週刊OSM 540

2020/11/17-2020/11/23

欧州電力網 ¹ | © eBin | map data © OpenStreetMap contributors |

マッピング

mahdi1234氏は､Overpassクエリで取得したデータを表示するuMapを､ウェブサイトに埋め込む方法を説明しています｡
｢悪い｣編集についてのメーリングリストスレッドで､変更セットのコメント欄での良い議論についてのポイントをAndy Townsend氏が示しています｡
ポンプのタグ付け提案への投票が12/3まで行われています｡当初は井戸水をくみ上げるポンプのマッピングのためのものでしたが､InfosReseaux氏がユーザー日記で説明しているように､この提案では他の液体を移動させる様々な用途も考慮されています｡
Jochen Topf氏が､OSMで海岸線がどのように処理されているかを説明しています｡
Marcos Merino氏は､OSMがGoogleマップよりも早く設立されたという事実と､OSMにおけるシリコンバレーの大企業の役割について書いています｡
Robert Whittaker(別名rjw62)氏がSurvey Meに新しい情報を追加しました｡Survey Meは主に他のオープンデータソースとOSMを比較し､英国でマッピングされていない地物などを表示します｡今回追加された情報は英国の食品小売業者に関するGeolytixのオープンデータだそうです｡

コミュニティ

シンガポール国立大学(NUS)は､OSMコミュニティメンバーでWeeklyOSM編集者でもあるJinal Foflia氏を招き､講演を行いました｡
Florian Lainez氏は地域コミュニティにおいて重要なことを書いています｡ミャンマー､マリ､モロッコの例や､JungleBusのCEOとしての経験を通して､マッピングの優先順位は国や地域特有のニーズによって異なり､ローカルコミュニティでなければ成功しないことが説明されています｡

インポート

Minh Nguyen氏はインポートメーリングリストで､｢Code for San José volunteers｣が検討している14,000店のビジネス店舗のインポート計画について説明し､フィードバックを求めています｡インポートではMapRouletteが使われる予定です｡

OpenStreetMap Foundation

OSMF地域支部大会が11月21日に開催されました。OSMF理事長であるAllan Mustard氏はOSMFと地域支部とのあり方について考えを述べています。
今回のOSMF理事選挙候補者に対する質問をとりまとめるMichael Collinson氏は､候補者に対する公式な質問集を公開しました｡候補者の質問に対する回答は11/25に締め切られます｡

地方支部ニュース

Joost Schouppe(OSMF理事)氏はスロバキアのOSMコミュニティに対し､｢Freemap Slovakia｣がOSMFの地域支部申請をしたことについて質問しています｡質問やコメント､懸念事項などが12/7まで受け付けられます｡
Joost Schouppe(OSMF理事)氏は､ウガンダのOSMコミュニティと､OSMF会員に対し､｢OpenStreetMap Uganda｣がOSMFの地域支部申請したことについて質問しています｡質問やコメント､懸念事項などが12/7まで受け付けられます｡
ベルギーコミュニティが選ぶ今月のマッパーはDiseret氏です。主にベルギー南部のマッピングをおこなっています。

OSM人道支援

コロンビアのトタ湖は鉛汚染が進んでいます。州の保護団体は、汚染源を明らかにするため、OSMで民家や用水路などマッピングをおこなうタスクをたてました。
火曜日に開催されたAudacious project(HOTのコミュニティ支援活動)のミーティング参加レポートをPete Masters氏が公開しました。

地図

Sebastian Meier氏は#30DayMapChallengeで､オープンデータを使ったベルリンの地図を毎日公開しています｡20日目などでOSMのデータが使われており､そのコードはGitHubで公開されています｡
ドイツ連邦地図測地庁は､ドイツの水域地図をTwitterで紹介しています｡それに対し､Florian Lohoff氏は､Martin Kompf氏がOSMのデータを使って水系ごとに着色した､より詳細な地図があることを返信しています｡Martin Kompf氏は､どのようにして地図を作成したかを詳細に説明しており､そこでつかわれたソースコードも公開されています｡
ポーランドOSMコミュニティのメンバーeBin氏は､OSMのデータを使ってヨーロッパの電力網をベクトルオーバーレイで視覚化した地図を作成しました｡
Hernan J. López氏は､1年以上作業を行い､アルゼンチンにある国際自然保護連合の保護地域をOpenStreetMap上に表示させることができたと報告しています｡

ソフトウェア

ohsomeを利用したOSM履歴エクスプローラが開発されました｡
Richard Fairhurst氏がPotlatch 3のテスト版を公開しました｡Potlatch 3はAdobe Airを使ったデスクトップアプリのエディタになっていて､Potlatch 2よりも機能が追加されています｡現在MacやWindowsがサポートされていますが､Linuxで使った場合のコメントも寄せられています｡

プログラミング

OSM運営チームは､OSM Planetダンプの新しいtorrent配信のベータテスターを募集しています｡

リリース

Wambacher氏は､新しく開発されたOSM SoftwareWatchlistの管理･運営を行っています｡これはOSMをとりまくソフトウェアのアップデートやリリースを知ることができるサービスです｡

ご存知でしたか？

historic=monumentタグは間違って使われていることが多いため、タグの解説ページとチェック用マップが作られています。
Kevin Kenny氏がハイキングコースで見かけた様々な橋をまとめています。

メディア掲載

Joe Morrison氏は､大企業が積極的にOSMに貢献していることを､ブログで紹介しています｡Hackernewsのスレッドには興味深いコメントがいくつかあります｡

その他の “ジオ” な事柄

英国陸地測量部のデータを使ったハイキングマップアプリの利用者数がここ10ヶ月で78%増加したとのことです。
米国大統領選挙ではSNS上で様々な誤報も飛び交いましたが、テレビニュースFox Newsではミシガン州の一部をカナダに編入してしまいました。
フランス国立科学研究センターCNRSのウェブサイトに、オープン地理空間コンソーシアムOGCの新しい規格SymCoreの解説記事が掲載されました。
ウェブページに3Dマップを埋め込むことができるライブラリProcedural GL JSがオープンソースになりました。
エバレット市(米国)の歩道で、6輪ロボットを使ったマッピングがおこなわれているのをTim Ellis氏が発見しました。ロボットにはAmazonのステッカーが貼られていましたが詳細は不明です。

まもなく開催

場所	名称	開催日
ロンドン	Missing Maps London Mapathon	2020-12-01
シュトゥットガルト	Stuttgarter Stammtisch (online)	2020-12-02
ボーフム	Bochum OSM-Stammtisch (Online) [2]	2020-12-03
ドレスデン	Dresdner OSM-Stammtisch (online)	2020-12-03
online	HOT Virtual Summit (online)	2020-12-04
台北	OSM x Wikidata #23	2020-12-07
ミシガン州	Michigan Online Meetup	2020-12-07
ハイデルベルク	Mannheimer Mapathons e.V. – Int’l. Mapathon (online)	2020-12-08
Salt Lake City / Virtual	OpenStreetMap Utah Map Night	2020-12-08
ミュンヘン	Münchner Treffen	2020-12-10
online	OSMF Public Board Meeting	2020-12-10
ベルリン	150. Berlin-Brandenburg Stammtisch (Online)	2020-12-11
ベルリン	OSM-Verkehrswende #18 (Online)	2020-12-15
ケルン・ボン空港	134. Bonner OSM-Stammtisch (Online)	2020-12-15
ノッティンガム	Nottingham pub meetup	2020-12-15