週刊OSM 539

2020/11/10-2020/11/16

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「ゴーストバイク」マップ 1 | © Pieter Vander Vennet | map data © OpenStreetMap contributors |

私たちについて

  • 週刊OSMは10周年を迎えました。2010年にこのプロジェクトを始めたPascal氏, Jonas氏, Dennis氏に感謝します。ドイツ語で始まったWochennotizの第17回に英語でのまとめがついたのが週刊OSMの第一回です。当初は毎週、その後第100回までは隔週でまとめが作成されました。2014年10月にはドイツ語版のまとめから全訳に変更され、Archbishop Sentamu Academie, Kingston upon Hull, UKの支援を受けて独自ウェブサイトに移行しました。第219回からは、英語、スペイン語、ルーマニア語、トルコ語、日本語、ドイツ語で発行されるようになりました。現在ウェブサイトはFOSSGISの支援をうけて運営されています。現在週刊OSMは以下の言語で提供しています
    Čeština (cz), Deutsch (de), English (en), Español (es), Français (fr), 日本語 (ja), 한국어 (ko), Polski (pl), Português do Brasil (pb), Português (pt), Русский (ru), Türkçe (tr), Italiano (it), 台灣中文 (zh)
  • 現在、WeeklyOSMは14の言語で公開されています。記事の編集はTheFive氏の設計・開発したOSMBCというシステムで行われています。FOSSGISの提供するサーバ上で管理も彼が行っています。彼によると、現在記事の数は24,000近く登録されており、70人のチームメンバーと700人近くのゲストユーザーがいるそうです。FOSSGISの支援だけではなく、彼がOSMBCを継続的に開発、運営していることでWeeklyOSMが維持されていることに感謝します。
  • 私達はOSM関連ニュースをより早く、より深く、より多くお伝えできるように、編集メンバーを募集しています。あなたの協力をお待ちしています。ぜひチームに加わり、一緒に編集を楽しみましょう。

マッピング

  • Kana Lee氏は、マイクロソフト・オープンマップチームがペルーで取り組んでいる道路ネットワークの改善や他の地物も調査するプロジェクトについて報告しています。詳細はGitHubに書き込まれています。
  • Everywhere She Maps は、女性の安全保障やイノベーション、経済活動への参加のためにマッピングを行う女性を支援する活動です。
  • OSM Irelandは、ジョー・バイデン氏の祖先が暮らした街、バリーナ(アイルランド)の建物をトレースするためのタスクをタスクマネージャーに用意しました。
  • Jake Low氏が火の見櫓へのタグ付けを提案し、タグ付けメーリングリストに投稿しました。
  • Janko Mihelić氏が提案した、入場にチケットが必要な施設につけるタグaccess=admission投票が行われています。締め切りは11月26日です。
  • 自転車販売店において、自転車の乗り方の訓練を受けられる場合にタグ付けするtraining=bicycleRouelibre氏によって提案され、投票が行われています。投票期限は11/28です。
  • ドイツ語Telegramグループでは、毎週テーマを決めたマッピングを実施しています。今週のテーマは公衆トイレです。

コミュニティ

  • Dan Stowell氏らは、英国内の太陽光発電設備のOSMデータについて解析し、容量ベースで86%がデータ化されていることを論文で報告しています。
  • OSMF理事のRory McCann氏が、自身で携わった10月のOSM関連活動をまとめました。

OpenStreetMap Foundation

  • Nuno Caldeira氏が、OSMF理事選挙の候補者のほとんどはアクティブなマッピング日数の割合が15%未満であることに気づきました
  • Dermot McNally氏(OSMアイルランド)がAllan Mustard氏(OSMF理事長)にインタビューした動画が公開されました。このインタビューは、Mustard氏がアイルランドの建物マッピングプロジェクトに参加していることをきっかけに行われました。Mustard氏が実際にマッピングしている様子や、OMSFの補助金施策、人員雇用、企業メンバーに関する質問が紹介されています。
  • OSMF理事会は毎月オンライン行われています。日程はOSSのカレンダーシステムで公開されています。

OSM人道支援

  • HOTサミット2020の参加登録が始まりました。今回のテーマは「”10 Years of Humanitarian OpenStreetMap: The Past, Present and Future of Humanitarian Mapping(人道的OpenStreetMapの10年:過去、現在、未来の人道的地図作成)」です。

地図

  • [1] “Ghost Bike“とは、自転車事故で亡くなった方を慰霊するため、事故現場に白く塗った自転車を設置したものです。
  • モントリオール市(カナダ)の自転車道古地図(1897年)

switch2OSM

  • Switch2OSMでは、安定版が2021年にリリース予定のDebian 11上で独自タイルサーバを稼働させる方法の説明も掲載されています。

オープンデータ

  • ノルウェーでのMaaS向けデータ整備状況をJulien de Labaca氏が報告しています。公機関でもOSMデータが使われているとのことです。

プログラミング

  • GPS VisualizerではGPSトラックを作成したり、既存のGPSトラックを読み込んで編集し、GPX、KML、テキストファイルなどで保存することができます。
  • Jennings Anderson氏が、Amazon Web Services上で提供されている、OSMデータに対して、変更セットの問い合わせをする方法を説明しています。
  • Jupyter NotebookでOSM品質管理ツールOsmoseのルールを編集できるツール(パスワードが必要です)が公開されました。

ご存知でしたか?

  • OpenStreetMapが使われていたり、クレジットに登場する映画テレビ番組のリストがあります。
  • Alexander Avtanski氏の作成したGPS Visualization Toolsを使うとGPSトラックを視覚化することができます。
  • MapboxのArun Ganesh氏が、OSSのSvelteを使い、OSMのデータとWikidataを使ったクイズを作成しました。地図上でハイライトされている国を当てるクイズです。ソースコードはGitHubで公開されています。国の形は、オープンデータと、オープンでないデータからなるMapboxの境界データを利用しています。

メディア掲載

  • ベルリンで第二次世界大戦時の不発弾が発見され、不発弾処理時の立ち入り禁止に関するベルリン警察のツイートではOSMの地図が使われました。

その他の “ジオ” な事柄

  • トランプ大統領の弁護団がフォーシーズンズ造園場で会見を開いたことがニュースになりましたが、OSMでもこの施設がマッピングされたようです。
  • アリゾナ大学では南アメリカ大陸の土地利用に関して調査する博士課程学生を募集しています。この研究では保護区内で麻薬産業が違法に建築した空港や道路のマッピングなどが行われます。

まもなく開催

場所名称開催日
Online2020 Pista ng Mapa2020-11-13-2020-11-27philippines
OnlineMissing Maps Mapathon Bratislava #102020-11-19slovakia
OnlineFOSS4G SotM Oceania 20202020-11-20oceania
ブレーメンBremer Mappertreffen (Online)2020-11-23germany
ダービーDerby pub meetup2020-11-24united kingdom
Salt Lake City / VirtualOpenStreetMap Utah Map Night2020-11-24united states
デュッセルドルフDüsseldorfer OSM-Stammtisch [1]2020-11-25germany
ロンドンMissing Maps London Mapathon2020-12-01united kingdom
シュトゥットガルトStuttgarter Stammtisch (online)2020-12-02germany
onlineHOT Virtual Summit (online)2020-12-04world
台北OSM x Wikidata #232020-12-07taiwan
ミシガン州Michigan Online Meetup2020-12-07usa
ハイデルベルクMannheimer Mapathons e.V. – Int’l. Mapathon (online)2020-12-08germany
Salt Lake City / VirtualOpenStreetMap Utah Map Night2020-12-08united states
ミュンヘンMünchner Treffen2020-12-10germany

Note: ここであなたのイベントを見たい場合は、カレンダーにそれを 入れてください。そこにあるデータのみが、週刊 OSM に表示されます。 カレンダー 内で都市や国に言及するのを忘れないでください。

This weeklyOSM was produced by Nordpfeil, NunoMASAzevedo, Polyglot, rogehm, derFred, k_zoar, muramototomoya.

2 Replies to “週刊OSM 539”

  1. Correction: “OSMF Board member Rory McCann provided an October update on his OSM-related activities.” should be “OSMF Board member Rory McCann provided an October update on their OSM-related activities.”

  2. Vielen Dank für all eure Zeit und 10 Jahre Infos & Zusammenführen der deutschen Community 🙂