週刊OSM 525

2020/08/04-2020/08/10

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スマホ対応ORSルート検索サービス 1 | © HeiGIT | Map data © OpenStreetMap contributors

マッピング

  • Matthew Woehlke氏が、駐車スペースを説明するタグparking_space=*の提案を作成しました。
  • アクセスに関するタグが競合していたり、冗長な場合の解釈について、Mike Thompson氏が尋ねています。
  • natural=bare_soil提案に書かれていた「理由や提案のない反対票は投票としてカウントしません」というコメントに対して、Frederik Ramm氏が驚いています。
  • 列車の長さにより車両停止位置が違う場合にpublic_transport=stop_positionをどこに設定するのかについてAndy Townsand氏が協議しています。
  • David Dean氏は、すべてのhighway=serviceタグはservice=*を必須としたほうがよいのでないかと考え、メーリングリストで協議しています。
  • ラプラタ川の編集合戦は、議論として続いています。
  • b-jazz氏が、変更セットの領域の大きさを、過去8年間のデータで分析しました。
  • Martijn van Exel氏が2020年8月のMapRouletteニュースを書きました
  • OSM APIは8/2でTLS 1.0と1.1のサポートを終了しました。古いAndroid端末(Android4.4以前のもの)でVespucciを使った編集を続ける場合にはSimon Poole氏のユーザー日記をご確認ください。

コミュニティ

  • Wikidataタグが登録されたオブジェクトはnameタグを非推奨とするようpangoSE氏が提案しています。
  • GeomobポッドキャストでEd Freyfogle氏がOSMFのAllan Mustard理事長にインタビューしています。
  • 2012年1月にデッサウ=ロスラウ(ドイツ)近郊で殺害された、OSMマッパーでOSMF理事も務めたUlf Möller氏の殺人事件で、犯行の主導的立場だった3人の被告に対し、マクデブルク地方裁判所は10年から13年の懲役刑を言い渡しました。この事件は過去にデッサウ=ロスラウ市地方裁判所で2回判決が出ましたが、いずれもカールスルーエ連邦司法裁判所が差し戻していました。(この事件について、#386、#287、#282、#204、#95でお伝えしています。)

OpenStreetMap Foundation

  • Mikel Maron氏が、iDエディタの開発・保守に対する資金調達について意見を募集しており、多くの方から意見が寄せられています。
  • OSGeoオセアニアがOSMF地方支部に申請し、申請に対する質問や意見がないか確認されています。
  • Allan Mustard氏とGuillaume Rischard氏が、過去7ヶ月間のOSMF理事会の活動をまとめました。
  • 先日お伝えしたImagico氏のユーザー日記の内容は、Andy Allan氏、Simon Poole氏、mmd氏、SomeoneElse氏などによって今でも議論が続けられています。彼らの議論内容はOSMのインフラストラクチャーの本質的な部分に及んでいるので、ぜひ読んでみてください。
  • あなたもOSMF会員になりませんか? たった5分で申し込みできます 😉
  • iDエディタの開発方針についてたびたび論争が発生していることをうけて、OSMFはソフトウェア紛争解決パネルを設立することを提案しました。

OSM人道支援

  • 様々な地域でCOVID-19対応のためにHOTの支援が進められています。この活動は15カ国で1万人以上のマッパーが編集を行い、HOTによる過去最大の災害対応となりました。この活動に参加するにはHOTのCOVID-19対応ページをご覧下さい。
  • HOTは、赤十字を支援するためにレバノンの爆発事故周辺をマッピングするベテランマッパーを募集しています。
  • Rebecca Firth氏がHOT10周年に関連したイベントを発表しました。
  • HOTはマッピングを進めるうえでの課題や必要なスキルなどについて、コミュニティメンバーやYouthMappersアンバサダーへのヒアリングをおこない、結果の概要を報告しています。ボランティアの継続性などが課題となっているとのことです。

地図

  • Something about mapsが、鉄道の路線図のような北米の河川地図を作成しました。
  • Mapbox社が最新の衛星写真を購入してMapboxレイヤに反映するまでのプロセスの解説記事がMapboxブログに掲載されました。
  • 新型コロナウイルス対応のため、メルボルンでは特に理由がない限り移動の範囲が自宅から5km以内に制限されています。5kmの円を地図上に表示するツールがABC Newsに掲載されました。背景地図にOSMが使われています。
  • メルボルン市内でスーパーマーケットまで5kmでたどり着けるエリアをPhilip Mallis氏が作成しました。背景地図にOSMが使われています。
  • 台湾ではOSMデータと国務省データを使った登山用地図Rubyが毎週更新されています。山岳事故を減らすために山の最新情報を得る地図としてRuby地図が 公視新聞網紹介されました。

switch2OSM

  • ゾースト市(ドイツ)では強盗事件が発生した場所の地図を警察署が公開しています。背景地図にOSMが使われています。
  • 緑の党(ドイツ)は選挙活動に独自のアンドロイド用アプリを使用しており、アプリにはOSMが使われています。ただし関係者以外は使用できません。

ソフトウェア

  • ハイデルベルク大学GIS研究グループHeiGITはOSM16周年を記念して、ルート検索サービスORSの最新版ソースコードを公開しました。スマホからのアクセスにも対応しました。
  • Maptilerはスイス国土地理院と協力してベクトルマップを作成することを発表しました。

ご存知でしたか?

  • アンドロイド用アプリFogos.ptにはポルトガル国内の最新の火事情報が掲載されています。背景地図にOSMが使われています。
  • オープンソースソフトウェアを活用して新型コロナウイルスに関する調査を実施する事例がYouthMappersのブログに掲載されました。
  • OpenWhateverMapではタイルごとに様々な種類の地図スタイルが表示され、タイルをクリックすることでそのスタイルの情報を確認することができます。
  • QueerMapにはLGBTQ向けの情報が掲載されており、lgbtqタグの情報が使われています。

その他の “ジオ” な事柄

  • 米空軍は、敵対勢力によってGPS衛星群が破壊される懸念を考慮し、位置測位の代替案として地球の磁場を利用することを検討しているそうです。地球磁場による位置測位は妨害することが非常に困難だと書かれています。
  • 5インチディスプレイを搭載したガーミンの新型デバイス、Montana 700シリーズが登場しました。

まもなく開催

場所名称開催日
ベルリン146. Berlin-Brandenburg Stammtisch2020-08-14germany
チューリッヒ120. Mapping-Party/OSM Meetup Zurich2020-08-15switzerland
ケルン・ボン空港130. Bonner OSM-Stammtisch (Online)2020-08-18germany
リューネブルクLüneburger Mappertreffen2020-08-18germany
ベルリン14. OSM-Berlin-Verkehrswendetreffen (Online)2020-08-18germany
ケルンKöln Stammtisch ggf. ONLINE2020-08-19germany
ダービーDerby pub meetup2020-08-25united kingdom
デュッセルドルフDüsseldorfer OSM-Stammtisch2020-08-26germany
ロンドンMissing Maps London Mapathon2020-09-01united kingdom
シュトゥットガルトStuttgarter Stammtisch2020-09-02germany
キャンディ2020 State of the Map Asia2020-10-31-2020-11-01sri lanka

Note: ここであなたのイベントを見たい場合は、カレンダーにそれを 入れてください。そこにあるデータのみが、週刊 OSM に表示されます。 カレンダー 内で都市や国に言及するのを忘れないでください。

This weeklyOSM was produced by Nakaner, Nordpfeil, Rogehm, Guillaume Rischard (Stereo), TheSwavu, derFred, k_zoar, muramototomoya.