週刊OSM 443

 

2019/01/08-2019/01/14

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グラーツ(オーストリア)市街地の建物の築年数 1 | © blog.openstreetbrowser.org © Map data OpenStreetMap contributors

マッピング

  • タグ付けメーリングリストが最近大忙しです。現在四つの投票が進行中です。
    • 横断歩道の安全島crossing:island=*
    • プリペイドサービスの入金が可能な場所等を示すprepaid_top_up=*, prepaid_top_up:brand=*, prepaid_top_up:network=*
    • 送電線の絶縁をタグ付けしたい人に、insulated=yes/noが提案されています。
    • 道路上に鉄道軌道が敷設されていて自動車も通行できる場所に、embedded_rails=が提案されています。このタグはhighwayオブジェクトにつけますが、railwayオブジェクトは分離して描くことになります。
  • waterway=ditchwaterway=drainの違いはこれまでにたびたび質問されてきました。Eugene Podshivalovがタグ付けメーリングリストで質問したところ、これらの違いに関するコンセンサスは得られていないことが明らかになりました。
  • ケルン市(ドイツ)が最近撮影した航空写真をCC0ライセンスで公開しました。WMSサービスも公開されているためOSMの各種エディタで使うこともできます。
  • Konrad Lischka氏はOverpass APIを使ってOpenStreetMapからデータを取り出す方法の例として、uMapに教会とその礼拝時間を表示させる方法を説明しています。
  • Christoph Hormann氏はマッパーが様々なラベルを自由に表示させる方法を皮肉として書き綴っています。

コミュニティ

  • Ben Abelshausen氏は3/4にブリュッセル(ベルギー)で開催されるOpen Belgium 2019の宣伝をしています。彼はメールの中でマッパーに対し発表に参加するよう勧め、早期割引チケットの情報も紹介しています。今年の後半にはコミュニティデーも開催されるそうです。
  • Martin Noblecourt氏がフランス語メーリングリストでCartONGが行っているインターン生の募集MissingMapsが募集するマッパソンの開催や運営を行うリーダー、その他の求人紹介しています。
  • Martijn van Exel氏がMapRouletteのバージョン3.1.2をリリースしました。このバージョンでは日本のマッパーhiga4氏の尽力により日本語表示が可能になりました。その他にもフィルター処理されたタスクリストを他のユーザーと共有したり、タスクに無関係なオブジェクトを除いて必要なオブジェクトのみをJOSMで編集できるようになりました。
  • Carlos Bajo氏が、政府の手が届かない地域でOSMが社会発展にどのように寄与できるのかを解説した記事を、バルセロナ現代文化センターに寄稿しました。記事では、アフリカでローカルマッピングが進んでいること、オープンデータの中でも特にOSMの果たす役割が大きいことが述べられています。

OpenStreetMap Foundation

  • 組織的編集ガイドラインが発効されたことをGuillaume Rischard氏が発表しました。このガイドラインは、「一人より多い人数が参加し、ある程度の大きさがあり、実質的で、組織化された編集団体のグループに構成される編集」に適用されます。
  • derFred氏がOSMFの会費免除プログラムについて紹介(自動翻訳)しています。現役のマッパーが経済的な理由で年会費を支払えない場合や、手頃な送金手段がない場合などに適用されます。

イベント

OSM人道支援

  • HOTタンザニアが病院向けに患者所在地追跡システムを開発し病院スタッフのトレーニングを実施したことに対し、Pete Masters氏が感謝の意を表明しています。ippmedia.comの報告書によると、このシステムにより疾患の発生場所を特定することが可能となり、感染症の防止に役立てることができます。
  • Janet Chapman氏はタンザニアで地図を作るために結成されたCrowd2Mapの2018年のトピックをまとめています。国連でマッパソンを開催するために招待されたことやSotMミラノでOSM大賞を受賞したこと、2018年に行ったいくつかの講演について書かれています。これらについて詳細な情報はCrowd2Mapのウェブサイトをご確認ください。

教育

  • フランスの高校で、地理空間データの利用が必修科目として導入されました。この科目では「協働してOpenStreetMapを編集する」ことが達成目標として挙げられています。

地図

  • OpenStreetBrowser更新され、建物をより詳しくフィルタリングできるようになりました。築年数、階層数などの属性でフィルタできます。また、サービスカテゴリーにオフィスが追加され、マーカーをクリックすると詳細情報がポップアップされます。

switch2OSM

  • データ品質向上のためにOSMデータを活用することをテーマにしたイベントが英国陸地測量部本部で実施されました。このイベントに関してRichard Fairhurst氏が質問したところ、測量部は国有データとOSMデータの差異を調べ、データ検証のために調査員を派遣していることが明らかになりました。

ソフトウェア

  • 多くのソフトウェア開発プロジェクトでは「フォーク&プルモデル」が採用されています。alexkemp氏がOSMユーザ日記でGithubの基本的な使用方法を解説しています。
  • Mapillaryが多数のストリートビュー画像をアップロードするためのデスクトップアプリケーションをリリースしました。アップロードされた画像はOSMの編集で使うことができます。このアプリは現在MacとWindowsで利用可能です。詳細はMapillaryブログをご覧ください
  • ハイデルベルク地理情報技術研究所がopenrouteserviceのバージョン4.7.2を発表しました。OSMでアクセス制限が指定されている道路の処理が改善されたことをAdam Rousell氏が解説しています。

プログラミング

  • ハイデルベルク大学が提供していた山岳陰影地図タイルの配信が停止したため、Karry氏はSailfish OS向けオフライン地図OSM Scoutに独自の山岳陰影地図タイルを作成しました。
  • Redditユーザーのnanothrowaway氏がOsmAndのOSM Map Creatorについて消費メモリが大きくなりすぎると不満を書き込んでいます。いくつかのレスでメモリを使うのはデータの効率化のためだと説明されましたが、nanothrowaway氏はそもそもJavaを使っている事が問題だと主張しています。

リリース

  • osm-baustelle.deインスタンスで提供されているMyOSMaticはBootstrap v3からv4にアップグレードされました。

ご存知でしたか?

  • Traveltime Platformではいくつかの国で指定時間内に移動可能なエリアを抽出できます。例えば、現在地から自動車/自転車/公共交通機関で30分以内に到達できる場所というようなポリゴンを作成できます。
  • OSM Software WatchlistでOSM関連ソフトウェアの最新バージョンを確認できます。
  • outdooractive.comではOpenStreetMapが使われています。

メディア掲載

  • ドイツの週刊ニュース紙「Die Zeit」がOSMのデータを使って世界中の様々なスポーツ施設の分布を視覚化しました。

その他の “ジオ” な事柄

  • Matt Caywood氏(TransitScreen社)が、NPO組織MobilityDataと共同でジョイントベンチャーOpenMobilityDataを立ち上げたことを発表しました。このプロジェクトではOSMデータを公共交通に活用し、オープンデータプラットフォームを確立することを目的としています。使用するデータはベンチャーが買収したTransitFeedsが作成したデータを用いています。
  • インドの The Hindu 紙に、インドにおけるOSMコミュニティや人道支援活動におけるOSMの活用に関する記事が掲載されました。
  • アフリカで最新地図が利用できない状況がBBCで放映されました。この番組は「地図がないアフリカ」シリーズの第三回目で、TomTom社や英国陸地測量部の活動について特集されています。
  • Maxor Technologies社(DigitalGlobe社の親会社)が、人工衛星WorldView-4の姿勢補正システムが故障したことを発表しました。安定軸が喪失したため、衛星写真撮影に使うことができなくなりました。WorldView-4はDigitalGlobe社の最新衛星で2016年11月に打ち上げられました。SpaceflightNowによると10-12年間の運用が計画されていたとのことです。
  • Guardian 紙に、紙地図の復権に関する記事が掲載されました。
  • 「空港ゲート」という言葉は、乗客・航空会社・航空当局にとってそれぞれ違う意味を持っており、地図上のどこに配置するのかにも影響していることをAaron Straup Cope氏が解説しています。

まもなく開催

場所名称開催日
イヴレーアIncontro mensile2019-01-19italy
ReuttiStammtisch Ulmer Alb2019-01-22germany
ノッティンガムNottingham2019-01-22england
ケルンKöln Stammtisch2019-01-23germany
リューベックLübecker Mappertreffen2019-01-24germany
マンハイムMannheimer Mapathons e.V.2019-01-24germany
Greater Vancouver areaMetrotown mappy Hour2019-01-25canada
ブレーメンBremer Mappertreffen2019-01-28germany
ViersenOSM Stammtisch Viersen2019-01-29germany
アルロンRéunion au Pays d’Arlon2019-02-04belgium
ロンドンMissing Maps Monthly Mapathon London2019-02-05uk
トゥールーズRencontre mensuelle2019-02-06france
シュトゥットガルトStuttgarter Stammtisch2019-02-06germany
ヘルシンキMissing Maps Mapathon at Finnish Red Cross HQ – Feb 20192019-02-07finland
ドレスデンStammtisch Dresden2019-02-07germany
ベルリン128. Berlin-Brandenburg Stammtisch2019-02-08germany
ドレスデンFOSSGIS 20192019-03-13-2019-03-16germany
PortmarnockErasmus+ EuYoutH_OSM Meeting2019-03-25-2019-03-29ireland
モンペリエState of the Map France 20192019-06-14-2019-06-16france
アングラ・ド・エロイズモErasmus+ EuYoutH_OSM Meeting2019-06-24-2019-06-29portugal
ハイデルベルクErasmus+ EuYoutH_OSM Meeting2019-09-18-2019-09-23germany
ハイデルベルクHOT Summit 20192019-09-19-2019-09-20germany
ハイデルベルクState of the Map 2019 (international conference)2019-09-21-2019-09-23germany
グラン・バッサムState of the Map Africa 20192019-11-22-2019-11-24ivory coast

Note: ここであなたのイベントを見たい場合は、カレンダーにそれを 入れてください。そこにあるデータのみが、週刊 OSM に表示されます。 カレンダー 内で都市や国に言及するのを忘れないでください。

This weeklyOSM was produced by Rogehm, SK53, SunCobalt, derFred, k_zoar, muramototomoya.

One Reply to “週刊OSM 443”

  1. Content de lire les hébdos. Un grand merci à chacun de vous pour votre contribution.