Category: weeklyOSM

週刊OSM 397

2018/02/20-2018/02/26

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ヨーロッパのガソリンスタンド分布地図 1 | © Picture by Dominic Royé

マッピング

  • 水上交通の経路検索を可能にするためのマッピング方法が質問されています。河川の長さを計算する時に湖や沼の部分を除外して計算する必要もあります。
  • 鉄道駅の時刻表には2つのタグが使用されています。passenger_information_display=yesタグが広く使われていますが、このタグの長所と短所がタグ付けメーリングリストで議論されています
  • OSMの郵便局データと英国ロイヤルメールのデータを比較するツールをrjw62氏が公開しました。後者のデータはOwen Boswarvaによって再公開されたものです。

コミュニティ

  • Dominic Royé氏がヨーロッパのガソリンスタンド分布地図を作成しました。同様に世界地図も作成しています。
  • GoogleストリートビューをOSMマッピングに使用してよいのか、イタリアメーリングリストで議論されています。情報の単純コピーは規約により禁止されているのは明確ですが、データソースとしてストリートビューを記載すると、法的な問題も生じることになります。
  • emacsen氏が提起したOSMの問題(以前お伝えしました)は引き続きドイツ語フォーラムで議論(自動翻訳)されています。標準地図スタイルのOSM-Cartoも批判の的になっています。
  • マルタ大学とニューヨーク大学ではWikipediaの記事やOpenStreetMapのデータ、Wikimediaコモンズを使ってパズルゲームを自動生成する論文を発表しました。
  • OSMコミュニティの女性グループの一つGeochicasによって実施されたジェンダーギャップに関するアンケート(以前お伝えしました)についてのユーザ日記をSeleneYang氏が公開しました。

OpenStreetMap Foundation

  • Freemap SlovakiaがOSMFの地方支部になるための申請をしました。
  • 米国OSM理事会選挙の結果が発表されました。理事会選挙には初めて単記移譲式投票式が採用されました。

イベント

  • ブエノスアイレス(アルゼンチン)で開催されるState of the Map Latam 2018のロゴコンテスト行われています。応募の締め切りは3/15です。
  • ブルンジ共和国のOSM Burundiは2/23にState of the Mapを開催しました。SotMの中ではSmartBurundiと提携し、OSMを編集するために使う3G通信用のSIMカードが提供されたことが発表されました。
  • ミラノで開催されつState of the Map 2018のチケットが早期割引価格で販売中です。ミラノへの旅行計画を立てる時です!

OSM人道支援

  • 国際地理情報ジャーナルに Wei Liu氏らの科学論文が掲載(PDF)されています。OSMを使ってネパールで洪水の被害を受けた地域復興に役立てるリモートマッピングについて書かれています。

switch2OSM

  • Omniscaleは新しいアウトドアマップスタイルをリリースしました。この地図はWMTSやWMSとして利用でき、地図データはOSMからライブアップデートされます(Tiwtterより)。
  • ルクセンブルクの救急サービスではOpenStreetMapを使っています。表示されているエリアを現す最新の地図です。

オープンデータ

  • アルバニアOSMコミュニティはティラナ市(アルバニア共和国)からOSMと互換性のあるライセンスで地理空間データを受け取ることができたとSidorela Uku氏が報告しています。この事例に追従してくれる都市が現れることを楽しみにしています。
  • 英国環境庁はこの冬にLIDARでレーザー観測する予定の地域を発表しました。彼らは2020年までに英国全域を観測する計画でいるそうです。
  • 今年のオープンデータデイは3/3(土)に開催されました。OSM関連は例えばデュッセルドルフでイベントがありました。

ソフトウェア

  • Francesco Frassinelli氏の作ったアプリケーション「is OSM up-to-date?」ではウェイやノードが最後に編集された日付を着色で視覚的に表示します。古いオブジェクトは現実を反映していない可能性が高いためです。
  • Hartmut氏はカールスルーエで開催されたハックウィークエンドの中で彼のMapOSMaticインスタンスに対してuMapエクスポートファイルをアップロードできるようにしました。この変更によってuMapで作ったカスタムマップを簡単に印刷できるようになりました。

プログラミング

  • Frederik Ramm氏は、OSMのplanetダンプデータの生成プログラムを拡張して、ユーザーのメタデータを削除できるようにしました。これはEUで発効される一般データ保護規則に準じるための措置ですが、ダンプデータのサイズが小さくなるというメリットもあります。
  • node-mapnikはWindows環境を担当する新しいメンテナが見つからない限りWindowsのサポートはバージョン3.6.2が最後になります。
  • HeiGITの地理データ解析チームがOSMの履歴分析プラットフォームを開発中です。過去から現在までのOSMデータを世界規模で分析しやすくねらいがあります。
  • Mapbox Navigation SDK for iOS v0.14.0が公開されました。Amazon Polly対応、通知方法の改善、デフォルトで現地言語をラベルに表示する、といった更新内容となっています。
  • MapboxはUnity用Maps SDKの改訂版開発ドキュメントを公開しました。

リリース

その他の “ジオ” な事柄

  • DataSeedがパキスタンで実施中の高圧鉄塔マッピングプロジェクトが完了しました。機械学習を活用して、手動マッピングがスピードアップされました。この手法は知能増幅(Intelligence Augmentation)と呼ばれており、手動マッピングの品質を保ちながら、マッピングスピードを16~19倍に上げることができました。このプロジェクトの終了段階で、作成したデータはOSMに追加される予定です。またパイプラインのマッピングにも同手法を適用する計画です。
  • Googleマップではオープンソースでロイヤリティフリーの「プラスコード(以前はオープンロケーションコードと呼ばれていました)」が公開されています。プラスコードは地図上の位置を数文字の文字列で表現するための文字列です。
  • Spiegel onlineは競合他社と比較してHEREマップ(BMW、ダイムラー、アウディー所有)の地図システムを賞賛しています。
  • 自動運転に必要な非常に正確な地図を作るための地図データの整備競争についてBloombergが記事を書いています。このトピックはHackersnewsでも大きな議論を呼んでいます。
  • Binnenschifffahrt誌が、OSM地図を使った内陸水路運輸アプリ”デジタル出荷アシスタント”を紹介しています。

まもなく開催

場所名称開催日
ランニオン3e concours de contributions OpenStreetMap2018-03-01-2018-03-23france
モントリオールLes Mercredis cartographie2018-03-07canada
シュトゥットガルトStuttgarter Stammtisch2018-03-07germany
Praha/Brno/OstravaKvartální pivo2018-03-07czech republic
ロンドンOpenStreetMap Q&A London2018-03-07united kingdom
ベルリン117. Berlin-Brandenburg Stammtisch2018-03-08germany
ミュンヘンMünchner Stammtisch2018-03-08germany
ブリュッセルOSMBE Official Meeting & Meetup2018-03-09belgium
ブエノスアイレスGeobirras2018-03-09argentina
京都市幕末京都マッピングパーティ#02:月の明かりと大獄と2018-03-10japan
東京東京!街歩き!マッピングパーティ:第17回特別編 旧東海道品川宿2018-03-11japan
レンヌ12 Mar.2018-03-12–2018-03-13
Réunion mensuelle2018-03-12france
リヨンRencontre libre mensuelle2018-03-13france
ナントRéunion mensuelle2018-03-13france
ボーフムMappertreffen2018-03-15germany
Mumble CreekOpenStreetMap Foundation public board meeting2018-03-15
Rapperswil9. Micro Mapping Party Rapperswil2018-03-16switzerland
四日第1回 富洲原マッピングパーティ2018-03-17japan
レンヌ19 Mar.2018-03-19–2018-03-20
Cartopartie bâtiments en 3D2018-03-19france
リューネブルクLüneburger Mappertreffen2018-03-20germany
ケルン・ボン空港Bonner Stammtisch2018-03-20germany
ノッティンガムPub Meetup2018-03-20united kingdom
カールスルーエStammtisch2018-03-21germany
トゥールーズRéunion mensuelle2018-03-21france
ケルン・ボン空港FOSSGIS 20182018-03-21-2018-03-24germany
リューベックLübecker Mappertreffen2018-03-22germany
トリノMERGE-it 20182018-03-23-2018-03-24italy
ブレーメンBremer Mappertreffen2018-03-26germany
グラーツStammtisch Graz2018-03-26austria
ポズナンState of the Map Poland 20182018-04-13-2018-04-14poland
Disneyland Paris Marne/Chessy Railway StationFOSS4G-fr 20182018-05-15-2018-05-17france
ボルドーState of the Map France 20182018-06-01-2018-06-03france
ミラノState of the Map 2018 (international conference)2018-07-28-2018-07-30italy
ダルエスサラームFOSS4G 20182018-08-29-2018-08-31tanzania
バンガロールState of the Map Asia 2018 (effective date to confirm)2018-10-01-2018-10-31india

Note: ここであなたのイベントを見たい場合は、カレンダーにそれを 入れてください。そこにあるデータのみが、週刊 OSM に表示されます。 カレンダー 内で都市や国に言及するのを忘れないでください。

This weeklyOSM was produced by Anne Ghisla, Nakaner, Peda, Rogehm, Spanholz, derFred, k_zoar, muramototomoya.