週刊OSM 449

 

2019/02/19-2019/02/25

Logo

Qwant地図アルファ版 1 | © Qwant Maps © OpenMapTiles © OpenStreetMap contributors

私たちについて

  • あなたの知っているOSMニュースを週刊OSMで紹介してみませんか? ログインページからOSMのユーザーアカウントでログインしてリンクを送信するとゲスト投稿者として記事を作ることができます。詳しい操作方法はこちらから。もちろんゲストだけではなくWeeklyOSMメンバーへの参加もお待ちしています!

マッピング

  • highway=unclassifiedhighway=residentialの違いについてFlorian Lohoff氏が質問したところ、これまでに50個ほどの回答があり、まだまだその勢いは止まりません。
  • フリーフォーマットで記載された開店時間をopening_hoursのフォーマットに変換するツールをStefan Keller氏が作成し、テストおよびフィードバックを求めています
  • MapillaryブログではDerivisteというOSM編集ツールを紹介しています。Derivisteは昨年10月にRichard Fairhurst氏が発表したツールで、ユーザーはMapillaryの画像からOSMデータを作ることができます。地図や画像上でダブルクリックするとPOIが作成されます。ブログ記事ではDerivisteでできることや使い方が詳しく書かれています。
  • 林氏が日本の道路種別へのタグ付け、主にタグ付けに含まれる意味を変更する提案をしています(メーリングリストFacebook)。以前に予告されたものから大きな変更が加えられているそうです。この変更には冗長なタグの削除や世界標準との矛盾を解消する内容を含んでいます。彼はフィードバックを求めており、問題点の指摘がなければ3/10に投票を開始する予定にしています。

コミュニティ

  • OSMフランスは寄付金募集キャンペーンで10,081ユーロの寄付が集まり、サーバー用のメモリーを購入したとツイートしています。
  • Brexitに伴って英国のNPO団体が国外に移転した事例があるか、Frederik Ramm氏が英国メーリングリストで質問しています。英国にはOSMのような団体に適した法制度がないことも質問した動機のひとつとのことです。
  • OSM US理事選挙の立候補が2/20に締め切られました。5議席に5人が立候補しています。
  • ベルギーコミュニティが2月の「今月のマッパー」にVolker Schmidt(ユーザー名voschix)氏を選びました。彼は9年間に渡ってOSMの編集を続けており、現在は彼が住んでいるパドヴァ(イタリア)を中心に編集しています。

OpenStreetMap Foundation

  • 2月14日に開催されたライセンス・ワーキンググループの議事録が公開されました。司法機関からの問い合わせ対応、ベルギー国防相からの要請などが議題でした。
  • 運営ワーキンググループはブラジルやオーストラリア、ニュージーランドからopenstreetmap.orgへのアクセス需要が増えてきているため、レスポンス向上への協力を呼びかけています。
  • OSMFの会員ワーキンググループ(MWG)は先のOSMF理事選挙の直前にあったGlobalLogic(GL)社からの100人に上る入会申請は個々人の意思による申請ではなく、同社の組織的な申請だったと結論付けました。この件は12月末にOSMF理事会へ報告され、その後MWGから会員への報告がありました。1月末にGL社の代表とOSMF理事会でオンラインミーティングが行われ、2月には入会申請を撤回する申し出があり、2/20の定例理事会で申請撤回を受理することが決定されました。OSMFは一連の流れについてのまとめを作成しました。

OSM人道支援

  • HOTはマグニチュード7.5の地震に襲われたペルーとエクアドルの国境地域に4つのマッピングタスクを用意しました。
  • ハイデルベルク(ドイツ)で開催されるHOTサミット2019のロゴコンテストが行われています。応募の締め切りは3/6です。
  • 人道支援マッピングなどで活用されているマイクロタスクアプリMapSwipeの解説記事がHeiGITブログに掲載されました。建物を機械学習で検出する機能が搭載される予定とのことです。
  • 4月にアムステルダムで開催される地理空間世界フォーラム2019Geo4SDGsセッションで、Melanie Eckle氏(HeiGIT)がHeiGITおよびHOTの活動について発表する予定です。
  • 2/7に開催されたHOT理事会の議事録が公開されました。
  • Resiliency MapsチームのNicole Martinelli氏はサンフランシスコの事例を挙げて災害復興にはオープンデータと周辺ツールが重要であるという記事を書いています。
  • HOTがInstagramにアカウントを作成しました。アカウントをフォローしてHOTの最新情報を見ることが出来ます。

地図

  • [1] フランスで2番目に使われているプライバシーに配慮した検索エンジンQwantがOSMをベースにしたQwant-Mapsのアルファ版を公開しました。

switch2OSM

  • Krzysztof Grajek氏は自身のブログでGoogle Mapsの代わりにdockerイメージを使って自分用OSMタイルサーバーを用意する方法を説明しています。

オープンデータ

  • Open Knowledgeが提供するオープンデータデイ少額支援金の受賞者が発表されました。OSM関連活動もいくつか受賞しています。

ソフトウェア

  • 位置情報共有アプリOsmAnd Online GPS Tracker(OsmAndとは別のアプリです)がバージョン0.4になりました。位置データ共有時間の指定や、タイマーで現在位置を送信する機能が付きました。

プログラミング

  • Julien Coupey氏がカールスルーエのハックウィークエンドの成果をツイートしています。
  • ハイキングやサイクリングのコースを調べるアプリRoute plannerやジオコーダーPhotonの開発で知られるKomoot社がバックエンドエンジニアを探しています。
  • ドイツ交通デジタルインフラ省が、ハイデルベルク大学およびGraphHopper社が実施するTARDURプロジェクト(超フレキシブル経路検索向け時間帯交通規制)に補助金を支給することを決定しました。本プロジェクトはOSMで時間帯によって交通規制が変化する*:conditionalタグの活用が促進されることを狙っています。
  • mmd氏はOSM APIにタグの最大数とリレーションメンバーの最大数を制限するプルリクエストを送っています。プルリクエストに対する議論の中でSimon Poole氏が制限の導入対する疑問を投げかけています。

リリース

  • Quincy Morgan氏がiDエディタ2.14.0のリリースをツイートしています。編集中にエラー検証をする機能などの機能追加や修正、改善が行われています。TelenavのImproveOSMが統合され、マッピングされていない道路を検出できるようになりましたが、日本には対応していないようです。全ての変更履歴はこちらからどうぞ。
  • QGISバージョン3.6になりました。タイトル装飾機能、コピーライトやタイトルのセンタリング表示などの機能が追加されました。
  • Windows用軽量GISソフト Simple GISバージョン11になりました。カスタムデータフォーム、Geotiff変換時のレイヤー選択、ArcGridおよびFile Geodb対応などの機能が追加されました。

ご存知でしたか?

  • バス停のroute_refタグにバス路線番号を登録しておくと、他のマッパーがバスルートリレーションを作成する時に参考にすることができます。
  • LocalFocus-Batch-Geocoderは、OSM, OpenAdresses, Who’s On Firstなどのオープンデータを使ったジオコーダーです。
  • OSMを使った地図が集められているWikiページ
  • Joel Hansen氏の書いたJOSMとbuilding_toolsプラグインを使って建物を素早く書くためのクイックガイド

その他の “ジオ” な事柄

  • Mikel Maron氏(Mapbox社コミュニティ部門長、OSMF役員)が、自然災害におけるマッピング、オープンデータ、クラウドソース活動(HOT活動等)の重要性について解説記事を寄稿しました。技術は急速に進化しており、政府、コミュニティ、支援団体が技術を活用することによって自然災害の影響を抑制することができるようになります。輸送・ロジスティクス産業は災害対応活動支援において重要な役割を果たすと強調しています。

まもなく開催

場所 名称 開催日
マニラ 【MapaTime!】 Open Data Day Celebration 2019-03-02 philippines
尼崎 IODD:尼崎港線アーカイブダンジョン 2019-03-02 japan
台北 Open Data Day Taiwan 2019 2019-03-02 taiwan
ヴッパータール [Wuppertaler Opendata Day] 2019-03-02-2019-03-03 germany
ロンドン Missing Maps London Mapathon 2019-03-05 uk
シュトゥットガルト Stuttgarter Stammtisch 2019-03-06 germany
Praha/Brno/Ostrava Kvartální pivo 2019-03-06 czech republic
ドレスデン Stammtisch Dresden 2019-03-07 germany
ナント Réunion mensuelle 2019-03-07 france
イヴレーア Incontro mensile 2019-03-09 italy
オスロ OSM-beer 2019-03-08 norway
レンヌ Réunion mensuelle 2019-03-11 france
チューリッヒ OSM Stammtisch Zurich 2019-03-11 switzerland
リヨン Rencontre mensuelle pour tous 2019-03-12 france
ソルトレイクシティ SLC Mappy Hour 2019-03-12 united states
アルロン Espace public numérique d’Arlon – Formation Initiation 2019-03-12 belgium
ミュンヘン Münchner Stammtisch 2019-03-13 germany
ドレスデン FOSSGIS 2019 2019-03-13-2019-03-16 germany
ベルリン 129. Berlin-Brandenburg Stammtisch 2019-03-14 germany
京都市 京都!街歩き!マッピングパーティ:第6回 善峯寺 2019-03-17 japan
ケムニッツ Chemnitzer Linux-Tage 2019 2019-03-16-2019-03-17 germany
台北 OSM x Wikidata #2 2019-03-18 taiwan
ケルン・ボン空港 Bonner Stammtisch 2019-03-19 germany
ノッティンガム East Midlands Pub meetup 2019-03-19 england
Scotland Edinburgh 2019-03-19 uk
ソルトレイクシティ SLC Map Night 2019-03-19 united states
リューネブルク Lüneburger Mappertreffen 2019-03-19 germany
トゥールーズ Rencontre mensuelle 2019-03-20 france
カールスルーエ Stammtisch 2019-03-20 germany
名古屋 図書で調べて編集するオープンデータワークショップ 2019-03-21 japan
Greater Vancouver area Metrotown mappy Hour 2019-03-22 canada
東京 ミャンマーに絵本と地図を届けよう~ミャンマーに届ける翻訳絵本作り&自由な世界地図作り~ 2019-03-23 japan
Portmarnock Erasmus+ EuYoutH_OSM Meeting 2019-03-25-2019-03-29 ireland
モンペリエ State of the Map France 2019 2019-06-14-2019-06-16 france
アングラ・ド・エロイズモ Erasmus+ EuYoutH_OSM Meeting 2019-06-24-2019-06-29 portugal
ミネアポリス State of the Map US 2019 2019-09-06-2019-09-08 united states
エディンバラ FOSS4GUK 2019 2019-09-18-2019-09-21 united kingdom
ハイデルベルク Erasmus+ EuYoutH_OSM Meeting 2019-09-18-2019-09-23 germany
ハイデルベルク HOT Summit 2019 2019-09-19-2019-09-20 germany
ハイデルベルク State of the Map 2019 (international conference) 2019-09-21-2019-09-23 germany
グラン・バッサム State of the Map Africa 2019 2019-11-22-2019-11-24 ivory coast

Note: ここであなたのイベントを見たい場合は、カレンダーにそれを 入れてください。そこにあるデータのみが、週刊 OSM に表示されます。 カレンダー 内で都市や国に言及するのを忘れないでください。

This weeklyOSM was produced by Nakaner, Rainero, Rogehm, SunCobalt, derFred, k_zoar, kartonage, muramototomoya.