週刊OSM 513

2020/05/12-2020/05/18

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フランスのOSMデータ変更追跡サービス 1 | © Magellium, OpenLayers | map data © OpenStreetMap contributors

マッピング

  • キエフ市(ウクライナ)で1000を超える減速バンプをマッピングするためにMapillary画像が使われています。
  • muramototomoya氏が、Mapillaryの画像上にOSMのPOIやWikipediaの情報を表示するツール紹介しています。また、別のツイートではMapillaryの360度画像を使い、角度や距離を計測するツール紹介もしています。これらのツールのソースはGitHubで公開されています。
  • Pascal Neis氏は有償マッパーの割合が高いことに注目しています。特にインドではマッパートップ10人のうち8人がFacebook社に勤めています。
  • Ty S氏が犬がいて危険のある場所をタグ付けするdog_warning=*提案しています。
  • steva氏がコネチカット州の自治体にboundary=administrativeタグ付けしようと考えています。このタグ付けをするため、タグ付けや米国のメーリングリストで行政界としてふさわしいものとは何かを問いかけ、議論が行われました。
  • Bob Gambrel氏がスノーモービルの走行路をマッピングするにあたり、米国メーリングリストでアドバイスを求めています。
  • NetWormKido氏が沿ヴォルガ連邦管区の道路を書くMapRouletteタスクを作成し、マッピングに参加するよう呼びかけています。
  • b-unicycling氏は、アイルランドでは畑に名前がついていることに興味を持ち、マッピングを進めています。uMapで作成済みのデータを閲覧できます。

コミュニティ

  • ロシアのマッパーfr1氏が、通常のスマートフォンと2周波GPS受信機を使ったGPSトラックの比較実験を行いました。
  • ポッドキャスト「Nodes and Ways」の第3回が公開されました。今回のゲストはCiarán Staunton氏で、アイルランドの建物マッピングキャンペーン#osmIRL_buildingsなどについて語っています。
  • 新型コロナウイルス対応で人の活動が制限されたことにより、逆に自然環境にとっては良い影響も生じています。コートダジュール大学とCARTONGは共同で自然環境への影響を調査し、写真を集めた地図を作成しました。
  • Rovastar氏が1日に編集を行ったマッパー数について報告しています。5/12に1度最高記録として6999人/日を記録した2日後、7000人の壁を越えて7209人/日という過去最高を記録しました。
  • Sergey Astahov氏がGPS測位とプレートテクトニクスの説明をして、それらがOSMへどのように影響するかを書いています。
  • OSMコソボとFLOSSKが共同で、地元の高校生向けにOSMとWikidataに関するオンラインワークショップを開催しました。ワークショップではそれぞれのプロジェクトと編集方法が紹介されました。
  • Valeriy Trubin氏が地元マッパーへのインタビューを続けています。今回はDmitry Lebedev氏とOSMを研究に使うことについて、Darafei Praliaskouski氏とはOSMFの仕事について話をしました。

OpenStreetMap Foundation

  • Christoph Hormann(別名imagico)氏がOSMF少額支援金への申請について、求めている金額に関する分析を行ないました

イベント

  • オーストリアの地理空間情報シンポジウム、AGITは7/6から7/10にかけてオンラインで開催されます。OSMやOSGeoに関する発表があるかどうかは未定です。
  • アメリカボーイスカウト団体は外出自粛期間にオンラインマッパソンイベントを開催し、自宅周辺のコミュニティサービスのマッピングを進めました。
  • OpenCageMapperyが共同で開催する地理カンファレンスGeomobは、6月10日にオンラインで開催されます。参加希望者はニュースレターに登録ください。

地図

  • Julien Minet氏は、いくつかの縮尺に最適化された地形図のスタイルOpenArdenneMapを提供しています。このスタイルはGitHubで入手可能です。
  • Jochen Topf氏が新しいosm2pgsql flexを先日公開しました。Adrien Pavie氏はこのツールに関する解説記事を公開し、Styxman氏はツールを利用したバスルート表示マップを作成しました。
  • ハイデルベルク大学が組織上の問題からタイルサーバー「Mapsurfer.NET」の運用を停止しました。

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ソフトウェア

  • Magellium社は、フランスで過去30日に変更されたOSMデータを分析するサービス公開しました。ソースコードはGithubで公開されています。
  • ドローンで撮影した映像からオルソ写真を作成するツールOpenDroneMapの使い方がGIS LABに掲載されました。

プログラミング

  • 新しくなったタスキングマネージャーの開発者であるFelix Delattre氏へのインタビュー記事がMapboxのブログに掲載されました。
  • Paul Norman氏(OSMデフォルト地図開発者)は、QGISによるOSM地図タイルの消費量が過剰であり、全体の5%を占めていることを指摘しました。QGIS開発者のelpaso氏はこの問題を修正し、間もなく公開されるバージョン3.14に間に合わせました。なおバージョン3.10および3.12にも修正内容が適用されます。
  • OpenMapTilesの今後のロードマップがmaptilerのブログ記事に公開されました。MapnikVTの使用を止めてPostGISネイティブ関数であるST_AsMVTを使うようにする、といった計画が掲載されています。

リリース

  • 地域公共交通機関アプリTrufiが整理した公共交通機関のマッピング資料スペイン語版が公開されました。
  • ハイデルベルク大学GIS研究グループHeiGITはOSM履歴分析ツールohsomeAPIバージョン1.0をアナウンスしました。
  • ランニングに適したルートを提案するサービスTrail Routerに、坂道を回避する検索オプションが付きました。この機能に関する解説記事がブログに掲載されています。
  • Martijn van Exel氏は2007年時点と現在のOSM地図を比較するサイトOSM Then And Nowを運営しています。Redditで地図のレンダリングが止まっているとの指摘を受けて修正しました。

ご存知でしたか?

  • オリエンテーリングのマーカーには何のタグを付けたらよいのかTwitterで議論されています。議論ではどのようなタグが現時点で使われているのかがいくつか紹介されています。

メディア掲載

  • ケララ州(インド)で開催されたマッパソンが New Indian Express 誌で紹介されました。

その他の “ジオ” な事柄

  • クイリアーノ村(イタリア)では、Googleマップのルート検索で来た車が道を通り抜けできずに渋滞を引き起こすことが多かったため、”NO Google Maps”と記載された交通標識を設置することになりました。
  • ロンドン交通局への情報公開請求の結果、バス停の各部位の正式名称が判明しました。
  • 2020年9月に開催される、地図の標準化に関するW3C – OGCオンラインワークショップの参加者および発表者を募集中です。
  • ロンドンの樹木種別マップTreeTalkを紹介する記事がIanVisitsに掲載されました。なおTreeTalkのデータは2016年に公開されたオープンデータを用いているものと思われます。
  • 空想地図製作者Martin Vargic氏へのインタビュー記事がGuardian紙に掲載されました。”英国水没地図“, “文学マップ“, “お祭り世界地図” ,”食べ物世界地図“など様々な地図が紹介されています。
  • アウトドア向け地図アプリの比較記事がGuardian誌に掲載されました。
  • Garmin社が販売中のVariaは、自転車の後ろに取り付けて、車両の接近を検知することができるデバイスです。スマホアプリRide with GPSはVariaに対応し、接近アラームの表示等ができるようになりました。
  • ロシアの携帯電話会社Beelineは、蜂を保護する取り組みを始めました。畑の所有者と養蜂家が情報交換できるサイトを立ち上げ、農薬によるミツバチの死を防ぐ試みです。
  • ロシアでYandexのオンライン支払いに対応したガソリンスタンドが3000店舗以上追加されました。非接触での支払いが可能であるため、パンデミック対応にもなります。

まもなく開催

場所名称開催日
デュッセルドルフDüsseldorfer OSM-Stammtisch2020-05-27germany
ビエッラIncontro mensile2020-05-30italy
ロンドンMissing Maps ONLINE London Mapathon2020-06-02united kingdom
シュトゥットガルトStuttgarter Stammtisch2020-06-03germany
アルロンAtelier ouvert OpenStreetMap2020-06-03belgium
レンヌRéunion mensuelle2020-06-08france
台北OSM x Wikidata #172020-06-08taiwan
リヨンRencontre mensuelle2020-06-09france
ミュンヘンMünchner Treffen2020-06-11germany
チューリッヒ117. OSM Meetup Zurich2020-06-11switzerland
ベルリン144. Berlin-Brandenburg Stammtisch2020-06-12germany
ケープタウンHOT Summit2020-07-01-2020-07-02south africa
キャンディ2020 State of the Map Asia2020-10-31-2020-11-01Sri Lanka

Note: ここであなたのイベントを見たい場合は、カレンダーにそれを 入れてください。そこにあるデータのみが、週刊 OSM に表示されます。 カレンダー 内で都市や国に言及するのを忘れないでください。

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