2023/07/04-2023/07/10
マッピング
- adreamyさんは、交差点全面が横断歩道としてペイントされている場所には、何のタグを付けたらよいのか検討しています。
- 米国等では交通渋滞を減らすため、複数人が乗車した自動車(HOV)のみが通行できるレーンがあります。以前は
hov=lane
が使われていたのですが、現在はhov:lanes=*
に変更されています。pluton_odさんは、米国のHOVレーンタグを調べ、約8000ウェイを修正しました。 - Brian Sperlonganoさんは
service=driveway2
タグの一括削除を提案しています。 - 鉄道のプラットホームなどに設置された、車いす向けの移動可能なスロープ(
wheelchair:portable_ramp=*
)または昇降機(wheelchair:portable_lift=*
)のタグが提案されています。
コミュニティ
- Sven Geggusさんは、キャンプ場マップOpenCampingMapをフランス語、スペイン語、ロシア語に翻訳してくれる人を募集しています。
- Amandaさんは、TwitterとMastodonのOSMコミュニティを比較し、Mastodonのほうがエンゲージメントが活発であると述べています。
- ドナウエッシンゲン市の住宅地で、建物番号が不規則になっている場所があります。bes199さんがその原因を調べたところ、住宅地が後から拡張されたためであることが分かりました。
- Lemmy(分散型フォーラム)の開発者コミュニティは、OSMに関するモデレータを探しています。
インポート
- James Crawfordさんは、インポートのディスカッションをメーリングリストからコミュニティフォーラムに移行することを提案し、投票により可決されました。しかし、提案プロセスに瑕疵があったことも指摘されています。なおデータワーキンググループのFrederik Rammさんは、どちらで議論しても問題ないと考えています。
OpenStreetMap Foundation
- OSMFのブログに、企業に対してSotMへの後援を呼びかける記事が掲載されました。
イベント
- Marcel Reinmuthさん(HeiGIT)は、SotM米国に参加し、HeiGITで開発したSketch Map Tool(紙地図に書き込んだ内容をデジタルデータとして取り込むツール)を紹介するワークショップを開催しました。
- OSMハックウィークエンドがカールスルーエ市(ドイツ)で9月30日-10月1日に開催されます。このイベントでは、様々な人がアイディアを持ち寄ってOSM関連の開発が進められます。
地図
ソフトウェア
- Eugeneさん(OsmAndのマーケティング担当者)は、OsmAndの地図をカスタマイズする方法を説明しています。
- 屋外スポーツのアクティビティ共有サービスSportsTrackLiveのスマホアプリ(iOS, Android)が公開されました。
プログラミング
- M!dgardさんは、JOSMのユーザプリセットを複数のアカウント間で共有するためのスクリプトを作成しました。
- MapLibreは、MapLibre Nativeの書き直しに取り組んでいます。後方互換性を確実にするため、カスタムOpenGLレイヤ機能を使っているユーザに協力を呼びかけています。
- Maxarの衛星写真は現在OSMに使用できなくなっています。Paul Normanさんが過去1年のMaxar衛星写真の利用状況を調べたところ、約300万変更セットに使用されていました。また、Guillaume Rischardさんは、発展途上国での利用が多く、グアテマラでは93%の変更セットで使用されていたことを指摘しています。Pierre Bélandさんは、前2者のデータを統合して、各地域で利用されている衛星画像のシェアをまとめました。
- Kyle Barronさんは、ブラウザ上で地理情報を高速にレンダリングするプログラムを解説しています。
- 地図タイルプロバイダであるStadia Maps社は、SDK(JavaScript/TypeScript, Python, Kotlin)とMapLibre GL JS自動補完検索ボックスプラグインを新たに発表しました。ソースコードはGitHubで公開されています。
リリース
- Vespucciのバージョン19.1βが公開されました。地図タイルの技術情報表示機能などが追加されています。
- HeiGITは経路検索エンジンOpenrouteserviceのバージョン7.0を公開しました。ビルド時間の短縮など様々な点が改善されています。
その他の “ジオ” な事柄
- 地下水の枯渇により海面上昇が引き起こされていると考えられていますが、定量的な証拠に欠けていました。Ki-Weon Seo氏らは、地球の極の移動速度を分析し、海面上昇のモデルを定量化した論文を発表しました。
- HeiGITは、気候変動への対処を研究対象とする空間データ研究者を募集しています。
- HeiGITは、気候変動アクションに取り組むコミュニティマネージャーを募集しています。
まもなく開催
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Note: ここであなたのイベントを見たい場合は、カレンダーにそれを OSM Kalender 入れてください。そこにあるデータのみが、週刊 OSM に表示されます。 カレンダー 内で都市や国に言及するのを忘れないでください。
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