2020/04/28-2020/05/04
マッピング
- muramototomoya氏が、自身の作成したMapillary関連ツール一覧についてツイートしています。
- Richard Fairhurst氏はボランティアがおこなう現地情報に基づいたマッピングの重要性を指摘しました。英国で現地マッパーが
highway=track
データを作成したのですが、Amazon Logistic社のマッピングチームはその道をservice
に変更し、さらにMapbox社のマッピング管理者はドライバーからこの道が通れないとの苦情を受けて現地調査を促す地図メモを作成しました。 - Joseph Eisenberg氏は薬局に使われるようになってきている
healthcare=pharmacy
タグを廃止し、以前から存在し広く使われているamenity=pharmacy
タグを使うようにするべきだと提案しています。廃止提案ページによると、healthcare=pharmacy
タグはhealthcare=*
の一部として提案されたものの反対され2010年に廃止されました。しかしiDエディタがプリセットとして採用したことによりタグが使われるようになってきているとのことです。 - Valor Naram氏は連絡先を示す
phone=
,email=
等のタグすべてにcontact:*=
接頭辞をつけるよう変更することを提案しています。しかしNaram氏が提案して5か月前に否決された内容と同じ提案であったため、否定的な意見が多く挙がっています。 - Martin Koppenhoefer氏は、現地で認識されている標高を示すタグとして
ele:regional=*
を提案しました。ele=*
はWGS84に基づく数値を入れるものであり、現地の看板等に記載されている数値を入れることを想定しています。 - DeBigC氏はアイルランドでステイホーム期間に実施したマッピングイベント#StayHomeAndMapIRLで得られた知見をまとめました。初心者講習から機材紹介など様々な内容をまとめて実施できたので効率がよかったこと、タスキングマネージャーが役立ったことなどが述べられています。
- Chris Beddow氏(Mapillary)が新型コロナウイルス対応のマッピングオンライン講習会を実施しました。
- Lukas458氏は、信号機
highway=traffic_signals
が歩行者横断専用である場合にtraffic_signals=crossing_only
タグを追加することを提案し,現在投票中です。議論はドイツ語フォーラムなどで行われています。 - JOSM用Mapillaryプラグインが新しくなり、画像の日付指定機能などが追加されました。
コミュニティ
- OSMアイルランドが、建物をマッピングする#StayHomeAndMapIRLキャンペーンの結果をまとめました。91人のマッパーが39,208の建物を追加したそうです。まだマッピングタスクは残っています。
- OSMF理事のRory McCann氏が、彼が行なった4月のOSM活動をまとめています。理事会での活動やコミュニティワーキンググループの仕事、ソフトウェアの作成やマッピング、コミュニティ活動のほか、「後で」として意味ありげな文字が書かれています。
- 2/3と3/27に行なわれたOSM USの会議録が公開されました。
- AntiboroshevikのMaria Popova氏が有毒草ソスノウスキーズ・ホグウィードの分布を可視化する方法を探していました。この草の樹液に触れた場所が日光に当たると火傷のようになってしまい、対策をとらなければ分布とともに被害も広がってしまいます。当初はYandexマップでポイント表示していましたが、本来はポリゴンでの表示が必要でした。Yandexではポリゴン表示ができないため、OSMフォーラムでアドバイスを求めたところuMapを使うことを勧められたそうです。
- Valeriy Trubin氏が、OpenRecycleMapの創設者であるNikolai Petrov氏にインタビューを行ないました。
OpenStreetMap Foundation
- 4/30に行われたOSMF少額支援金委員会の会議議事録が公開されました。
OSM人道支援
- Missing Mapsが国際赤十字社等と進めているギニアでのマッピング活動について昨年度の成果を報告しました。パンデミック対応等を目的として、リモートマッピングを実施したのちに現地調査でデータを拡充しました。データ検証をおこなう予定でしたが、新型コロナウイルス対応のため遅れているとのことです。
- HOTはウガンダのビディ・ビディ難民キャンプで省エネ製品を販売している店舗のマッピングを実施しました。
- HOTが新型コロナウイルス対応のためのマッピングイベントを実施しています。
教育
- GISの座標系や投影法と、それらをQGISで使う方法についてのウェビナーをEduard Kazakov氏が開催しました。
地図
switch2OSM
- Ubuntu 20.04(Focal Fossa)でタイルサーバーを設定する方法がSwitch2OSMに追加されました。
ライセンス
- imagico氏はOSMの帰属表示方法の提案を作成しました。OSMFは帰属表示ガイドラインを2月に公開しました。しかしimagico氏はこのガイドラインは企業ユーザのロビー活動に影響を受けたとみており、コミュニティ側からガイドラインを提示すべきであると考えています。この提案はOSM wikiにも掲載されており、誰でも意見を反映できます。
ソフトウェア
- SharedStreetsがMashnetというライブラリをリリースしました。このライブラリは既存の重要な道路ネットワーク構造を壊すことなく、別の道路ネットワークデータを合成するものです。
- ハイデルベルク大学のGIScience研究グループが、maps.openrouteservice.orgのアップグレードを発表しました。代替ルートや循環ルートの検索機能を追加したほか、APIに新しいパラメーターを追加することで不足しているウェイを補ったり、本来通過できない場所を通過させることができるようになりました。
- westnordost氏がAndroid向けマッピングツールStreetCompleteの新バージョンを公開しました。GitHubのリリースノートによると、彼はUIの作り直しやプロファイル画面の追加、機能の修正や強化を行なったそうです。
- Vascom氏の作成するMaps.Me向け地図データ(以前お伝えしました)に、ダウンロードできる国が追加されました。追加された国はチェコ共和国とポーランドです。
プログラミング
- MapTilerがStamen tonerスタイルをMapbox GL用に移植しました。
- Jochen Topf氏がOsm2pgsqlのコード改善に取り組んでいます。このソフトウェアはOSMのデータをPostgreSQLにインポートするために使われるものです。作られてから時間が経つにつれ、コードが肥大化して新しい機能の追加が困難になってきたためで、この作業は非常に重要なものです。ThunderforestのAndy Allan氏やGeofabrikのFrederik Ramm氏が資金提供の準備をしていることを、彼は喜んでいます。
リリース
- Quincy Morgan氏がiDエディタをv2.17.3のリリースを発表しました。OSMウェブサイトメーリングリストで更新内容を詳しく説明しています。新型コロナウィルスによる都市閉鎖中でも営業している場所にフラグを付ける機能が追加されたほか、様々な変更や改善が行われています。
ご存知でしたか?
- ロシア、ウクライナ、ベラルーシといった独立国家共同体の地域のOSMデータをPBF形式でダウンロードできるウェブサイト。地域ごとにポリゴンでクリップするスクリプトも公開されています。
- ドローンを持っていても、オルソ画像を作成するソフトウェアやサービスが高価であるため、あまり撮影に使われていないかもしれません。OpenDroneMapはこの状況を改善するために設計された、オルソ画像を作成するオープンソースプログラムです。作成したオルソ画像地図はOpenAerialMapに保存してOSMでのマッピングに使うこともできます。
- JOSMプラグインMapathonerを使うと複数のオブジェクトを素早く簡単に作成できます。
- nakarte.meでは様々なオンライン地図を簡単に比較できるほか、観光ルートの計画や検討にも使うことができます。サイトの開発者はサイトの使い方を紹介するドキュメントを公開しています。残念ながら地図の帰属や著作権の表示はありません。
その他の “ジオ” な事柄
- Massimo氏が、Jakub Nowosad氏の作成したメルカトル図法の歪みを可視化するアニメーションGIFを紹介しています。
- ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン バートレット校の_Streetsグループにいる研究者達は、「ソーシャルディスタンス」を保つために、彼らが必要と考える6m以上の幅を持つロンドンの道路地図を作成しました。作成には英国陸地測量部のデータを使っています。
- Daniel Sokolov氏は、米国が管理しているGPSシステムは意図的に精度を下げていることを解説する記事を書きました。
- Kathy Peach氏は、発展途上国における新型コロナウイルスの蔓延を防ぐために集合知とテクノロジーを活用する方法を世界経済フォーラムに寄稿しました。
- 米国で野生動物が移動するルートをダイナミック地図に可視化した記事がWashington Postに掲載されました。気候変動により野生動物の移動が頻繁になり、自動車との交通事故が多数発生しています。
- インテル社はイスラエルの公共交通機関アプリ開発会社Moovitを10億ドルで買収することを検討しています。なおMoovit社はOSMの編集もおこなっていますが、変更セットに寄せられたコメントへの対応は芳しくないようです。
まもなく開催
イベントの最新状況は カレンダー などで確認ください。
‘
Note: ここであなたのイベントを見たい場合は、カレンダーにそれを 入れてください。そこにあるデータのみが、週刊 OSM に表示されます。 カレンダー 内で都市や国に言及するのを忘れないでください。
This weeklyOSM was produced by Nakaner, Rogehm, Silka123, TheSwavu, derFred, k_zoar, muramototomoya.
ad Community, Maria Popowa: “Sosnowskys Bärenklau” ist laut Wikipedia ein enger Verwandter des Riesenbärenklau; dieser dürfte ob seiner Gefährlichkeit für Mensch und Natur weitaus bekannter sein. Er ist auch wohl deswegen das Beispiel auf
https://wiki.openstreetmap.org/wiki/Invasive_Non-Native_Species
fürs Tagging solcher Arten.