Category: weeklyOSM

週刊OSM 509

2020/04/14-2020/04/20

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OSMからデータをエクスポートするサービス 1 | © YourMaps – Егор Смирнов

  • フランスで開発された新型コロナウイルス対応開店情報マップフィンランド版が公開されました。本マップはGispo社およびフィンランドOSMコミュニティが運営しています。
  • 新型コロナウイルス対応開店情報マップのドイツ語版は、ドイツ、オーストリア、スイスに対応しました。

マッピング

  • Andrew Harvey氏がマウンテンバイクの走行路へタグ付けするpath=mtb提案作成しました。提案には以前の質問に対するフィードバックが組み込まれていますが、さらなるフィードバックも求められています。
  • Joseph Eisenberg氏の作成した、バイクタクシー向けのタグamenity=motorcycle_taxi提案に対する投票が始まりました。バイクタクシーは東南アジアをはじめいくつかの国で主要な交通機関として利用されています。
  • 新しいタグlocked=*提案に対する投票が始まったことを、Andrew Harvey氏がタグ付けメーリングリストに投稿しました。このタグはゲートなどの交通を制限する地物に対して、誰でも通行可能なものか、鍵を持った者しか通れないかなどの情報を追加することを目的としています。
  • Ty Stockman氏が提案したurgent_care=yes/noは取り下げられました。既存のタグwalk-in=*を使うことで同じ情報を追加することができるためです。
  • François Lacombe氏がフランス国内の電力網OSMデータに関して解説しており、「デジタルツイン」ができたと述べています。なお作成されたデータは政府のオープンデータプラットフォームData.gouvにも掲載されています。
  • 難民キャンプにタグ付けするamenity=refugee_site提案が修正され、投票が始まりました。
  • Pixel8Earthは、360度カメラGoPro 360 Maxで撮影した動画から周囲の3Dモデルを作成するSfMに取り組んだ記事を公開しました。カメラのキャリブレーションや画像の分割テクニックなどについて解説されています。
  • OSMのマルチポリゴンはよく議論を呼び起こします。今回、あるマッパーがOSM-Inspectorで表示されたマルチポリゴンの内部ポリゴン同士が接しているエラーを「修正」しましたが、そのマルチポリゴンを作成したマッパーはその「修正」に疑問を投げかけました。ドイツ語フォーラムの議論に参加したマッパーも、内部ポリゴン同士の接触を問題として見ている人とそうでない人がいるようです。

コミュニティ

  • Pascal Neis氏が開発したマッパー統計サイトHDYCに、last modifier情報が復活しました。
  • OpenStreetMapアイルランドは、アイルランド国内の建物をマッピングする#osmIRL_buildingsキャンペーンをスタートさせています。キャンペーン期間は4/20から27までです。
  • eiskalt-glasklar氏が、公共交通機関のタグ付けについて彼の考えをユーザー日記に書いています。記事ではPTv2が持つ問題について言及し、これらが解決されるPTv3を望んでいます。
  • Geomobが4/7に初めてのオンラインイベントを開催しました。OpenCagoのEd Freyfogle氏とmappery.orgのSteven Feldman氏がこのイベントを振り返っています。記事ではこのイベントそのものの報告のほか、オンラインイベントの長所と短所も説明されています。オンラインイベントに関してはもう一つ興味深いブログ記事もあります
  • Maggie Cawley氏とJennings Anderson氏が、OSM USが行ったコミュニティ調査の結果を発表しました。調査範囲のマッパーは30歳から50歳の白人男性が多いといった、以前から想定されていたもののほか、いくつかの興味深い発見もあったようです。例えば、44%がOSMを扱う職業に就いているそうです。
  • 今年のOSM大賞候補の推薦が始まっています。推薦期限は5/10です。
  • Valeriy Trubin氏がロシアのマッパーに対するインタビューを続けています。今回はOSMデータからウラル地方南部の紙地図を作成したAlexey Kalinin氏、ロシアOSMサーバーのメイン管理者Alexandr Zeynalov氏へインタビューを行いました。

OpenStreetMap Foundation

  • OSMF少額支援金委員会のChris Beddow氏が、少額支援金プログラムへの申請を呼びかけています。このプログラムにはすべてのOSMFメンバーが申請することができます。さらに詳しい情報はWikiページをご覧ください。
  • OSMF理事長のAllan Mustard氏が、OSMF理事会メンバーや諮問委員会のメンバー、企業会員、地方支部や地方組織のメンバーにオンラインインタビューを行い、そのまとめが公開されました。インタビューではOSMF理事会が重点を置くべき事項としてOSMのコアインフラ、地域支部や地域コミュニティとのコミュニケーション、ベクトルタイル、OSMF理事会への不満、多様性や機械学習などが話題として多く挙げられたそうです。マッパー個人や今回インタビューを行えなかった地域コミュニティにインタビューを行うと、全く別の話題となることも考えられます。
  • OSMFワーキンググループの議事録がいくつか公開されています。

OSM人道支援

  • HOTは、地図のない地域が様々なCOVID-19支援施策から除外されないよう、そういった地域でのマッピングを手厚くする Rapid Response Microgrants:COVID-19発表しました。

地図

  • インターネットポータルのfontanka.ruが、サンクトペテルブルク(ロシア)の中小企業を支援するためのプロジェクトを作成しました。このプロジェクトでは新型コロナウィルスで経営の危機に瀕していて、助けの必要な企業が地図上に表示されます。
  • ハイデルベルク大学のGIScience研究所が、OpenStreetMap History eXplorer(ohsomeHeX)を使って、サブサハラアフリカでマッピングされている医療施設の網羅率を視覚化した記事を公開しました。
  • Sergey Myshlyakov氏(ロシアのOSMユーザー)が、モスクワ地方でのソスノウスキー・ホグウィード分布図を作成しました。この情報は衛星画像の自動解析によって作成されました。

オープンデータ

  • ブランデンブルク連邦州(ドイツ)の地理オープンデータライセンスが改訂されました。これまでは、帰属表示を必須とする条件の下でOSMへ利用されています。改訂により、データの使用比率が低い場合は帰属表示が不要ということになりました。

ソフトウェア

  • ITMO大学(サンクトペテルブルク、ロシア)のEgor Smirnovs氏が、OSMからデータをエクスポートするサービスYourMapsを開発した理由をユーザー日記で説明しています。

プログラミング

  • ここのところ、タイルサーバーの更新停止が何度が発生しています。Frederik Ramm氏はサーバー管理者向けに、タイルサーバーが止まる原因とその解決方法をケースごとに説明しています。

リリース

  • Roland Olbricht氏がOverpass APIのバージョン0.7.56を発表しました。1年ぶりとなったこのバージョンアップでは、ウェイの角度でフィルタする機能や、再帰取得を制限する機能などの新機能が追加されました。
  • 自転車向け地図CyclOSMが新しくなり、マウンテンバイクコース表示、チューブ販売自動販売機などに対応しました
  • NGO団体HOTはタスキングマネージャーバージョン4発表しました。iDエディタの組み込み、編集組織の管理機能などが追加されました。新バージョンは5月6日から利用可能です。ソースコードも公開されています。

ご存知でしたか?

  • DrupalにOSMを埋め込むことができます。
  • sunders.uber.spaceosmcamera.dihe.deではOSMにマッピングされた監視カメラを見ることができます。これらのサイトはosmcameraを使って作られています。
  • Pascal Neis氏の運営するすべてのOSMツールを見られるウェブページResultMaps

メディア掲載

  • Facebook社のエンジニアSaurav Mohapatra氏およびJacob Wasserman氏へのインタビューポッドキャストがsoftwareengineeringdailyに掲載されました。Facebook社がOSM向けに開発したツールについて解説されています。

その他の “ジオ” な事柄

  • ESRI社が運営するアフリカ地理情報ポータルサイトにアフリカ全土のOSMデータが登録され、データ分析に使用できるようになりました。
  • Yandex社はロックダウンされたモスクワ市内のストリートビューを撮影しました。ロックダウン前の状況と比較されています。
  • モスクワに建設中のウイルス対策センターの巨大360度写真がGigaramaプロジェクトページに掲載されました。

まもなく開催

イベントの最新状況は カレンダー などで確認ください。

Note: ここであなたのイベントを見たい場合は、カレンダーにそれを 入れてください。そこにあるデータのみが、週刊 OSM に表示されます。 カレンダー 内で都市や国に言及するのを忘れないでください。

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