2022/10/11-2022/10/17
速報
- OSMF理事会の10月定例会が開催され、議事録が公開されました。OSMデータモデルの変更に関する予備調査の実施案などが説明されました。
マッピング
- Anne-Karoline Distelさんは、
historic=*
タグに使われている値の整理に取り組んでいます。 - Ilya Zverevさんは、スマホ用エディタEvery Doorを使って現地マッピングをしている様子を撮影した動画を公開しました。現地マッピングはかかる時間のわりに編集数が少ないのでランキング的には不公平だといった不満なども話しています。
- Jake Coppingerさんは、シドニー市(豪州)で開園した”The Drying Green”公園をマッピングしました。また、公園の様々な情報(工事の進捗、ドローン撮影画像、Mapillary画像など)をまとめました。
- 以下のタグ提案で意見を募集中です。
fountain:design=*
:噴水の形状を表すタグhistoric=*
タグに使われている値を整理する提案
コミュニティ
- SotM2022ではFlorianさんが「OSMを殺す方法」と題した発表をおこない、OSMの認知度や編集数が低下しており改革が必要とアピールしました。Włodzimierz Bartczakさんはこの発表内容に関する自分の見解をまとめました。企業による編集が多くなりコミュニティによる制御が効かなくなっていることや、OSMデータを使っているAppleやFacebookの名前ばかりが前面に出てOSM活動が認知されていないことなどを懸念点として挙げています。
- Geomobポッドキャストは、OSM運営チームの一員であるGrant Slaterさんにインタビューを行いました。
- フランスで、自動車をスキャンして中古車販売価格をAIで推定する機械が開発され、運用されています。フランスコミュニティでは、この機械にどのタグを適用するのがよいのか議論されました。
- Pierre Beyssacさんは、オープンデータ・フランスが提案したグリーンデータ・フレームワークを批判しています。サーバ負荷を下げて環境に優しくするためにデータ量を削減するという名目で、精度を下げたり地表情報を削除したりしているためです。オープンデータコミュニティでも批判の声が上がっています。
OpenStreetMap Foundation
- OSMF役員選挙が12月に実施されます。立候補者への質問が受付中です。締め切りは11月1日です。
- SotM実行委員会は、2023年のSotMを開催しないことを決定しました。なお2024年はアフリカで開催する見通しです。
イベント
- HOT Asia-Pacific Open Mapping Hubのコミュニティ・マネージャーである Mikko Tamura’s は、State of the Map Asia 2022に対して、アジアの18の優先国からの旅行奨学金を提供することを発表しました。奨学金応募の詳細についてはこちらをご覧ください。
地図
- [1]フランス東部の都市ベサンソンは、OpenStreetMapをベースレイヤーとして使用して、問題があると思われる交通状況を報告できる独自のGoGoCarto>
マップをリリース > しました。 - Leonardo Nicoletti氏はCityAccessMapをリリースしました
。このオープンソースのウェブ・アプリケーションは、人口10万以上の都市での交通事情を複数の基準で測定します。 - Andrii Holovinさんは、メリディアノ島
の例を使用して、合板から3次元地形モデルを作成するための詳細な手順を共有 されています。合板または段ボールから切り取って3次元モデルを組みたてるための、地形の等高線に関するデータからモデルのレイヤを作成できます。
ソフトウェア
- Taylorl Smok氏は、GPLに違反する可能性のあるJOSMの海賊版がMicrosoft Storeに公開されていると報告しましたが、さらなる調査と説明が必要です。GPLライセンスのオープンソースソフトウェアは、修正して販売することもできます。ただし、修正内容はGPLでライセンスされて、ソースコードが適切に配布されている必要があります。
- Grant Grubbs氏はOSM Finderを開発しました。これは、注釈付きの地図フィーチャの距離と角度に基づいてOpenStreetMap内の場所を検索するツールです。このアプリはBellingcatの第2回ハッカソンで1位を獲得しました。
プログラミング
- アンドレス・ゴメス・カサノバさんは、planet.OpenStreetMap.org/notesインポートデータを使用して、国別のOpenStreetMap Notesを分析するための段階的なガイドを公開
> しました。 - 欧州自転車連盟は、サイクリングの基盤となるデータベースとしてのOpenStreetMapの可能性についての考慮事項を共有し、複数の再利用例を示しました。
リリース
- マップと翻訳の更新、ルーティングの修正、およびAndroidでの新しいUIが含まれた、Organic Mapsの9月のリリースが、iOSおよびAndroid向けに利用可能になりました。
- Martijn van Exel氏は、OpenStreetMapの差分/変更APIおよびファイルへの読み取り専用インタフェースであるosmdiffの更新版をリリースしました。
- Roland Olbrichtは、Overpassバージョン0.7.59がリリースされたことを発表しました。これには新機能はありませんが、データベーススキームが変更されたため、大幅なデータインポート時間とデータサイズの削減が可能です。
データベースは、前のデータベースとのバイナリ互換性を維持します。
Planet-OSMのインポート時間を大幅に短縮したユーザのmmdによるバージョン0.7.59のテストについて、先週に報告していました。
ご存知でしたか?
- 教育機能に関連付けられたすべてのタグ?
- マテウス・コニエチュニさんが、ウィキペディア/ウィキデータのタグに問題があるOpenStreetMapオブジェクトのリストを公開したこと。
- OpenStreetMap Foundation の理事会は、戦略計画の概要を戦略計画に具体化するために、コミュニティの支援をもっと必要としています。
メディア掲載
- The HuffingtonPostは、トータルとエクソンモービルの石油会社でストライキが行われている現在、いまの地図の流行については次のように
書いています。ストライキの結果、多くのガソリンスタンドが石油の不足に直面しており、自動車用のガソリンをどこで手に入れることができるかを示す地図が必要になっています。いくつかの地図では、 そのOpenStreetMapベースレイヤーに国の公共データを組み合わせています。
その他の “ジオ” な事柄
- フランス政府はGoogleと協力して2021年にプロジェクト「Foncier Innovant」を立ち上げた
。最初の結果が今年の初めに発表されました 。20,000以上のプライベートスイミングプールがAIで検出され、家主は合計1,000 百万ユーロの罰金に直面する、という成功した結果となりました。このプロジェクトを他の種類の建物に拡張するための実験も行われてい ます。 - Voyager Wolf Projectは、オオカミの群れのGPS追跡に関する研究報告書を発表しました。この研究によると、オオカミは非常に縄張り意識が強く、通常、群れが別の群れの縄張りに侵入することは無いことが、わかりました。
- What3Wordsは2021の決算発表をしました。Steven Feldman氏が指摘したように、同社は現在、累計で9600万ポンドの損失を出しています。
まもなく開催
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Note: ここであなたのイベントを見たい場合は、カレンダーにそれを OSM Kalender 入れてください。そこにあるデータのみが、週刊 OSM に表示されます。 カレンダー 内で都市や国に言及するのを忘れないでください。
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