週刊OSM 523

2020/07/21-2020/07/27

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ポルトガルの大規模森林火災情報地図 1 | © Civil Protection Portugal | Map data © OpenStreetMap contributors

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  • OSMは8月8日に16周年を迎えます。記念日をお祝いし、シェアしましょう。

私たちについて

  • WeeklyOSMの姉妹プロジェクト、OSM-Wochennotizの創刊号が発行されたのは10年前のこの週でした。

マッピング

  • Matthew Woehlke氏は「がんばこ」のコートにタグ付けするためのsport=four_square提案しました。
  • Michael Montani氏の提案した、植物が育成しておらず、地面がむき出しの土地へのタグ付けnatural=bare_soilへの投票が行われています。投票期限は2020/8/7です。
  • 英国地理空間委員会が住所や道路の識別子をオープンデータとして利用可能にすると発表したことを受けて(以前お伝えしました)、ref:GB:uprn(住所識別子)ref:GB:usrn(道路識別子)の提案が作成されました。現在英国メーリングリストタグ付けメーリングリストで議論が行われています。
  • 今年の1月からOSM標準地図の海岸線が更新されていませんが、この理由をJesseFW氏が説明しています。ラプラタ川の編集合戦が影響しているようです。
  • mahdi1234氏が、OSMデータの経年変化をタイムラプスで可視化する方法を詳しく説明しています。

コミュニティ

  • Christoph Hormann氏は、クラフトマッパーをOSMの変化に反対する勢力とみなす様相について懸念しています。OSMFの方針では、OSMには変化が必要であるがクラフトマッパーは変化に反対する保守勢力であるとみなされているとHormann氏は感じています。
  • Geomobポッドキャストの第26回ではSteven氏がMaría Arias de Reyna氏にインタビューを行い、現在の仕事やFOSS4G UKの基調講演、SFなどについても話をしています。María Arias de Reyna氏はRed Hatのシニア・ソフトウェア・エンジニアで、OSGeo財団の会長だったこともある人物です。
  • Øukasz氏が、CartONGと行っていた2つのやりとりについてユーザー日記を書いています。一つは難民キャンプのタグ付け提案について、もう一つはUNHCRの難民キャンプデータインポートについてです。記事のコメント欄ではCartONGのLéonie Miège氏が、どのような状況であったかを説明しています。
  • OSMに所有データを提供する際のガイドライン公開されました。このガイドラインは英国でのデータ提供事例に基づいて策定されました。
  • OSM米国の最新のニュースレターが公開されました。OSMデータを活用した国連SDGsの測定などが紹介されています。
  • Igor Eliezer氏が、イピランガ美術館(ブラジル)の3DモデルをJOSMで作成してF4Mapで表示する作業過程の動画を公開しました。

インポート

  • FacebookとEsriが提供するArcGISデータセットについて、Alex Hennings氏が問題点を指摘しています。データのライセンス、品質、コミュニティとの協議などが問題点として挙げられています。

OpenStreetMap Foundation

  • OSMF理事会は上級サイトリライアビリティエンジニアの雇用に関してメーリングリストで相談しています。なお雇用のフレームワークは先日に発表されました。

イベント

  • SotM2020の学術セッションの要旨集が公開されました。

OSM人道支援

  • HOTがRapiDエディタを使ったことのある人に向けてアンケートを行っています。アンケート結果はRapiDエディタをより使いやすいものにするために使われます。

地図

  • ポルトガル国家緊急市民保護局が、大規模な森林火災の情報を地図で可視化したものを公開しました。この地図の作成にOSMのデータが使われ、正しい帰属表示もされていることをについて、Nuno Caldeira氏が賛辞を送っています。
  • イタリア人マッパーのMG氏は、台湾の金門島を訪れ、島を紹介するウェブサイトを作成しました。

ソフトウェア

  • Conrad M. Albrecht氏らは OSMマッピングに利用可能な情報(衛星写真など)の増加を分析した論文を発表しました。論文では、OSMの更新が必要なエリアを機械学習で抽出する手法についても提示されています。
  • Venkanna Babu Guthula氏は衛星写真から機械学習を使って道路を抽出するツールLabel-Pixelsを公開しました。

リリース

  • Sarah Hoffmann氏はosm2pgsqlバージョン1.3.0のリリースを発表しました。新バージョンには実験的な新しいフレックス出力の機能が追加されており、Jochen Topf氏はこの新機能を使うと、OSMデータをより柔軟にPostgreSQLへ投入できる事を説明しています。
  • iDエディタがアップデートされ、タブレットなどでのタッチ操作が可能になりました(スマートフォンサイズの画面はまだ完全にサポートされていません)。また、品質チェックの機能が統合されたほか、複数の地物を選択して編集する機能も追加されています。
  • 最新のiDエディタでは、地図をズームアウトした際に主要な地名を半透明のレイヤで表示する機能が付き、場所を探しやすくなりました。

ご存知でしたか?

  • Finde.cashは銀行やATMを地図上に表示し、徒歩や自転車、公共交通機関での経路検索をすることができます。背景地図は4種類用意されているほか、OSMアカウントでログインするとATMの情報を追加することもできます。世界中のどの地域でも見ることができますが、メニューはドイツ語のみです。
  • MyOSMaticは、OSMのデータを使ってPNG、PDF、SVGで印刷用の地図を作成できる無料のウェブサービスです。メニューは25か国語に対応しています。
  • 「OSM品質ランキング(ベータ版)」は米国51都市のOSM品質を評価し、ランク付けしています。品質の評価は道路のタグ、形状、関係性などをチェックしているそうです。

その他の “ジオ” な事柄

  • ブルックリン歴史協会には、17世紀から現在までの1500枚以上の歴史地図がデジタル化された地図コレクションがあります
  • Nathanael Peterlini氏は、地図作成者が領土問題などで様々な立場の主張を満足させる難しさを調べました。記事ではコソボとパレスチナの事例をApple、Google、OSMがそれぞれどのように扱っているかを紹介しています。
  • ガーミンがランサムウェアの攻撃を受け、現在も復旧していないサービスがあります。
  • Googleマップのルート検索で、シェアサイクルを徒歩移動の補助に使うオプションが付きました。現在この機能はシカゴ、モントリオール、ロンドンで利用できます。
  • Tagesspiegel 紙はベルリン市民21000人にヒアリングして、安全な自転車道の仕様についてまとめました

まもなく開催

場所名称開催日
ロンドンLondon Missing Maps Mapathon (ONLINE)2020-08-04uk
MannheimnMannheimer Mapathons – Treffen im Luisenpark2020-08-04deutschland
シュトゥットガルトStuttgarter Stammtisch2020-08-05germany
サンホセCivic Hack & Map Night (online)2020-08-06united states
台北OSM x Wikidata #192020-08-10taiwan
ハンブルクHamburger Mappertreffen2020-08-11germany
ミュンヘンMünchner Stammtisch2020-08-12germany
ベルリン146. Berlin-Brandenburg Stammtisch2020-08-14germany
チューリッヒ120. Mapping-Party/OSM Meetup Zurich2020-08-15switzerland
ケルン・ボン空港130. Bonner OSM-Stammtisch (Online)2020-08-18germany
リューネブルクLüneburger Mappertreffen2020-08-18germany
ケルンKöln Stammtisch ggf. ONLINE2020-08-19germany
キャンディ2020 State of the Map Asia2020-10-31-2020-11-01sri lanka

Note: ここであなたのイベントを見たい場合は、カレンダーにそれを 入れてください。そこにあるデータのみが、週刊 OSM に表示されます。 カレンダー 内で都市や国に言及するのを忘れないでください。

This weeklyOSM was produced by Anne Ghisla, MatthiasMatthias, Nakaner, Nordpfeil, Rogehm, TheSwavu, derFred, k_zoar, muramototomoya.

2 Replies to “週刊OSM 523”

  1. Hi Dan, sounds a great idea. Please join the team. I’ll help you to realise the idea.