週刊OSM 386

2017/12/05-2017/12/11

OSMF理事会選挙結果

OSMF理事会選挙結果1

マッピング

  • Volker Schmidt氏が車椅子の通行に不向きな歩道に付けるタグを提案しています。
  • Marco Boeringa氏は、building=collegeタグを新しく作ったほうが良いのではないかと考えています
  • Ilya Zverev氏が以前に提案した地下鉄向けマッピングスキームは否決されましたが、提案内容を絞り込んだ案を再度提案しています。メーリングリストでの議論も参照ください。
  • JavaCoyote氏はポケモンGoがきっかけでOSM編集を始めたそうです。
  • OSMAndではOSMの編集への対価として金銭を受け取れる仕組みがあり、Thomas Liebig氏がその事例を説明しています。高速道路にsurface=alphaltをたくさん追加して報酬を受け取ったマッパーが紹介されており、報酬システムの有効性に疑問の声も上がっています。

コミュニティ

  • デッサウ=ロスラウ市地方裁判所で、Ulf Moller氏殺害事件の判決が下されました。Ulf Moller氏は、OSMマッパーで、開発者で、OSMF役員でもありました。2012/1/9に殺害されました。カールスルーエ連邦司法裁判所は一審判決を差し戻し、地裁で再審が行われていました。
  • ベルギーコミュニティが選ぶ「今月のマッパー」はGeochicasです。
  • OpenStreetMap Advent Calendar 2017は折り返しを過ぎましたがエントリーにはまだ余裕があるようです。あなたのマッピング成果をアピールするチャンスです。
  • ドイツ語フォーラムでは公共交通機関へのタグ付け改訂について議論が行われています。

OpenStreetMap Foundation

  • OSMF理事会選挙の結果が発表されました。当選者はHeather Leson氏とPaul Norman氏です。おめでとうございます!
  • Heather Leson氏はOSMFの理事に選ばれたことに感謝をしています。コメント欄でnebulon42氏が批判的な質問をしていますが、現時点ではまだLeson氏の回答はありません。
  • Tobias Knerr氏がユーザー日記で今回のOSMF理事選挙の結果を分析しています。OSMFのウェブサイトには集計過程のスクリーンショットが掲載されています。
  • SunCobalt氏は選挙前にOSMFのメンバーが大きく増えたことを挙げ、もっとたくさんこういった選挙が行われるべきだと言っています:-)
  • OSMFの会長Kate Chapman氏が総会に先だって年次報告を行いました。nebulon42氏はOSMFメーリングリストで重要な事柄に触れられていないと批判しています。批判への対応としてDorothea Kazazi氏が2つの年次サマリーを作成しました。これは議事録の目次という形になっています。
  • OSMFの最高財務責任者(CFO)、Frederik Ramm氏が年次財務報告を公開しました。OSMFメーリングリストで起こった議論の中でChristoph Hormann氏がSotM奨学金出費の内訳と奨学金候補者の選考基準について質問しています。
  • OSMFデータワーキンググループから「指導編集ポリシー」が提案されていますが、OSMF諮問委員会から同ポリシーに対応する「組織編集のベストプラクティス」案が提示されました。
  • OSMFはアメリカ赤十字から25,000ドルの寄付を受けてOSM APIのメインデータベースサーバーのフォールバックサーバーを購入したことを公式OpenStreetMapブログで報告しています。このサーバーは既に稼働中です。
  • Frederik Ramm氏はFOSSGIS e.V.がOSMFのドイツ地方支部として認定されたことを発表しました。

OSM人道支援

  • HOTブログで、バマコ市(マリ)で地理専攻の学生向けにOSMおよびQGISを教えた事例を報告しています。
  • OSMナイジェリアがHOTからリモートマッピング向け小額支援金を獲得しました。
  • ダルエスサラームで開催されたSotMタンザニアで、政府および開発関係者は国内プロジェクト遂行のためオープンな地図データを整備すべきであると宣言されました。

教育

  • Lukas Toggenburger氏はスイスのメーリングリストでマッピング技術向上を望む初心者マッパーへの個別トレーニングを提案しています。

ソフトウェア

  • OsmAndではクリスマスから年末年始の間に注目を集めるクリスマスマーケットのようなPOIを追加することができます

ご存知でしたか?

  • 日本国内の編集が行われると都道府県ごとに作られたTwitterアカウントが変更セットをツイートしています。これらのアカウントと仕組みは山下康成(OSMアカウントyasunari)さんが作り、運営しています。
  • Torsten Teubert氏が運営するraumbezugでは定期的にガーミンGPSデバイス用のOSM地図データを作っています。

その他の “ジオ” な事柄

  • AR-Globe – David Rumsey Maps(iOSアプリ)は、AR技術を使って古地図の地球儀を現実空間内に表示することができます。
  • パレスチナのガザ地区でWazeやGoogleマップを使うと、「イスラエル人の通行は禁止されています」と警告されてしまいます。そのため、地元のパレスチナ人はMaps.meで地元向け地図の作成を始めました。3G回線がないためオフラインで使えることも重要なのです。

まもなく開催

場所名称開催日
Denver Online High School MitchellPoliMappers’ Adventures: One mapping quest each day2017-12-01-Invalid dateeverywhere
台北OpenStreetMap Taipei Meetup2017-12-18taiwan
ボンBonner Stammtisch2017-12-19germany
リューネブルクMappertreffen2017-12-19germany
ノッティンガムPub Meetup2017-12-19united kingdom
リガOSM Meetup at Robert’s Books2017-12-19Latvia
UrspringStammtisch Ulmer Alb2017-12-28germany
デュッセルドルフStammtisch2017-12-29germany
エッセンMappertreffen2017-12-30germany
モントリオールLes Mercredis cartographie2018-01-03canada
アルバカーキMAPABQ (join us!)2018-01-03united states
シュトゥットガルトStuttgarter Stammtisch2018-01-03germany
ローマFOSS4G-IT 20182018-02-19-2018-02-22italy
ボンFOSSGIS 20182018-03-21-2018-03-24germany
ポズナンState of the Map Poland 20182018-04-13-2018-04-14poland
ミラノState of the Map 2018 (international conference)2018-07-28-2018-07-30italy

Note: ここであなたのイベントを見たい場合は、カレンダーにそれを 入れてください。そこにあるデータのみが、週刊 OSM に表示されます。 カレンダー 内で都市や国に言及するのを忘れないでください。

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