週刊OSM 410

2018/05/22-2018/05/28

Baran KahyaogluによるMapbox Unity SDKで現実世界の地図をシヴィライゼーションのゲームスタイルにするデモンストレーション ¹ | © Baran Kahyaoglu

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マッピング

Gaurav Thapa氏(OSMネパール)が、学校にメタデータを付与することについてメーリングリストで相談しました。しかし、学生数や教員数といったメタデータは、OSMではなく外部サイトに入れたほうがよいとコメントされました。例えばWikidataは、学生数の年度ごとの統計データなどを扱う機能を有しています。
Mateusz Konieczny氏はグッドプラクティスの「一時的なイベントや地物をマッピングしない」について議論を呼びかけています。
公共交通のルートリレーションで、行き止まりの場所に停留所があり車両がバックで道を出る必要がある場合に、role=reverseをつけることをPolyglot氏が提案しました。このタグを使うケースはそれほど多くはないでしょうが、何が起きているのかを理解するのには役立つかもしれません。
roundtrip=yes/noの使い方についてメーリングリストで議論されています。英語の"roundtrip"は旅行ツアーの区分に使われており、OSMでの定義とのずれがあります。議論の結果、ルートが円形に閉じている場合は、circular_route=yesやclosed_loop=yesを使ってはどうかと提案が挙げられました。
データワーキンググループDWGが実施するユーザブロックの数が増加していることについて、SunCobalt氏がデータをまとめました(その1、その2)。SunCobalt氏はブロック数が多すぎるのではないかと考えているようですが、OSMマッパー数の増加によりブロック数も自然に増加しただけかもしれません。

コミュニティ

メリーランド大学の学生らによる公共交通機関マッパソンについてCityLabがレポートしています。
Baran Kahyaoglu氏はMapbox Unity SDKで現実世界のデータをシヴィライゼーションのゲームスタイルにするデモをしました。YouTubeやRedditでのコメントもご覧ください。
Alban Vivert氏が、アンデス山脈マッピング自転車旅行に出発しました。行程やマッピング結果等は随時更新されています。
Tyrallová氏とHarald Schernthanner氏はサイエンスデイのイベントでOpenStreetMapを紹介しました。参加者はスマートフォンやパソコンで地理情報を登録する方法を学び、実際にOSMを編集しました。セッションの中ではOSMが歩行者ナビゲーションなどで使われている実演もしました。発表に使われたスライドが公開されています。
Nicolas Chavent氏はフランコフォニー国際機関の支援を得て、トーゴ共和国で二週間にわたって開催された組織ガバナンスの技術ワークショップについて写真をまとめたTwitterモーメントを公開しました。
rene78氏は彼が事前にアームチェアマッピングした道路を通った時に、同じ道をMAPS.MEのナビゲートで通る人に出会ったと語っています。

OpenStreetMap Foundation

5/10にIRCで行われたOSMFデータワーキンググループの議事録が公開されました。

OSM人道支援

コロンビアのカウカ川沿岸にある12の自治体がイドロイトゥアンゴ・ダムのトラブルによって深刻な洪水被害を受ける可能性があります。OSMコロンビアは災害対応機関のリスク評価を手助けするために、被害を受ける可能性がある地域をマッピングするタスクを作成しました。可能ならばマッピングをお手伝いください。

ソフトウェア

日本国内の編集履歴をツイートするosmjp_都道府県を運営する山下さんは、6/5の2:00から5:00までの間サービスが一時停止されるとアナウンスしています。

プログラミング

Mapboxのdaniel-j-h氏はOpenSourceRoutingMachineのマルチレベルダイクストラモードを使って経路検索の代替ルートを高速に行う方法を書いています。
hesidoryn氏はGoogle Summer of Code 2018でGo-Langを使ってOpenStreetMap APIを実装する過程を報告しています。

リリース

オープンソースジオコーダーのGisgraphyがバージョン5.0になりました。順逆ジオコーディング、自動補完、内挿、位置ずれ補正などの機能があります。データの一部にOSMデータが使われています。

メディア掲載

コンゴ民主共和国北部で発生したエボラの流行と戦うためにOSM-DRCの人道主義組織を支援するボランティアマッピング活動についてエコノミスト紙が記事を書いています。
エボラの流行が続くコンゴでコンゴ民主共和国政府、世界保健機関、国連、国境なき医師団、OSMボランティアマッパーの協力によって信頼できる地図が作られているというポッドキャストをCBC-Trontoが公開しています。

その他の “ジオ” な事柄

Brian Tomaszewski氏はヨルダンのザアタリ難民キャンプでの経験を紹介しています。マッピングとGISのスキルを教えることで避難民に復興や自立の力を与えることになります。
パシフィックスタンダード誌は米国経済学者の調査結果を掲載しています。気候変動や洪水に対するリスクを正しく認識しないと今後20年で住宅価格の暴落が起こる可能性があるそうです。
Sasha Trubetskoy氏は様々な記録を紐解いて古代ローマの道路を路線図のように表現した地図を作成しました。

まもなく開催

場所	名称	開催日
モントリオール	Les Mercredis cartographie	2018-06-06
Praha – Brno – Ostrava	Kvartální pivo	2018-06-06
シュトゥットガルト	Stuttgarter Stammtisch	2018-06-06
モスクワ	Schemotechnika 16	2018-06-06
ボーフム	Mappertreffen	2018-06-07
ポツダム	120. Brandenburg-Berlin Stammtisch	2018-06-08
東京	東京！街歩き！マッピングパーティ：第20回江戸開城の地芝	2018-06-09
レンヌ	Cartographie des bâtiments en 3D	2018-06-10
レンヌ	Réunion mensuelle	2018-06-11
リヨン	Rencontre mensuelle pour tous	2018-06-12
ナント	Réunion mensuelle	2018-06-12
ミュンヘン	Münchner Stammtisch	2018-06-14
リューネブルク	Lüneburger Mappertreffen	2018-06-19
ケルン・ボン空港	Bonner Stammtisch	2018-06-19
シェフィールド	Pub Meetup	2018-06-19
Viersen	OSM Stammtisch Viersen	2018-06-19
カールスルーエ	Stammtisch	2018-06-20
レオーベン	Stammtisch Obersteiermark	2018-06-21
エッセン	Mappertreffen	2018-06-22
京都市	幕末京都マッピングパーティ#05：会津藩と京都守護職	2018-06-23
エッセン	4. OSM-Sommercamp und 10. FOSSGIS-Hackingevent im Linuxhotel	2018-06-22-2018-06-24
ローマ	Incontro mensile	2018-06-25
ブレーメン	Bremer Mappertreffen	2018-06-25
ミラノ	State of the Map 2018 (international conference)	2018-07-28-2018-07-30
ダルエスサラーム	FOSS4G & HOT Summit 2018	2018-08-29-2018-08-31
ブエノスアイレス	State of the Map Latam 2018	2018-09-24-2018-09-25
デトロイト	State of the Map US 2018	2018-10-05-2018-10-07
バンガロール	State of the Map Asia 2018 (effective date to confirm)	2018-11-17-2018-11-18