2018/05/08-2018/05/14
私たちについて
- 記事訂正:先週に紹介した道路解析の記事で、トップ画像に掲載したデータはニューカッスルではなくリバプールのものでした。訂正いたします。
マッピング
- OSMマッパーのAdam Schneider氏はハワイの噴火活動でできた亀裂や溶岩をマッピングしました。
- ガーナのChris Eshun氏はOSMのデータを使ってタルクワ(ガーナ)の洪水被害地図を作りました。
lanes
タグには自転車専用レーンの数は含めないことになっています。しかし、複雑なレーンをタグ付けする場合に間違えてしまいがちなので、自転車連用レーンもlanes
タグに含めたほうが良いのではないかとPaul Johnson氏が提案しました。ですが、lanes
タグはすでに非常にたくさん使われているので、意味を変更するよりも新しいタグを作成したほうが良いとコメントされています。- Bing Maps の利用規約が更新され、Street Sideの画像をOSMの編集で使えるようになりました。しかし日本国内ではまだStreet Sideが整備されていません。
- 投票が行われていたカーペットハンガー(布団干しのようにカーペットを掛けるもの)のタグ
man_made=carpet_hanger
が承認されました。
コミュニティ
- ハイデルベルク市で歩行困難者向けのナビアプリ作成プロジェクトが進められています。
- ベルギーコミュニティが選ぶ「今月のマッパー」に日本人の二人が選ばれました。継続的なマッピングパーティーで新しいマッパーを育てる山下さん(英語版)と週刊OSMチームでニュースの翻訳を続ける村本さん(英語版)です。おめでとうございます!
- sev_osm氏はチャド共和国のコミュニティやフランコフォニー国際機関の支援を受けて実施したOSM教室の様子をTwitterで報告しています。
- OSMのダメなところについてIlya Zverev氏が記事を書きました。ウェブサイト、地図スタイル、タグ体系などなど管理がなっていません。
OpenStreetMap Foundation
- OSMFライセンスワーキンググループが5/10に行ったミーティングの議事録が公開されています。
- OpenStreetMapブログでは一般データ保護規制に関連して今後変更になる事柄がまとめられています。
- OSMF提供サービス(tile.openstreetmap.org, nominatim.openstreetmap.org, api.openstreetmap.org)を自分のウェブサイトに組み込もうとしている人から良く質問される内容をFAQにまとめました。
- OSMFのデータワーキンググループが3/13に行ったミーティングの議事録が公開されています。
イベント
- FOSS4Gヨーロッパ2018の学術セッション発表要綱が公開されました。
- 8/11に東京都日比谷図書文化館で開催される State of the Map Japan 2018 のウェブサイトが公開され、講演提案受付が始まりました。講演提案受付の締め切りは6月18日です。
地図
- 印刷用地図作成サービスMapOSMaticのリクエスト数が2万回に達しました。
- 鉱山での採掘活動停止や、地下排水ポンプの停止によって生じる地盤隆起・地盤沈下に関するAlex Kemp氏の記事です。
- ミリ単位で描画調整可能な高精細地図の解説がMapboxブログに掲載されました。
switch2OSM
ソフトウェア
- Debianが持っていたJavaに関するバグによってUbuntu 18.04 LTSでJOSMが使えなくなっています。abienvenu氏はこのバグの修正を待っている間もJOSMを使えるようにJOSM用のDockerfileを用意しました。
- Apple社は、位置データを外部に送信するアプリに対し公開停止処分するようになりました。
- MapsMania氏は古地図などの画像を簡単にLeaflet.jsの背景図にして表示するAntirubbersheeterについてブログを書いています。
プログラミング
- GoogleマップAPIの料金があがる情報を受けて、switch2osm.orgのチュートリアルに満足していなかったRedditユーザーのOverv氏は最新の環境で簡単にタイルサーバーを動かせるDockerイメージを作りました。彼が運営する商用ウェブサイトでもこのイメージを使うため、サーバーを最新の状態で使えるそうです。
GDPR
に対応するためにはOSMアカウントの作成フォームを変更したり、今アカウントを持っているユーザーに対してAPIとウェブサイトの新しい利用規約に同意を促す必要があります。こういった実装をするための技術的な議論がGitHubで行われています。- 以前アナウンスされたようにplanet.openstreetmap.orgの80番ポートへのHTTPリクエストは443番ポート(HTTPS)へリダイレクトされます。
- 今後GeofabrikのダウンロードサーバーのOSMデータにはユーザー関連のメタデータが含まれなくなります。すべてのメタデータを含めたOSMデータをダウンロードするにはOSMアカウントでosm-internal.download.geofabrik.deにログインする必要があります。
リリース
- Amigaで動作するOSMクライアントMUIMappariumのバージョン0.6がリリースされました。
- OSM Cartoのバージョン4.11.0がリリースされ、レンダリングされるタグが増えました。
その他の “ジオ” な事柄
- 古地図を分析するためのフリーツールMapAnalystの新バージョンではグリッドを使って歪みを可視化する機能や、最近使ったプロジェクトを開くメニューが追加されました。
- 国際地理情報科学ジャーナル(International Journal of Geographical Information Science)がWikimapiaの学術研究論文を公開しています(論文本体は有料)。
- マイクロソフトは地理空間情報APIを使うためのサービスAzure Mapsをリリースしました。
- HEREマップのオンラインエディタでもMapillary画像を利用できます。
- ヨーロッパでも多くのダムが建設されていて、人間が手を加えていない自然の川がなくなってしまう可能性があります。
まもなく開催
場所 | 名称 | 開催日 | 国 |
---|---|---|---|
Viersen | OSM Stammtisch Viersen | 2018-05-22 | |
ウルム | Mapping Stolpersteine Ulm/Neu-Ulm | 2018-05-23 | |
Mumble Creek | OpenStreetMap Foundation public board meeting | 2018-05-24 | |
エッセン | Mappertreffen | 2018-05-24 | |
リューベック | Lübecker Mappertreffen | 2018-05-24 | |
Urspring | Stammtisch Ulmer Alb | 2018-05-24 | |
イヴレーア | Incontro mensile Biellese/Canavese/Vercellese | 2018-05-26 | |
ブレーメン | Bremer Mappertreffen | 2018-05-28 | |
グラーツ | Stammtisch Graz | 2018-05-28 | |
デュッセルドルフ | Stammtisch | 2018-05-30 | |
ボルドー | State of the Map France 2018 | 2018-06-01-2018-06-03 | |
モントリオール | Les Mercredis cartographie | 2018-06-06 | |
Praha – Brno – Ostrava | Kvartální pivo | 2018-06-06 | |
シュトゥットガルト | Stuttgarter Stammtisch | 2018-06-06 | |
ボーフム | Mappertreffen | 2018-06-07 | |
ポツダム | 120. Brandenburg-Berlin Stammtisch | 2018-06-08 | |
東京 | 東京!街歩き!マッピングパーティ:第20回 江戸開城の地 芝 | 2018-06-09 | |
レンヌ | Cartographie des bâtiments en 3D | 2018-06-10 | |
レンヌ | Réunion mensuelle | 2018-06-11 | |
ミラノ | State of the Map 2018 (international conference) | 2018-07-28-2018-07-30 | |
ダルエスサラーム | FOSS4G & HOT Summit 2018 | 2018-08-29-2018-08-31 | |
デトロイト | State of the Map US 2018 | 2018-10-05-2018-10-07 | |
バンガロール | State of the Map Asia 2018 (effective date to confirm) | 2018-11-17-2018-11-18 |
‘
Note: ここであなたのイベントを見たい場合は、カレンダーにそれを 入れてください。そこにあるデータのみが、週刊 OSM に表示されます。 カレンダー 内で都市や国に言及するのを忘れないでください。
This weeklyOSM was produced by Nakaner, Rogehm, SK53, Spanholz, derFred, k_zoar, muramototomoya.