Author: weeklyteam

週刊OSM 803

2025/12/04-2025/12/10

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[1] スマトラ島の被災者が災害の影響をマップ化し、緊急の後方支援が必要な村の位置をピンポイントで特定できるようにしたOSMベースのウェブマップ。| 地図データ ©OpenStreetMap Contributors.

マッピングキャンペーン

  • confusedbuffaloは、米国とイギリスの電話番号の自動編集機能をカナダまで拡大し、余分な句読点を削除し、国コードを追加することを提案しています。各国のマッパーの皆さんにお願いです。フォーラムスレッドの議論に参加いただき、そのような編集が自国でも有用で受け入れらそうか、決めてほしいとおもいます。

コミュニティ

  • ラケル・デジデリオ・ソウト博士は、OpenStreetMapとの共同マッピングのために開発されたタグ付け方式について、OSMユーザー日記に記載しました。研究者たちは、OSMがいかに多用途であるかを示すのに役立つことを期待しており、これらのアクセスポイントの詳細な地図作成を容易にし、またすべての人がアクセス可能な公共エリアとしてのビーチの価値に注目を集めることを期待しています。
  • ダヴィッド・アルベルトはOpenStreetMapのデータ(amenity=clock + display=sundial)を用いて、ヨーロッパにおける日時計の分布を可視化した地図を作成しました。
  • ホッブスボイルはウィスコンシン州マディソンで地元の自転車擁護者たちに向けてOpenStreetMapについて紹介しました。スライド、ノート、リソースシートをクリエイティブ・コモンズのBY-SAライセンスの下で公開し、他の人が再利用できるようにしました。
  • オールドナブは地図作成の散歩中に出会ったいくつかの出来事を語っています
  • マッテオ・シッツェロットは、車のドライブレコーダーをGPX抽出、React/FastAPIヘルパーアプリ、データベースのクリップ優先順位付け、Valhallaのルーティング調整を含む半自動化されたOpenStreetMapパイプラインに変えました。これにより手作業が削減され、最も価値のある映像が強調され、新しい道路への調査が誘導されます。

OpenStreetMap Foundation

  • OSMFのState of the Map実行委員会は、2026年のState of the Mapが2026年8月28日から30日の日程で、パリで開催されると発表しました。講演者、議題、チケット、イベントの開催に伴う参加方法などの最新情報は 2026.stateofthemap.org をご覧ください。
  • エノック・セト・ニャマドール氏は、旅費助成プログラムの支援をうけた25名が、マニラでのSotM 2025イベントに参加したと報告しました。
  • SotM 2026組織委員会は、次回の2026年8月28日から30日にパリで開催される予定のSotMのロゴをコミュニティに募集しております。応募締切は、2026年1月15日23:59 UTCです。

地方支部ニュース

  • OSM Latamは2026年のState of the Map Latamロゴコンペティションの応募を開始しました。応募は2026年1月9日まで受け付け、その後コミュニティ投票と委員会の審査を受けます。受賞デザインは2026年1月28日に発表される予定です。

教育

  • 世界の鉄道YouTubeチャンネルでは、グラフ理論、OpenStreetMapデータ、Project OSRMを活用してナビゲーションアプリの動作を実演し、「どうやって私はGoogleマップを自分のナビゲーションアプリで打ち負かすか」という動画を制作しています。
  • ポールは AlternativeTo に「クエストハンティングから地図製作者クラフトへ:OpenStreetMapへの貢献ガイド」という記事を発表し、OSMで使われている人気ソフトの概要をまとめました。

地図

  • Osmldfは、建築家や建設日程を含めて建物データを追加してOpenStreetMapを強化するイニシアチブ Architectes dans OSM が、専用プラットフォーム mapaedifi.eu へ移行したことを発表しました 。これらの特徴を可視化するための uMap も存在します。
  • dktueはOSMのデータ密度のプロットを作成しました。CC0ライセンスのもとでウィキメディア・コモンズで利用可能です。

OSM in action

  • [1]ガジャマダ大学は、OpenStreetMapベースのウェブマップである “Geoportal Informasi Kebencanaan “を開発しました。これは、スマトラ島で最近発生した洪水と地滑りの被災者が、災害の影響をマップ化し、緊急の後方支援が必要な村の場所をピンポイントで特定できるようにするものです。

オープンデータ

  • ミラ・ヤノヴォソは、建物ポリゴン、高さ、LoD1 3Dモデルのオープンかつ完全なグローバルデータセットである GlobalBuildingAtlas について書いています。ミュンヘン工科大学の朱曉香教授らの論文は、『地球システム科学データ』に掲載されています。

ソフトウェア

  • 建築学生がArchiKEKを開発し、OpenStreetMapデータをレイヤー化されたデザイン対応のSVGに変換し、建築用途に合わせたスタイルで高解像度のエクスポートを無料で提供しています。
  • 2025年12月より、Magic Earthはナビゲーションアプリのをプレミアムモデルに切り替え ます。オフラインマップやリアルタイム交通などの主要機能は年間14.99ユーロのサブスクリプションでのみ利用可能となり、基本的なナビゲーションは引き続き無料となります。
  • OSM Wrappedは、OpenStreetMapメンバーの主要な全体的および年間貢献を紹介して、称えてくれるクールなプラットフォームです。データはHDYCプラットフォームとOSMヒートマップから取得されます。ケネディ・カンビ、ジョセフ・ムニエンジー、パスカル・ナイス、OpenStreetMap貢献者に感謝します。

プログラミング

  • Astrid(別名aselnigu)は、OpenStreetMapコミュニティフォーラムでコメントされているように、ズームレベルによってOSMに一部の道路区間が存在しないことについて日記で公開しています。二つの道路区間の違いは、見える部分に追加のタグ(maxspeed=*)がありました。Lua言語で何が起きているのか分析したということです。

リリース

  • Christoph Hormannは、Alternative ColoursスタイルとOSM-Cartoスタイルの両方について、Styleinfoの最新分析を発表し、それぞれのレンダリング手法がOpenStreetMapデータをどのように提示するかの概要を提供しています。

メディア掲載

  • ジョニー・ハリスがスイスの鉄道システムをスピードランし、OpenHistoricalMapを使ってスイスの歴史を説明しています。(4:30からの部分)。

その他の “ジオ” な事柄

  • IGNは最新のLiDAR調査に基づき、CityGML LoD2の建物レンダリングを可視化するためのベータ版を作成しました
  • ミゲル・ガルシア・アルバレス(別名ミヨード)は、2024年にニール・パーキンソンがPúca Printhouseから制作した、ドイツの神話上の獣を示す地図について、ブログ Mapas Milhaud発表しました。また、オランダ、イタリア、ウェールズ、スコットランド、イベリア、イングランド、フランス、アイルランド、カナダなどの神話上の獣の地図もあります。
  • Heise のシュテファン・クレムプル氏は、バルト海でGNSS干渉がますます複雑かつ激化しているのを研究者が観察しており、貨物船や旅客船の運用安全性に大きな懸念を抱いていると報告しました。干渉は外洋で著しく強まり、強力な軍事システムの関与の可能性を示唆しています。
  • Stadia Mapsは、開発者がリアルタイムかつ予測的な交通データをルーティングAPIに追加できるようにし、統合を変えたりプライバシーを損なうことなく、リアルタイムの状況や過去の傾向に基づいた正確なETAをユーザーに提供します。
  • バート・ホルターマンらはViabundusというオンライン地図を開発しました。これは中世後期から近世初期のヨーロッパ(1350–1650年)の長距離ルートのオンライン地図です。

まもなく開催

国・地域場所Venueイベント名開始日
flagオンラインOpenStreetMap Midwest Meetup 2025-12-11
OSMF エンジニアリングWG会議 2025-12-12
flagベルリンLucia Weihnachtsmarkt210. OSM-Stammtisch Berlin-Brandenburg 2025-12-12
flagチューリッヒBitwäscherei Zürich182. OSM-Stammtisch Zürich 2025-12-12
flagサラゴサEtopiaGeoCamp – State of the Map España 2025 2025-12-13
flagMAP Mercator museumOpenStreetMap Belgium at the MAP-Mercator museum 2025-12-13
flagJalpaiguriThana More10th OpenStreetMap West Bengal Mapping Party 2025-12-13
flagナビムンバイSmt. Indira Gandhi College of Engineering (SIGCE)Outdoor Mapping Party @ MiniDebConf, Mumbai 2025-12-14
flagコーベンハウンCafe Bevar’sOSMmapperCPH 2025-12-14
flagハノーバークリオスムハノーバー OSM-Stammtisch 2025-12-15
flagブタペストCartographia Kft.OSM térképest – december 2025-12-16
flagMadridオンラインMappy Hour OSM España 2025-12-16
Missing Maps ロンドン: (Online) Mid-Month マッパソン [eng] 2025-12-16
flagリヨンTubàRéunion du groupe local de Lyon 2025-12-16
flagボンDotty’s195. OSM-Stammtisch Bonn 2025-12-16
flagCity of WestminsterMonkey Puzzle pubLondon xmas pub meet-up 2025-12-16
flagオンラインLüneburger Mappertreffen 2025-12-16
flagRéunion du groupe local de Vienne 2025-12-17
flagデュッセルドルフオンライン https://meet.jit.si/OSM-DUS-2025デュッセルドルフ OpenStreetMap-Treffen (online) :osmcalpic:2025-12-17
flagカールスルーエチェンマイStammtisch Karlsruhe 2025-12-17
flagシュタイナッハ・ピュルグオンライン19. Österreichischer OSM-Stammtisch (online) 2025-12-18
国連マッパーズマッピーアワー2025-12-19
flagポツダムLuisenplatz, Potsdamer WeihnachtsmarktPotsdamer Mappertreffen 2025-12-19
flagKalyani NagarTomTom, Shanti One, Ramwadi, PuneIndoor Mapping Party @ TomTom Pune 2025-12-20
flagMAP Mercator museumOpenStreetMap Belgium at the MAP-Mercator museum 2025-12-20
Missing Maps : Mapathon en ligne – CartONG [fr] 2025-12-22
flagMAP Mercator museumOpenStreetMap Belgium at the MAP-Mercator museum 2025-12-27
flagNew DelhionlineOSM India×TomTom Online Mapathon 2025-12-28

Note: ここであなたのイベントを見たい場合は、カレンダーにそれを OSM Kalender 入れてください。そこにあるデータのみが、週刊 OSM に表示されます。 カレンダー 内で都市や国に言及するのを忘れないでください。

This weeklyOSM was produced by Aphaia_JP, MatthiasMatthias, Raquel Dezidério Souto, Robot8A, derFred, mcliquid, miurahr.