週刊OSM 524

2020/07/28-2020/08/03

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Houdiniを使ったOSMデータのUnityへのインポート 1 | © Stina Flodström | map data © OpenStreetMap contributors

マッピング

  • Stravaクラブのブログでは、OpenStreetMapの編集に参加することが、Stravaの経路検索結果の品質を向上させることに繋がると書かれています。
  • 登録不要でOSMに店舗データを作成できるサイトsu.openstreetmap.itをOSMイタリアのメンバーが開発しました。このサイトはウィキメディア・イタリアのブログでも紹介されました。なおソースコードはGithubで公開されています。
  • 屋外アート作品や記念碑をマッピングしてWikimediaと連携する方法をSkunk氏が解説しています。
  • Jake Coppinger氏は、シドニーでのサイクリング通勤で使うため、いくつかの自転車経路検索アプリをレビューし、おおまかなランク付けをしました。

コミュニティ

  • mariotomo氏は、SotM2020オンライン会議を聴講した経験から、オンライン会議に必要な機能について考察しました。低速環境への対応や、多国語対応などについて検討されています。
  • OpenStreetMap USは、Azavea Summer of Mapsプログラムから助成金を受け取れることが決まりました。この助成金は地理空間データ分析のために使われ、OSM USとペンシルベニア大学の学生Eugene Chong氏が連携し、OSMを使ってアメリカのいくつかの都市で、国連の持続可能な開発目標の進捗状況を分析する予定です。
  • 毎年7月最終金曜日に設定されているシステム管理者の日、OSMブログにOSMのシステムを支える管理者達に感謝を伝える記事が投稿されました。

OpenStreetMap Foundation

  • Mikel Maron氏(Mapbox社、OSMF役員)がiDエディタのプログラマをOSMFの資金で雇用することを提案しています。現在はQuincy Morgan氏がメインプログラマですが、別途提供されていた開発費用が止まるため、活動の継続が困難になっています。
  • Nominatim、osm2pgsql、Potlatch 2の3つのプロジェクトにOSMFが資金提供する計画であることをGuillaume Rischard氏(OSMF役員)が発表しました。
  • OSMF理事会は、より有用な助言を引き出せるよう、現在の諮問委員会を分割することを検討しており、この動きに対する意見を求めています。
  • 7/30に行われたOSMF理事会の議事録が公開されました。
  • Imagico氏は、OSMFからOSMコミュニティへの資金提供に関して、手続きやその影響についての考えをユーザー日記に書いています。

OSM人道支援

  • 国境なき医師団が8/1に、東南アジア各地のボランティアと共にMissing Mapsマッパソンを開催し、ナイジェリアのマッピングを行いました。
  • HOTフィリピンでは、国内での移動が制限されているものの、オンライントレーニングを活用することで、ボランティアのニーズを把握して継続的なトレーニングを行うことができました。
  • 人道的マッピング活動を紹介するDevexの記事で、YouthMappersやCommonSensingなどが紹介されました。

地図

  • 3人の学生が、サイクリングに関する様々なデータを集めたウェブサイトを作成し、最初のバージョンが公開されています。データの収集と、ウェブサイトを作成するマッパソンOpen Knowledgeベルギーによって開催されました。彼らはフィードバックを求めています。
  • Peter Corless氏が、Stadia Mapsの反応速度を改善するために行った、CockroachDBからScyllaへの切り替えについてブログを書きました
  • 台湾で開催されるオープンソースカンファレンスCOSCUPでBradon Liu氏が台湾語マップについて発表する予定です。この地図では台湾の公用語であるTaiwanese Hokkianの名称タグname:nanを使用しています。なおTaiwanese Hokkianには日本語由来の言葉が多数使われています。

switch2OSM

  • カールスルーエ市ではルート検索サービスopenrouteserviceを使った市民向けサービスを提供しています。

ソフトウェア

  • Can Yang氏は、OSMのデータを高速マップマッチングライブラリfmmマップマッチングさせるチュートリアルを書きました
  • ミシオネス(アルゼンチン)の州道」は、州内でのドライブや旅行を支援するサービスです。OpenStreetMap、Mapillary、Wikipedia、OpenRouteServiceを組み合わせて作られています。開発者の一人であるCarlos Brys氏が地元メディアの取材で詳細を語っています。
  • Ilya Zverev氏は、iDエディタでの編集時に、過去に匿名ユーザーが編集したオブジェクトが欠落する問題について説明しています。匿名ユーザーのUIDとOSM APIの新しいJSON出力オプションの組み合わせがこの問題を起こしていたようです。

プログラミング

  • ハイデルベルク大学のGIScienceは、より効率的にディープラーニングを行うために柔軟なフレームワークを提供するツールohsome2labelをオープンソース化しました。
  • HeiGITのFabian氏が、ohsome APIのクエリパラメーターをチェックするための新機能について説明しています。
  • [1] Stina Flodström氏は、Houdini(テスト用無料版もあります)を使ってOSMデータをUnityにインポートすることで、都市データを作成する方法を説明しています。

リリース

ご存知でしたか?

  • Norbert Renner氏のbbox toolで地図上に矩形を描くことで、その矩形のbboxを様々なOSM関連ツールのフォーマットで表示してくれます。
  • OSMを使っていても正しい帰属表示をしていないウェブサイトを一覧にしているWikiページがあります。一覧の他に正しい帰属表示がない例を発見した場合の手順も説明されています。
  • OpenHistoricalMapは年代を指定した過去の地図を作成することができます。
  • PTNAには各国の公共交通機関データが整理されています。日本には対応していません。

その他の “ジオ” な事柄

  • 変な地図をつくるTerrible Mapsを紹介する記事がBored Pandaに掲載されました。
  • 暑い日が続いています。地図アプリmeinGrünを使うと日陰優先でルート検索できます。ただしハイデルベルク市とドレスデン市のみの対応です。
  • 地域のすべての道路を一気に自転車で走る「バービング」と呼ばれる活動があります。ツールを開発して最短ルートでBellfield地区をバービングした記事がcyclingtipsに掲載されました。
  • Microsoft Flight Simulatorの最新版は、AIで非常に精細な都市が自動生成され、地球全体が非常にリアルに再現されています。
  • コロナ時代の「迷宮」についてLaura Bliss氏が解説記事を書きました。自宅の庭などに迷宮をつくる人が急増しており、迷路メーカーは新型コロナウイルスがもたらす不安の表れではないかと考えています。なおOSMに登録された迷宮は80個ほどです。

まもなく開催

場所名称開催日
ミシガン州Michigan Online Meetup2020-08-08USA
台北OSM x Wikidata #192020-08-10taiwan
ハンブルクHamburger Mappertreffen2020-08-11germany
ミュンヘンMünchner Stammtisch2020-08-12germany
ベルリン146. Berlin-Brandenburg Stammtisch2020-08-14germany
チューリッヒ120. Mapping-Party/OSM Meetup Zurich2020-08-15switzerland
ケルン・ボン空港130. Bonner OSM-Stammtisch (Online)2020-08-18germany
リューネブルクLüneburger Mappertreffen2020-08-18germany
ベルリン14. OSM-Berlin-Verkehrswendetreffen (Online)2020-08-18germany
ケルンKöln Stammtisch ggf. ONLINE2020-08-19germany
ダービーDerby pub meetup2020-08-25united kingdom
デュッセルドルフDüsseldorfer OSM-Stammtisch2020-08-26germany
キャンディ2020 State of the Map Asia2020-10-31-2020-11-01sri lanka

Note: ここであなたのイベントを見たい場合は、カレンダーにそれを 入れてください。そこにあるデータのみが、週刊 OSM に表示されます。 カレンダー 内で都市や国に言及するのを忘れないでください。

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