週刊OSM 400

2018/03/13-2018/03/19

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週刊OSM/WeeklyOSMが記念すべき400週目のリリースに到達しました! | Image © Pyrog / WikiMedia CC BY-SA 3.0

マッピング

  • Russell Deffner氏は以前の提案から少し時間の空いてしまったタグ付けshop=cannabis(大麻販売店)を再提案し、議論を呼びかけています。
  • 航空障害灯へのタグ付け提案に対する投票が始まっています。この提案では背の高い障害物(塔や高層ビル)が飛行中の航空機との衝突を回避するために設置しているライトをタグ付けするためのものです。
  • Christopher Baze氏がcontractorタグ(オフィスビルの建設などの「請負業者」)を新しく提案しました。投票の締め切りは4月1日です。
  • OSMフォーラムでCarlos Brys氏が、舗装の種類に関する議論を再度始めました。特に”ブラジル舗装”のタグをつけたいようです。なお同様の議論は以前にもタグ付けメーリングリストで議論されたことがあります。
  • Geochicas#LasCallesDeLasMujeres(女性ストリート)というプロジェクトをTwitterで立ち上げました。本プロジェクトでは、南アメリカとスペインの道路に名前がついた人をしらべ、その人の性別ごとに色分けしたマップを作成しています。女性にちなんだ名前が付けられた道路には、wikipediaへのリンクが付いています。
  • スキーのリフトとゲレンデのコースを繋ぐためのタグ付け提案は承認されました。
  • Stravaがアクティビティのヒートマップイメージを更新しました。アクティビティの非常に少ない場所は表示できなくなっていて、ズームレベルも最大12までに制限されているため、ヒートマップで道路をトレースするのが難しくなっています。

コミュニティ

  • OSMで実際に編集を行ったマッパーが100万人に達しました!
  • GeohipsterがTwitterアカウント@anonymapsの中の人にインタビューをしました。
  • Levente Juhasz氏が、OSMの貢献パターンやマッパー育成方法に関するオープンアクセス論文発表しました。インポートプロジェクトに携わった新人マッパーは、編集を長く続ける傾向があったとのことです。
  • Maurizio Napolitano氏が”Mappers in Residence”という制度をWikiで提案しました。これは、ウィキペディアン・イン・レジデンスと同じように、企業や組織に招聘されたうえで、共同でマッピングを進めるための制度です。
  • ニカラグアのエステリで開催されたイベントで「OpenStreetMap, MapaNica and the Buses in Nicaragua」というプレゼンがありました。マナグアとエステリのバスルートマッピングについての発表です。詳細はイベントのブログ記事をご覧ください。
  • OpenCageDataはWikidataとOpenStreetMapとの関係についてAndy Mabett氏にインタビューをしました。彼はOSMの編集もしますが、Wikipedia編集者としての見方でインタビューに答えています。
  • 学術誌Geoforumに「Geowebへの参加と限界:OSMエルサレムにおける非マッピング活動の政治性」という論文が掲載されました。エルサレム地区のマッピングにパレスチナ人がほとんど関与できていないことなどが論じられています。なお論文は有料のため要旨のみ閲覧可能です。

インポート

  • ポルトガルで大規模データインポートが実施されましたが、事前合意形成やドキュメント化がありませんでした。
  • Ilya Zverev氏はNavAdsから世界中のガソリンスタンド59,000件分のデータを受け取りました。データの精査をしてインポートの準備作業をしているところです。インポートメーリングリストとインポート用Wikiページで進捗状況を確認できます。

OpenStreetMap Foundation

  • Michael Reichert氏はOSMF-Talkメーリングリストで、OSMフォーラムで投稿数が少ないセクションを閉鎖する提案をしています。限られた人数のモデレーターの負担を軽減することが目的のようです。
  • 3/15にOSMF理事会が開催されました。Nakaner氏はドイツ語フォーラムで会議の内容を報告しています。またOSMFのウェブサイト翻訳に関する議論についてChristoph氏がユーザー日記でコメントをしています。

イベント

  • Lars Lingner氏は4/14~15にベルリンのDB-Mindboxで開催されるOSM Hackweekendへの参加を呼びかけて(de)います(自動翻訳)。
  • 今年もGrazer Linuxtageが4/27~28にグラーツ(オーストリア)の単科大学FH Joanneumで開催されます。多くの発表やワークショップの中にJOSMのワークショップも含まれていています。入場は無料です。
  • OpenStreetMapフランスの第6回年次大会が6/1~3にかけてボルドー・モンテーニュ大学のキャンパスで開催されます。発表の申し込みがスタートしました。
  • スイスOSM協会の総会がゾロトゥルンの地理情報局で開催され、総会の後にマッピングパーティーも計画されています。

OSM人道支援

  • Severin Menard氏がダカールでおこなったワークショップについてレポートしています。
  • 3/1に行われた米国HOTの理事会議事録が公開されました。
  • インドネシアHOTチームが、ジャカルタでのプロジェクトを完了し、次の計画を策定中であることをBiondi Sima氏が説明しています。

地図

  • James2432氏はcraft=*でタグ付けされるオブジェクトのレンダリングを担当しています。

オープンデータ

  • ウルグアイのgvSIGコミュニティとGeoForAll Iberoaméricaが今年10月にウルグアイのモンテビデオで第5回フリー&オープンソース地理情報技術カンファレンスを開催します。
  • ティラナ市(アルバニア)がOSMに地理空間情報をオープンライセンスで提供してくれることになりました。
  • アジア財団のブログで、オープンデータデイにネパールで実施されたイベントについて特集されました。カトマンズ・リビング・ラボが開催したマッパソンには多くの参加者が集まり、OSMの可能性が伝えられました。

ライセンス

  • EUの規制が最近変更され、Wikimedia Commonsでファイルをアップロードする際にフィルターをかけなけらばならなくなることに対して、Wikimediaが反対の意を強く表明しています。John Weitzmann氏によるとWikipediaもその例外ではないとのことです。

ソフトウェア

  • HeiGITがOSMの履歴分析プラットホームを開発中です。本システムにより、OSMの全編集履歴データへのアクセスが簡単にできるようになります。プロジェクトの最新状況はこちらで確認ください。
  • Alvar Cartoが運営するWebサービスでOSMの地図をスマートフォンの壁紙にできます。
  • オートバイ向けナビアプリを開発しているスタートアップ企業CalimotoがPotsdamer誌で紹介されました。オートバイ向けにカーブが多い道を選ぶ点が特徴とのことです
  • 建物の3D形状の編集に特化したエディタSketchOSMが開発され、OSMフォーラムで紹介されました。3D編集ソフトSketchUpのプラグインとして動作します。チュートリアルビデオもあります。

プログラミング

  • 5/1からGeofabrikでダウンロードできるOSMデータにOSMユーザーに関するメタデータが含まれなくなります。ユーザーのメタデータを含めたデータセットをダウンロードするためにはOSMアカウントでログインする必要があります。

リリース

  • Vespucciバージョン10.2の更新内容をSimon Poole氏がユーザー日記で説明しています。

ご存知でしたか?

  • Query-to-mapスクリプトを使うとデータベースからの検索結果を地図上に表示することができます。
  • flosmが独自の地図デザインを作れる新しいサービスをオープンしました。
  • OpenMapTilesのツールを使うとベクトルマップを作成できます。ダウンロードはOpenMapTiles.orgから。
  • 2006年からのOpenStreetMapのマッピング活動を見られる動画

メディア掲載

  • CityLabがマッパーの性別に偏りがあることを紹介した記事に関して、多様性メーリングリストRedditで議論が生じています。コメントを書きこんでいる人は、どのような性別や出自であっても歓迎すると述べています。しかし統計データを見るとやはり偏りはあるようです。

その他の “ジオ” な事柄

  • GoogleマップがOSMの後を追い、車椅子向けデータの提供を開始しました。しかし現在のところは、利用可能な都市は限定されており、データ内容についてもOSMより貧弱です。
  • 世界銀行の見積もりによると、全世界の人口の半分は住んでいる場所に住所が付けられていないそうです。Googleの”Plus-Codes”や、英国のスタートアップ企業が開発した”what3words”は、そのような場所でも住所を指定することができます。
  • Googleはゲーム開発者がGoogleマップAPIを使って簡単にポケモンGOのようなゲームを作れるようにしたいと考えています。
  • SciDevの記事でHOTマッピング活動について紹介されています。

まもなく開催

場所名称開催日
ブレーメンBremer Mappertreffen2018-03-26germany
グラーツStammtisch Graz2018-03-26austria
ローマIncontro mensile2018-03-26italy
エッセンMappertreffen2018-03-27germany
デュッセルドルフStammtisch2018-03-28germany
大阪市もくもくマッピング! #152018-03-28japan
パラナCreando mapas colaborativos libres ParanaConf2018-03-29argentina
UrspringStammtisch Ulmer Alb2018-03-29germany
レンヌconférence découverte d’OpenStreetMap2018-03-30france
リマYo mapeo2018-03-31peru
モントリオールLes Mercredis cartographie2018-04-04canada
シュトゥットガルトStuttgarter Stammtisch2018-04-04germany
ボーフムMappertreffen2018-04-05germany
ドレスデンStammtisch Dresden2018-04-05germany
ゾロトゥルン2018 SOSM AGM and mapping party2018-04-07switzerland
レンヌCartographie des rivières2018-04-08france
レンヌRéunion mensuelle2018-04-09france
リヨンRencontre mensuelle pour tous2018-04-10france
ミュンヘンMünchner Stammtisch2018-04-10germany
ナントRéunion mensuelle2018-04-10france
ViersenOSM Stammtisch Viersen2018-04-10germany
ケルンKöln Stammtisch2018-04-11germany
ベルリン118. Berlin-Brandenburg Stammtisch2018-04-13germany
ポズナンState of the Map Poland 20182018-04-13-2018-04-14poland
東京東京!街歩き!マッピングパーティ:第18回 本郷大横丁通り商店街2018-04-14japan
ベルリンBerlin Hack Weekend April 20182018-04-14-2018-04-15germany
Disneyland Paris Marne/Chessy Railway StationFOSS4G-fr 20182018-05-15-2018-05-17france
ボルドーState of the Map France 20182018-06-01-2018-06-03france
ミラノState of the Map 2018 (international conference)2018-07-28-2018-07-30italy
ダルエスサラームFOSS4G 20182018-08-29-2018-08-31tanzania
バンガロールState of the Map Asia 2018 (effective date to confirm)2018-11-17-2018-11-18india

Note: ここであなたのイベントを見たい場合は、カレンダーにそれを 入れてください。そこにあるデータのみが、週刊 OSM に表示されます。 カレンダー 内で都市や国に言及するのを忘れないでください。

This weeklyOSM was produced by Nakaner, Rogehm, Spanholz, derFred, k_zoar, muramototomoya, sabas88.