週刊OSM 495

2020/01/07-2020/01/13

    lead picture

    Ethermap from Chris Lamby 1 | © Leaflet | © map data OpenStreetMap contributors

マッピング

  • Apple社のAndrew Wiseman氏が新たにMapRouletteのチャレンジ設定しました。分析ツールAtlasを使って発見したハイチの道路ネットワークに関する問題を解決するチャレンジです。
  • テスラ社がドイツで新工場の建設を計画しており、発表資料に基づいてOSMにマッピングされたデータが著作権の問題でリバートされました。Polarbear氏はOSMにデータを入力するための注意点をwikiにまとめました
  • イランではガーセム・ソレイマーニー氏の死後、多くの道路や場所に彼にちなんだ名前が付けられ、OSMへのマッピングも進んでいます。iriman氏はそれらのオブジェクトに命名の由来をタグ付けするname:etymology=*, name:etymology:wikidata=*を追加した作業について書いています。
  • Facebook社が機械学習を使って検出した地物をJOSMで利用できるようにするMapWithAIプラグインをthe_node_less_traveled氏が紹介しています。インターネット接続が不安定なユーザーはRapiDでは不安定になる場合があるため、このツールを使うと便利です。

コミュニティ

  • LGBT向け施設やHIV向け施設のマッパソンがセブ市(フィリピン)で3月14日に開催されることをMikko Tamura氏がアナウンスしました。
  • Jorge Sanz氏は、スペインのコミュニティが実施しているプロジェクト#1calle1nombreの紹介や進捗をブログに書いています。このプロジェクトはスペイン国内で名前をもつ道路すべてにnameを追加することを目指しています。

インポート

OpenStreetMap Foundation

  • Dorothea Kazazi氏が昨年12/23に開催されたOSMF理事会の議事録草案が作成されたことをアナウンスしています。

イベント

  • 2月にブリュッセル市(ベルギー)で開催されるソフトウェア開発に関するカンファレンスFOSDEMの、地理空間ソフト向けプログラムが公開されました。
  • 国境なき医師団などのNGOが利用できるデータを作るためのマッパソンMaptime Salzburgが1/23に開催されます。このマッパソンでは衛星画像をつかった建物トレースが行われます。

OSM人道支援

  • Joost Schouppe氏は、現在議論されているOSMFの少額支援プログラムの二つ目となる草案を提示し、フィードバックを求めています。
  • 地理空間技術会社Azaveaが、全世界の国連農村部アクセス指標計算しました。この指標は世界銀行により開発されたもので、道路ネットワークへのアクセス人口を見積もるのに役立ちます。Azavea社は計算にあたりOSMの道路データを使用しています。
  • インテル社は米国赤十字社等と協力して衛星写真からAIにより道路や橋を抽出する技術を開発中であることがVentureBeatに掲載されました。記事ではFacebook社やMicrosoft社の取り組みについても言及されています。学習にOSMデータが使用されているのかは不明です。
  • ウェブサイト Mail & Guardianマココ(ナイジェリアのラゴスにある水上スラム街)のマッピングプロジェクトについて記事を書いています。記事ではマココの存在を否定するのではなく、都市計画の一部に入れるよう現地当局に訴えています。

地図

  • Jason Le Vaillant氏はニュージーランドで最も詳細で実用的な地形図を作ろうとしています。
  • Mapillaryからデザイナーを始めとして様々な職種の求人が出ています。

ソフトウェア

  • Robert Whittaker氏が新しいQAツールを発表しました。このツールは英国の中で建設工事中のタグ付けがあるオブジェクトのうち、1年以上編集されていないものを抽出します。既に建設が終わっているかなど、状況の追加調査が必要です。

リリース

  • ハイデルベルク大学のGIScience研究グループがopenrouteserviceのバージョン0.6をリリースしました。代替経路の検索、周遊経路の検索などの新機能があります。
  • wambacher氏のOSM Software Watchlistが数週間利用できなくなっていましたが、現在は復旧してOSM関連ソフトウェアの最新バージョンを確認できるようになりました。

ご存知でしたか?

  • [1] Chris Lamby氏が開発したEthermapはOSM背景地図上にマーカーを追加した地図を共有するサービスです。ソースコードはGitLabで公開されています。
  • MapRouletteのタスク検索を使うと、きっとあなたの近くでもチャレンジが見つかるでしょう。
  • 複数のソースからオーストラリアの山火事に関する情報を統合して見られるBushfire.io
  • 様々な地物の地理座標を簡単に調べることができるlatlong.net
  • 現在HabrがWeeklyOSMのロシア語版を公開しています。
  • 米国のOSMコミュニティが月刊のニュースレターを発行するようになりました。今月のニュースレターをご覧ください。

その他の “ジオ” な事柄

  • Ars Technica 誌に初期の自動車ナビシステムを紹介する記事が掲載されました。詳しい人は、1985年にEtak社が開発したナビのことを知っているかもしれません。GPSが打ちあがる前のシステムです。さらに歴史をさかのぼると、1909年にはジョーンズ氏がディスク状のナビを開発しています。
  • サンフランシスコ湾岸エリアのGTFSフィードが利用可能になりました。なお一部のルートは地理情報が含まれていないのですが、OSMデータを使うやりかたもあるようです
  • イランの場所がわからないアメリカ人もたくさんいるようです。
  • 130年以上続くナショナルジオグラフィック誌に掲載された古地図をピックアップした記事が掲載されました(ドイツ語版英語版)。
  • Geospatial World のブログに、位置情報ビジネスに関する記事が掲載されました。地図やナビを扱っていた産業は情報分析の方向にシフトしており、SAPやIBMのようなIT企業は情報分析に位置データを統合しているとのことです。

まもなく開催

    場所名称開催日
    ドルトムントMappertreffen2020-01-17germany
    ケルン・ボン空港125. Bonner OSM-Stammtisch2020-01-21germany
    リューネブルクLüneburger Mappertreffen2020-01-21germany
    ノッティンガムNottingham pub meetup2020-01-22united kingdom
    ブラチスラヴァMissing Maps Mapathon Bratislava #82020-01-23slovakia
    リューベックLübecker Mappertreffen2020-01-23germany
    ザルツブルクMaptime Salzburg – Mapathon2020-01-23austria
    イヴレーアIncontro mensile2020-01-25italy
    ローマIncontro mensile Roma2020-01-27italy
    チューリッヒMissing Maps Mapathon Zürich2020-01-29switzerland
    ブダペストBudapest gathering2020-02-03hungary
    ロンドンMissing Maps London2020-02-04united kingdom
    シュトゥットガルトStuttgarter Stammtisch2020-02-05germany
    ドルトムントMappertreffen2020-02-07germany
    トリノFOSS4G-it/OSMit 20202020-02-18-2020-02-22italy
    リガState of the Map Baltics2020-03-06latvia
    フライブルクFOSSGIS-Konferenz2020-03-11-2020-03-14germany
    ケムニッツChemnitzer Linux-Tage2020-03-14-2020-03-15germany
    ルムニク・ヴルチャEuYoutH OSM Meeting2020-04-27-2020-05-01romania
    グアルダEuYoutH OSM Meeting2020-06-24-2020-06-28spain
    ケープタウンState of the Map 20202020-07-03-2020-07-05south africa

    Note: ここであなたのイベントを見たい場合は、カレンダーにそれを 入れてください。そこにあるデータのみが、週刊 OSM に表示されます。 カレンダー 内で都市や国に言及するのを忘れないでください。

This weeklyOSM was produced by Rogehm, SK53, SunCobalt, derFred, k_zoar, muramototomoya.

One Reply to “週刊OSM 495”

  1. Hello, team,
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