週刊OSM 515

2020/05/26-2020/06/01

マッピング

• OpenInfraMapのRuss Garrett氏が､欧州でマッピングされている再生可能エネルギー施設を視覚化した画像をツイートしました｡
• [1] Pascal Neis氏はOSM編集が盛んな国やタグのトレンドを表示するサービスosmstats.neis-one.orgを始めました。
• Zkir氏は沿ヴォルガ連邦管区の道路を書く｢村への行き方｣というマッパソンへの参加レポートを書いています｡彼はこのマッパソンに参加した時の様子を動画で配信していました｡

コミュニティ

• 4/29に行われたOSM米国理事会の議事録が公開されました。
• SomeoneElse氏はメーリングリストで最近人気のあるトピックをピックアップするツールを作成しました。
• マッパーへのインタビューを続けているValeriy Trubin氏､今回はOSMで新しいタグが承認される過程などについてYevgeniy Katyshev氏と､OSMツールをロシア語に翻訳する方法についてNikolay Paruhin氏と話をしています｡
• Ivan Kiryushkin氏は、OSMデータをQGISで処理してロシアのRosa Khutorスキー場の等時性マップを作成しました。
• Vascom氏はロシア各地のMaps.Me用地図を毎月更新していますが、新たにセルビア等の周辺国にも対応しました。

インポート

• ロシアのNextGIS社が､大規模総合スーパーLentaのデータのインポート完了を報告しています｡このインポートプロジェクトではOSM Conflatorが使われました｡プロジェクトはあらかじめフォーラムやTelegramチャットでコミュニティからの承認を得ています｡

OpenStreetMap Foundation

• Edoardo氏が､OSGeoオセアニアをOSMF地方支部として申請するまでの過程を振り返っています｡
• 7年間の開発を経てリリースされたGraphHopper経路検索エンジンバージョン1.0について､OSMFとGraphHopperが共同プレスリリースを公開しました｡

OSM人道支援

• Missing Mapsは医療データのオープン化を促進するためhealthsites.ioの開発を進めています。
• HOTはRapid Response Microgrants:COVID-19プログラムで奨学金を受け取ることになったコミュニティを発表しました｡
• HOTが､Tasking Managerの開発支援を行なったWille Marcel氏に開発作業についてのインタビューをしています｡
• ナイジェリアのマココスラム地区は行政からほぼ無視された状態です。HOTがこの地域のマッピングを進め、インフラ整備状況等の可視化を進めていることがピューリッツァー危機報道センターのレポート記事に掲載されました。

教育

• Pavel Gavrilov氏がJOSMでマルチポリゴンを編集する方法について､2本の動画(1､2)と概略を説明するユーザー日記(1､2)を作成しました｡

地図

• サンクトペテルブルクにある建物の築年数を可視化した地図を作成したNikita Slavin氏が､その作成方法を説明しています｡
• ロシアから他国に移住した人へのインタビューをまとめた地図が公開されています。OSM地図が背景に使われていますが、残念ながら帰属表示がありません。
• ロシアのケメロヴォ地方で第二次世界大戦中の避難病院をまとめた地図が公開されています。

switch2OSM

• 北海道拓殖バスが路線マップの公開をツイートしました｡背景地図としてOSMが使われています｡
• フライジング(ドイツ､バイエルン州)の観光ポータルにある地図ではOSMが使われています｡
• ミンスク(ベラルーシ)でOSMを背景地図に使ったゴミ収集所の地図が作成されました｡
• ロシアで普及しているSNS､フコンタクテでOSMのPOIデータが使われていることがわかりました｡

オープンデータ

• ポスタスタイン城(ドイツ)の管理者が、OSMとWikimediaのデータ活用の可能性についてツイートしたところ、Stefan Keller氏がスイスでの事例を紹介しました。
• ルクセンブルクでLiDARオープンデータを用いて作成された10cm精度の標高データがOSMで利用可能になったことがアナウンスされました。
• Florian Lohoff氏はOpenStreetCamにアップロードした写真が全く公開処理されないのでサーバが止まっているのか質問しています。
• ヘレンベルク市(ドイツ)は、環境に優しい移動手段を提供するため、公共交通機関や自転車移動などを表示できるウェブページを公開しました。地図にはOSMデータ等が使われています。

ソフトウェア

• モバイル地図アプリOsmAndの表示を詳細にカスタマイズする機能「カスタムパッケージ」の使い方を説明する記事が公開されました。
• OSM地図から他の地図に切り替え表示するブラウザ拡張機能OSM Smart Menuが開発を再開しました。

プログラミング

• iDエディタの開発者Quincy Morgan氏は､iDエディタをモバイルアプリにすることを考えています｡

メディア掲載

• Sarah Scoles氏は、OSMプロジェクトやAIマッピングによる地図データの作成についてPopular Science誌に寄稿しました。

その他の “ジオ” な事柄

• 1826年に地理学者で地図作成者のFranz Raffelsperger氏が作成した､抽象化されたオーストリアの公共交通網地図｡
• 風刺漫画も描く考古学者のWulfgar the Bard氏は､LiDARのデータや航空写真をどのように使っているのかについてツイートしています｡
• 地図マニアは豚肉よりも後ろの地図に目が行くかも？
• Robert Hodgin氏が開発したMeanderは、架空の河川の流域が変化する様子や、道路ネットワークの形成をシミュレートできます｡
• ｢Widen My Path – CycleStreets｣を使うと､英国の中で拡幅が必要な自転車道を探したり登録することができます｡
• ロシアの国営企業ロスコスモスが｢ロシアにおける宇宙から地球のリモートセンシング｣を発行しました｡
• モスクワ(ロシア)当局が新型コロナウィルスの｢免疫地図｣を公開しました｡
• 新型コロナウィルスの影響で外出が制限されていたモスクワ(ロシア)では､6/1から制限が緩和されました｡住民は戸別に設定されたスケジュールに従って外出できます｡外出可能スケジュールは市のウェブサイトで確認できます｡

まもなく開催

場所	名称	開催日	国
レンヌ	Réunion mensuelle	2020-06-08
台北	OSM x Wikidata #17	2020-06-08
リヨン	Rencontre mensuelle	2020-06-09
ミュンヘン	Münchner Treffen	2020-06-11
チューリッヒ	117. OSM Meetup Zurich	2020-06-11
サンホセ	Virtual Civic Hack Night & Map Night	2020-06-11
ベルリン	144. Berlin-Brandenburg Stammtisch	2020-06-12
ベルリン	OSM Berlin Verkehrswende (Online)	2020-06-16
リューネブルク	Lüneburger Mappertreffen	2020-06-16
ケルン・ボン空港	128. Bonner OSM-Stammtisch	2020-06-16
レオーベン	Stammtisch Obersteiermark (cancelled)	2020-06-18
シェフィールド	Sheffield pub meetup	2020-06-23
グアルダ	EuYoutH OSM Meeting (cancelled)	2020-06-24-2020-06-28
ケープタウン	HOT Summit	2020-07-01-2020-07-02
キャンディ	2020 State of the Map Asia	2020-10-31-2020-11-01

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Note: ここであなたのイベントを見たい場合は、カレンダーにそれを 入れてください。そこにあるデータのみが、週刊 OSM に表示されます。 カレンダー 内で都市や国に言及するのを忘れないでください。

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