週刊OSM 725

2024/06/06-2024/06/12

オンラインOSM地球儀 [¹] | © openglobus | map data © OpenStreetMap contributors

マッピング

LibreOfficeコミュニティで知られる榎真治さんは、StreetCompleteとEveryDoorを使用した徒歩マッピングの経験を語っています。マッピングをゲーム化した両アプリを楽しんではいますが、何度かつまずきそうになったことがあるため、歩きながら頻繁に立ち止まったり、画面を見たりするリスクについて、読者に警告しています。
OSMの貢献者のウネ・アベイユさんは、車両や商業だけでなく、人に焦点を当てたマッピング体験について語っています。OSMはより人間味のある都市マッピングに役立つ可能性があると指摘しました。
cycleway=opposite の関連タグを廃止する提案は 2024-06-22 まで投票できます。

マッピングキャンペーン

Mikko Tamuraさんは、OM Guru Climate Change Challenge 2024が始まってからわずか3週間で、25万以上の建物、11,000 kmの道路、15,000個の POI、8000 kmの水路を制作できたと報告しました。4百万以上のタイルがスワイプされ、11,000のTasking Managerタスクが完了し、16,000のMapRouletteタスクが完了しました。

コミュニティ

Arjun Gangadharan氏がOSMでのマッピングへの情熱とモチベーションについてブログ記事を書いています。OSMに貢献する様々な利点をリストアップし、他の人にOSMへの貢献を奨励してます。
ユーザのhobbesvsboyleは、自転車走行中に路面情報を収集する方法と、JOSMを使ってOSMに効率的に情報を追加するためのワークフローについて日記を公開しました。
Trufi Associationは、組織の運営範囲を「公共交通機関」から更新して、「持続可能な交通」および「公正な交通」に拡大するミッションステートメントを発表しました。
Kshitijraj Sharmaは、Overture Mapsデータセットバージョン2024-05-16-beta.0の定性的および定量的分析を実施しました。
Martin Kokos氏は、視覚障害者のためのOSMタグの改善の議論を始めました。
OpenStreetMap NextGen開発日記の第10版では、NorthCrabは翻訳者、グラフィックデザイナー、ソフトウェアテスターの募集をしています。
サワン・シャリアールは、キャンパスアンバサダーとして大学コミュニティでSotM Asia & SotM Bangladesh 2024を宣伝するボランティア学生を募集しています。また、デザイナーやクリエイターにSotM Asiaのロゴ制作を呼びかけています。
今月の国連マッパーは、コロンビア出身の環境エンジニア兼GISスペシャリストで、UN Mappers OSM検証コースに参加したAngie Lorena Trujillo氏です。

インポート

Kai Johnson氏は、2008年から2011年にかけて行われたGNISからOSMへのデータインポートプロセスを分析し、インポートプロセスが完了した後でも、まだやるべきことがたくさんあると結論付けました。

OpenStreetMap Foundation

Andrew Wiseman氏は、OpenStreetMap Foundationのエンジニアリングワーキンググループで現在取り組んでいるベクタータイル開発の進捗状況について最新情報を提供しました。

イベント

State of the Map Europe 2024 では、SotM EU 2024 の暫定的な会議スケジュールが利用可能であり、チケットを購入できると発表されました。
6月28日(金)から30日(日)までリヨンで開催される第10回SotM Franceカンファレンスの登録は、あと1週間となりました。

教育

IVIDES.org がiD、JOSM、FastDrawプラグインを使ったOpenStreetMapの樹木や植生のマッピングについてのワークショップを開催したと、Raquel Dezidério Soutoさんにより報告されました。
SeverinGeoは、2020年からUN Mappersが実施している教育活動について公開しました。完全なレポートは、機関のページで見ることができます。

OSM research

Herrera-Murilloらは、人道支援マッピングのプロセスを分析した学術論文を発表しました。分析の結果、マッピングから検証に移るフェーズに大きなボトルネックがあることが分かりました。

地図

David Thompsonさんは、歩道の表示に特化したOpenSidewalkMap (開発者：Curtis Greenさん)を紹介しています。

OSM in action

Peter Van Geitさんはヒマラヤ山脈地域の横断を計画しています。OSMの村落や河川データを利用して、長期の移動に最適なルートを検討しました。

オープンデータ

公共交通の活用を推進するTrufi協会は、アフリカのオープンデータを用いて、アジスアベバ市(エチオピア)のバス停およびバスルートをOSMにインポートしました。

ソフトウェア

franzpcさんはGISCARTA社が開発したGeodata AIを紹介しています。Geodata AIを使うと、自然言語でOSMデータを検索することができます。
Emerson RochaさんはSDM v0.5.0 betaを開発しました。このツールを使うと、インポートデータとOSM既存データを統合するConflation処理が簡単になります。
llya Zverevさんが開発しているLevel0エディタをOAuth2に対応するための費用をOpenCageが支援することが発表されました。
Tim Hirrelさんは、地理空間データを相互変換するツールTdhOGRを開発しました。

プログラミング

Volodymyr Agafonkinさん(Leafletの開発者)は、地図表示ライブラリを使わずに、地図タイル画像を直接使って地図を簡単に表示するプログラムを紹介しています。
OSMデフォルト地図スタイルCartoの出力に使っているosm2pgsqlの出力形式を変更することが検討されています。

リリース

スマホ向け地図アプリOpenAndroMapsの2024夏バージョンが公開されました。電動自転車充電ステーションの表示改善などが機能追加されています。

ご存知でしたか？

[1] OpenGlobusを使うと、OSM地図を地球儀状に表示することができます。
CityParkingWeb.comは、uMapでOSMの駐車場データを表示するウェブサイトです。米国の交通規制をまとめた公式マニュアルMUTCDには、CityParkingWeb.comが記載された標識が掲載されています。
新しいOSMタグを作成する場合は、タグ提案プロセスに従うようにしましょう。

メディア掲載

QGISとQuickOSMを使っておしゃれな地図画像を作成する手順をgeoObserverが解説しています。

その他の “ジオ” な事柄

セバスティアーノ・フェラリスが「聖ミカエルの剣」を形成する7つの有名な大聖堂が本当に一直線上にあるかどうかを検証する数値分析の研究論文を発表しました > 。
ベルリンで開催されたGeomob大会でWhat3Words社が発表しました。Danielさんは、What3Wordsは宣伝が上手いだけで技術的には欠陥が多いと述べています。
ドイツ航空宇宙センターDLRは、太陽電池パネルの設置に適した屋根を表示するサービスEO Solarを開発しました。ドイツ国内で2000万戸に太陽電池パネルを設置できるとのことです。

まもなく開催

場所	イベント名	オンライン	開始日	国
Marseille	Conférence OpenStreetMap		2024-06-14
ベルリン	192. ベルリン・ブランデンブルク OpenStreetMap Stammtisch : osmcalpic:		2024-06-14
Marseille	Cartopartie : accessibilité voirie et l’écologie urbaine		2024-06-15
ディフェンスコロニーテシル	9th OSM Delhi (Indoor) Mapping Meetup – Session 1		2024-06-15
Kalkaji Tehsil	9th OSM Delhi (Indoor) Mapping Meetup – Session 2		2024-06-16
ハノーバー	OSM-Stammtisch Hannover		2024-06-16
England	OSM UK オンラインチャット		2024-06-17
リヨン	Réunion du groupe local de Lyon		2024-06-18
ボン	176. OSM-Stammtisch Bonn (Juni 2024: 20 Jahre OSM – 15 Jahre Stammtisch Bonn)		2024-06-18
エディンバラ市	OSM Edinburgh pub meetup		2024-06-18
Utrecht	OSGeo.nl Open Zomerpodium – OSGeo.nl Open Summer Stage		2024-06-19
カールスルーエ	Stammtisch Karlsruhe		2024-06-19
シュタイナッハ・ピュルグ	13. Österreichischer OSM-Stammtisch (online)		2024-06-19
	OSM-Deutschland Vernetzungstreffen		2024-06-20
	OSMF エンジニアリングWG会議		2024-06-21
Dover	Coffee and Mapping		2024-06-23
Bielefeld	OSM Ostwestfalen-Lippe		2024-06-25
エディンバラ市	Geomob Edinburgh		2024-06-25
Kaiserslautern	OSM Einführung und Schulung		2024-06-25
サンノゼ	サウスベイ・マップナイト	✓	2024-06-26
	[オンライン]OpenStreetMap Foundation理事会 – 公開ビデオ会議		2024-06-27
Lübeck	143. OSM-Stammtisch Lübeck und Umgebung		2024-06-27
リヨン	SotM-FR 2024 – Lyon		2024-06-28 – 2024-06-30
デュッセルドルフ	デュッセルドルフ OpenStreetMap-Treffen (online) :osmcalpic:		2024-06-28
Tartu linn	FOSS4G Europe 2024		2024-06-30 – 2024-07-07	ee