Category: weeklyOSM

週刊OSM 780

2025/06/26-2025/07/02

マッピング

  • 提案social:*=*は、OSMの連絡先キーからソーシャルメディアを分離することを目的としています。
  • 提案されたタグdeveloper=*は、既存のengineer=*タグとarchitect=*タグを補完し、建物を開発した会社または組織を特定することを目的としています。
  • 電力ルーティングのためのpower=circuit の拡張への投票は2025-07-10まで受け付けています。電力ルーティングは、電力が物理ネットワーク上、主に実際の変電所間や電力線に沿ってたどることができる実際の経路を記録することを目的としています。
  • 2025-07-10まで、提案された道路標示の改訂に対する賛否の投票が開始されます。
  • 風車と水車のタグ付けスキームは、2025-07-19まで投票できます。

コミュニティ

  • Korellerは、キーワードの分類、賛成票、検索フィルターなどの機能を追加して、OpenStreetMapの日記をより見つけやすく魅力的にする提案をしています。価値あるコンテンツを強調し、コミュニティとの交流の促進を目的にしています。
  • Krittin氏は、OpenStreetMapの編集が10,000回に達したことを、ノスタルジア、アイデンティティ、そして人権としてのオープンな地理データへの情熱的な信念を融合させた、バンコクのマッピングの深い個人的な旅として振り返っています
  • adreamyは、OpenStreetMapコミュニティのために2つの調査を実施しています。第1の調査は、地域社会における積極的な参加と意見の共有の度合いを評価することを目的としています。第2の調査は、OSMメンバーがグローバルコミュニティとどれだけ積極的に関わっているか、彼らが直面している障壁、そしてそれらにどのように対処できるかに焦点を当てています。
  • Negreheb は、ザルツブルクでの 360° 画像キャプチャの改善について OpenStreetMap の日記を更新し、安全性と画像の一貫性を高めるために自転車に取り付けたカメラに切り替えた点を強調するとともに、Mapillary と Panoramax を通じてOSMデータを継続的に強化する自分の活動を紹介しています。
  • UrbanRoaming は、Strava のヒートマップが、実際の地形からずれたり、未記載だったり、または航空写真では不明瞭な道を明らかにすることで OpenStreetMap の精度を高めることができると述べています。いっぽうで、現地でのさらなる検証を行わずに、非公式、私有地内、またはイベント開催にともなう一時的な通り道をやみくもにマッピングしないよう警告しています。

地方支部ニュース

  • FOSSGIS e.V. は、ボン大学で隔年開催される測地学の学生カンファレンス KonGeoS 2025 への参加について報告 しました。

教育

  • Pablo Sanxiaoは、OpenStreetMapプロジェクトに参加することを期待して、若い読者が共同地図作成を探求するように促すことを目的とした「Fina and the Maps」というタイトルの児童書を書きました。物語は、テクノロジーに精通した少女フィナが、物語やクッキーのために自転車で祖母を訪ねる姿を描いています。停電をきっかけに古い地図帳にたどり着いた彼女は、かつて地図が手書きで描かれていたことを知ります。触発されたFinaは、OpenStreetMapを発見し、祖母と一緒に位置のマッピングを始め、デジタル地図製作者になります。

OSM research

  • OST の Stefan Keller 教授のチームは、OpenStreetMap データと swisstopo の 3D シェーディング・モデルを使用して、チューリッヒの暑さを避けるため日陰の多い歩行ルートを提案する routing.osm.ch 上の歩行ナビゲーションモード「吸血鬼ルーティング」を開発しました。

OSM in action

  • Smoggy3Dが開発したMap2Modelは、OpenStreetMapと標高データをブラウザ上で3Dプリント可能な メッシュに変換するウェブベースのアプリケーションです。ユーザーは地図上のエリアを選択し、好みに合わせて設定を調整し、すぐにプリント可能なSTLまたは3MF形式のファイルをエクスポートできます。

ソフトウェア

  • VespucciでBing画像サービスの使用が停止されていましたが、Microsoftがアクセスキーを更新したことにより、来年までは引き続きサービスを利用できるようになったことが報告されました。
  • コミュニティ主導の Organic Maps フォークである CoMaps が、Google Play ストア、Apple App Store、および F-Droid で最初の公式リリースを発表しました。
  • Robin ColeさんがShahab Jozdaniさんと対談し、直感的なチャットボット形式のインターフェースによってリモートセンシングと地理空間分析を効率化するウェブアプリケーションChat2Geoについて語りました。
  • OSM ベースの登山アプリOpenClimbing.orgが正式にリリースされました。登山ガイドや登山地図のためのオープンプラットフォームとして設計されたこのサービスは、OpenStreetMap や Wikipedia といった共同プロジェクト上に情報や写真を保存し、世界中のユーザーがコンテンツの投稿や編集に参加できるようになっています。
  • OSM公式ウェブページでは、要素の編集履歴がページネーション機能で表示されるようになりました。

プログラミング

  • Kaxtilloさんは、Python のグラフ解析ツールである NetworkX と、OpenStreetMap のデータを NetworkX に統合するライブラリOSMnxを用いて、徒歩移動距離のアイソクローン(等時間帯)を作成する方法を実演しました。
  • OSMデータのテーマ別レイヤーを Parquet形式やFlatGeobuf形式で提供するプログラムLayercakeの開発が進められています

リリース

  • MapLibre ニュースレター2025年6月号では、MapLibre Native と Web の新機能、Compose Playground 1.0 のリリース、ワークショップ向けの GitHub Codespaces サポート、そして FOSS4G Europe イベントの詳細とコミュニティミーティングの日程が紹介されました。
  • OsmAndのバージョン5.1がiOSAndroidでリリースされました。
  • EveryDoorのバージョン6.0がリリースされました。カスタム衛星画像プラグインなどの新機能が追加されました。
  • OsmAPPのバージョン1.7.0がリリースされました。新リレーション編集機能、インドアマップのサポートなどの機能が追加されました。

ご存知でしたか?

  • [1] Andrei Kashchaさんが開発した「GitHubマップ」には、GitHubで開発が進められているOSM関連のプロジェクトがどのように関連しているのかが地図のように表示されています。
  • エベレストの山岳ルートをドローンで撮影した動画をご覧ください。ノースコルルートの映像もあります。
  • OSMウェブサイトの表示言語は、これまでブラウザの設定に依存していましたが、ウェブサイトで言語を選ぶことができるようになりました。

メディア掲載

  • OpenCageにJochen Topfさんへのインタビュー記事が掲載されました。Topfさんは、Osmium, osm2pgsql,taginfoといったOSM関連ツールの開発に携わっています。

その他の “ジオ” な事柄

  • Richard Harriesさんは「サイクリング地図の歴史」というウェブサイトを制作しました。このサイトは、1870年頃から1970年までの英国諸島を中心に、自転車利用者向けに作られた地図の変遷を詳しく紹介しています。130点以上の修復済み地図の抜粋、出版者に関する詳細な解説、地図の年代特定に役立つ資料を含む、情報豊富な参考書として構成されています。
  • 南米のドライビング情報投稿サービスiOverlanderが無料のコミュニティ主導アプリから有料のサブスクリプションモデルへ移行した際、ユーザーの期待と未解決のUX課題が原因で反発が生じました。その詳細な経緯がHere & Thereの記事に掲載されました。この事例は、草の根的な技術プラットフォームにおける持続可能性とユーザー信頼の複雑な緊張関係を浮き彫りにしています。
  • アメリカ海洋大気庁(NOAA)は、ハリケーン予測に用いられる重要なデータへのアクセスが7月末までに停止されると発表しました。これは、アメリカ国防総省が防衛気象衛星プログラム(Defense Meteorological Satellite Program)のデータ提供を中止するためです。

まもなく開催

    国・地域場所Venueイベント名オンライン開始日
    flagPforzheimVPE Verkehrsverbund Pforzheim-Enzkreis,3. OSMS meets VPE 2025-07-05
    flagGhaziabadVaishaliOSM India monthly mapping party (online) 2025-07-06
    flagハンブルクVoraussichtlich: "Variable", Karolinenstraße 23Hamburger Mappertreffen 2025-07-08
    flagミュンヘンEchardinger EinkehrMünchner OSM-Treffen 2025-07-08
    flagサンノゼオンラインサウスベイ・マップナイト2025-07-09
    UN Mappers Community Discussion: Ambassadors Pilot Initiative Plan 2025-07-10
    flagオンラインOpenStreetMap Midwest Meetup 2025-07-11
    OSMF エンジニアリングWG会議 2025-07-11
    flagベルリンParzelle III/23b, Kleingartenkolonie Johannisberg,OSM-Stammtisch Berlin-Brandenburg 2025-07-11
    bwGaboroneオンラインOSM Africa July 2025 Mapathon 2025-07-12
    flagコーベンハウンCafe MellemrummetOSMmapperCPH 2025-07-13
    flagGhaziabadVaishali18th OpenStreetMap Delhi Mapping Party 2025-07-13
    flagMZ Centar IIFOSS4G Europe 2025 2025-07-14 – 2025-07-20
    flag臺北市MozSpace Taipei[fuzzy]OpenStreetMap x ウィキデータ台北 #59 :osmcalpic:2025-07-14
    flagソルトレイクシティWoodbine Food HallOSM Utah Monthly Map Night 2025-07-16
    Missing Maps ロンドン: (Online) Mid-Month マッパソン [eng] 2025-07-15
    flagエディンバラ市Guildford ArmsOSM Edinburgh Social Meet-up 2025-07-15
    flagオンラインLüneburger Mappertreffen 2025-07-15
    flagカールスルーエチェンマイStammtisch Karlsruhe 2025-07-16
    flagHeidelbergBerliner Str. 45, 69120 HeidelbergMissing Maps Mapathon in Heidelberg MSF 2025-07-17

    Note: ここであなたのイベントを見たい場合は、カレンダーにそれを OSM Kalender 入れてください。そこにあるデータのみが、週刊 OSM に表示されます。 カレンダー 内で都市や国に言及するのを忘れないでください。

This weeklyOSM was produced by Aphaia_JP, MatthiasMatthias, Raquel Dezidério Souto, Strubbl, Andrew Davidson, TrickyFoxy, derFred, mcliquid, miurahr, muramototomoya.