週刊OSM 339

01/10/2017-01/16/2017

マッピング

  • 地元のコミュニティと Mapbox チームの協力により、南米で最もマッピングされている人口15万の都市アヤクーチョがさらに大きな一歩を踏み出したと Kartitotp 氏がブログの記事にしています。市内にある22のバス路線のうち、20路線がリレーションとして OSM に追加されたそうです。

  • historic=memorialタグにmemorial:typeとmemorial:kindサブキーをつけ、詳細に分類してはどうかとMartin Koppenhöfer氏が再度提案 しています。

コミュニティ

  • Hartmut Holzgraef氏が作成したMapOSMatic派生サービスは、地図生成対象エリアが全世界に広がり、地図スタイルやオーバーレイも多く選べるようになりました。

  • "BT若手科学者および技術展示会"にて、ポートマーノック地域学校(ダブリン市、アイスランド)のマッピングプロジェクト「Map A Difference」が表彰されました。

  • Simon Poole氏が2016年のマップ編集者に関する分析データを公開しました。生データもダウンロードできるので、自分で解析することもできます。コメント欄で、Pascal Neis氏が国別アクティブ編集者数のデータを追記しました。

  • Mappa Merciaが四半期プロジェクトの状況について報告しています。本プロジェクトは国家セキュリティを侵害するおそれがあります;-)

  • 山下康成さんが東京!街歩き!マッピングパーティ:第1回哲学堂公園の開催報告を公開しました。主催者側の準備や当日のレクチャーなどについても詳細に書かれています。

  • Pascal Neis氏が2016年12月期の国別新規アクティブユーザーランキングを発表しました。また、使用しているエディタについてのデータもあわせて公開しました。

イベント

  • Fatouma Harber 氏と Aboul Hassane Cisse 氏はマリ共和国のトンブクトゥで OSM コミュニティ と協力してマッピングパーティー「CartoCamp」を開催しました。

  • 技術会議33C3で、Ulf Treger氏が地図および投影法の発展や地政学的影響について講義しました。

  • Selene Yang 氏が日記でブラジルのサンパウロで開催された State of the Map 2016 ラテンアメリカの写真を公開しています。

  • State of the Map 2017 アフリカのロゴコンテストが開催されています、UTC 1月29日(日)23:59が締め切りです。

OSM人道支援

  • インドネシアの人道支援マッパソンが既存データを破壊してしまったとeveryone_sinks_starco氏が批判しました。すると、HOTインドネシアのプロジェクトマネージャーIyan氏らが、削除されたデータはライセンス不備のインポートデータであり、現地自治体と協力して活動を進めていることなどを説明しました。

  • リベリア、ギニア、シエラレオネで赤十字社が現地住民と協力してマッパソンを実施し、7000村のマッピングで70000kmのGPSデータを取得することに成功しました。

  • Global Innovation Exchange のブログでは「情報と共にエボラと戦う」というトピックでとても強気な記事が公開されています。

地図

  • 現在ラウジッツ周辺の高地ソルブ語地図をホストしている人が、その役目を誰かに譲りたいと言ってるため J. Budissin 氏が次の管理者を探しています。ラウジッツやその周辺の人が次の担い手としてふさわしいと考えているようです。

switch2OSM

オープンデータ

  • ドイツではLiDARを使って計測した空間3Dデータのオープン化が進められていることをMartin Isenburg氏がrapidlasso.comで報告しました。ノルトライン=ヴェストファーレン州テューリンゲン州では2017年から地理空間データを無料でダウンロードできるようになりました。他州でもオープン化の動きがあるようです。英国ではLiDAR空間データが有料ですが、データ活用がうまくいっていないようで、同じ過ちは避けたいものです。

ソフトウェア

  • メッセンジャーアプリ Telegram で Google マップではなく OSM を使ってもらえないかと Robot8A 氏が奮闘しています。

プログラミング

  • Adrien Pavie 氏は位置情報付の画像をウェブサイトに埋め込める JavaScript ライブラリ Pic4Carto公開しています。現在このライブラリでは Flickr や Mapillary、ウィキメディアコモンズの画像を表示することができます。

  • Karlos 氏は OSM go の更新内容を説明しています。例えばロンドンの地下鉄網をマッピングした図面からヒントを得てベンチや風力発電の3次元モデルを表示できるようになりました。

リリース

ご存知でしたか?

  • Franz-Benjamin Mocniks 氏が OSM の変更セットや Wiki のタグの履歴を視覚化しています。

  • TorFlow は Tor のノード間トラフィックをリアルタイムで表示します。

メディア掲載

  • ミュンヘンの公共交通機関 MMV は OpenStreetMap ベースで鉄道の運行情報を表示する新しいサービスを開始しました。記事の中で MMV は「OpenStreetMap のデータは無料であることだけでなく HERE マップよりも新しい情報を持っている」という注釈を付けています。

  • ドイツ連邦政治教育センターは公立の学校教育の中でどのように OpenStreetMap を使うことができるかを公開しています。(自動翻訳)

  • Missing Maps等の共同マッピング活動によって、人道支援活動が強固なものに成長するとの記事がHerald紙(ジンバブエ)に掲載されました。

その他の “ジオ” な事柄

  • Mapzen が OpenStreetMap データや Mapzen ツールが新聞社で使われている例を挙げています。

  • 以前お知らせしたことのある QuickMapServices は利用可能な API がさらに増え、555ものサービスを使えるようになりました。

  • Spinali Design 社のスマートジーンズをニュースサイト Mashable が紹介しています。Bluetooth でスマートフォンと接続し、ナビゲーションすることができるそうです。OpenStreetMap のデータを使ってユーザーが安全に移動できることを願っています。

まもなく開催

This weeklyOSM was produced by Peda, Rogehm, SomeoneElse, TheFive, derFred, k_zoar, muramototomoya.