週刊OSM 723

2024/05/23-2024/05/29

lead picture

OSM福島による週刊OSMの紹介 [1]

マッピング

  • Pedrito1414さんは、シエラレオネでスラム街のマッピングに取り組んでいます。スラム街のように建物が密集している場所では、ドローンで撮影した画像から3Dを生成すると建物の構造がわかりやすいと述べています
  • Pedro Thargさんは、ブラジルにおいて樹木にどのOSMタグを割り当てたらよいかガイドライン案を作成しました。

マッピングキャンペーン

  • OSMバングラデシュは5月24日にマッパソンイベントを開催しました。Brazil Singhさんは参加レポートを作成しました。

コミュニティ

  • フランスでは9年前にマッパーにアンケートを実施し、マッピングの動機などを分析した論文が発表されました。Rémi Labartheさんは、同様のアンケートを再度実施し、状況の変化を分析する計画を立てています。アンケートをフランス語で集めています
  • Raelene Page Duggerさんは、HOT活動の重要性を訴えています。地図は意思決定に必要であるが、発展途上地域では地図が不足しており意思決定に影響が生じていると考えています。
  • rtnfさんは、cuisineタグの使われ方を調べました。地域、料理の種類、食事スタイルを指定したタグが多いとのことです。

イベント

  • Tundaさんは、ベルリン市(ドイツ)で樹木マッピング講習会を6月8日に開催します。

教育

  • リオグランデドスル州(ブラジル)で発生した大洪水に対応するため、IVIDESはマッピング講習会を開催しました。Raquel Soutoさんは、講習会の開催レポートを作成し、uMap等で作成している地図を共有しました。

OSM research

  • Martin Böckling氏、Heiko Paulheim氏、Sarah Detzler氏による論文では、H3グリッドシステムを使ってOpenStreetMapデータを惑星規模の時空間知識グラフに変換する手法を提案しており、他の空間知識グラフと比較して地理空間データのグラフベースの表現の利点を述べています。

地図

  • Lokjo.com は、ユーザーがブックマークしたり、ホーム画面にリンクを追加したりして、お気に入りの場所を見つけて保存し、複数の言語で更新できるグローバルマップサービスを提供しています。Ollibabaは詳細なテストを書きました。

OSM in action

  • co2.click マップは、OSM上に大気質センサーのデータを重畳させることができます。Wi-Fi対応の大気質モニターをお持ちの場合は、センサーをマップに追加して、お住まいの地域の大気質を共有できます。
  • ロシアの企業は、OpenStreetMapのデータをサービスに利用する実験を続けています。ロシア語圏のコミュニティのチャットでは、オンライン案内広告プラットフォームのAvitoが、不動産リストを表示する際に近くで利用可能なインフラを表示するために、OpenStreetMapデータの使用をテストしていることが指摘されました。

ソフトウェア

  • 2024年6月1日より、OpenStreetMapのメインWebサイトとAPIは認証に OAuth 2.0 必要とします。HTTP 基本認証と OAuth 1.0a はサポートされなくなります。詳細については、wiki を参照してください。
  • HeiGITは、ohsomeNowStatsのあらたなライブモードをショートビデオで紹介しました。
  • GIScienceブログでは、OpenStreetMapのデータ分析を強化するためのオープンソース技術に基づいて、外部データセットとの比較分析、シームレスなデータ品質評価のための直感的なインターフェース、柔軟な地域選択、包括的な結果表示、リアルタイム共有など、ohsome Quality APIの新機能を発表しています。
  • Alex Cojocaru 氏の BRouter-Web のプル リクエストでは、更新されたジオデータ交換ライブラリを使用して、200m のセグメント化を排除することで勾配の計算を改善し、標高プロファイルの精度と読みやすさを向上させています。

プログラミング

  • Kamil a.k.a. Zaczeroは、究極的に歩行者の安全を向上させようと、検出のためのYOLOと分類のためのCNNの組み合わせを使用して、横断歩道を自動的に機械学習でマップするプロジェクトを紹介しています。
  • ServerlessMaps GitHub リポジトリには、AWS で高性能なサーバーレスマップを構築してホストする手順と、プロジェクトをローカルで設定するための詳細な手順、ベースマップの構築、サーバーレスインフラストラクチャのデプロイ、マップとサンプル Web サイトのアップロードに関する詳細な手順が記載されています
  • Google Summer of Code 2024 の参加者の Mattia は、OpenStreetMap の iD エディターへ360 度写真を取り入れ、ユーザにとって貴重な視覚的情報を提供してマップを視覚化し、コミュニティとの連携を改善し、マップ探索が強化できる Panoramax 統合プロジェクトを発表しました。
  • ステファン・ボハチェクは、ユネスコ世界遺産のインタラクティブマップを作成するプロセスを紹介しています。プロジェクトに関連するさまざまなデータソース、マッピングツール、および技術的手順が詳細に示されています。

リリース

  • Every Door 5.1リリースでは、最近歩いたパスの表示、GeoScribbles描画ロック、WebサイトフィールドのQRコードスキャナー、アドレス保持の提案、リレーションメンバーのノード移動、解体マーカーボタン、さまざまなバグ修正、FlutterアップグレードによるAndroid 5.0のサポートなどの新機能と拡張機能が導入されています。

ご存知でしたか?

  • [1] …福島のOpenStreetMapコミュニティは、最近公開された週刊OSMの記事について議論する、毎週オンラインディスカッションを開催しています。
  • Complete-Tes-Commercesは、OSMに存在するフランス企業に焦点を当て、貢献者が不足しているSIRETタグと住所タグを取得して埋めるのを支援するサイトです。このツールを使用すると、都市内の店舗を追跡でき、Base Sirene で施設が閉店としてマークされたときにも強調表示されます。
  • マーク・ストスバーグは、歩道の追加などのインフラ改善のために、徒歩10分以内にいくつの施設があるかを評価して、都市の歩行ポテンシャルを計算できる、都市計画者のためのオープンソースソフトウェアを2021年に導入しました。

メディア掲載

  • Code for JapanやHOT Japanに積極的に貢献している清水俊之介氏は、約2000人のボランティアとともに、2024年1月に発生した地震前の能登半島の地図を復元したことが報じられました。また、震災後の復興過程のマッピングも行いました。絵画修復士の資格を持つ清水氏は、この地域の原風景を記録するという行為は、ヨーロッパの美術修復哲学に触発されていると述べています。この理念は、芸術作品の現状を保存し、後世に伝えることを目的としています。

その他の “ジオ” な事柄

  • Kyle Corry’s Trail SenseはオープンソースのAndroidアプリで、ナビゲーション、天気予報、バックトラックなどの機能に携帯電話のセンサーを使用することで、荒野でのトレッキングやサバイバルの状況を支援し、すべてオフラインで使用できるように設計されています。

まもなく開催

場所イベント名オンライン開始日
ザールブリュッケンStammtisch OSM Saarland gemeinsam mit OpenSaar e. V. 2024-05-31flag
SotM Asia 2024 – Announcement of Venue 2024-05-31
Yelahanka talukuOSMバンガロールマッピングパーティー :osmcalpic:2024-06-01flag
City of VincentSocial Mapping Sunday: Hyde Park II 2024-06-02flag
リッチモンドMapRVA Meetup 2024-06-04flag
臺北市OpenStreetMap x Wikidata Taipei #65 2024-06-03flag
City of Westminsterロンドン pub ミートアップ 2024-06-04flag
Missing Maps ロンドン Mapathon 2024-06-04
ベルリンOSM-Verkehrswende #59 2024-06-04flag
ベルリンGeomob Berlin 2024-06-05flag
BrnoKvartální OSM pivo 2024-06-05flag
OSMインドアミートアップ 2024-06-05
シュトゥットガルトシュトゥットガルター OpenStreetMap-Treffen :osmcalpic:2024-06-05flag
ドレスデンOSM-Stammtisch Dresden 2024-06-06flag
リオデジャネイロ💻 Oficina de mapeamento de árvores e cobertura vegetal no OpenStreetMap – YouthMappers UFRJ 2024-06-07flag
OSMF エンジニアリングWG会議 2024-06-07
コーベンハウンOSMmapperCPH 2024-06-09flag
ツーク164. OSM-Stammtisch ausnahmsweise in Zug 2024-06-11flag
サンノゼサウスベイ・マップナイト2024-06-12flag
ソルトレイクシティOSM Utah Monthly Map Night 2024-06-13flag
ロレーン郡OpenStreetMap Midwest Meetup 2024-06-13flag
ミュンヘンMünchner OSM-Treffen 2024-06-13flag
ベルリン192. ベルリン・ブランデンブルク OpenStreetMap Stammtisch : osmcalpic:2024-06-14flag
ハノーバーOSM-Stammtisch Hannover 2024-06-16flag

Note: ここであなたのイベントを見たい場合は、カレンダーにそれを OSM Kalender 入れてください。そこにあるデータのみが、週刊 OSM に表示されます。 カレンダー 内で都市や国に言及するのを忘れないでください。

This weeklyOSM was produced by Aphaia_JP, Strubbl, TheSwavu, derFred, mcliquid, miurahr, muramototomoya, rtnf.