週刊OSM 514

2020/05/19-2020/05/25

マッピング

• François Lacombe氏が提案した、送電線の接続形態を分類するタグline_management=*の投票が始まりました。
• Jan Michel氏の提案した､新しいaccessキーの乗り物クラス用タグelectric_bicycle=*とspeed_pedelec=*への投票が始まりました｡
• Peter Elderson氏がハイキングなどのルートをリレーションで表現する場合に使うロールの提案を作成しました｡ルートをリレーションを使い､代替コースや分岐したコースなどを表現できるようになります｡フィードバック大歓迎です｡
• Mateusz Konieczny氏がスクリプトを使って､websiteのURLに追加されていた追跡情報パラメーターを削除しました｡変更セットの例はこちら｡
• Pascal Neis氏が地図メモのXMLフィードにソート機能を追加し､古い順で取得できるようにしました｡しかし､地図メモの一部は､OpenStreetBugsから取り込んだものがあり､まだ閉じられていないものもあることに注意が必要です｡

コミュニティ

• OSMの質問掲示板help.openstreetmap.orgの管理ツールが更新されなくなったため、運営に問題が生じていることをTobias Wrede氏が訴えています。
• Stefan Keller氏がロックダウン解除後にお勧めのアウトドア用地図をいくつか紹介しました。地図データにはOSMが使われています。
• 英国ベクスヒル地区の地図Bexhill-OSMを運営しているAlexis Markwick氏へのインタビュー記事がOpenCage Dataのブログに掲載されました。

インポート

• セアラー州(ブラジル)のフォルタレザのOSMコミュニティでは､地元自治体から提供されている建物データをインポートするため､OSM Wikiにプロジェクトのページを作成しました｡インポート計画に対するフィードバックが求められています｡

OpenStreetMap Foundation

• 4/17に行なわれたOSMF理事会の議事録が公開されました｡
• データワーキンググループが2019年第3四半期の活動レポートが公開しました｡
• オンラインで開催予定のState of the Map 2020でのポスター展示が募集中です｡

教育

• Sergey Golubev氏がOSMデータの使い方を説明するポッドキャストを録音しました｡

地図

• [1] 草薙昭彦氏の作成した東京都内を中心とした公共交通システムのリアルタイム3Dマップ｡ ソースコードはGitHubで利用可能。

switch2OSM

• クリン市(ロシア)近くの埋立地が発する悪臭の予測でもOSMが使われています｡

オープンデータ

• OpenSpeedcamに投稿されたデータをOSMで使えるようになったそうです｡

ソフトウェア

• 地域の公共交通機関データ整備を支援するTrufi団体が、5月14-15日にハッカソンを開催しました。
• Egor Smirnov氏がYourMapsにあるビジュアルデータローダの設計･開発･使い方について書いています｡このツールを使うとOSMのデータを思い通りに取り出すことができます｡

プログラミング

• Paul Norman氏は､trac(プロジェクト管理ツール)で管理されているOSM関連プロジェクトを他のツールで管理するようにし､trac.openstreetmap.orgを停止するよう提案しています｡既にutils以外のプロジェクトは他のツールに移行したか､活動が停止した状態にあるそうです｡
• Paul Norman氏がベクトルタイルをOSM標準地図のようにレンダリングできるスタイルを作成し､GitHubで公開しています｡

リリース

• 経路検索エンジンGraphHopperのバージョン1がリリースされました｡
• Android用オフラインマップOsmAndのバージョン3.7が公開されました。斜度表示機能などが付きました。
• iOS用オフラインマップOsmAndのバージョン3.14が公開されました。公共交通機関を使う経路検索機能などが付きました。
• Mapbox開発ツールの最近の更新内容をまとめたブログ記事が公開されました。地図を傾ける機能などが紹介されています。

ご存知でしたか？

• 現OSMF理事長のAllan Mustard氏は、トルクメニスタン駐在米国大使でした。トルクメニスタン駐在時のマッピング活動について北米地図情報学会NACISで講演した動画を閲覧できます。
• uMapはOSMを背景として地図を作成し､サイトに埋め込むこともできるツールです｡使い方はOSM Wikiにある利用ガイドをご覧ください｡
• サンクトペテルブルク(ロシア)の公共交通機関ポータルサイトではOSMを使っています｡
• “City tree map“ではロシアの都市樹木を登録し、写真等を追加できます。

その他の “ジオ” な事柄

• Debanjan Saha氏(Google Cloud責任者)が、新型コロナウイルス対応におけるビッグデータの活用について記事をForbsに寄稿しました。記事ではOSMデータについても言及されています。
• アウトドア系旅行計画サポートサイトOutdooractiveがViewRangerとMountNpassを買収しました｡Outdooractiveはサービスの中でOSMを使っています｡
• 米国であらゆるものの高さが低くなります。西海岸ほどその傾向は顕著です。
• 世界各都市で実施されたロックダウンによる人々の活動レベルの低下を分析した記事をYandexが公開しました。

まもなく開催

場所	名称	開催日	国
ビエッラ	Incontro mensile	2020-05-30
ロンドン	Missing Maps ONLINE London Mapathon	2020-06-02
シュトゥットガルト	Stuttgarter Stammtisch	2020-06-03
アルロン	Atelier ouvert OpenStreetMap	2020-06-03
レンヌ	Réunion mensuelle	2020-06-08
台北	OSM x Wikidata #17	2020-06-08
リヨン	Rencontre mensuelle	2020-06-09
ミュンヘン	Münchner Treffen	2020-06-11
チューリッヒ	117. OSM Meetup Zurich	2020-06-11
サンホセ	Virtual Civic Hack Night & Map Night	2020-06-11
ベルリン	144. Berlin-Brandenburg Stammtisch	2020-06-12
ベルリン	OSM Berlin Verkehrswende (Online)	2020-06-16
リューネブルク	Lüneburger Mappertreffen	2020-06-16
ケルン・ボン空港	130. Bonner OSM-Stammtisch	2020-06-16
レオーベン	Stammtisch Obersteiermark (cancelled)	2020-06-18
ケープタウン	HOT Summit	2020-07-01-2020-07-02
キャンディ	2020 State of the Map Asia	2020-10-31-2020-11-01

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Note: ここであなたのイベントを見たい場合は、カレンダーにそれを 入れてください。そこにあるデータのみが、週刊 OSM に表示されます。 カレンダー 内で都市や国に言及するのを忘れないでください。

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