週刊OSM 433

 

2018/10/30-2018/11/05

Tourist map of Pristina, Kosovo コソボの首都プリシュティナのオフィシャル観光マップにOSMが採用1. | © OpenStreetMap contributors and Municipality of Pristina

マッピング

  • Pascal Neis氏はUnmapped Placesのデータを更新したとツイートしました。このツールでは市町村のplace=*がタグ付けされたPOIの周辺に道路が充実していない場所を「マッピングされていない」として表示します。
  • Stefano Maffulli氏がemergency=fire_alarm_boxを「公共の場に設置され消防署に連絡する装置」と定義してタグを提案しました。火災報知器のうち、建物内にいる人が使用する装置ではなく、公共の場に設置された装置に限定されています。
  • Toni Erdmann氏が公共交通ネットワーク分析ツールPTNAを開発し、メーリングリストおよびフォーラムで報告しました。OSM wikiに記載されたネットワークリレーション一覧表を解析し、最新の状態に更新されているのか評価することができます。
  • ほぼ4年前に4つのノードと1つのウェイでマッピングされたバミューダトライアングルはノード間の距離が長かったためにOSM Inspector(品質保証ツールの一つ)の検証結果に「長いセグメント」として表示されていました。OSM Inspectorで表示されることを避けるために400近いノードを追加する編集が行われましたが、この変更セットではノードの追加に対する議論が行われました。議論の場はSlackに移って続き、現在は追加された多数のノードが削除されています。
  • GOwin氏はフィリピンでマッピングされていない道路を見つけるためのワークフローと新しい検証方法についてユーザー日記で説明しています。
  • Leif Rasmussen氏は公共交通機関の時刻表データをOSMに追加するためのタグ付け提案(提案ページ)をしましたが、多くの人が反対しています。
  • Simon Poole氏はlanguages=<code>;<code>;<code>のようなタグをlanguage:<code1>=yes + language:<code2>=yesのように分割する慣習はデータを扱うユーザーやエディタのプリセットを不必要に複雑にしてしまうため、良くないことだと考えています。

コミュニティ

  • Opencagedata.comにRuss Garrett氏のインタビュー記事が掲載されました。Russ氏は2005年にSteve Coast氏(OSM創設者)と飲み屋で出会い、OpenInfraMap.orgを立ち上げました。OpenInfraMapには電力網、通信網、エネルギー、水等のインフラ設備が表示されます。
  • サンマルコス国立大学(リマ、ペルー)でOSMを活用した災害予防・管理に関する講座が開講されることをjohnarupire氏が報告しました。
  • データワーキンググループのmavl氏はosm.orgのレポート機能から受け取ったメッセージが1000件に達したことを機にメッセージの内容を分析してユーザー日記に投稿しました。メッセージの60%はユーザーに関するもので、2番目は地図メモに関するもので、レポートのほとんどはスパムを報告する内容のものでした。

OpenStreetMap Foundation

  • Frederik Ramm氏(現OSMF役員および会計担当)が、OSMF役員選挙に関して耳にしたことをメーリングリストに投稿しました。OSMを使用するとある企業が、従業員に対してOSMFへの会員登録を推奨し、会費を代わりに支払い、役員選挙への投票を勧めたとのことです。この企業の行動をどう思うのか、Frederik氏がアンケートを集めています。
  • OSMF選挙は無記名投票ですが、雇用者が従業員に対して投票先を指示してそれをチェックする方法について、Rory McCann氏がメーリングリストに投稿しました。
  • Michael Reichert氏はOSMFにメンバーとして参加するようドイツ語メーリングリストやドイツ語フォーラムでマッパーに呼びかけています。彼は多様性を持ったメンバーに選ばれた理事会こそがマッパーのために働いてくれると語っています。今年の11/15までにOSMFメンバーになれば今年のOSMF理事会の選挙で投票することができます。また、OSMFにあるほぼ全てのワーキンググループが人手不足に悩んでいます。
  • OSMFはEU一般データ保護規則(GDPR)に関連してOSM APIの更新(Rails PortおよびCGIMap)に取り組んでおり、プログラマを有償で募集中です(11月15日まで)。

イベント

  • State of the Mapチェコは11月17、18日にブルノで開催されます。チェコのSotMは今回で三回目となります。

OSM人道支援

  • Humanitarian OpenStreetMap Erasmus + Students が学校の先生向けのOSM一週間講座を開催しました。
  • アルバに逃げ込んでいるベネズエラ難民の支援に向けて難民の人数を推定するためにHOTがマッピングタスクを立ち上げ、支援を呼びかけています。
  • HOTはインドネシアで5番目に大きい都市スマランで建物形状、道路網、水路などといったインフラのマッピングを完了させました。

地図

  • OSMベースのナビゲーションアプリ Magic Earth Navigation の最新版ではアップルのCarPlayに対応したというレポートがあります。
  • Nicolas Bétheuil氏はOverpassを使った公共交通機関マップを作り、メーリングリストで紹介しています。
  • クリスマスマップ用のJOSMテンプレートをNegreheb氏が改訂し、wikiを更新しました。

switch2OSM

  • Guillaume Rischard(別名Stereo)氏はコソボの首都プリシュティナの公式観光マップにOpenStreetMapを採用させるという偉業を成し遂げました。彼は現地訪問で地元OSMコミュニティと開催したミーティングや行政へのアプローチについてユーザー日記を書いています。

オープンデータ

  • OpenGeoHubがLandGISを発表しました。LandGISは250m~1kmの解像度を持った土地関連環境データでマッピングするウェブシステムです。データには標高、地質、土地被覆、土地利用、植生、土地劣化指数、土壌特性、土壌分類、可能な自然植生をマッピングし、オープンプロセスによりレビューされます。OSMと一部被る(競合する)ところもあります。
  • カナダ統計局が建物のオープンデータに関して、OSMへのインポートをコミュニティと協力して進めています

ソフトウェア

  • Simon Poole氏はAndroid 2.3や3.xがGoogle Play上でサポートされなくなることに触れ、これらのバージョンのAndroidで引き続きVespucciを使う方法や、メモリの搭載量が非常に少ないAndroid端末でVespucciを使うためのコンパイル方法も説明しています。

プログラミング

その他の “ジオ” な事柄

  • 新しくなったAppleマップはどこが進化したのか、Justin O’beirne氏が解説記事を書きました。

まもなく開催

場所名称開催日
京都市京都!街歩き!マッピングパーティ:第2回 美山かやぶきの里2018-11-11japan
レンヌRéunion mensuelle2018-11-12france
チューリッヒOSM Stammtisch Zurich2018-11-12switzerland
リヨンRencontre mensuelle pour tous2018-11-13france
ザルツブルクMaptime Salzburg2018-11-13austria
レオンDia del SIG 2018 – Universidad de León2018-11-14spain
ミュンヘンMünchner Stammtisch2018-11-14germany
Mumble CreekOpenStreetMap Foundation public board meeting2018-11-15everywhere
マンハイムMannheimer Mapathons2018-11-15germany
フライベルクStammtisch2018-11-15germany
パンプローナMapatón Pamplona – Médicos sin Fronteras2018-11-16spain
コモItWikiCon 20182018-11-16-2018-11-18italy
コモMapping Party during ItWikiCon 20182018-11-17italy
ブルノState of the Map CZ 20182018-11-17czech republic
バンガロールState of the Map Asia 20182018-11-17-2018-11-18india
ヴァンターOSM GeoWeek 24h HOT Mapathon2018-11-17-2018-11-18finland
わかやましオープンデータソン in 雑賀崎2018-11-18japan
ケルン・ボン空港Bonner Stammtisch2018-11-20germany
リューネブルクLüneburger Mappertreffen2018-11-20germany
ダービーPub Meetup2018-11-20united kingdom
ReadingReading Missing Maps Mapathon2018-11-20united kingdom
メルボルンFOSS4G SotM Oceania 20182018-11-20-2018-11-23australia
トゥールーズRencontre mensuelle2018-11-21france
カールスルーエStammtisch2018-11-21germany
リューベックLübecker Mappertreffen2018-11-22germany
AlajuelaES:State of the Map Costa Rica2018-11-23-2018-11-25costa rica
マニラ【MapaTime!】2018-11-24philippines
ダブリンMonthly Mapping Party2018-11-24Ireland
グラーツStammtisch Graz2018-11-26austria
ブレーメンBremer Mappertreffen2018-11-26germany
アルロンEspace public numérique d’Arlon – Formation Contribuer à OpenStreetMap2018-11-27belgium
ReuttiStammtisch Ulmer Alb2018-11-27germany
デュッセルドルフStammtisch2018-11-28germany
online via IRCFoundation Annual General Meeting2018-12-15everywhere
ハイデルベルクState of the Map 2019 (international conference)2019-09-21-2019-09-23germany

Note: ここであなたのイベントを見たい場合は、カレンダーにそれを 入れてください。そこにあるデータのみが、週刊 OSM に表示されます。 カレンダー 内で都市や国に言及するのを忘れないでください。

This weeklyOSM was produced by Nakaner, Polyglot, Rogehm, SunCobalt, derFred, k_zoar, muramototomoya.

3 Replies to “週刊OSM 433”

  1. Sorry, my bad.
    But we were so late this week with the release that I didn’t take the time to correct it. Next week the date with the Irish flag will appear. Promise!

    | Let me know if you need one.

    I would like to take this opportunity to point out that we are always looking for interested helpers who are willing to write or correct texts, for example.
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    Gach rud is fearr!

    M.