週刊OSM 726

2024/06/13-2024/06/19

Minecraftのカンザスシティのレプリカ [¹] |© マインクラフト |地図データ©:OpenStreetMap貢献者とUSGS

マッピングキャンペーン

ブラジルの洪水被害対応マッピングは引き続き実施中です。ぜひタスキングマネージャーからご参加ください。

コミュニティ

OSMデータは英語で作成されており、データの検索等では英語の理解が必要です。SeverinGeoさんは、OSMデータをフランス語に変換したデータのダウンロードサービスをつくっており、SotMフランスで詳細を発表する予定です。
uMapにoverpassの検索結果を動的に表示する方法の解説記事がCartoCitéに掲載されました。

イベント

François LacombeさんとJean-Louis Zimmermanさんは、OSMの河川データの活用についてSotMフランスで発表します。
SotMナイジェリアが10月9-11日にオバーフェミ・アウォロー大学で開催されます。現在発表者を募集中です。
Christian Questさんはパリで開催されたハッカーコミュニティイベントPSES 2024でPanoramaxについて発表しました。
OpenCageが主催するGeomobは、OSM20周年記念イベントを9月にロンドンで開催します。
SotMマラウイが7月18-20日にマラウイ経済・応用科学大学で開催されます。現在発表者を募集中です。
SotMアフリカ2025の開催地が募集中です。
Yohan Bonifaceさんは、公共団体専用のuMapサーバの立ち上げについてSotMフランスで発表します。

地図

OSM for Citiesは、OSMからブラジルの病院等の施設のデータセットを作って提供しています。データは毎日更新されています。

OSM in action

AtmosphericBeatsさんは、マインクラフトでリアルなカンザスシティ(米国)を作りあげました。OSMデータとUSGSデータを用いソフトウェアで処理することで、36時間で作成出来たとのことです。
Guess This Cityは、地図タイルを一枚ずつ開いていき都市名をあてるゲームです。
OSINTツールOpen Source SurveillanceにOSMデータが統合され、位置情報の調査機能が向上したことがウェブサイトOffensive OSINTで報告されています。
Dawn Chorusは、世界中の鳥の鳴き声を集める市民科学および芸術プロジェクトです。鳥の鳴き声を集めることで、生物多様性のデータが得られると共に、自然への興味を引き起こすことができます。ウェブサイトの地図から、参加者が録音した鳴き声を聞くことができます。
TxtDariNAROGONGさんは、インドネシアのベカシ川が1800年代から洪水工事がおこなわれてきたことを述べています。流域の表示にOSMデータを用いています。

ソフトウェア

Anton KhorevさんがOSMウェブサイトの管理者に加わりました。
OSRは、OSMデータを使ったルート検索ツールで、メモリ使用量が少ない点が特徴です。
Tobias Jordansさんは、OSMChaのプログラムを最新技術に入れ替える取り組みを進めました。

プログラミング

Bulgentさんは、OSMデータを処理するPythonライブラリであるPyOsmiumの使い方を説明しています。また、類似ライブラリであるPyrosmとの比較もあります。

リリース

dpschepさんは、Overpassの機能を強化したOverpass ultraの最新版を公開しました。URLからクエリの読み込みなど様々な機能が追加されました。

ご存知でしたか？

Garmin eTrexの英語版に日本語OSM地図を入れることができます。
Geomobは、地理空間オタク向けのイベントおよびポッドキャストです。

メディア掲載

シンガポールのTengah地区は、急速に開発が進んでおり地図が整備されていません。GrabはOSMコミュニティと協力して、AIを活用した地図の作成に取り組んでいます。
ネパールのYouth Innovation Labは、災害に対応するための意思決定支援ツールBIPADポータルを開発しています。地理データにはOSMデータが利用されています。

その他の “ジオ” な事柄

マット・ブラウンは、ヒストリック・タウンズ・トラストが制作した中世とチューダー朝のロンドンの2つの詳細な地図を紹介し、13世紀と16世紀のロンドンのレイアウトを描写するために使用された広範な研究と考古学的情報を強調しています。地図はオンライン版と折り畳み式の紙版で入手できます。
The Linux Foundation Europeは、オープンソースフレームワークによるモバイルアプリ開発の簡素化を目的としたプロジェクト、Open Mobile Hub(OMH)を立ち上げました。OMHは、OpenStreetMapなどの地図サービスとシームレスに統合するためのSDKとツールを提供しています。地理的なオープンデータの断片化に対処したいOvertureと同様に、このイニシアチブは、統一されたコードベースと拡張可能なプラグインアーキテクチャを提供することで、モバイル開発の断片化に対処し、クロスプラットフォームのユーザーエクスペリエンスを向上させることを目的としています。
MapFastを使用すると、ユーザーは幾何学的な境界や座標を必要とせずに、データをアップロードすることで、カスタマイズされた詳細なマップをすばやく作成できます。CSVファイルをサポートし、地理情報を自動的にジオコーディングし、色、テキスト、凡例などのさまざまなカスタマイズオプションを提供します。ユーザーは、マップをPNGまたはSVG形式でエクスポートし、高度な機能のオプションのサブスクリプションプランを使用して無料でマップを作成できます。
OpenCageの最新の #geoweirdness スレッドでは、サッカー全般、特にEURO 2024の地政学について議論しています。
ガーディアン紙は、GPS信号が利用できない場所で正確な位置追跡を提供することを目的とした亜原子機器であるロンドン地下鉄用の量子コンパスの開発を報告しています。この技術は、量子力学を活用してナビゲーションを強化し、地下やその他のGPSが使えない環境のナビゲーション方法に革命をもたらし、より高い精度と信頼性を提供する可能性があります。
Komootは6月に3つの大きな改善点をリリースしました。新しいルート案内により、中断が少なくなります。ロードサイクリスト向けに、ルートプランナーは路面を評価し、ロードバイクに優しいルートをガイドし、砂利道を減らします。また、新しいマウンテンバイクルーターは、最高のトレイルに関するインサイダー情報を提供します。
東京のオープンデータを活用したデジタルサービスを開発し、行政課題を解決する「都知事杯オープンデータ・ハッカソン」をOpenStreetMap Japanで衆知しています。

まもなく開催

場所	イベント名	オンライン	開始日
	OSMF エンジニアリングWG会議		2024-06-21
Alto Maé “B”	💻 UCM (Maputo, MOZ) – Oficina sobre mapeamento com OpenStreetMap		2024-06-21
バンガロール	OSMバンガロールマッピングパーティー :osmcalpic:		2024-06-22
Dover	Coffee and Mapping		2024-06-23
Bielefeld	OSM Ostwestfalen-Lippe		2024-06-25
エディンバラ市	Geomob Edinburgh		2024-06-25
Kaiserslautern	OSM Einführung und Schulung		2024-06-25
サンノゼ	サウスベイ・マップナイト	✓	2024-06-26
ハノーバー	OSM-Stammtisch Hannover		2024-06-26
	[オンライン]OpenStreetMap Foundation理事会 – 公開ビデオ会議		2024-06-27
Lübeck	143. OSM-Stammtisch Lübeck und Umgebung		2024-06-27
リヨン	SotM-FR 2024 – Lyon		2024-06-28 – 2024-06-30
デュッセルドルフ	デュッセルドルフ OpenStreetMap-Treffen (online) :osmcalpic:		2024-06-28
中央区	マッピングパーティ in 北海道神宮		2024-06-30
Tartu linn	FOSS4G Europe 2024		2024-06-30 – 2024-07-07
	MapRoulette Community Meeting		2024-07-02
	Missing Maps ロンドン Mapathon		2024-07-02
シュトゥットガルト	シュトゥットガルター OpenStreetMap-Treffen :osmcalpic:		2024-07-03
ドレスデン	Dresden – OSM Stammtisch		2024-07-04
臺北市	OpenStreetMap x Wikidata Taipei #66		2024-07-08