週刊OSM 729

2024/07/04-2024/07/10

lead picture

Overpass Ultra[1] | © dschep | map data © OpenStreetMap contributors

マッピングキャンペーン

  • 人道的共同マッピングキャンペーン2024 Rio Grande do Sul Floods(ブラジル)が進行中です。地滑り、洪水、ダム決壊につながった災害の影響は今も続いており、州内では5,000人がいまだに家を失っています。オープンなプロジェクトで、誰でも共同作業を行うことができます。

OpenStreetMap Foundation

  • OpenStreetMap.org は2024年7月11日にDDoS攻撃を受け、重大な接続障害と断続的なサービス中断が発生しました。技術チームは解決に向けて積極的に取り組んでいます。

イベント

  • State of the Map Working Group は、SotM 2024 のチケットプログラム Web サイトにアクセスできるようになったことをお知らせします。割引価格の早期割引チケットは7月31日まで販売されています。
  • State of the Map 2024の一般および学術的なプレゼンテーションの募集を見逃しましたか? 8月25日までにポスターを提出することで、プロジェクトやマップのビジュアライゼーションを紹介することができます。SotM 2022のポスターをご覧ください
  • SotM France 2024の動画がPeertubeで公開されました。
  • BetaNYCはSotM US 2024の参加レポートを公開しました。歩行者マッピング、マッピング プロセスへの AI の統合、気候および履歴データプロジェクト、アクセシビリティ マッピング、OpenStreetMap データ検証、公有地管理のための参加型 GISといった発表があったのことです。

教育

  • IVIDES.orgは、セアラ連邦大学(ブラジル)、ピチキャンパス(フォルタレザ)の地理学の学生グループと一般の人々を対象に、OpenStreetMapとの共同マッピングとuMapによるウェブマッピングに関するハイブリッドワークショップを実施しました。ラケル・デジデリオ・ソウトは、この経験について日記に書いており、ファイルとビデオはポルトガル語で入手可能であると書いています。

OSM research

  • 研究者たちは、衛星画像を使ってOpenStreetMap(OSM)の更新を自動化するエンドツーエンドの機械学習ソリューションであるDeepMapperを紹介し、OSMが手動更新に依存していることによって生じたギャップを埋め、その精度と効率を向上させることを目的としています。

地図

  • [1] MastodonのTrailStashは、Overpass Ultraマップのギャラリーを作成したことを共有しました。

OSM in action

  • Bristow_69 の指摘によれば 「人類についての対話」Dialogues en Humanités フェスティバルは OpenStreetMap ベースの優れた地図を使用していますが、残念ながら OpenStreetMap へのクレジット表示を適切に行っていません。
  • 欧州海洋調査ネットワークEMODnetデータビューアはOSM背景地図を使っています。
  • NYCストリートマップは、公式の道路記録をデジタル化し、他の道路情報と統合して、一般の人々が簡単にアクセスできるようにするための継続的な取り組みです。このアプリは、OpenMapTilesとOSMの貢献者のデータで開発されており、ユーザーは特定の道路の公式な地図の幅、名前、ステータス、およびそれらが特定の物件とどのように関連しているかを知ることができます。選択したエリアで、道路グリッドが時間の経過とともにどのように変化したかを確認できます。
  • インドの配車アプリOlaは、Ola Mapsナビゲーションアプリケーションについて、GoogleマップをOSMに置き換えました。この変更は、コストを削減し、より迅速で正確な検索とルーティングの改善を提供することを目的としています。今年初めにMoveOS 4を搭載した電気自動車に初めて導入された、ナビゲーションテクノロジーのユーザーエクスペリエンスと独立性を向上させるOlaの広範な戦略の一部です。
  • Opentravellerはユーザーが自転車コースを登録することができます。

ソフトウェア

  • HOTはマッピングAIアシスタントfAIr公開しました。
  • GanderPLは、OSMヘルパーUserScript開発しました。コミュニティが構築したツールを強化する仕組みで、ユーザが見ているものに基づいて関連するリンクを自動的に生成してくれます。将来の計画には、自動タグ付けのためのAIの統合と、ChromeとFirefox用のブラウザ拡張機能の開発が含まれます。
  • 家系図作成ウェブアプリGramps WebOpenHistoricalMapの古地図が使えるようになりました。
  • Vespucci の 20.1.0.1 ベータ版リリースには、Android 5 より前のコードの削除、エラー処理とメモリ管理の改善、プロパティ エディタの機能強化、GeoJSON ラベルのサポートやレイヤのドラッグなどの新機能など、多数のアップデートが含まれています

プログラミング

  • MapBlissは、lLeaflet adventuresの美しい地図を作成するためのRパッケージです。ユーザーは印刷品質のお土産マップの作成、飛行経路のプロット、ラベルの位置の制御、カスタムタイトルと境界線の追加を行うことができます。このパッケージはいくつかの依存関係を統合し、コントリビューションと機能リクエストを受け付けています。
  • Juicio氏は、Google Summer of Code 2024の一環として、PanoramaxとOpenStreetMapの統合の進捗を報告しました。360度画像の表示、フィルターの追加、ユーザーインターフェースの改善など、新機能や改善点に関する最新情報を毎週提供しています。この進行中のプロジェクトは、以前WeeklyOSM 723で取り上げました。
  • JT Archieは、大規模なOpenStreetMapデータをSQLiteデータベースに変換し、最適化しました。特にZstandard(ZSTD)の全文検索・圧縮技術を用いて、データを効率的に処理し、クエリのパフォーマンスを向上させました。

ご存知でしたか?

メディア掲載

  • Julia Angwinさんは、多くの人がGoogleマップのナビに依存し過ぎていると批判し、OSMを充実したほうがよいと述べています

その他の “ジオ” な事柄

  • Ammergauerアルプス自然公園に、GPS等を使った訪問者検知システムが導入されました。混雑度などを検知・予測して、自然保護に役立てます。
  • 地理系ポッドキャストGeomobの第241号公開されました。選挙区地図の歪曲や農業におけるドローンの活用などのトピックが取り上げられています。
  • パリ2024の公式ウェブサイトでオリンピック聖火リレーのルートを確認できます。@IEN52が作成したuMap Trajet Flamme Olympique 2024は、海外領土を含む67のステージすべてを示しています。また、都市内の詳細ルートを表示したuMapもあります。
  • 第2議会教育委員会(EDCOM 2)と教育省(DepEd)は、今年7月からフィリピンの私立学校の包括的な全国マッピングを実施するために提携しています。このイニシアチブは、政府の政策に情報を提供し、資源配分を最適化し、公立と私立の教育システム間の補完性を強化することを目的としています。
  • TomTom と East View Geospatial は提携して、オーストラリア国防総省にグローバル地図データを提供し、TomTom Orbis Maps を活用して、国家安全保障と災害対応に不可欠な正確な地理空間情報を提供します。TomTom Orbis Maps は、Overture や OSM のオープンデータを、TomTom のパートナーのデータや TomTom の独自データを、管理された環境で合成して作成されています
  • Marcus Lundblad氏は、2024年の年次ブログ記事「Summer Maps」を公開し、マップの視覚化の更新、検索機能の改善、ダイアログインターフェイスの改善、遊び場アイコンの追加、公共交通機関のルート検索のサポート、マップの地形トポロジーの丘陵シェーディングの導入などを行いました。
  • 中山大学の研究者は、国際的な専門家と協力して、複雑な都市部で超高解像度(VHR)画像を使用して建物を抽出するためのフレームワークをJournal of Remote Sensingで詳しく説明し、都市計画と管理のための既存のデータセットの限界に対処しました。

まもなく開催

場所イベント名オンライン開始日
ソルトレイクシティOSM Utah Monthly Map Night 2024-07-11flag
ロレーン郡OpenStreetMap Midwest Meetup 2024-07-11flag
アムステルダムMaptime Amsterdam: Summertime Meetup 2024-07-11flag
ベルリンDRK Online Road Mapathon 2024-07-11flag
Wildau193. ベルリン・ブランデンブルク OpenStreetMap Stammtisch : osmcalpic:2024-07-11flag
チューリッヒ165. OSM-Stammtisch Zürich 2024-07-11flag
ボーフムBochumer OSM-Treffen 2024-07-11flag
Bangalore EastOSMバンガロールマッピングパーティー :osmcalpic:2024-07-13flag
PortsmouthIntroduction to OpenStreetMap at Port City Makerspace 2024-07-13 – 2024-07-14flag
コーベンハウンOSMmapperCPH 2024-07-14flag
ストラスブールdécouverte d’OpenStreetMap 2024-07-15flag
リッチモンドMapRVA – Bike Lane Surveying & Mapping Meetup 2024-07-16flag
イングランドOSM UK オンラインチャット 2024-07-15flag
Missing Maps London: (Online) Mid-Month Mapathon 2024-07-16
ボン177. OSM-Stammtisch Bonn 2024-07-16flag
ハノーバーOSM-Stammtisch Hannover 2024-07-17flag
ŁódźState of the Map Europe 2024 2024-07-18 – 2024-07-21flag
チューリッヒMissing Maps Zürich Mapathon 2024-07-18flag
AnnecyOSM Annecy Carto-Party 2024-07-18flag
OSMF エンジニアリングWG会議 2024-07-19
CocodyOSM Africa July Mapathon – Map Ivory Cost 2024-07-20flag
ミュンヘンMapathon @ TU Munich 2024-07-22flag
Stadtgebiet BremenBremer Mappertreffen 2024-07-22flag
サンノゼサウスベイ・マップナイト2024-07-24flag
ベルリンOSM-Verkehrswende #61 2024-07-23flag
[オンライン]OpenStreetMap Foundation理事会 – 公開ビデオ会議 2024-07-25
Lübeck144. OSM-Stammtisch Lübeck und Umgebung 2024-07-25flag
Wien72. Wiener OSM-Stammtisch 2024-07-25flag

Note: ここであなたのイベントを見たい場合は、カレンダーにそれを OSM Kalender 入れてください。そこにあるデータのみが、週刊 OSM に表示されます。 カレンダー 内で都市や国に言及するのを忘れないでください。

This weeklyOSM was produced by Aphaia_JP, MatthiasMatthias, Raquel Dezidério Souto, Strubbl, derFred, mcliquid, miurahr, muramototomoya.

One Reply to “週刊OSM 729”

  1. Below the English translation.
    > Le visualisateur de cartes du réseau EMODnet (European Marine Observation and Data Network – Réseau européen d’observation et de données du milieu marin) comprend des fonds de plan et des couches de données issus d’OpenStreetMap.

    Encore mieux : EMODnet a comparé différents traits de côtes (Google, Esri, OpenStreetMap, …) et le trait le plus à jour et le plus précis est celui d’OpenStreetMap.

    Par contre le fait que les estuaires soient coupés leur nécessite un travail ultérieur.

    English translation by Deepl.com :
    > EMODnet’s (European Marine Observation and Data Network) map viewer includes base and feature layers from OpenStreetMap.

    Even better: EMODnet has compared different coastlines (Google, Esri, OpenStreetMap, …) and the most up-to-date and accurate one is from OpenStreetMap.

    However, the fact that the estuaries are cut off requires further work.