週刊OSM 494

2019/12/31-2020/01/06

lead picture

Aromatiker氏の作成したウィスキーマップ 1 | © Leaflet | © map data OpenStreetMap contributors

マッピング

  • GeofabrikのChristine Karch氏が新しく立ち上げられたtaginfoの地域インスタンスについてツイートしています。各地域のインスタンスURLはGeofabrikのダウンロードサービスと同じ規則になっており、日本用はasia/japanからアクセスできます。なお日本向けtaginfoサービスは、MIERUNE社が運営するインスタンスもあります。
  • Pascal Neis氏がUnmapped Places of OSM更新しました。世界の中でマッピングされていない場所が表示されるサービスです。
  • Jiri Vlasak氏はHOTタスキングマネージャーの代替サービスとしてDamn-Project紹介しています。彼はHOTタスキングマネージャーを更に改良するために行動を起こしましたが、それらは受け入れられなかったようです。
  • 再利用可能で不要な物を、他の人が利用できるよう置いておける施設へのタグ付けをMarkus Peloso氏が提案しています。
  • Hauke Stieler氏が免税店であることがわかるタグを提案しました。タグ付けメーリングリストの議論もご覧下さい。
  • Andrew Harvey氏はオーストラリアの消防署タグ付けガイドラインにある、ニューサウスウェールズ州向けの内容を更新しました。彼は運営管理者を追加したり更新したりするためにMapRouletteにチャレンジを作成しました。
  • Brian Prangle氏はFIXME・fixmeタグを削減を目標としたOSM UK第4四半期プロジェクトについてブログを書きました。このプロジェクトによってFIXMEは減りましたがfixmeが1%増加したそうです。彼は目を引いたいくつかの例とこれらがマッピングされた背景を書いています。

コミュニティ

  • Darafei氏が作成した「OSM嫌われ者グラフ」をきっかけにして、OSMF新理事長であるAllan Mustard氏が、コミュニティにおけるグループ間の関係についてツイートしました。従来、「多様性」とはジェンダーや人種などを指す言葉ですが、OSMにおいてはクラフトマッパー、人道支援マッパー、企業マッパーなどの多様性を考慮したほうがよいのではないかと述べました。
  • ポンタルリエ市(フランス)でマッピング活動しているOSM_Pontarlier氏へのインタビュー記事がOpenCageブログに掲載されました。OSMを始めたきっかけ、小さな町でのマッピング活動、OSMの将来などについて述べられています。
  • フランス政府のオープンデータポータルで行政区画の最新データ(2020年1月)公開されました。このデータはOSMのデータを使って作られており、単純にエクスポートされたもののほかジオメトリを簡素化したデータも公開されています。
  • プログラミングの技術がなくても、翻訳という形でOSMエディタの開発を支援することができます。StreetCompleteはじめ様々なOSMエディタでは翻訳作業への参加が求められています。
  • StreetCompleteの開発者がGitHub SponsorsLiberapayPatreonで寄付を受け付けています。

インポート

  • カナダの国内で、Microsoft社の作成した建物データのインポート作業はいくつかの反対意見を受け、作業が行われていませんでした。Daniel氏はインポート議論を再開するために問題の解決を試みています。

OSM人道支援

  • HOTがフルタイムで働けるコミュニケーションマネージャーを探しています。詳細はHOTの求人ページで。
  • 誰もがHOTのマーケティングに賛同しているわけではありません。Jean-Marc Liotier氏がHOTのマーケティングツイートにコメントしています。

地図

  • Giuseppe Sollazzo氏は通りの名称で色分けした地図を様々な都市で作成しました。OSMnxとOSMを使うことで、とてもコンパクトなプログラムコードで実現できています。
  • GIS LOUNGEは、最速のルートではなく快適に移動できるルートを検索する方法の概要を説明しています。説明の中では歩行者と自転車用のツールが紹介されています。
  • b-unicycling氏がアイルランドの歴史的構造物地図を作成しました。データレイヤーから、測量標石、タワーハウス、手押しポンプ、円形擁壁を表示することができます。
  • OSMデータから地図画像をレンダリングし、さらに地図中にGPSデータを組み込む方法をMarvin Gülker氏が解説しています。
  • Aromatiker氏が世界のウィスキーマップ作成しました。318か所の蒸留所がマッピングされています。

ライセンス

  • Nuno Caldeira氏は、OSMデータを使って作成した地図に表記するライセンス表示が不十分であるとして、Shipyard GamesStravaNew York Timesに修正を求めました。Allan Mustard氏(OSMF新理事長)はCaldeira氏の意見を支持しているようです。一方、Brian Housel氏(Mapbox社)は、”i”マークにマウスオーバーすればOSMライセンスが表示されるのでこれで充分であると主張しています。この議論には、Mikel Maron氏(OSMF役員、Mapbox社)やGuillaume Rischard氏(OSMF役員)も参加しています。
  • Facebook社が開発したRapiDエディタの対応国が84か国追加され、日本でも利用可能になりました。RapiDエディタは衛星写真をAIで解析して、まだマッピングされていない道路を簡単に追加できるエディタです。

ご存知でしたか?

  • Pascal Neis氏はOSMデータの統計情報や評価ツールをたくさん公開しています。
  • 自転車の死亡事故があった場所に、慰霊として白く塗った自転車を置く「ゴーストバイク」という風習があります。この自転車はhistoric=memorial + memorial=ghost_bikeタグ付けします。マッピングされたゴーストバイクはmapcontribで見ることができます。

その他の “ジオ” な事柄

  • Garminは古いデバイスで日付が正しく表示されない不具合を解決するファームウェアの更新手順を公開しています。しかし、デバイスが古いことや更新手順が複雑な事から、実際に不具合が発生したデバイスのみ更新することが勧められています。
  • Reports MonitorQY Research社が作成した有料のデジタルマップ市場レポートが掲載されました。当然のことながら高額です。
  • ブリエンツ村(スイス)は村全体が毎年1mの速度で谷に滑り落ち続けています。さらに、すぐそばの崖が崩落する危険も指摘されています。そのため、地質モニタリングによる警報システムが導入される予定です。また、住民の移住も検討されています。

まもなく開催

場所名称開催日
ベルリン139. Berlin-Brandenburg Stammtisch2020-01-09germany
ボーフムMappertreffen2020-01-09germany
ナントRencontre mensuelle2020-01-09france
モンルージュRencontre mensuelle locale des contributeurs de Montrouge et alentours2020-01-09france
ドレスデンStammtisch Dresden2020-01-09germany
サルバドールMapeia Bahia2020-01-11brazil
トロントToronto Mappy Hour2020-01-13canada
ミュンヘンMünchner Stammtisch2020-01-14germany
ハンブルクHamburger Mappertreffen2020-01-14germany
チューリッヒ113. OSM Meetup Zurich2020-01-14switzerland
ケルンKöln Stammtisch2020-01-15germany
Ulmer AlbStammtisch Ulmer Alb2020-01-16germany
ドルトムントMappertreffen2020-01-17germany
マラニョン州Mapeia Maranhão2020-01-18brazil
リューネブルクLüneburger Mappertreffen2020-01-21germany
ノッティンガムNottingham pub meetup2020-01-22united kingdom
ブラチスラヴァMissing Maps Mapathon Bratislava #82020-01-23slovakia
リューベックLübecker Mappertreffen2020-01-23germany
リガState of the Map Baltics2020-03-06latvia
フライブルクFOSSGIS-Konferenz2020-03-11-2020-03-14germany
ルムニク・ヴルチャEuYoutH OSM Meeting2020-04-27-2020-05-01romania
ケープタウンState of the Map 20202020-07-03-2020-07-05south africa

Note: ここであなたのイベントを見たい場合は、カレンダーにそれを 入れてください。そこにあるデータのみが、週刊 OSM に表示されます。 カレンダー 内で都市や国に言及するのを忘れないでください。

This weeklyOSM was produced by Rogehm, SK53, Guillaume Rischard (Stereo), derFred, k_zoar, muramototomoya.

One Reply to “週刊OSM 494”

  1. Hello, team,
    my name is Nathalie and i’m a certified translator. If you’re still recruiting people to help with the French language edition of weeklyOSM, I can be one of them!
    You can reach me out by Skype: fairy_from_tale or by email NataliGorshkova@gmail.com