Author: weeklyteam

週刊OSM 447

2019/02/05-2019/02/11

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WhereGroup社のOSM地図 1 | © Leaflet | Imagery © WhereGroup | Map data © OpenStreetMap contributors

マッピング

  • 災害や疫病で危機的状況にある地域で現代的な治療を行う国境なき医師団や多くのボランティアには高品質な地図が不可欠です。しかし多くの地域ではまず地図を作成するところから始めなければいけません。こういったマッピングに興味がある人に向けてMissing Mapsでは2/26にベルリンでマッパソンを開催します。
  • alexkemp氏はユーザー日記でMapillaryがアップロードされた写真へ必要以上のぼかしを入れていると訴えています。彼の調査によると111枚の写真のうち92%に「ばかげたぼかし」が入っているそうです。
  • 以前からOSMのエラーをMapRouletteへ登録しているApple社が新たにトルコや南アメリカ諸国のエラーをMapRouletteへ追加登録しました。登録されている課題のリストをAndrew氏が公開しています。新しく登録された課題の多くは道路に関するもののようです。
  • OSM公式ブログに組織的編集ガイドラインを紹介する記事があります。
  • 領土問題が生じている国境のマッピング方法が提案されており、ドイツ語フォーラムなどで議論されています。多くの意見を反映したバージョン1.6が投票にかけられましたが、賛成17票、反対14票、保留2票となり、提案は否決されました。
  • 軟構造建築物(例えば1階がガレージになっていて地震時に倒壊しやすい建物)をタグ付けするbuilding:soft_storey=投票が始まりました。

コミュニティ

  • Tobias Knerr氏はOSM関連のオープンソースソフトウェア開発者達に対し、今年のGoogle Summer of Codeで行うプロジェクトのアイデアをOSM Wikiに追加するよう呼びかけています。
  • Guy-Maurel Konan氏(OSMコートジボワール設立者)がAbidjan市を例にしてOSMに詳細データを登録していることをObservatoire des Mobilités Africaines (OMA)のfacebookページで紹介しています。なお道路および信号機の登録にはミシュラン社が協力しています。
  • Vicksun氏はナイジェリアのOSMコミュニティへ向けたウェビナートレーニングが成功裏に終了したことを報告しています。

OpenStreetMap Foundation

  • OSMFメーリングリストで、「不正投票」というタイトルで議論が行われています。理事会選挙に関するGlobalLogic社の不正会員登録に関して、Rihards氏は理事会役員および候補者に対し、自身との関係または見解を表明するよう求めました。利益相反や不正投票はOSMプロジェクト全体にダメージが大きいと考えたためです。メーリングリストの議論のテーマは、米国HOT社との利益相反から、OSMF不正会員登録に移行していったようです。理事会役員は、オープンで透明であることが求められています。しかし、一般メンバーからの質問には答えない姿勢も見受けられます。Heather Leson氏(OSMF理事会役員)のメールAllan Mustard氏のリプライをご覧ください。
  • Rihards氏がOSMFメーリングリストに「このスレッド参加者にGlobalLogic社上級従業員と働いたことがある人がいます。役員選挙立候補者にもいます。いろんなソーシャルメディアで誰でも確認できます。」と投稿しました。現在のところ、誰のことであるのか明示されていません。
  • Dorothea氏(OSMF理事会事務補佐)が、GlobalLogic社による101名のOSMF会員登録に関する資料をまとめました。OSMFの議決やメーリングリストでの議論へのリンクなどがまとめられています。
  • SunCobalt氏はドイツやイタリア、ロシア、ポーランドなどの国ではマッパー数に対してOSMFメンバーが少なく、逆にインドやアメリカではマッパーに対してOSMFメンバーが多いことを紹介しています。
  • DWGはクリミア半島をロシア所属とすることを2018年11月に決議しましたが、OSMF理事会はこの決議を12月に却下しました。今回、却下した理由がメーリングリストに投稿されました。この説明について多くの側面から批判が寄せられています。

イベント

  • State of the Mapワーキンググループは今年ハイデルベルクで開催されるSotMに関する記事をOSM公式ブログに投稿しました。この記事にはSotMのスケジュールや連絡先となる各種メールアドレス、ロゴの決定理由などの詳しい情報が掲載されています。
  • バルセロナで開催されたgeomob(2008年にロンドンで始まったジオ技術ファンミーティング)の参加レポートをSteven Feldman氏が作成しました。大盛況であったため、次回の開催が4月24日にさっそく決まりました
  • Crowd2MapTanzania Development TrustUna Quantumが6/3にローマでマッパソンを開催します。
  • 11/22から24にコートジボワールのグラン・バッサムで開催されるState of the Map Africaのロゴが発表されました。Christa Obeng Nimako氏による作品です。ロゴコンテストに提出された作品はWikiページにまとめられています。

OSM人道支援

  • Hartmut Holzgraefe氏が地図作成サービスMapOSMaticに災害対応レイヤーを追加しました。FOSDEM 2019のStefano Maffulli氏の発表でも紹介されました。
  • Bornlove Ntikha氏がタンザニアのCitizen紙のインタビュー受けています。彼がHOTの技術革新部に入った経緯や目指す目標について書かれています。彼は現在HOTがダルエスサラーム郊外の地図を作成するために使うドローンのプロジェクトに取り組んでいます。

地図

switch2OSM

  • 地理空間情報技術関連のブログサイトGeoawesomenessがOSMはデジタル地図作成方法の標準になりつつあるという記事が書かれていて、その中には彼らがそう考える理由も書かれています。

ソフトウェア

  • ボリビアでは乗り合いタクシーが重要な交通手段です。ボリビア系ドイツ人グループが、乗り合いタクシーTrufi用アプリを公開しました。現在はコチャバンバ市のみ対応ですが、エル・アルト市にも対応する計画であり、OSMコミュニティに協力を求めています。
  • MapRouletteがバージョン3.1.3になりました。朝鮮語対応、図形表示、リーダーボードなどが新しくなりました。詳細はMartijn van Exel氏のブログで。

プログラミング

  • Nick Whitelegg氏がハイキング用ARアプリHikarに使うOSMデータベースを動かす安いサーバをNick Whitelegg氏が探しています。現在は英国グレートブリテン島、アイルランド、ギリシャに対応していますが、対応エリアを拡大する計画です。

リリース

  • JOSMの新しい安定版、バージョン19.01(14760)がリリースされました。「JOSMについて」のダイアログにJOSMのインストール情報を表示するタブが追加され、ノードを切り離す際の履歴保持の振る舞いが改善され、「選択へズーム」の動作が最適化されました。また日本語が正常に表示できなかった問題も解決されています。その他いくつかの修正や機能拡張が行われました。

ご存知でしたか?

  • farmshops.euではオーストリア、ドイツ、スイスとその周辺地域の農場にある農作物販売所、市場、食品や牛乳の自動販売機が表示されます。最近養蜂場も表示できるようになりました。

メディア掲載

  • Lucas Selfslagh氏は自身の開発したゲーム「Ghent Theft Auto」のワールドデータを作るためのデータベースとしてOSMを選んだ理由についてMediumに記事を書いています。

その他の “ジオ” な事柄

  • Mapbox社のTom Lee氏が開発者に対してプライバシーの扱いに関する推奨事項やユーザーの位置情報の処理方法を書いています。ここに書かれている推奨事項はユーザーの位置情報をMapbox社が処理する際に用いられているものです。
  • Googleマップで隣国であるコソボ-セルビア間のルートを検索すると、わざわざ大回りしてモンテネグロやマケドニアを経由するルートを出してくることにIan Bancroft氏が不満の声を上げています。リプライではOSMや関連サービスを勧める意見も上がっています。
  • Melanie Eckle氏(HeiGIT)が赤十字社主催の大会に参加し、HeiGITの災害対応プロジェクト等を発表したことを報告しています。
  • ニューヨーク市警察はGoogleに対し、Goolge Mapsに追加されたスピードカメラの位置を表示しないよう求めています。
  • 2018年にSentinel-2衛星が撮影した衛星写真から雲を除去した合成写真をEOX社が作成しました。
  • Google Earth Studioを使うとGoogle Earthのデータから動画をつくることができます。digitalproduction.comに動画作成の概要が説明されています。

まもなく開催

場所名称開催日
バルセロナMapes i Birres Febrer (Trobada d’usuaris d’OpenStreetMap)[1]2019-02-15spain
ベルファストQuB2019-02-16uk
台北市OSM x Wikidata #12019-02-18taiwan
ケルン・ボン空港Bonner Stammtisch2019-02-19germany
ダービーEast Midlands Pub meetup2019-02-19england
ソルトレイクシティSLC Map Night2019-02-19united states
ReadingMissing Maps Reading Mapathon2019-02-19uk
リューネブルクLüneburger Mappertreffen2019-02-19germany
Mumble CreekOpenStreetMap Foundation public board meeting2019-02-20everywhere
カールスルーエStammtisch2019-02-20germany
ScotlandEdinburgh2019-02-20uk
パドヴァFOSS4G-IT 2019 (OSMit2019)2019-02-20-2019-02-24italy
ソルトレイクシティSLUG meeting (with OSM presentation)2019-02-21united states
Greater Vancouver areaMetrotown mappy Hour2019-02-22canada
ビエッラIncontro mensile2019-02-23italy
マニラ【MapaTime!】 @ co.lab2019-02-23philippines
カールスルーエKarlsruhe Hack Weekend February 20192019-02-23-2019-02-24germany
レンヌCréer ses propres cartes avec uMap2019-02-24france
ブレーメンBremer Mappertreffen2019-02-25germany
ディーニュ=レ=バンConférence « Communs numériques – Cartes sensibles »2019-02-26france
ViersenOSM Stammtisch Viersen2019-02-26germany
デュッセルドルフStammtisch2019-02-27germany
リューベックLübecker Mappertreffen2019-02-28germany
LeoberdorfLeobersdorfer Stammtisch2019-02-28austria
モンルージュRencontre des contributeurs de Montrouge et alentours2019-02-28france
ミンスクbyGIS Meetup2019-03-01belarus
シュトゥットガルトStuttgarter Stammtisch2019-03-06germany
ドレスデンStammtisch Dresden2019-03-07germany
ナントRéunion mensuelle2019-03-07france
ドレスデンFOSSGIS 20192019-03-13-2019-03-16germany
PortmarnockErasmus+ EuYoutH_OSM Meeting2019-03-25-2019-03-29ireland
モンペリエState of the Map France 20192019-06-14-2019-06-16france
アングラ・ド・エロイズモErasmus+ EuYoutH_OSM Meeting2019-06-24-2019-06-29portugal
ミネアポリスState of the Map US 20192019-09-06-2019-09-08united states
エディンバラFOSS4GUK 20192019-09-18-2019-09-21united kingdom
ハイデルベルクErasmus+ EuYoutH_OSM Meeting2019-09-18-2019-09-23germany
ハイデルベルクHOT Summit 20192019-09-19-2019-09-20germany
ハイデルベルクState of the Map 2019 (international conference)2019-09-21-2019-09-23germany
グラン・バッサムState of the Map Africa 20192019-11-22-2019-11-24ivory coast

Note: ここであなたのイベントを見たい場合は、カレンダーにそれを 入れてください。そこにあるデータのみが、週刊 OSM に表示されます。 カレンダー 内で都市や国に言及するのを忘れないでください。

This weeklyOSM was produced by Nakaner, Rogehm, Guillaume Rischard, SunCobalt, derFred, k_zoar, muramototomoya.