Author: weeklyteam

週刊OSM 348

2017/03/14-2017/03/20

Text

ビーレフェルト市(ドイツ)都市計画地図 1 | © bielefeldKARTE Kartenbild, Stadt Bielefeld (CC BY 4.0), bielefeldKARTE Kartendaten, Stadt Bielefeld and OpenStreetMap Contributors CC-BY-SA 2.0

マッピング

  • コスタリカのコミュニティはポアス火山とボスケ・デル・ニーニョの自然森林保護地区の小道で写真を撮影し、Mapillary に登録しました。
  • メキシコOSMコミュニティでは、ハッシュタグ#CallesVioletasで車いすなど交通弱者向けのマッピングを進めています。Mapillary等のツールを使った市民参加型の運動です。
  • ドイツ語フォーラムで、風景窓のタグ付け方法について質問されています。日本でもこんながあります。
  • Chris 氏が南極にあるエラーオブジェクトの修正を行っています。それらのオブジェクトが作られる変更セットでは iD エディタが使われることが多く、彼は不思議に思っているようです。
  • dieterdreist氏が乾式消火栓のタグemergency=dry_riser_inlet提案しました。
  • OSM で編集のレビューが行われない理由をご存じですか? トークメーリングリストの「破壊行為への対応」のスレッドをご覧ください。レビュープロセスの賛成派と反対派の議論を見ることができます。
  • Thilo Haug 氏が乾燥室や物干場をマッピングするタグの提案ページを作成し、コメントを求めています。
  • マッパーがタグ付けをしやすくする機能の実装を Yuri Astrakhan 氏が提案しています。
  • direction=*タグの使用方法が多岐にわたっているため、使い方に応じてタグを分けたほうが良いのではないかとFitch thinks氏がタグ・メーリングリストで提案しています。
  • インドでのマッピングで高解像度の衛星写真が使えるようになったことを Charlie Loyd 氏がブログに書いています。

コミュニティ

  • mueschel 氏がリレーションで案内標識の情報を示す destination_sign のタグを使って OSM Destination Signs というサービスを公開しました。ドイツのフォーラムでの議論もご覧ください。

インポート

  • 英国ウェスト・ミッドランズ州で樹木のインポートが実施されましたが、インポートガイドラインに従っていませんでした。インポートした人の回答が攻撃的であったこともあり、英国メーリングリストでの議論は炎上しています。
  • Facebook 社の行おうとしているタイの衛星写真から自動認識した道路のデータインポートについてインポートメーリングリストでは批判的に議論されています。

OpenStreetMap Foundation

  • 2017年2月21日の OSMF 理事会議事録が Wiki に掲載されました。Data Working Group の透明性や SotM に必要な「採算」についての議論がありました。法人会員の状況についても報告されています。

イベント

  • 4月8日土曜日、スイス OpenStreetMap 協会の年次総会後にフリブール大学で開催されるマッピングパーティーへの参加を Simon Poole 氏が呼びかけています。
  • 6月2日から4日にかけてアビニョンで開催される SotM フランスへのエントリーがスタートしています。

OSM人道支援

地図

  • Neue Westfälische はビーレフェルト(ドイツ)の新しいシティマップ紹介しています。この地図は OSM や土地台帳その他の情報ソースによって作られています。こういった使い方が広がることを願うばかりです。
  • Frikart.no が提供しているガーミンデバイス用の地図データは様々な表示スタイルでヨーロッパ諸国のデータを用意しています。

オープンデータ

ライセンス

  • CC-BY 4.0とOSMの互換性に関して、OSMFとクリエイティブ・コモンズが共同宣言を出しました。CC-BY 4.0のデータを使う場合、
    DRM適用禁止条件を免除してもらうこと、ウェブサイトへの帰属表示で問題ないことを確認してもらう必要があります。
    nyampire氏による日本語訳もあります。

プログラミング

  • Ilya Zverev 氏はユーザーが OSM アカウントでの OAuth 認証を通じてサードパーティーのサービスに電子メールアドレスを提供できるようになるプルリクエストを送りました。
  • OpenStreetMap Foundation Japan の三浦氏が基盤地図情報を GML に変換し、JOSM で手軽にトレースするプログラムを GitHub公開し、フィードバックを求めています。特に Windows 環境に対する確認が不足しているそうです。
  • Michael Spreng 氏がスイスのサーバーで新しい経路検索用インターフェイスをテストしていて、フィードバックを求めています。
  • 先日ブラジルでアップロードされた巨大なリレーションデータ(先週の記事でお知らせしました)で osm2pgsql がクラッシュした場合にどのように対処すべきか Frederik Ramm 氏が Geofabrik のブログで説明しています。
  • Mapbox社がナビゲーションサービスOSRMの道路案内方法改良に携わっています。そのために案内方法が妥当であるか検証するためのツールを作成しました。アスキーアートで様々な交差点パターンを生成し、OSMデータに変換し、きちんと案内できるか検証します。
  • Rob H. Warren 氏が OpenHistoricalMap の全データバックアップを定期的に実行するためのボランティアを探しています。
  • Naoliv 氏が特定のエリアにある道路の名称が変更された時に通知するツールが欲しいそうで、ツールを作ってくれた人には「贈り物」を用意しているそうです。

リリース

ソフトウェアバージョン更新日備考
Mapillary Android *3.332017-03-14Fix bug in distance mode, upgrade map box map for more stability.
Mapillary iOS *4.6.92017-03-15Added support for future feed items, some bugs fixed.
Locus Map Free *3.22.22017-03-16Bugfix release.
Maps 3D Pro *4.1.42017-03-16Many changes and fixes, please read release infos.
Maps.me Android *var2017-03-16Hotel pages enhanced.
Naviki iOS *3.562017-03-16Integration of smart bike systems, bug fixes.
Traccar Client Android4.12017-03-16Fix some small issues.
Komoot Android *var2017-03-17Minor enhancements.
Mapbox GL JSv0.34.02017-03-17Two new features and three bugfixes.
MapContrib1.62017-03-17Bug fixed.
Naviki Android *3.562017-03-17Integration of smart bike systems, connection to Bluetooth devices revised, bug fixes.
Maps.me iOS *7.2.12017-03-19Fixes for iOS 8.
PyOsmium2.12.02017-03-20Three extensions, documentation fixes and use actual libosmium.

Provided by the OSM Software Watchlist.

(*) unfree software. See: freesoftware.

ご存知でしたか?

  • David Rumsey Map Collectionでは75,000以上の古地図を閲覧できます。
  • Map Compareでは複数の地図を並べて比較することができます。
  • Maps on the Webはウェブに投稿された様々な地図を収集しています。
  • アンドロイドアプリStreetCompleteを使うと、近所のまだマッピングされていないデータを簡単に見つけることができます。

その他の “ジオ” な事柄

  • インドのData{Meet}チームは、政府のデータをもとに様々な地図を作成し、自由に利用できるよう公開しています。
  • ボストンの学校では、授業で使う地図をメルカトル図法からGall-Peters図法に切り替えることになりました。メルカトル図法ではアフリカや南米が小さく表示されてしまうのですが、Gall-Peters図法では正しい面積で表示できます。
  • インドでArun Ganesh氏がWikipediaやOSMに多大な貢献をしている記事です。

まもなく開催

場所名称開催日
パッサウFOSSGIS 20172017/03/22-2017/03/25germany
サラゴサMapping Party #Zaccesibilidad (Mapeado Colaborativo)2017/03/24spain
ルーヴァン=ラ=ヌーヴBar meeting2017/03/24belgium
バンクーバーVancouver mappy hour2017/03/24canada
マッツァーノ・ロマーノWorkshop 12017/03/24italy
アヤクーチョWorkshop of Mapbox Studio2017/03/25peru
ブレーメンBremer Mappertreffen2017/03/27germany
グラーツStammtisch Graz2017/03/27austria
ViersenOSM Stammtisch Viersen2017/03/28germany
モンペリエRencontre mensuelle2017/03/29france
マッツァーノ・ロマーノWorkshop 22017/03/31italy
京都市【西国街道#02】山崎蒸溜所と桜マッピングパーティ2017/04/01japan
ローマWalk4Art2017/04/01italy
ロストックRostocker Treffen2017/04/04germany
シュトゥットガルトStuttgarter Stammtisch2017/04/05germany
ヘルシンキMonthly Missing Maps mapathon at Finnish Red Cross HQ2017/04/06finland
ドレスデンStammtisch2017/04/06germany
サラゴサMapeado Colaborativo2017/04/07spain
マッツァーノ・ロマーノWorkshop 32017/04/07italy
フリブールSOSM Annual General Meeting and mapping party2017/04/08switzerland
レンヌAtelier de découverte2017/04/09france
アヴィニョンState of the Map France 20172017/06/02-2017/06/04france
カンパラState of the Map Africa 20172017/07/08-2017/07/10uganda
クリチバFOSS4G+SOTM Brasil 20172017/07/27-2017/07/29brazil
会津若松市State of the Map 20172017/08/18-2017/08/20japan
ボルダーState Of The Map U.S. 20172017/10/19-2017/10/22united states
ブエノスアイレスFOSS4G+SOTM Argentina 20172017/10/23-2017/10/28argentina
リマ State of the Map – LatAm 20172017/11/29-2017/12/02perú

Note: ここであなたのイベントを見たい場合は、カレンダーにそれを 入れてください。そこにあるデータのみが、週刊 OSM に表示されます。 カレンダー 内で都市や国に言及するのを忘れないでください。

This weeklyOSM was produced by Nakaner, Peda, Rogehm, SeleneYang, TheFive, derFred, k_zoar, muramototomoya, vsandre, wambacher.