Category: weeklyOSM

週刊OSM 411

2018/05/29-2018/06/04

    Logo
    ボルドーで開催のSotM-FR 2018の参加者達 1 | © Photo: Benoit Forunier Licence CC0

マッピング

  • Frederik Ramm氏がデータの著作権者からの要求を受け、北朝鮮の地名や行政界のデータを削除したことをトークメーリングリストで伝えています。また、WikipediaやWikidataには削除を依頼した著作者のデータが含まれているため、今回削除された地名などを追加する際のソースとして使わないよう呼びかけています。
  • Robert Whittaker氏は英国のOSMデータを改善していくためにGhostssurvey me!という2つのツールを作りました

コミュニティ

  • Darafei Praliaskouski氏は彼が運営するタイルサーバーを引き継いでくれる人を探しています。増税によって運営が困難になったそうです。
  • Redditのユーザーjongeheer氏はOSMのデータを使ったオープンワールド型のゲームを作り、OSMコミュニティにフィードバックを求めています。デモ動画も投稿されています。
  • dannykath氏はペルーで実施された教育機関データのインポートについてユーザー日記を書いています。記事では75,000件以上のデータをインポートした作業の詳細と、このデータがもたらすメリットに言及しています。
  • Franz-Benjamin Mocnik氏らが、OSMデータを様々な側面から分析するサービスをまとめたオープンアクセス論文を発表しました。論文内では、データを視覚化したOSMvisが代表例として取り上げられています。様々なOSM関連サービスや、OSMを取り扱った論文へのリンク集としても有用です。

OpenStreetMap Foundation

  • 5/24に開催されたOSMF理事会の議事録が公開されました。

イベント

  • SotMフランス2018は6/1~3にボルドーで開催されました。いくつかのセッションはオンラインで見ることが出来ます。
  • Stefan Keller氏が"Area of Interest"の表示に挑戦中です。結果はSotMの学術セッションで発表予定です。なお、Googleマップには同様の機能があります。

OSM人道支援

  • プエルトリコを襲ったハリケーン・マリアから4ヶ月、ハーバード・スクール・オブ・パブリック・ヘルスの研究者がこの地域の死亡率を推定するためにOSMでマッピングされた建物データを使いました。
  • 洪水の危険性が指摘されたイドロイトゥアンゴ・ダム(コロンビア)の下流域で行われたマッピングタスクでは経験豊富なマッパーによる検証作業が求められています。

地図

  • Netzwolf氏は史跡を表示するサービスhistoric.placeの更新作業を引き継いでくれる人を探しています
  • covered=yesが付けられたプラットホームがレンダリングされなくなりました。そのため、このタグを削除する人も現れました。しかしこの行為は「レンダラーのためのタグ付け」であると批判されています。coveredという言葉は、「日差しや雨をよける屋根が設置されている」と理解する人もいますが、wikiでは「他の物体の下や地下に位置しているため、上空から見えない状態にある」と説明されています。

ライセンス

  • ボローニャ(イタリア)のオープンデータに航空写真のTMSが追加されました。画像のライセンスはCC BY 4.0ですが、ライセンスページの後半にはOpenStreetMapで使うための特則が付いています。

ソフトウェア

  • Magellium社がフランス都市部のデータセットをテーマ別にダウンロードできるサービスmagOSM公開しました。
  • HeiGITが、災害対応緊急マッピングで問題となる品質低下に対応するために、OSM履歴分析ツールohsomeを使って道路ネットワーク分析を行いました

プログラミング

  • Uberが地理データ可視化ツールkepler.glをオープンソースライセンスで公開しました。
  • マイクロソフト社がGitHubを約8000億円で買収しました。

リリース

ご存知でしたか?

  • JOSMの公共交通機関プラグインPT_Assistantには、Double splitマップモードがあり、ウェイの一部を分割してbridgetunnelタグをつけるような場合に便利です。本機能はGSoCでBiswesh Mohapatra氏が開発しました。

メディア掲載

  • GoogleマップAPIの料金変更についてル・モンド紙がChristian Quest氏(OSMFのフランス地方支部のスポークスマン)へのインタビューを公開しました。OSMのようにオープンな選択肢は今まで以上に必要とされます。
  • ターゲスシュピーゲル紙はベルリンで計画されている自転車道の場所をOSMの地図上に表示させています。(自動翻訳)

その他の “ジオ” な事柄

  • 米国では、病院にジオフェンシングを設置して、患者のスマホにターゲティング広告を出す例が出ています
  • Mapbox社がFoursquare経由での地図編集が1億を超えたと発表しました。

まもなく開催

    場所名称開催日
    東京東京!街歩き!マッピングパーティ:第20回 江戸開城の地 芝2018-06-09japan
    レンヌCartographie des bâtiments en 3D2018-06-10france
    レンヌRéunion mensuelle2018-06-11france
    リヨンRencontre mensuelle pour tous2018-06-12france
    ナントRéunion mensuelle2018-06-12france
    ミュンヘンMünchner Stammtisch2018-06-14germany
    サンホセCivic Hack Night & Map Night2018-06-14united states
    リューネブルクLüneburger Mappertreffen2018-06-19germany
    ケルン・ボン空港Bonner Stammtisch2018-06-19germany
    シェフィールドPub Meetup2018-06-19united kingdom
    ViersenOSM Stammtisch Viersen2018-06-19germany
    カールスルーエStammtisch2018-06-20germany
    レオーベンStammtisch Obersteiermark2018-06-21austria
    エッセンMappertreffen2018-06-22germany
    京都市幕末京都マッピングパーティ#05:会津藩と京都守護職2018-06-23japan
    エッセン4. OSM-Sommercamp und 10. FOSSGIS-Hackingevent im Linuxhotel2018-06-22-2018-06-24germany
    ローマIncontro mensile2018-06-25italy
    ブレーメンBremer Mappertreffen2018-06-25germany
    リューベックLübecker Mappertreffen2018-06-28germany
    デュッセルドルフStammtisch2018-06-29germany
    ミラノState of the Map 2018 (international conference)2018-07-28-2018-07-30italy
    ダルエスサラームFOSS4G & HOT Summit 20182018-08-29-2018-08-31tanzania
    ブエノスアイレスState of the Map Latam 20182018-09-24-2018-09-25argentina
    デトロイトState of the Map US 20182018-10-05-2018-10-07united states
    バンガロールState of the Map Asia 2018 (effective date to confirm)2018-11-17-2018-11-18india

    Note: ここであなたのイベントを見たい場合は、カレンダーにそれを 入れてください。そこにあるデータのみが、週刊 OSM に表示されます。 カレンダー 内で都市や国に言及するのを忘れないでください。

This weeklyOSM was produced by AIMEE SAMA, Nakaner, SK53, Spanholz, Spec80, derFred, k_zoar, muramototomoya.