2019/12/24-2019/12/30
オープンソースになったTrufiを使った公共交通アプリが様々な都市で開発中 1 | © Trufi Association | Map data © OpenStreetMap contributors
あけましておめでとうございます。今年もWeeklyOSMをよろしくお願いします。新OSMF理事長の新年のあいさつにもあるように、今年もマッピングを進めていきましょう。
マッピング
- Osmoseチームはサービスが改良されたことをアナウンスしています｡表示される問題を識別するIDが追加され､問題の詳細へのリンクや誤検出の報告処理､バックエンドサービスが改良されたそうです｡
- iDエディタが建物の通用口を
entrance=secondary_entranceでタグ付けすることを提案するようになりました。ドイツ語フォーラムでは、このタグの妥当性について議論されています。2011年にケンブリッジ大学のマッピングで使われたものの、文書化されていないと批判の声が上がっています。
コミュニティ
- Darafei Komяpa Praliaskouski氏がOpenStreetMap関連の｢嫌われているもの｣でチャートを作成しました｡Potlatchは忘れ去られていなかったようです｡
- Frederik Ramm氏が「多様性のジレンマ」と題したブログ記事を公開しました。OSM編集者は、先進国でボランティアとしてマッピングする人と、発展途上国で有償でマッピングする人に分断されており、スポンサーが手を引いたら発展途上国でのOSM活動が止まってしまうことを懸念しています。また、この二極化された状況は究極の「植民地主義」の態をなしているとも述べています。
OpenStreetMap Foundation
- OSMF新理事長に選ばれたAllan Mustard氏が、多様性ワーキンググループの立ち上げを提案し、OSMが広まっていない地域に広げるためのアイディアを募っています。
- OSMF理事選後初めて開催された理事会の議事録が公開されました｡
イベント
- 国境なき医師団が1/16にベルリンでMissing Mapsマッパソンを開催します｡
OSM人道支援
- qeef氏は現在のHOTタスキングマネージャーが持つ問題を提起し､解決しようとしています｡
switch2OSM
- ロシアのマッパーValera Trubin氏は新しいSwitch2OSMをロシア語に翻訳し､ユーザー日記とGitHubで翻訳後のサイトを紹介しています｡
ソフトウェア
- [1] およそ115,000人の人口を抱えるドゥイタマ(コロンビア)はTrufiとOSMを使った公共交通アプリBusBoyを開発しました｡
- OsmAndチームは昨年実装された様々な機能の紹介と､7人の開発者達で決めた2020年の抱負を書いたブログを公開しました｡
リリース
- JOSMの安定版15628が公開されました。新しいバージョンでは、ウェイの結合や並行ウェイの作成スピードが向上しました。また上級者オプションでアニメーション機能を止めることができるようになったので、雪が降るのを止めることもできます。
- 史跡などを表示するサービスhistoric.placeは､より見やすくするためにズームレベル8～10の背景地図スタイルを変更しました｡また､メインの開発者が引退したため､開発に参加できる人が求められています｡
- iOS向けOsmAnd 3.10のリリースから2週間ほどで3.11がリリースされました｡右横書き言語のサポートやGPXによる経路インポートの挙動が改善され､自転車の運転方法の設定が追加されたほかいくつかのバグが修正されています｡
ご存知でしたか？
- Javascriptをオンラインでインタラクティブに実行できるウェブサービスObservableを使うと、プログラムを使った地理データの可視化などが簡単にできます。
その他の “ジオ” な事柄
- ドイツ語のクロスワードアプリEureka!のTwitterアカウントは､ジオキャッシングの地図で国境が明確にわかることを紹介しています｡
- Geospatial World 誌に掲載された市民科学に関する記事で、OSMがその一例として取り上げられています。
- Africapolisにはアフリカ全土の居住地データが集約されており、オープン化を目指しています。 Sociable 誌の記事にプロジェクトの概要が記載されています。
- Geoff Boeing氏がOSMデータを使って都市の道路ネットワークを分析した論文がForbes紙で紹介されました。なおWeeklyOSMでは2018年に紹介しました。
まもなく開催
| 場所 | 名称 | 開催日 | 国 |
|---|---|---|---|
| グルノーブル | Rencontre mensuelle | 2020-01-06 |  |
| ロンドン | Missing Maps London | 2020-01-07 |  |
| ハノーファー | OSM-Bearbeitung mit JOSM | 2020-01-08 |  |
| ロンドン | Geomob LDN (featuring OSMUK) | 2020-01-08 | |
| シュトゥットガルト | Stuttgarter Stammtisch | 2020-01-08 | |
| ベルリン | 139. Berlin-Brandenburg Stammtisch | 2020-01-09 | |
| ボーフム | Mappertreffen | 2020-01-09 | |
| ナント | Rencontre mensuelle | 2020-01-09 | |
| モンルージュ | Rencontre mensuelle locale des contributeurs de Montrouge et alentours | 2020-01-09 | |
| ドレスデン | Stammtisch Dresden | 2020-01-09 | |
| サルバドール | Mapeia Bahia | 2020-01-11 |  |
| トロント | Toronto Mappy Hour | 2020-01-13 |  |
| ミュンヘン | Münchner Stammtisch | 2020-01-14 | |
| ハンブルク | Hamburger Mappertreffen | 2020-01-14 | |
| ケルン | Köln Stammtisch | 2020-01-15 | |
| Ulmer Alb | Stammtisch Ulmer Alb | 2020-01-16 | |
| ドルトムント | Mappertreffen | 2020-01-17 | |
| マラニョン州 | Mapeia Maranhão | 2020-01-18 | |
| ノッティンガム | Nottingham pub meetup | 2020-01-22 | |
| ブラチスラヴァ | Missing Maps Mapathon Bratislava #8 | 2020-01-23 |  |
| リガ | State of the Map Baltics | 2020-03-06 |  |
| ルムニク・ヴルチャ | EuYoutH OSM Meeting | 2020-04-27-2020-05-01 |  |
| ケープタウン | State of the Map 2020 | 2020-07-03-2020-07-05 |  |
‘
Note: ここであなたのイベントを見たい場合は、カレンダーにそれを 入れてください。そこにあるデータのみが、週刊 OSM に表示されます。 カレンダー 内で都市や国に言及するのを忘れないでください。
This weeklyOSM was produced by Rogehm, SunCobalt, derFred, geologist, k_zoar, muramototomoya.