2019/11/12-2019/11/18

State of the Map Asia 2019 – Dhaka, Bangladesh 1 | © NN
マッピング
- SelfishSeahorse氏の提案した、明示的に歩行者の通行帯が書かれている道路に対するタグ付けへの投票が行われています。
- Clifford Snow氏の提案した、駐車場の中で明示的に描かれている歩行者用通路へのタグ付け
footway=access_aisleへの投票が行われています。 - SelfishSeahorse氏が提案した、階段や歩道と道路を接続するためのタグ付け
footway=linkのステータスが草案から提案済に変わりました。 - 携帯電話の鉄柱が松の木などに偽装されている場合につけるタグ
mimics=をEric Theise氏が提案しました。 - OSMでStravaヒートマップをトレースできるようになりました。このヒートマップは、毎週約800万件アップロードされるというStravaユーザーのGPSトラックから作成されています。
- 地中に埋設された水道管などの位置を示すマーカーのタグ
marker=*が承認されました。なおこのタグの導入により、pipeline=markerなどのタグは廃止されることになりましたが、このタグはすでに広く使用されており、廃止には反対の意見もあります。
コミュニティ
- iDエディタの開発体制に対して問題点を指摘する声が上がっています。Michael Reichert(Nakaner)氏は、開発体制に独立委員会を設置することなどを提案する共同声明の案を発表しました。ドイツ語フォーラムやドイツ語メーリングリストで議論されています。
- ヨーロッパのいくつかの国々の教師達が、人道マッピングとハッカソンのために会い、2年間のErasmus+プロジェクトを始めました。
- デジタルフリーペーパーmilpa digitalの第14版はOSM特集です。
- HaberはロシアのベテランマッパーZkir氏へのインタビュー記事を掲載しています。彼はYouTubeチャンネルの中でSight SafariやOsmBuildingsなどのOSM関連サービスをレビューしています。
- 地域コミュニティのコミュニケーション手段を視覚化して表示できるOSMコミュニティインデックス、あなたの知っているチャンネルがなければ追加することもできます。
インポート
OpenStreetMap Foundation
- OSMF理事会選挙の候補者に対する公式の質問集がMichael Collinson氏によって発表されました。
- Ian Dees氏はOSMFタイルサーバーの利用にAPIキーを導入する提案し、導入例として彼自身のソフトウェアを紹介しています。ハードウェア寄付が十分でない地域ではタイルキャッシュが過負荷になており、彼はその解決を考えています。しかし、Ian氏のソフトウェアは40以上のキャッシュサーバーを持つOSMFのシステム構成には適していないことをシステム管理者の一人Tom Hughes氏が指摘しています。
イベント
- GIScience研究所のMarcel Reinmuth氏が、ウガンダでHOTチームに参加したインターンシップについて講演を行う予定です。
- ブルノ(チェコ)で開催されたState of the Map CZ+SK 2019の発表スライドと動画が公開されています。
- ダッカ(バングラデシュ)で開催されたState of the Map Asia 2019の様子について、Yeni IRM-RV氏がユーザー日記で報告しています。
OSM人道支援
- Felix Delattre氏が、HOTのタスキングマネージャーがメンテナンス後に不安定になったことを報告しました。数時間後には安定状態に戻りましたが、不安定なときにはGeoWeekイベントが行われており、多くのマッピングプロジェクトが行われていました。
ライセンス
- Facebook社は、OSMに道路が書き込まれていない場所の道路データをMITラインセスで公開しました。このデータはOSMのデータを使った機械学習によって検出されたものです。Rory McCann氏はこのデータがODbLの「継承」の条項に該当していないかどうかを尋ねています。
ソフトウェア
- 公共交通機関のデータ拡充を目指す団体Jungle-Busが、運行頻度
interval=*タグを簡単に編集できるツールBusy Hoursを発表しました。他言語への翻訳もできます。 - スキー場の移動ルートを検索できるアプリSki NavのiOS版とAndroid版が公開されました。またブラウザで動くデモ版もあります。開発者のjancellor氏は、OSMのスキー場データとNASAの標高データを使って3D表示ができるようになったことなどをブログで解説しています。
- PostGISに
*.pbfファイルを簡単に読み込めるようにするツールPgOSM をRustProofラボが発表しました。 - ナビアプリMagic Earthのプライバシー保護度についてInga Pöting氏が検証記事を書きました。以前はFacebookやGoogleへの通信が見られたのに対し、現在のバージョンでは外部との通信が確認されず、プライバシー保護度は高まっていると結論付けられました。なおこのアプリはOSMデータを使っています。
プログラミング
- HaberはOSMのデータをPostgreSQLにインポートしたときの手順を公開しています。
リリース
- OSM編集ソフトMerkaartorが久しぶりのバージョンアップです。更新内容はバグ修正が主ですが、開発が終了していたわけではないことが分かって一安心です。開発者のKrakanos氏に感謝。
- オフラインマップアプリOsmAndのAndroid版がバージョン3.5になりました。設定画面などが改善されています。ちなみにOsmAndはスキールートにも対応しているので、スキーに行く計画の方はぜひどうぞ。
- データ収集サービスKoBoを使って地域の医療情報等を収集する方法についてMissing Mapsが解説動画を公開しました。また概略説明pdfもあります。
ご存知でしたか?
- Mapillaryが写真から検出した地物をiDエディタのレイヤーに表示することができます。
- ロシアをマッピングしたい方に、Wowik氏作成の専用品質チェックツールをどうぞ。
メディア掲載
- パラグアイのNGO団体TEDICがOSMを紹介するブログ記事を掲載しました。
その他の “ジオ” な事柄
- Dan Cookson氏はオープンデータを活用して英国で新しくつくられた郵便番号のマップを時系列的に表示する動画を作成しました。郵便番号の広がりは、居住エリアの広がりと一致しているとみてよいでしょう。
- Joaquin Beltran氏がノルマンディー上陸作戦の進行状況を地図のアニメーションで表現しています。
- 第17回災害対応・管理情報システム国際会議ISCRAM 2020が2020年5月に米国で開催されます。発表の締め切りは12月6日です。
- スマホのナビアプリにランドマーク画像を表示すると、GPS信号が弱い場合などの条件下においては、ナビの補助になることがスウィンバーン工科大学の研究で明らかにされました。
- ルートデータを管理しGPS機器に登録するアプリQuoVadisは、QV7からバージョンが上がってQVXになりました。
- 1985年のアイルランドでの地図作成の様子を写したニュース映像です。
- Joe Morrison氏は、オープンソースソフトウェアがESRIの事業を食いつくしてしまうのではないかとツイートしましたが、考えを改め、ブランディングなどの理由からESRIの事業に大きな影響はないと結論しました。
- 1700年代から現在までのモスクワの建物建設の変遷を表示するインタラクティブマップが StrelkaMag に掲載されています。1917年のボリシェヴィキ時代、1960年のフルシチョフ時代に特徴的な傾向が表れています。
- ロシアの地図サービスYandexは、1年ほど前にMapillaryのようにユーザーがストリートビュー画像を投稿できる機能が追加されましたが、投稿された画像が閲覧できるようになりました。右上のメニュー(自動車とカメラのアイコン)で表示できます。
まもなく開催
| 場所 | 名称 | 開催日 | 国 |
|---|---|---|---|
| ソルトレイクシティ | OSM Utah Mapping Night | 2019-11-26 | |
| Rémire-Montjoly | Réunion mensuelle OSM Guyane | 2019-11-26 | |
| チューリッヒ | Missing Maps Mapathon Zürich | 2019-11-27 | |
| デュッセルドルフ | Stammtisch | 2019-11-27 | |
| Singen | Stammtisch Bodensee | 2019-11-27 | |
| キルケニー | Kilkenny Mapping Event | 2019-11-30 | |
| ナント | Participation à « Nantes en sciences » | 2019-11-30 | |
| イヴレーア | Incontro Mensile | 2019-11-30 | |
| トロント | Toronto Mappy Hour | 2019-12-02 | |
| ジリナ | Missing Maps Mapathon Žilina #7 | 2019-12-02 | |
| ブダペスト | OSM Hungary Knowledge Sharing Meeting | 2019-12-02 | |
| ロンドン | Missing Maps London | 2019-12-03 | |
| シュトゥットガルト | Stuttgarter Stammtisch | 2019-12-04 | |
| シュトゥットガルト | Stuttgarter Stammtisch | 2019-12-04 | |
| ボーフム | Mappertreffen | 2019-12-05 | |
| サンホセ | Civic Hack & Map Night | 2019-12-05 | |
| Ulmer Alb | Stammtisch Ulmer Alb | 2019-12-05 | |
| ドルトムント | Mappertreffen | 2019-12-05 | |
| ディーニュ=レ=バン | Soirée spéciale OpenStreetMap | 2019-12-05 | |
| ベオグラード | OSM Serbia Meetup | 2019-12-07 | |
| AoA and other changes | Voting on OSMF board elections | 2019-12-07-2019-12-14 | world |
| Grande Região Nordeste | Mapeia Nordeste | 2019-12-07 | |
| 台北 | OSM x Wikidata #11 | 2019-12-09 | |
| ソルトレイクシティ | SLC Mappy Hour | 2019-12-10 | |
| ハンブルク | Hamburger Mappertreffen | 2019-12-10 | |
| Viersen | OSM Stammtisch Viersen | 2019-12-10 | |
| マンハイム | Mannheimer Mapathons | 2019-12-12 | |
| ミュンヘン | Münchner Stammtisch | 2019-12-12 | |
| ナント | Réunion mensuelle | 2019-12-12 | |
| ベルリン | 138. Berlin-Brandenburg Stammtisch | 2019-12-13 | |
| ベルリン | DB Open Data XMAS Hack | 2019-12-13-2019-12-14 | |
| リューネブルク | Lüneburger Mappertreffen | 2019-12-17 | |
| ノッティンガム | Nottingham pub meetup | 2019-12-17 | |
| ケープタウン | State of the Map 2020 | 2020-07-03-2020-07-05 |
‘
Note: ここであなたのイベントを見たい場合は、カレンダーにそれを 入れてください。そこにあるデータのみが、週刊 OSM に表示されます。 カレンダー 内で都市や国に言及するのを忘れないでください。
This weeklyOSM was produced by Nakaner, NunoMASAzevedo, Rogehm, SK53, Silka123, Guillaume Rischard (Stereo), SunCobalt, TheSwavu, derFred, k_zoar, muramototomoya.
BTW did you notice that the Irish flag that displays in the events list has been broken for some time?