3D地形モデルに変換することも可能です。

OSM in action

  • [1] MIYADAIKUのシャープさんが、OSMデータを使ってマンガの背景図を自動生成するツールを作成しました。地域や視点を変えたり、エフェクトや線の強さを調整したりすることができます。マンガの奥付にOpenStreetMapの文字が出てくる日は近いかもしれません。

  • neketguyはOpenStreetMapのデータと世界資源研究所(WRI)の標高データを用いて、キーウのインタラクティブな3Dマップを作成するアートプロジェクトを進めています。いくつかのランドマークの3Dモデルは、写真を参考に手作業で作成されています。

  • ラファエル・マイヤー氏は、バレンシアの自転車シェアリングサービス「Valenbisi」を利用してドア・ツー・ドアの移動ルートを計画するウェブアプリ「vlcbici」を公開しました。 このアプリは、市のオープンデータポータルからステーションのリアルタイムデータを取得し、自転車が利用可能な乗車ステーションと空きドックがある降車ステーションを選択した上で、OSMデータに基づくOSRMを用いて、徒歩区間、自転車区間、そして最後の徒歩区間のルートを算出します。CyclOSMレイヤーにより、自転車インフラが表示されます。ソースコードはMITライセンスの下で公開されています。

オープンデータ

  • 「Isometric Bielsko-Biała」は、OSMおよびポーランドのオープンデータ(GUGiK LiDARおよびLoD2)に基づいて作成された、ポーランド南部の456 km²をカバーするライブピクセルアートマップです。 OSMからは、地表データ、LoD2データよりも新しい約3万9千棟の建物、交通マイクロシミュレーション用の道路グラフ、時刻表に基づく列車運行用の鉄道グラフ、ロープウェイ、街灯、遊歩道が提供されています。leaf_typeによって、LiDARで検出された100万本の樹木の樹種が決定されます。

  • マルセロ・メディナ氏は、2024年のボリビア国勢調査のデータとOpenStreetMapのデータを組み合わせた3つのツールを開発しました。 1つ目は、コチャバンバ県でどこに事業を立ち上げるべきかという疑問に答えるもので、「2024年コチャバンバ県国勢調査アトラス」は、市町村、地区、近隣地域、ブロックごとに分類された国勢調査データを表示し、3つ目は、近隣の企業やサービスを探すことができるツールです。

ソフトウェア

  • ニカンドル・スルコフ氏が開発したスマートフォンアプリ「BlockMap」は、あらゆる場所をプレイ可能な『Minecraft』の世界に変えることができます。 基盤にオープンソースのArnisエンジンを使用しています。バリ島ウブド中心部を例に、OpenStreetMapの道路や建物、Overtureの建物、ESA WorldCoverの土地被覆データ、樹冠の高さ、そして地形が、それぞれこの世界にどのような要素を加えているかが示されています。

  • サイモン・レグナーは、ウィキデータの編集インターフェースを参考に、OpenStreetMap用のタグエディタ「DinoData」を開発しました。

  • ゴマル・アミンは、OpenStreetMapのデータを活用したハザード・脆弱性・リスク評価ツール「OpenHVRA」を開発しました。

プログラミング

  • ジョナサン・レディ氏は、コンパクトなAIモデル「Finch」を、教師あり学習と強化学習を通じて最適化し、スマートフォン上でOpenStreetMapのデータを用いて、完全にオフラインで場所に関する質問に答えられる手法を実演しています。同氏が独自に開発した、旅行関連の質問100問からなるベンチマークでは、 FinchはGemini 3.8 Flashと同等の回答品質を達成し、検証可能な出典情報をはるかに頻繁に提供するとともに、iPhone 16 Pro上で必要なメモリはわずか約782 MBにとどまります。また、この実験では、AIモデルが自動評価システムの脆弱性をどのように悪用し得るかも示されています。

  • Voygrの開発チームは、6つのAI言語モデルを用いて、地図やインターネットにアクセスせずに座標のみを基にサンフランシスコの街並みを再構築できるかどうかを検証しています。41,526箇所の地点をOpenStreetMapと比較した結果、最も優れたモデルでも市域の約86%とよく知られた地理的特徴を正しく特定できたものの、 より多くの計算リソースを投入しても、通りの正確な経路を特定することには概して失敗していることを実証しました。

  • Leaflet GeoSearchのメンテナンス担当者は、10月27日にバージョン5.2.0をリリースしました。このバージョンでは、OpenStreetMapやその他のオープンデータを利用した住所のオートコンプリートおよびリバースジオコーディングのためのOpenGeocodingプロバイダーが追加されました。また、座標を含まない検索結果が送信されてしまう不具合も修正されています。 ホスト型APIの利用にはキーが必要です。そのジオコーディングエンジンはソースコードが公開されていますが、オープンソースではありません。

  • Simon Legner氏は、Level0L、JOSM、OsmChangeなど、既存のいくつかのOSMデータ形式を比較し、TOML(Tom Preston-Werner氏が提唱する設定ファイル形式)でOSMデータがどのような形になるかを検討しました。

リリース

  • OpenStreetMapウェブサイトの変更から1ヶ月が過ぎました。前回以降、インターフェースの細かい修正がいくつか行われ、非効率なデータベースクエリの削減に向けた検討が開始され、エラー監視ツールによって指摘された問題の修正作業も継続されました。

  • Leafletはバージョン2.0.0-beta.1をリリースし、完全なツリーシェイク機能をサポートしたことで、アプリケーションは使用する機能のみをバンドルできるようになりました。その結果、タイルレイヤーを含むマップのgzip圧縮後のサイズは、従来の38 kBから25.6 kBに削減されました。

ご存知でしたか?

  • NotesReminderBotを使って、OpenStreetMapのメモにリマインダーを設定できるのをご存知ですか?また、Wikiでは他のOSM関連のボットについても確認できます。

メディア掲載

  • バスティアン・グレシェイク・ツォヴァラスは、「State of the Map LatAm」カンファレンスの参加レポートを公開しました。このカンファレンスがドイツの雑誌『Amerika21』にとってなぜ重要なのかについても解説しています。

その他の “ジオ” な事柄

  • キーラン・ヒーリー氏は、2022年から2025年までのニューヨーク市の「311」サービス(行政への問い合わせ窓口)への依頼および苦情データを分析し、地域や苦情の種類ごとに分類した上で、その結果を地図上で可視化している。

  • ユネスコは、ラテンアメリカおよびカリブ海のマングローブをテーマにした新しい漫画『Las visiones del manglar』(マングローブ・ビジョン)を刊行します。この作品は、2026年10月19日から30日までアルメニアのエレバンで開催された「生物多様性条約第17回締約国会議(COP17)」において発表されました。 このスペイン語の漫画は、イラスト、物語、科学的研究を組み合わせ、ユネスコのプロジェクトと連携して、マングローブの保全に対する意識向上を目的にしています。

  • BBCの報道によると、ランカシャー州リブル・バレーにあるダンソップブリッジ村の公衆電話ボックスは、イギリス国内に設置された10万基目の公衆電話ボックスです。この電話ボックスは、イギリス本土の地理的中心地の一つとされる場所の近くに位置しているため、全国的に重要な公衆電話ボックスと見なされています。

まもなく開催

国・地域場所会場イベント名開始日
🇪🇸マドリードTomTom, Edificio Aqua, Calle Agustín de Foxá 4State of the Map España 2026 (SotMes 2026) 2026-11-06 - 2026-11-07
🇫🇷AngersL’Arrière Train, 3 rue de Frémur, AngersAngers Rencontre mensuelle OpenStreetMap 2026-11-06
🇮🇳バンガロールSanjay NagarOSMバンガロールマッピングパーティー :osmcalpic:2026-11-07
🇦🇹ザルツブルクHTL ItzlingMaker Days Salzburg 2026-11-07
🇮🇹AngeraMapathon @ Angera 2026-11-07
Mapathon 2026-11-08
🇩🇰コーベンハウンCafe Bevar’sOSMmapperCPH 2026-11-08
CartONG : Mapathons en ligne 2026-2027 2026-11-09
🇹🇼臺北市Mozスペース台北OpenStreetMap x Wikidata Taipei #94 2026-11-09
🇺🇸ソルトレイクシティWoodbine Food HallOSM Utah Monthly Map Night 2026-11-10
🇩🇪MagdeburgNetz39 e.V. , Leibnizstraße 32, 39104 MagdeburgOSM Stammtisch Magdeburg 2026-11-10
🇩🇪ハンブルク“Variable”, Karolinenstraße 23Hamburger Mappertreffen 2026-11-10
🇬🇧City of WestminsterThe Volunteer pubロンドン pub ミートアップ 2026-11-10
🇺🇸サンノゼオンラインサウスベイ・マップナイト2026-11-10
🇩🇪temporärhausOSM-Stammtisch Ulm/Neu-Ulm 2026-11-10
iD コミュニティ チャット 2026-11-11
🇨🇭チューリッヒ192. OSM-Stammtisch Zürich 2026-11-11
🇩🇪ミュンヘンEchardinger EinkehrMünchner OSM-Treffen 2026-11-11
OSM US Mappy Hour: Mapping Route 66 Past & Present 2026-11-11
🇨🇿OlomoucPřírodovědecká fakulta Univerzity PalackéhoOlomoucký listopadový mapathon 2026-11-12
🇩🇪ベルリンNeumanns221. OSM-Stammtisch Berlin-Brandenburg 2026-11-12
🇫🇷トゥールÉtape 84[Tours] Rencontre locale de novembre 2026 2026-11-12
🇩🇪ボーフムDas Labor, Alleestraße 50, BochumOSM-Treffen Bochum 2026-11-12
🇮🇳KottayamKottayam, KeralaState of the Map Kerala (SoTM Kerala) 2026-11-14 - 2026-11-15
🇮🇪ダブリン4 Inns Court, Winetavern Street, Dublin, D08 XY00OpenStreetMap Ireland AGM - 2026 2026-11-14
🇮🇳ニューデリーSouth DelhiOSM Delhi Mapping Party No.34 (South Zone) 2026-11-15
CartONG : Mapathons en ligne 2026-2027 2026-11-16
Missing Maps London Mid-Month for Advanced Mappers (no training provided) (Online) [eng] 2026-11-17
🇫🇷リヨンTubàRéunion du groupe local de Lyon 2026-11-17
🇩🇪ケムニッツKaffeesatz, ChemnitzOSM-Stammtisch Chemnitz 2026-11-17
🇩🇪ボンDotty’s206. OSM-Stammtisch Bonn 2026-11-17
🇩🇪ベルリンオンラインFOSSGIS AG OSM und Outdoor 2026-11-17
🇩🇪オンラインLüneburger Mappertreffen (online) 2026-11-17
🇬🇧Mott MacDonald OfficesMott MacDonald GIS Day Mapathon [18/10/2026] 2026-11-18
🇬🇧ManchesterPegasus Group Mapathon Charity Day 2026-11-18
🇺🇸Cal Poly Humboldt Library 121Cal Poly Humboldt GIS Day Mapathon 2026-11-18
🇩🇪カールスルーエSchwarzer KaterStammtisch Karlsruhe 2026-11-18
🇨🇿PrahaKanceláře Lékařů bez hranic - QubixPražský GeoWeek mapathon s Lékaři bez hranic 2026-11-19
GeoWeek Luxembourg Mapathon [FR/EN] - Hybrid 2026-11-19
🇧🇪ゲントGemeenschappelijke ruimte WijgaardMeetup in Gent 2026-11-19
OSMF エンジニアリングWG会議 2026-11-20
🇬🇧LeicesterUniversity of LeicesterFriends of MSF Leicester Mapathon 2026-11-20
🇫🇷MetzEspace Arob@se - MetzAtelier OpenStreetMap Metz 2026-11-21
🇫🇮EspooAalto-University, Space 21.OSM Suomi 2026 2026-11-21
🇩🇪Magrathea Laboratories e.V.1. OSM Stammtisch Fulda 2026-11-22
CartONG : Mapathons en ligne 2026-2027 2026-11-23
🇨🇿BrnoUniverzitní kampus Bohunice, Kamenice 753/5, Brno,Listopadový brněnský Missing Maps Mapathon na Ústavu botaniky a zoologie 2026-11-23
🇬🇧Llanfairfechan LibraryMapwyr Cymru: Mapathon Gogledd Cymru #2 🏴󠁧󠁢󠁷󠁬󠁳󠁿 2026-11-23
🇩🇪ブレーメン市庁舎Online und im Hackerspace BremenBremer Mappertreffen 2026-11-23

This weeklyOSM was produced by Aphaia_JP, MatthiasMatthias, Strubbl, Andrew Davidson, derFred, miurahr, muramototomoya.


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