2021/07/27-2021/08/02
[Actual Category]
- [1] 8月9日にOSMが17周年を迎えるにあたり、OSM17時間グローバルマッパソンが開催されます。8月8日に、1時間ごとに1つのコミュニティがマッパソンを行って17時間を繋ぎます。日本のコミュニティも、日本時間8月8日20時~21時にかけてこのグローバルマッパソンに参加し、イベントを盛り上げます。
マッピングキャンペーン
- 現在、Amazon社の従業員によるマッピングは大学のキャンパスを対象にしているようです。マッピングでは、OSMで利用可能かどうかという議論なしに、大学のウェブサイトに掲載されているキャンパスマップを使ってマッピングされた事例が多く見られるようです。
- Eiim氏は、オハイオ州オックスフォード(米国)について、2022年5月までに建物、道路、POI、土地利用のマッピングを「完了」させるという野心的な計画を発表しました。
- OSM米国は非営利団体KABOOM!と協力し、フィラデルフィアにある子供の遊び場マッピングに取り組んでいます。このプロジェクトは貧しい子供達が遊び場を見つけやすくする事を目的にしています。
- OSMウガンダは、ナイロビを拠点とする社会的企業Upandeと協力して、農業や食料安全保障を改善するために必要な情報収集を行っています。
マッピング
- データワーキンググループ(DWG)のFrederik Ramm氏は、データ上の問題を機械的に修正する場合も自動編集と見なされるため、自動編集ポリシーの対象になることを強調しています。同じくDWGのAndy Townsend氏は、タグの修正を機械的に行ってしまい、誤って変更されてしまった例をいくつか挙げています。
- AngocA氏は、地図メモの機能や意義の説明や、様々な作成方法についてユーザー日記を書いています。
- OSMはまた一つ数値的な節目を迎えたようです。gpserro氏は、米国内に10億以上のノードが存在すると報告しています。
- 主に野生の果物やキノコ類の採取が許可されているかを示すタグ
foraging=*
が提案されており、現在意見を募集中です。 - 現在以下のタグが投票中です。
- SK53氏が特殊な道路構造を紹介しています。道路をわざと通りにくくして、一般車の通行を妨げて緊急車両のみが通行できるようにした舗装。道路の縁石に排水穴が付けられているもの。
- SK53氏は、英国の点字ブロックは種類によって大きさが決まっているため、歩道の幅などを推定するのに役立つと考えています。
- スイスの地形図がiDエディタで利用可能になったことをSimon Poole氏がアナウンスしました。
コミュニティ
- Dongha Hwang氏は、韓国のOSMコミュニティ向けFacebookグループを作成しました。
- OSMベルギーの選ぶ「今月のマッパー」はタイのMishari Muqbil(別名Mishari)氏です。Mishari氏は、暴動の多発していたタイ南部のマッピングや、オブジェクトへのジャウィ語の整備などを手がけています。
- OSM米国は、月刊ニュースレターの2021年7月版を公開しました。
OpenStreetMap Foundation
- OSMF理事長のAllan Mustard氏は、OSMFの戦略計画を具体的に進めるためにコミュニティにフィードバックを求めています。
- pnorman氏は、標準地図レイヤーへのアクセスに関する統計をまとめました。彼はSotM2021で標準地図レイヤーへのアクセスに関する発表を行っていました。
オープンデータ
- Google Researchガーナは、機械学習を利用して作成した建物形状データをOpenBuildingとして公開しました。このデータにはアフリカ大陸の64%の面積に相当する19.4M k㎡の広さ、5億1600万の建物形状が含まれています。データはCC-BY 4.0ライセンスのため、ODbLとの互換性はありません。
ライセンス
- OSMフランスの提供している地図タイルは10,000以上のウェブサイトで利用されているそうです。なお、帰属表示をせずに利用している200以上のサイトについては、帰属表示を促す特別な画像が表示されるようになっています。
ソフトウェア
- 様々な言語での表示をサポートしているMapswipeは、新しいリリースでイタリア語の表示もできるようになりました。
- IlyaZverev氏はWGS84世界測地系を使用した場合に地殻移動の影響を受けるため、各地域の測地系を使用したほうがよいと述べています。
プログラミング
- SomeoneElse氏は、長距離の線状地物の破損を監視する方法を解説しています。
ご存知でしたか?
- ローマ帝国時代の駅逓制度を表記したポイティンガー図は、現存するものは13世紀に羊皮紙に複製されたものですが、オリジナルの図は1世紀に作成されたと考えられています。
メディア掲載
- COVID-19ワクチン接種を進めるにあたり米国政府が地理空間情報を活用した内容の分析記事がニューヨーク・タイムズ紙に掲載されました(有料記事)。
- Mapbeksが作成したLGBTQI+マップを Esquire Philippines 紙が紹介しています。
その他の “ジオ” な事柄
- RevK氏は英国で警察に緊急電話をかけた際に、英国陸地測量地図のグリッド番号で位置情報を伝えたところ、拒否され、what3wordsの位置情報で伝えるように指示されたと言っています。
まもなく開催
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