週刊OSM 442

2019/01/01-2019/01/07

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重複したポリゴンをクリッピングするためのJOSMプラグイン 1 | © KiaaTiX, JOSM © Map data OpenStreetMap contributors

マッピング

  • 例えばオブジェクトに次のように極度に長いタグが含まれていても、問題解決のためにメーリングリストに投稿する場合に「ツールを使ったばか」というタイトルを付けるのは適切ではありません:
  • 境界紛争はデリケートな問題です。John Paris氏はこういった紛争のある境界をマッピングに関する提案のバージョン1.6を紹介し、フィードバックを求めています。
  • Konrad Lischka氏が、慈善団体が運営するamenity=kindergarten(幼稚園)にoperator:type=charitableorganisation=をつけることを提案しました。
  • 公共交通機関停留所での運行間隔をタグ付けするinterval=が年末に承認されました。次のステップとしてLeif Rasmussen氏は、出発時間をタグ付けするdepartures=タグを提案しました。
  • オールデンバーグ市(米国)では交通案内板の多くがドイツ語表記されています。Minh Nguyen氏は現地でのマッピングについてブログ記事を書きました
  • 日本国内向での陸上交通で使われる通行制限に関するタグ付け提案が投票により承認されました。
  • 13などの特定の数字を忌避する文化があり、そういった文化のある地域ではビルの階表示からこれらの数字を省いていることもあります。マッパーの「This Is A Display Name Desu」氏は建物の階層をタグ付けする時にどうすればよいか尋ねています。

コミュニティ

  • タイのOSMコミュニティの代表がGrabのマッピングチームリーダーと協議の場を持つ予定です。Grabが引き起こしている編集の品質問題について話し合われます。この協議のセッティングを手伝うMishari Muqbil氏は協議の中でどういったトピックを取り上げるべきか広くコミュニティから意見を募集しています。
  • John Whelan氏が自治体の職員から「OpenStreetMapの使い方は?」と質問されました。あなたならどう答えるでしょうか? 彼のメールに対するレスポンスにも様々な答えがあります。
  • place=タグを人口基準で使い分けることについてトルクメニスタンで議論が起きました。集落の重要度を人口基準で決めているような西欧の国とは状況が異なる国は多くあります。Joseph Eisenberg氏はインドネシアでのplaceタグの使い分け指針について説明しています。Kevin Kenny氏は米国で同様の議論があったことを紹介しています。
  • 地図職人David Garcia氏がOSM編集を続ける理由をブログに書いています。彼がOSMの編集をするきっかけは2013年のHaiyan(日本では平成25年台風30号)での人道マッピングでした。

OpenStreetMap Foundation

  • OSM運営チームもツイートしていますが、AssoGrifon(フランス)とiwayAG(スイス)からタイル画像のCDNサーバーが提供され、稼働中です。重ねてサーバーのご提供に感謝します。
  • ドイツの中小企業向け検索エンジン開発会社auskunft.deがOSMFのブロンズ企業会員になりました。

イベント

  • 6/24~26にバーゼル/ムッテンツ(スイス)で第4回GeoPythonカンファレンスが開催されます。カンファレンスでは一般的なPythonに関する事、地理空間ウェブサービスや地理データの可視化、屋内マッピングからモデリングまで様々なトピックが扱われます。

教育

  • Yongyang Xuら(中国地質大学(武漢))がOSMデータを使った道路ネットワークの解析に関する論文を発表しました。OSM道路データは非常に詳細であるが複雑であり、データが重複しているものも多くあるため、多レーン道路の抽出が非常に難しいと述べられています。研究チームは機械学習により多レーン道路の抽出をおこなう計画です。なお論文は有料のため詳細は不明です。そのため実際に道路データが重複しているのか、研究者がOSMデータを誤解しているのか、実際のところはわかりません。

地図

  • Scott Davies氏はOSM、QGIS、Inkscapeを使って作ったウォルサムストーの開発年代地図を作ったことをツイートしています。
  • Paul Norman氏はあらかじめレンダリングされた低ズームレベル用のOSM地図タイルを用意し、ダウンロードできるようにしました。ズームレベル0~6、8~10の地図タイル画像ファイルになっているためウェブサーバーを用意するだけでタイルを利用できます。
  • Juminet氏がアルデンヌ地方(フランス)のOSM地図を作成しました。橋や教会のアイコンを正しい角度で表示するように工夫されています。また、クリスマスツリーに使われるもみの木の植林畑を特別にレンダリングしています。
  • ドイツの通り名に関する研究記事が”情報は美しい”賞を受賞しました。
  • フランスのジュラ県にはクロスカントリースキーのコースがたくさんありますが、OSMにはほとんどマッピングされていないことをOpenSnowMapが明らかにしました

ソフトウェア

  • [1] オランダのマッパーKiaaTiX氏がポリゴンで別のポリゴンをクリッピングするJOSMプラグインPolygonCutOut作成(nl)しました。 (自動翻訳)

リリース

  • iDエディタのバージョン2.12.2が公開されました。「フィールドを追加」ドロップダウンを制御するプリセットが追加されました。他にも使いやすさの向上やバグ修正など多数の改善項目があります。

ご存知でしたか?

  • 印刷用の地図を作れるget-map.org
  • uMapのサーバを自分でたててみませんか?フォーラムで質問があり、ubuntuでuMapサーバをたてる解説書が紹介されました。
  • オーストリアの建物マッピング率は85%を超えています。2016年と比較して21%向上しました。マッピング率が低い自治体でも50%を超えています
  • Geofabrikのタイル計算ツールでは指定した矩形の中を地図タイルにした場合のタイルファイル数とデータサイズを計算します。

その他の “ジオ” な事柄

  • 国土開発は国の地形に依存するという考えは古くから存在します。しかし、Lionel Page氏は、フィンランドとロシアの国境付近の道路開発状況を示し、この考えに反論しました。この付近では、地形はほとんど同じであるにもかかわらず、道路開発状況は大きく異なっているのです。一例だけでは反論として十分ではないとの異見も出ましたが、北朝鮮/韓国、オーストリア/チェコ、米国/メキシコでも同様の状況であることが例示されました。
  • ビジネスコンサルタント会社Frost & Sullivanは、2019 Platform of the YearにMapbox社のマッピング・ライブロケーションプラットフォームを選出しました。
  • 地図サービス会社HEREは、ライドシェアアプリSoMo発表しました。このアプリでは、公共交通機関と個人で所有する自動車での移動をまとめて取り扱うことができ、個人間のライドシェアに社会的機能を持たせることを狙っています。

まもなく開催

場所名称開催日
ドレスデンStammtisch Dresden2019-01-10germany
ベルリン127. Berlin-Brandenburg Stammtisch2019-01-10germany
ナントRéunion mensuelle2019-01-10france
チューリッヒOSM Stammtisch Zurich2019-01-11switzerland
レンヌRéunion mensuelle2019-01-14france
ロンドンMissing Maps January London mid-month mapping party/working group2019-01-15uk
トゥールーズRencontre mensuelle2019-01-16france
カールスルーエStammtisch2019-01-16germany
ザルツブルクMaptime – Stammtisch2019-01-16austria
Mumble CreekOpenStreetMap Foundation public board meeting2019-01-17everywhere
フライベルクStammtisch Freiberg2019-01-17germany
レオーベンStammtisch Obersteiermark2019-01-17austria
ReuttiStammtisch Ulmer Alb2019-01-22germany
ノッティンガムNottingham2019-01-22england
ケルンKöln Stammtisch2019-01-23germany
リューベックLübecker Mappertreffen2019-01-24germany
マンハイムMannheimer Mapathons e.V.2019-01-24germany
Greater Vancouver areaMetrotown mappy Hour2019-01-25canada
ブレーメンBremer Mappertreffen2019-01-28germany
アルロンRéunion au Pays d’Arlon2019-02-04belgium
ロンドンMissing Maps Monthly Mapathon London2019-02-05uk
トゥールーズRencontre mensuelle2019-02-06france
シュトゥットガルトStuttgarter Stammtisch2019-02-06germany
ドレスデンStammtisch Dresden2019-02-07germany
ベルリン128. Berlin-Brandenburg Stammtisch2019-02-08germany
ウルムÖPNV-Mapathon Ulm2019-02-09germany
ドレスデンFOSSGIS 20192019-03-13-2019-03-16germany
モンペリエState of the Map France 20192019-06-14-2019-06-16france
ハイデルベルクHOT Summit 20192019-09-19-2019-09-20germany
ハイデルベルクState of the Map 2019 (international conference)2019-09-21-2019-09-23germany
グラン・バッサムState of the Map Africa 20192019-11-22-2019-11-24ivory coast

Note: ここであなたのイベントを見たい場合は、カレンダーにそれを 入れてください。そこにあるデータのみが、週刊 OSM に表示されます。 カレンダー 内で都市や国に言及するのを忘れないでください。

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