週刊OSM 502

2020/02/25-2020/03/02

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帰属表示なしでOSM-FRの地図タイルを使うと警告が表示されるようになりました。 ¹ | © Picture by Christian Quest | © map data OpenStreetMap contributors

マッピング

Markus Peloso氏がフードシェアリングのための施設をタグ付けするための提案を作成し、提案に対する意見を求めています。
2014年にHno氏が提案したタグamenity=student_accommodation(学生寮)をMartin Koppenhoefer氏があらためてまとめ、提案への意見を求めています。
Rory McCann氏は地図が書かれている案内板の中で､使われている地図がOSMのものだった時に付けるタグがあるかどうかを尋ねています｡
インドの道路データの中で､道路の交差にノードが存在していなかったり､道路が重複しているエラーを表示する｢Crossing Highways (roads) in India｣｡ユーザーはエラーを修正するためにポップアップからiDエディタを開いて編集できます｡エラーはOSMLintで検証されたデータをleaflet-simple-csvを使って表示されています｡誤検出データも含まれているので使う場合にはお気を付けください｡
欧州水プロジェクトの提案したdrinking_water:refill=<yes/no>とdrinking_water:refill_scheme=<scheme-name/multiple>が承認されました｡
Brian Prangle氏はバーミンガム市のウォード・エンド・パークを散歩し、OSMデータを更新しました。2009年にOSMデータが作成されてから、現在では公園内のボーリング場などが廃止されており、社会的・経済的な変化を見出すことにもつながりました。
Manonv氏とKateregga1氏は、難民キャンプのタグが必ずしも統一されていないことから、place=refugee_siteのタグ新設を提案しました。
StreetCompleteで編集された内容ごとの統計が､Mateusz Konieczny氏によって公開されました｡

コミュニティ

Gerry McGovern氏はウェブデザインに関するカンファレンスAn Event Apartで、デジタル技術が地球環境に及ぼす影響について講演します。Googleマップと比べてOSMが環境に優しいことを提示する予定ですが、メーリングリストで意見を募っています。
OSMウェブサイトには、日記、OSMメモ、ユーザなどの問題を報告する機能があります。mavl氏は報告された問題のうち最新の3000個についてその内訳を分析しました。スパムとして報告されたものが多いとのことです。
Ibrahima Sory Diallo氏はアフリカ地理空間データおよびインターネット会議(AGDIC2019)に参加し、リモートセンシングの活用について発表しました。

インポート

Deane Kensok氏が米国アリゾナ州の都市､フラッグスタッフから受け取った建物データのインポートを考えています｡彼はインポート計画を説明するWikiページを作成しました｡
スロベニアでは､より改善された都市の境界データが公開されました｡Stefan Baebler氏がこのデータとOSMを比較したところ､異なっている部分があったためOSMのデータを改善するためのアドバイスを求めています｡

イベント

フィリピンで5/27～29に開催される､OSMコミュニティ､OSGeo/FOSS4G､地図愛好家のための地図の祭典｢Pista ng Mapa｣がアナウンスされています｡新着情報はTwitterアカウントをご覧下さい｡
State of the Map US 2020はアリゾナ州ツーソンで11/5～7に開催されます｡現在ロゴデザインコンテストが行われていて､3/22がエントリーの期限です｡

OSM人道支援

MapSwipeが、MWC Barcelonaが主催するモバイルアプリ大賞で人道支援賞を受賞しました。

switch2OSM

デュッセルドルフ(ドイツ)の公式地図が地籍データとOSMを組み合わせたものに更新されました｡こちらの記事では地籍データとOSMの組み合わせを利用するメリットが説明されています｡

ライセンス

Christian Quest氏はOSMフランスが行っている｢リマインダータイルアクション｣についてTwitterとフランス語メーリングリストで紹介しています｡tile.openstreetmap.frのタイルを使うサイトで帰属表示が無い場合､表示を促す画像を表示します｡一部のサイトは24時間以内に適切な帰属表示が追加されたそうです｡

ソフトウェア

Binnette氏がuMapの「貢献者」になる方法について記事を書きました。システムを開発するだけでなく、翻訳で貢献する方法もあることを紹介しています。

プログラミング

Frederic Rodrigo氏はOSMデータを使ってプログラムでルート検索する方法を解説しています。pbfフォーマットのOSMデータをImpOsm2pgRoutingで変換し、PgRoutingに読み込んでルート検索します。

リリース

オフラインマップアプリOsmAndのAndroid版がバージョン3.6になりました。ナビ詳細設定項目の追加、出口番号の案内などの機能が追加されました。
Florimond Berthoux氏が自転車用マップCyclOSMのバージョン0.3.4の公開をメーリングリストでアナウンスしました。また1周年を記念して、これまでの更新内容についても概説されています。

ご存知でしたか？

機械的編集は様々な問題を引き起こす可能性があるため、あらかじめコミュニティと協議するなどガイドラインに従って実施する必要があります。

その他の “ジオ” な事柄

インドの自動運転ナビ用人工衛星NavICに関する解説記事が MobiGyaan に掲載されました。
Google EarthがChrome以外のウェブブラウザでも使えるようになりました。
HERE社は5Gネットワーク向けの地理データモデルを発表しました。4Gと比べて5Gは10倍の密度で基地局を設置する必要があり、建物や樹木による影響を受けやすくなっています。そのため高精度の位置情報が求められるようになっています。
変わった記事を集めたウェブサイトTerrible Mapsからピックアップした地図を紹介する記事が旅行サイトFar & Wideに掲載されました。
米国での「紙地図」市場は年率10%で成長しています。

まもなく開催

場所	名称	開催日
ドルトムント	Mappertreffen	2020-03-06
リガ	State of the Map Baltics	2020-03-06
尼崎	GPSで絵を描いてみようじゃあ～りませんか	2020-03-07
レンヌ	Réunion mensuelle	2020-03-09
グルノーブル	Rencontre mensuelle	2020-03-09
台北市	OSM x Wikidata #14	2020-03-09
トロント	Toronto Mappy Hour	2020-03-09
ハンブルク	Hamburger Mappertreffen	2020-03-10
リヨン	Rencontre mensuelle	2020-03-10
チューリッヒ	115. OSM Meetup Zurich	2020-03-11
ハノーファー	OSM-Sprechstunde	2020-03-11
フライブルク	FOSSGIS-Konferenz	2020-03-11-2020-03-14
ナント	Rencontre mensuelle	2020-03-12
ベルリン	141. Berlin-Brandenburg Stammtisch	2020-03-12
Ulmer Alb	Stammtisch Ulmer Alb	2020-03-12
ケムニッツ	Chemnitzer Linux-Tage	2020-03-14-2020-03-15
フライブルク	OSM-Samstag @ FOSSGIS-Konferenz	2020-03-14
ノッティンガム	Nottingham pub meetup	2020-03-17
リューネブルク	Lüneburger Mappertreffen	2020-03-17
ケルン・ボン空港	127. Bonner OSM-Stammtisch	2020-03-17
ハノーファー	OSM-Sprechstunde	2020-03-18
ハノーファー	Stammtisch Hannover	2020-03-19
ミュンヘン	Münchner Treffen	2020-03-19
サンホセ	Civic Hack & Map Night	2020-03-19
ブレーメン	Bremer Mappertreffen	2020-03-23
Reading	Reading Missing Maps Mapathon	2020-03-24
ハノーファー	OSM-Sprechstunde	2020-03-25
Prešov	Missing Maps Mapathon Prešov #5	2020-03-26
リューベック	Lübecker Mappertreffen	2020-03-26
ルムニク・ヴルチャ	EuYoutH OSM Meeting	2020-04-27-2020-05-01
グアルダ	EuYoutH OSM Meeting	2020-06-24-2020-06-28
ケープタウン	HOT Summit	2020-07-01-2020-07-02
ケープタウン	State of the Map 2020	2020-07-03-2020-07-05