週刊OSM 412

2018/06/05-2018/06/11

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    洪水およびコレラ対策のマッピングをOSMコンゴが計画中 1 | © OSM RD Congo

マッピング

  • iDエディタの開発者Bryan Housel氏が、ウェイにつけられるtransit:lanesタグはサポートせず、リレーションのみをサポートすると述べました
  • 芝生のタグ付けに関する投稿が巨大な議論を引き起こしました。「終わりの見えない議論:landcoverタグはトップレベルタグなのか」というタイトルで内容は想像できるかと。
  • 英国メーリングリストでMapThePathsというツールが公開されました。MapThePathsはイングランドとウェールズの道路データを改善するために不足しているタグ(私有地の中で所有者が公衆の通行を許している道路など)を可視化することができます。現在は純粋なビューアですが、開発者は編集機能の追加を計画しています。

コミュニティ

OpenStreetMap Foundation

  • OSMF理事会ではライセンスワーキンググループが作成した新しいOSMFプライバシーポリシーのドラフト版を公開する決議がありました。
  • 5/27に開催されたState of the Mapワーキンググループミーティングの議事録が公開されています。

イベント

  • HOTメンバーはFOSS4G 2018と同時開催されるHOTサミット2018のチケット(650ドル)を60%割引で購入できます。FOSS4G 2018とHOTサミット2018は8/27~9/2にタンザニアのダルエスサラームで開催されます。
  • 7/28~30にミラノで開催される国際カンファレンスState of the Map 2018の参加チケットが販売中です。コミュニティチケットの料金は120ユーロです。

OSM人道支援

  • Pierre Béland氏はエボラの流行と闘うOSM-RDCの活動の統計を公開しました。5/8から800人以上のマッパーが140万以上のオブジェクトを編集したそうです。NGOや地元組織もPOIの追加し、地元の俳優がマッパソンを行いました。
  • Remígio Chilaule氏はモザンビークのマファララ地区でのマッピング活動を紹介する動画を公開したとHOTメーリングリストに投稿しました。
  • 米国HOT社が広報部門マネージャーを募集中です。
  • OSMコンゴが#OpenCitiesKinshasaタスクを立ち上げました。キンシャサ周辺における洪水やコレラ対策を目的としています。
  • John Whelan氏はHOTメーリングリストでコンゴ民主共和国の中にある同じ地域に建物マッピングさせる二つのタスクを投稿し、議論を呼んでいます。

switch2OSM

  • RedditでCPSolver氏が現在地周辺の店舗やニュースを表示するサービスNews Here Nowを紹介しました。データの検索にOSMが使われています。
  • Googleマップで支払い情報が登録されていないAPIキーが停止されたことでOpenStreetMap Foundationの逆ジオコーディングツールnominatimのサーバー負荷が急上昇しています。

ライセンス

  • インターネットの著名人70名が、EU著作権指令に対して反対意見表明しました。本指令はEU議会の法務委員会で6/20に投票される予定です。法案が成立すると、インターネットサービス事業者はアップロードされたコンテンツが著作権違反をしていないかチェックする義務を課せられます。ドイツ海賊党のJulia Reda議員は、法案賛成がぎりぎり過半数に達しているため、議員にたいして電話で意見を伝えるようブログで呼びかけました
  • ヨーロッパ議会の議員100名以上が、ニュース記事まとめサイトに税金をかける「Google税」に反対する声明を共同で発表しました。

ソフトウェア

  • Simon Poole氏はトークメーリングリストでAndroidのOSMエディタVespucciのバージョン11ではGeoJSONをレイヤーとして表示できるようになると言っています。バージョン11のベータ版はGoogle PlayやGitHubからインストールできます。
  • 顧客管理ソフトCiviCRMに使われているジオコーディング機能が拡張されました。デフォルトのジオデータプロバイダにOSMが使われています。
  • Cosmogonyでは世界中の境界データを簡単に表示できます。"Data Dashboard"タブでエラーチェックが、"Explorer"タブで階層別境界データ表示ができます。ダウンロード機能はまだ実装されていません。Githubでソースコードが公開されており、また類似サービスも紹介されています。

プログラミング

  • OSM Buildingsは無料プランを使うための登録を不要にしたことやプライバシーポリシーの更新を発表しました。

ご存知でしたか?

メディア掲載

  • オープンソースコミュニティではOSMの優先度を上げるべきであるとGlyn Moody氏がlinuxjournal誌で呼びかけました。Emacsen氏の2014年2018年の有名なブログに言及しつつ、何十億人ものユーザに向けた開発ができるチャンスだと述べています。この市場にはすでに強力なサービスが君臨しているため、より多くのOSM利用ソフトウェア(Wazeなど)が必要であり、Mozilla財団やCanonicalからの資金協力が得られないかと考えています。

その他の “ジオ” な事柄

  • コンピュータ制御マシンが合板を削って山の形を切り出していく様子をMachinePixのTwitterアカウントが動画でツイートしています。
  • ドイツワイン愛好家の方へ、トリーア市のワイン古地図が公開されました。他にも同市の古地図がいくつか公開されています。
  • Nigel Clifford氏が英国陸地測量部CEOを辞任していたことをGrough誌が報じました。辞任の公開が遅れたためいろんな憶測を呼んでいます。
  • アイスランドでは氷河の変化を35名のボランティアが64か所で100年近くにわたり計測しています。衛星写真で恐竜の移動路を解析できるこの時代に、ペンと紙で調査する昔ながらのやり方はNASAのTerra衛星リモートセンシングにとって代わられるように思われます。しかしこのやり方にもメリットがあります。アナログな調査手法はずっと変わりませんが、最新のリモートセンシングは技術の進展によりどんどん変わっていくので、同じ方法で計測したデータに継続性がないのです。
  • HeiseオンラインがApple社の新しいJavaScriptフレームワークMusicKit JSMapKit JSについての記事を公開しています。MapKit JSを使うとインタラクティブなWeb地図を表示でき、ジオコーディングや経路検索も使うことができます。登録してAPIキーを取得する必要があり、1日あたり25,000のサービスコールと250,000の地図表示までが無料です。サンプル実装はGitHubで公開されています。
  • 衛星写真をもとにした地物の自動検出は精度に問題があるとAnnette M. Kim氏が警告しています。大都市の周辺部に位置するスラム街を適切に認識できず、スラムの形成を見過ごされてしまう恐れがあるのです。行政が都市計画を進めるためには、衛星写真の利用だけでなく現地調査も併せて行わなければなりません。
  • オープン化された衛星写真についてChristoph Hormann氏がブログ記事を書きました。Sentinel-2衛星による撮影でカバー率が増加していること、Landsatデータの公開停止が検討されていることなどが取り上げられています。
  • 太陽が真上にある場所は地球で常に一か所だけ存在します。残念ながら、太陽が真下にある場所を表示するサービスはいまのところ無いようです。

まもなく開催

    場所名称開催日
    ミュンヘンMünchner Stammtisch2018-06-14germany
    サンホセCivic Hack Night & Map Night2018-06-14united states
    リューネブルクLüneburger Mappertreffen2018-06-19germany
    ケルン・ボン空港Bonner Stammtisch2018-06-19germany
    シェフィールドPub Meetup2018-06-19united kingdom
    ViersenOSM Stammtisch Viersen2018-06-19germany
    カールスルーエStammtisch2018-06-20germany
    レオーベンStammtisch Obersteiermark2018-06-21austria
    エッセンMappertreffen2018-06-22germany
    京都市幕末京都マッピングパーティ#05:会津藩と京都守護職2018-06-23japan
    エッセン4. OSM-Sommercamp und 10. FOSSGIS-Hackingevent im Linuxhotel2018-06-22-2018-06-24germany
    ローマIncontro mensile2018-06-25italy
    ブレーメンBremer Mappertreffen2018-06-25germany
    リューベックLübecker Mappertreffen2018-06-28germany
    デュッセルドルフStammtisch2018-06-29germany
    シュトゥットガルトStuttgarter Stammtisch2018-07-04germany
    ボーフムMappertreffen2018-07-05germany
    UrspringStammtisch Ulmer Alb2018-07-05germany
    ミラノState of the Map 2018 (international conference)2018-07-28-2018-07-30italy
    ダルエスサラームFOSS4G & HOT Summit 20182018-08-29-2018-08-31tanzania
    ブエノスアイレスState of the Map Latam 20182018-09-24-2018-09-25argentina
    デトロイトState of the Map US 20182018-10-05-2018-10-07united states
    バンガロールState of the Map Asia 2018 (effective date to confirm)2018-11-17-2018-11-18india

    Note: ここであなたのイベントを見たい場合は、カレンダーにそれを 入れてください。そこにあるデータのみが、週刊 OSM に表示されます。 カレンダー 内で都市や国に言及するのを忘れないでください。

This weeklyOSM was produced by Nakaner, PierZen, SK53, Spanholz, derFred, k_zoar, muramototomoya.

2 Replies to “週刊OSM 412”

  1. That available defibrillator map website last updated POI in May 2017 so is probably quite out date