Author: weeklyteam

週刊OSM 453

2019/03/19-2019/03/25

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Map for young parents | 1 | © Leaflet | Map data © OpenStreetMap contributors, CC-BY-SA, Map Tiles © OpenStreetMap

マッピング

  • mapmeld氏がユニコード符号位置を使って地図上の言語分布を分析しました。なお分析によって地図データ破壊行為の発見にもつながりました。
  • ファッションアクセサリーの店に対するタグ付け提案への投票が始まっています。投票期限は4/8です。
  • 変電所と電力ネットワークへのタグ付けを改善する提案に対する投票が終了しました。この提案は承認に必要な票数を得ることが出来ませんでした。

コミュニティ

  • alexkemp氏はOSMTracker v0.7で撮影した時に位置情報が書き込まれていなかった写真にジオタグを追加する方法を説明しています。
  • SK53が英国でオープンデータを使って公営住宅エリアを抽出しました。
  • 米国のタクシー会社Junoが車両走行GPXデータをオープン化したことにについてIlya Zverev氏(Juno社勤務)が解説記事を公開しました。OSMにはユーザのGPXデータが保存されていますが、Juno社のデータを使うことでOSMデータを最新の状態に保つことが簡単になると述べられています。またブリュッセルで開催されたFOSDEMで発表したプレゼン動画がYoutubeに公開されています。

イベント

  • 4/9~12にかけてブエノスアイレスで開催されるFOSS4Gアルゼンチンの参加登録が始まっています。イベントの中では@Hernan氏によるJOSMを使ったOSM編集のワークショップも行われます。
  • Linuxwochen 2019はオーストリアの都市をいくつか回り、5/2~4にはウィーンで開催されます。参加を呼びかけるこの記事の中では過去に行われたLinux週間の動画が紹介されています。

OSM人道支援

  • Tasking Manager向けデータを整備するため、HOT社がマイクロソフトPhilanthropiesおよびBing Mapsとパートナーシップを締結しました。Tasking Managerの設計改良や、機械学習を使ったウガンダおよびタンザニア向け建物オープンデータセットの作成などに取り組む計画です。
  • 災害や疫病などの危機に瀕した人々への支援には高品質な地図が必要になりますが、多くの地域ではまず地図を作成するところから始めなければなりません。Missing Mapsではそういった地図を作成できるようにするため、4/2にベルリンでマッパソンを開催します。

地図

  • PrivateMajory氏がQGISとBlenderを使って作った三次元地図を紹介しています。
  • DJIのFly Safe GEO ZONE Mapではいくつかの国でOSMデータを使っているように見えますが帰属表示が見当たらないそうです。正しく帰属表示をするようツイートや電子メールを送っても梨の礫だったようです。
  • OSMベルギーのウェブサイトにはOSMやOSMベルギーが配信する地図タイルを使うためのチュートリアルやサンプルコードが書かれた「使い方」のページがあります
  • 小さな子供をもつ親に便利な施設を表示するBaby Mapの最初のバージョンがリリースされました。しかしOSMにはこれらのデータを持つ地物はまだ少ないようです。

プログラミング

  • ドイツ語フォーラム上ではosm.orgの地図メモの分類についての議論が行われています。地図メモは密集していることが多く、その内容によって分類することで地図メモを効率よく解決できるようになる可能性があります。miche101氏は地図メモの内容によってマーカーを変えて表示する地図を自分のウェブサイトで公開しています。
  • GIScienceニュースブログ(ハイデルベルク大学)にOSM履歴データベースを使った空間結合検索について解説記事が掲載されました。ハイデルベルク市内で、近くにベンチと樹木とアイスクリーム屋がある遊び場を検索する、といった使い方ができます。

ご存知でしたか?

  • 2分でわかるHOTマッピング向けOSM入門動画。字幕を付ける活動もあります。
  • 森林の中にあって木で覆われている墓地などには通常の土地利用タグと併せてlandcover=treesタグ付けできます。
  • スマートフォン向けナビアプリViewRanger

メディア掲載

  • フリーソフトウェア財団が2018年FSFフリーソフトウェア賞にOpenStreetMap(社会福祉プロジェクト賞)およびDeborah Nicholson氏(フリーソフトウェアの進歩に対する賞)を選出しました。Kate Chapman氏がリチャード・ストールマン氏から記念品を受け取り、受賞スピーチをしました。
  • マギル大学(カナダ)で障碍者向けデータのインドアマッピングパーティーが開催されました。

その他の “ジオ” な事柄

  • 災害マネジメントにおける「破壊的技術」の活用について国際電気通信連合報告書をまとめました。OSMを始めとした多数のボランティアが参加するクラウドソースのデジタル技術が取り上げられています。
  • 1930年代後半、ナチスのスパイ達はソビエト当局に見つかることなくモスクワの完璧な地図を作っていました。
  • 日本のGoogle Mapsからゼンリンの著作権帰属表示が消えたことが報じられています。ユーザー達は地図データが劣化していると言い、そのデータソースについて様々な憶測が飛び交っています。
  • Grabマレーシア(配車アプリ運営会社)とマレーシア工科大学地理情報学科が、学生向けOSMマッピング講座を開始しました。
  • Mapbox社が日本向け地図の改善のためゼンリン社と提携したことを発表しました。記事ではOSMデータから作成した地図とゼンリンデータから作成した地図が比較され、ゼンリンデータの採用により地図が「改善された」と述べられています。
  • 壊れたマルチポリゴンに悩まされるのはOSMだけではありません。Simon Poole氏はHEREマップとBingマップでチューリッヒ(スイス)近郊の森が消えていることを発見しました。
  • デジタル時代において時間的特性を地図に盛り込むことに関するトピックを集めた書籍が出版されました。OSMマッピングや人道支援マッピングなどについても取り上げられています。
  • GISの基本を説明しているオンライン電子書籍Lindsey GISスペシャリスト
  • 人口密度分布から都市をあてるクイズがGuardian紙に掲載されています。
  • GISソフトウェアArcGIS(ESRI社)でOSMベクトルタイルがベータ版として利用可能となっていましたが、この度正式版としてリリースされたことがアナウンスされました。なおこの地図はCC BY 4.0ライセンスで利用可能です。
  • ノルウェーのリンデスネス市にヨーロッパ初の海底レストランがオープンしました。なおOSMデータではまだ建設中となっていますが、現地調査するにもすでに半年は予約でいっぱいです。

まもなく開催

場所名称開催日
PortmarnockErasmus+ EuYoutH_OSM Meeting2019-03-25-2019-03-29ireland
デュッセルドルフStammtisch2019-03-29germany
UCL Louvain-la-NeuveNational Mapathon2019-03-30belgium
ULIEGE LiègeNational Mapathon2019-03-30belgium
ボーフムMappt die Innenstadt – Mappingtag für Einsteiger*innen und Fortgeschrittene2019-03-31germany
シュトゥットガルトStuttgarter Stammtisch2019-04-03germany
ボーフムMappertreffen2019-04-04germany
ナントRéunion mensuelle2019-04-04france
ドレスデンStammtisch Dresden2019-04-04germany
ハイデルベルクDisasterMappers Night of Geography2019-04-05germany
La RicheLa Riche (37)#Ateliers d’initiation à OpenStreetMap2019-04-06france
京都市お花見!オープンデータソン in 京都2019-04-07japan
レンヌRéunion mensuelle2019-04-08france
ボルドーRéunion mensuelle2019-04-08france
エッセンMappertreffen2019-04-08germany
台北OSM x Wikidata #32019-04-08taiwan
トロントToronto Mappy Hour2019-04-08canada
リヨンRencontre mensuelle pour tous2019-04-09france
ミュンヘンMünchner Stammtisch2019-04-09germany
ソルトレイクシティSLC Mappy Hour2019-04-09united states
ViersenOSM Stammtisch Viersen2019-04-09germany
ケルンKöln Stammtisch2019-04-10germany
ブエノスアイレスTaller Introducción a JOSM en FOSS4G-AR 20192019-04-10argentina
レオーベンStammtisch Obersteiermark2019-04-11austria
チューリッヒOSM Stammtisch Zurich2019-04-11switzerland
ベルリン130. Berlin-Brandenburg Stammtisch2019-04-12germany
ソルトレイクシティUniversity of Utah Campus Mapping Party2019-04-13united states
ビエッラIncontro mensile2019-04-13italia
ソルトレイクシティSLC Map Night2019-04-16united states
ケルン・ボン空港Bonner Stammtisch2019-04-16germany
リューネブルクLüneburger Mappertreffen2019-04-16germany
ReuttiStammtisch Ulmer Alb2019-04-16germany
トゥールーズRencontre mensuelle2019-04-17france
カールスルーエStammtisch2019-04-17germany
モンペリエState of the Map France 20192019-06-14-2019-06-16france
アングラ・ド・エロイズモErasmus+ EuYoutH_OSM Meeting2019-06-24-2019-06-29portugal
ミネアポリスState of the Map US 20192019-09-06-2019-09-08united states
エディンバラFOSS4GUK 20192019-09-18-2019-09-21united kingdom
ハイデルベルクErasmus+ EuYoutH_OSM Meeting2019-09-18-2019-09-23germany
ハイデルベルクHOT Summit 20192019-09-19-2019-09-20germany
ハイデルベルクState of the Map 2019 (international conference)2019-09-21-2019-09-23germany
グラン・バッサムState of the Map Africa 20192019-11-22-2019-11-24ivory coast

Note: ここであなたのイベントを見たい場合は、カレンダーにそれを 入れてください。そこにあるデータのみが、週刊 OSM に表示されます。 カレンダー 内で都市や国に言及するのを忘れないでください。

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