週刊OSM 797

2025/10/23-2025/10/29

[1] 新しいOSMファイルフォーマット：PBFより30%小さく、インポートが5倍速い｜地図データ © byOpenStreetMap Contributors.

マッピングキャンペーン

ブリースガウ地域が「ドイツにおけるハイキングの良質地域」として発展したことで、近年、ハイキングコースのネットワークが一新されました。標識の削除と交換により、OSMには最新ではないデータがたくさんあります。全国的なOSM準拠の「ルート3.0」プロジェクトを共同開発したThomas Froitzheim氏とともに、過去数カ月間、どのルートを削除し、どのルートを追加する必要があるかを調べて、実際の状況を分析する人もいます。このデータは、ルートロゴを含む標準化された形式で利用可能になり、すぐにOSMで維持することができます。

コミュニティ

Boramalper は、OpenStreetMap のコミュニティフォーラムでOpenStreetMap の名所のクラウドソーシングによるユーザーレビューのための、無料の新規オープンソースサービスの設立について話し合いました。

地方支部ニュース

Lars Lingner は、2025 年 10 月にベルリンで開催された Hackweekend に関するレポートを公開 ► し、OpenStreetMap コミュニティの 22 人のメンバーが週末にアイデア交換、共同開発、創造的な実験を行いました。次回の Hackweekend は今年 11 月にカールスルーエで開催される予定で、登録とイベントの詳細は OSM Wiki で公開されています。
OpenStreetMap US 2025年10月号ニュースレターを発行しました。

イベント

State of the Map Africa 2025 のプログラムが公開されました。このイベントは、2025年11月28日から30日までタンザニアのダルエスサラームで開催されます。

教育

10月30日木曜日、IVIDES DATAは、ブラジルのミナスジェライス連邦大学のメンバーと外部コミュニティのメンバーを対象に、この大学コミュニティにとって重要な2つのトピックである鉱業と地名に関連するマッピング機能に関するガイダンスを提供するトレーニングセッションを行うよう招待されました。地図作成、採掘、地名のガイドがポルトガル語で出版され、Zenodoで利用できるようになりました。ライブセッションの録画は、IVIDESのYouTubeチャンネルでご覧いただけます。
È un nodo, perché ha una direzione?(方向があるからノードですか?)というタイトルのテキストで、MannivuはOSMユーザー日記に、OpenStreetMap編集アプリケーション内で方向情報を表示する方法を説明する簡単なチュートリアルを公開 ► しました。

OSM research

地球観測から自動的に導き出された建物のフットプリントをOpenStreetMapではマップに追加していません。一般的にOpenStreetMapで見つかったものよりも品質が低いことが追加しない理由のひとつです。それにもかかわらず、リスク評価や持続可能性分析など、特に土地利用やOpenStreetMap自体の関心のあるポイントからのセマンティック情報が充実している場合、リスク評価や持続可能性分析など、多くのシナリオで有用であることが証明される可能性があります。Oostwegel et al. は、OpenStreetMap、Open Buildings、Global ML Building Footprints の建物フットプリントを組み合わせ、占有タイプ、高さ、床面積に関する情報を追加しました。

地図

気候行動ナビゲーター HeiGITは、ドイツのいくつかの都市（ベルリン、ボン、ハンブルク、ハイデルベルク、カールスルーエ）が特定の地球温暖化制限（例：パリ気候協定に定める+1,5°C）内に収まるための残りのCO₂収支を計算し、視覚化できます。CO₂収支評価ツールは、都市が収支内に収まるための正しい軌道に乗っているかどうかも追跡します。

OSM in action

ブルージュ自転車競技協会に所属するピーター・ヴァンダー・ヴェネは、StreetCompleteとMapCompleteを使用し自転車ネットワークを作成し、サイクリングゾーンを法指定するためにロビーイングしたことについて日記を書きました。すべての道路幅を測定してから 5 年後、実際にサイクリングゾーンが完成しました。
Torsten Hoffmann の Web サイトである Sun course では、日の出、日没、影の長さ、日食、太陽の位置、太陽の満ち欠け、太陽の高度、太陽の電卓、標高など、これらすべてが OSM マップ上に表示されます。

ソフトウェア

^[1] GeoDesk チームは、ファイルサイズを小さく、処理を高速化するために設計された、GOB (Geo-Object Bundle) と呼ばれる新しい OSM ファイル形式を開発しました。
Omar Alnyme は、POIデータを管理するための Web アプリである POI-Managerを開発しました。OpenStreetMap ベースマップの上に、ユーザーはPOIの座標を追加し、CSV または GeoJSON 形式でエクスポートできます。
Tobias Jordans氏は、新しいMapillary画像の撮影が必要なルートを計算できるルーティングアルゴリズムがあるかどうかを尋ねました。マテウス・ゴメス氏は、これは中国人郵便配達問題として知られており、ネットワーク内のすべての辺を可能な限り短いループでカバーすることを目的とした巡回セールスマン問題の変種であると指摘しました。その後、seen-onは中国人郵便配達問題解決ツールを含むソフトウェアライブラリを見つけ、そのライブラリに基づいてWebベースのルーティングアプリケーションを開発しました。

リリース

Martin Raifer は、ダークモードのテーマを備えた iD エディターのバージョン 2.37.0 をリリースしました。
OpenStreetMap の交差点データをマッピングするのに役立つ視覚化ツールである osmpie の最新アップデートには、左側通行国のサポートと接続関係のサポートが含まれるようになりました。
Babaのバージョン1.19.0をリリースしました。これは、Kotlin Multiplatformで開発されたAndroidおよびiOSアプリケーションを提供し、Panoramaxプロジェクトに貢献するためのアプリケーションです。

ご存知でしたか？

…GeoChatプラグインを使って半径20km以内のJOSMマッピングを使って他の貢献者とチャットできます。この機能は、マッピングパーティー中や、地域でのマッピングの実践について学びたい初心者に役立ちます。

その他の “ジオ” な事柄

スイスとフランスは、ジュネーブ州とフランスのオートサヴォワ県の間の国境を調整するために、ベルンで3つの協定に署名 ► しました。ヘルマンス川とフォロン川沿いの再生プロジェクトがいくつかの地域の景観を変更し、国境調整を促しました。スイス連邦評議会は2024年9月27日に国境の是正を承認しました。この協定は、両国がそれぞれの内部承認プロセスを完了すると発効します。
国連人道問題調整事務所は、ハッシュタグを使用して人道データの人口統計、人道、または地理的位置関連パラメーターを追跡する標準である人道交換言語に関するチュートリアルを作成し、一連の統計を自動的に計算するツールも提供しています。
アンディ・ボクソールは、Android Police に「私はGoogleマップが大好きだが、時間の節約に執着すると私の車が台無しになるだろう」と書き、Googleマップの位置情報ベースのサービスの限界を批判しています。

まもなく開催

場所	Venue	イベント名	開始日
		国連マッパーズマッピーアワー	2025-10-31
		OSMF エンジニアリングWG会議	2025-10-31
	Château-ferme de Courrière	OSM-stand @ International Day Les Scouts	2025-11-01
	Imola	Mapping al Cimitero del Piratello	2025-11-01
Braunschweig	Stratum0	Braunschweiger Mappertreffen im Stratum0 Hackerspace	2025-11-01
नई दिल्ली	Jitsi Meet (online)	OSM India – Monthly Online Mapathon	2025-11-02
グルノーブル	La Turbine	Atelier de novembre 2025 du groupe local de Grenoble	2025-11-03
Oslo	Mesh Nationaltheatret	Mapathon – Monthly Missing Maps w/ EWB Norway	2025-11-04
ザルツブルク	Bewohnerservice Elisabeth-Vorstadt	OSM Treffen Salzburg	2025-11-04
		Missing Maps London: (Online) Mapathon [eng]	2025-11-04
ダービー	The Brunswick, Railway Terrace, Derby	イーストミッドランズのパブミートアップ	2025-11-04
		iD コミュニティチャット	2025-11-05
シュトゥットガルト	シュトゥットガルト	シュトゥットガルター OpenStreetMap-Treffen :osmcalpic:	2025-11-05
Madrid	オンライン	Mappy Hour OSM España	2025-11-06
Catania	Isola Coworking Catania	itWikiCon	2025-11-07 – 2025-11-09
		UN Mappers #ValidationFriday Mappy Hour	2025-11-07
カールスルーエ	Geofabrik, Amalienstraße 44, 76133 Karlsruhe	Karlsruhe Hack Weekend November 2025	2025-11-08 – 2025-11-09
	Cafe Bella Rosa	Social Mapping Saturday: Long Park	2025-11-08
ザルツブルク	TriBühne Lehen	Maker Faire Salzburg	2025-11-08
Bolzano – Bozen		Mapping NOI Techpark in OpenStreetMap	2025-11-08
コーベンハウン	Cafe Bevar’s	OSMmapperCPH	2025-11-09
		Missing Maps : Mapathon en ligne – CartONG [fr]	2025-11-10
臺北市	Mozスペース台北	OpenStreetMap x Wikidata Taipei #82	2025-11-10
チューリッヒ	Bitwäscherei Zürich	181. OSM-Stammtisch Zürich	2025-11-11
ハンブルク	Voraussichtlich: “Variable”, Karolinenstraße 23	Hamburger Mappertreffen	2025-11-11
		Transmission Grid Mapping Together (Online)	2025-11-12
ミュンヘン	Echardinger Einkehr	Münchner OSM-Treffen	2025-11-12
Madrid	オンライン	Mappy Hour OSM España	2025-11-13
ボーフム	Das Labor, Alleestraße 50, Bochum	OSM-Treffen in Bochum	2025-11-13
	オンライン	OpenStreetMap Midwest Meetup	2025-11-13
Dundee	Abertay University, Dundee, UK	State of the Map Europe 2025	2025-11-14 – 2025-11-15
Waitematā	Auckland University of Technology, New Zealand	FOSS4G International Conference 2025 – Auckland	2025-11-17 – 2025-11-21
		Internationale GeoWeek – Online Mapathon von ÄRZTE OHNE GRENZEN (AT/CH/DE)	2025-11-17