週刊OSM 733

2024/08/01-2024/08/07

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ドイツのOSM を利用したハイキングマップ [1] | Photo by Andreas Scherbaum © 2024 – © Verein zum Schutz des Briesetales und der Havelwiesen e.V. – map data © OpenStreetMap contributors

マッピング

  • SomeoneElseは、イングランドとウェールズの一般的なデフォルトのアクセスタグに疑問を呈しており、これらのデフォルトを洗練させる目的で、コミュニティの意見を求めています。別の投稿では、イングランドとウェールズの都市部と地方のルートのデフォルトのアクセスタグを調査し、地域差とOverpass Turboクエリの具体例に基づいて改善を提案しています。
  • コメントは以下について募集されています。
    • より正確なタグを優先して、タグcycleway=sharedを廃止する提案
    • cycleway:both=*タグを、両側を示す新しい標準とする提案
    • タグ denomination=mormondenomination=latter-day_saint に置き換える提案

マッピングキャンペーン

コミュニティ

  • FOSSGIS e.V., ウィキメディア・イタリアコロンビアOSMコミュニティは、2004年のスティーブ・コーストによる学生プロジェクトから世界最大のオープン地理空間データベースへ進化して、OpenStreetMapが20周年をむかえたことをそれぞれ祝っています。OSMの協力的で世界中のボランティアが参加する素晴しさを伝えています。
  • OpenStreetMapコミュニティフォーラムでは、メンバーはMapRouletteが適切な検証なしに迅速な編集を奨励していると批判し、不注意なマッピングの問題、課題に対する説明責任の必要性、そして思慮深いマッピングを確保するためにプラットフォームのゲーミフィケーション機能を改善する提案を挙げています。
  • 8月の国連月間マッパーは、青山学院大学の教授でOSMではMAPconciergeの古橋大地さんです。
  • Tommy G D Charles氏は、シエラレオネの人々のOpenStreetMapプロジェクトへの貢献について語り、災害対応や都市計画など、国内のさまざまな課題に対処する上でのローカルマッピングの重要性を強く主張しています。コミュニティの関与とマッピングスキルを向上させるトレーニングへの取り組みが重要だそうです。

OpenStreetMap Foundation

  • Arnalie Vicarioさんは、OSMFのメンバーに、メンバーシップ管理に影響を与える2つのソフトウェアの問題について通知しています。1つは、一部の有権者が投票用紙を受け取らないバグ、もう1つは、誤ったアクティブコントリビューターメンバーシップが付与されるという問題です。理事会とメンバーシップワーキンググループはこれらの問題を調査しており、影響を受けるメンバーにまもなく通知します。

イベント

  • Katja Haferkorn氏は、10月4日から6日までドイツのヴィースバーデンで開催されるWikiCon 2024のOpenStreetMapブースでスタッフを募集しています。FOSSGIS e.V.から旅費および宿泊費の支援があります。興味のある方は、専用のWikiページでサインアップしてください。
  • OpenStreetMapの20周年を記念して、IVIDES.orgは、ブラジルの一部の大学向けに、100%オンラインおよび無料のワークショップシリーズを開催します。ラケル・デジデリオは、ブラジル人参加者の中から抽選で2名にAmazonギフト券が提供されると日記に記しています。各参加者は、フォームに一度登録するだけで、アクティビティに関する通知を受信できます。
  • OpenStreetMapの20周年記念バースデーパーティーは、2024年8月9日頃に世界中の都市で開催されます。イベントの全リストはこちらでご覧いただけます。
  • COSCUP は、コーダー、学習者、プロモーター向けのアジア最大のオープンソース カンファレンスで、2024 年 8 月 3 日から 4 日まで台湾の台北にある国立台湾科技大学で開催されました。OpenStreetMap x Wikidata Open Content Trackにはいくつかのセッションがありました。日本からのゲストである松澤太郎氏が日本におけるマッピング活動の状況について、Dennis Raylin Chen氏(Supaplex)が2024年の住所データセットのインポートについて語りました。Feye AndalがYouthMappersについて語りました。
  • State of the Map 2024カンファレンスでは、OpenStreetMapに関連するトピックに関する5分間のライトニングトークを募集しており、ナイロビでの対面プレゼンテーションと事前に録画されたオンラインビデオの両方のオプションがあり、締め切りは2024年8月20日です。また、State of the Map 2024 での一般発表や学術発表の募集を見逃した場合でも、2024 年 8 月 25 日を締め切りとするポスター募集を通じて、プロジェクトや地図のビジュアライゼーションを紹介できますので、ご安心ください。
  • 2024年のパリオリンピックを前に、UN Mappersは、UN Mappers Mapping Championshipという特別なコンペティションを提案しています。
    ジャンムー・カシミール州の国連マッパープロジェクトで最も編集回数が多く、最高のマッピング品質を記録したマッパーが1位を獲得し、国連月間マッパーの称号を獲得します。マッピングスキルをテストし、マップを作成し、表彰台に登りましょう!

地図

  • Stamenは、OpenStreetMapデータを使用したAWSロケーションマップ(帰属表示はアイコンを押すと表示されます)での高速道路シールドの実装について説明しています。データの一貫性と国別のタグ付け規則の違いによって、正確で認識可能なシールドを設計する難しさがあるということです。記事では、これらのシールドを作成するプロセス、一貫性のないデータによってもたらされる課題について詳説して、さらに、マップのデザインにおいて、価値ある詳細情報やコンテキストを追加する方法を具体的に示しています。
  • GeoPortal Münchenは、ミュンヘンの「涼しい場所」のインタラクティブマップ提供し、住民が日陰、水、気温が低い場所を見つけるのを支援しています。特に熱波の際に役立つことが期待されます。
  • 2024年夏季オリンピックのメダリストの発祥の地を視覚化し、ユーザーが出身地域別のアスリートの地理的分布を探索できるインタラクティブマップがあります。どの地域が最も多くのメダリストを輩出したかについての洞察を提供し、地域のスポーツの成果を詳細に把握することができます。

OSM in action

  • Andreas氏は、ビルケンヴェルダー地区で正しい帰属が記載されたOSMベースのハイキングマップを見つけました。
  • アルビレオは飛行機の写真を何百枚も撮ります。成田国際空港周辺のFlyTeamの航空機の撮影スポットをleaflet/OSMマップから見つけることができます。

ソフトウェア

  • William Edmisten氏は、WebベースのフィルタリングのためのOverpass Turbo、地理空間データベースクエリのためのosm2pgsqlとPostGISの組み合わせ、直接ファイルクエリのためのDuckDBの実験的なST_ReadOsm()関数、SPARQLを使用したRDFベースのクエリのためのQLever、テキスト入力に基づくジオコーディングのためのNominatim、Elasticsearchを使用して堅牢なジオコーディングを行うPeliasなど、OpenStreetMapデータをクエリするための6つのオープンソースツールをレビューして、その長所、制限、セットアップ手順について議論しています。
  • HeiGITは、Initiative for Safer Roadsが、ドイツの学校ルートの交通安全を向上させることを主な目標として、「デジタル通学路プランナー」アプリケーションを開発したと報告しています。このツールは、地域の事故発生地点データを考慮して、openrouteserviceで安全なルートを検索することができます。
  • Google Maps Maniaでは、OSMマップタイルや建物のフットプリントを使用して3D世界をナビゲートできるosm4vrやVR Mapなどの没入型バーチャルリアリティ体験を作成するために、OpenStreetMapデータがどのように使用されているを探ります
  • fltbは、OpenStreetMap 公共交通リレーション・エディタープロジェクトに関する初の隔週レポートを発行して、開発の初期の進捗状況、成功したポイント&パスレンダリングテスト、タイルリクエスト用のカスタムユーザーエージェントの統合などの課題、API通信用のエディターモジュールをさらに開発する計画について詳しく説明しています

プログラミング

  • Try Catch Debug では、JavaScript を使用して OpenStreetMap レイヤーを ArcGIS Server にインポートする方法、OSM レイヤーの検索手順、ArcGIS API for JavaScript を使用したこれらのレイヤーの統合方法、および追加のインフラストラクチャ レイヤーによる ArcGIS Server のカスタマイズ方法について説明しています
  • Leaflet.js を使用して JavaScript でマップを操作する方法や、マップの作成、マーカーの追加、ポップアップやイベント処理などの対話機能の実装などの主要な概念を、GeeksforGeeks はサンプル コードと詳細な手順で説明しています。
  • Hyumikaのバージョン6.0.2までのWordPress用のOpenStreetMapプラグインは、tagged_filter属性を介したSQLインジェクションに対して脆弱であり、コントリビューターレベル以上のアクセス権を持つ認証済みユーザーが追加のSQLクエリを実行し、機密データを抽出する可能性があります。
  • c6tower(み)は、ValhallaとLeafletを使用したルート検索用のWebアプリケーションの実装方法、DockerとPythonを使用したセットアッププロセスの詳細、OpenStreetMapデータの使用、ルート検索の実行方法と地図上での結果の視覚化方法のデモを説明しています

リリース

  • Nominatimは、ウィキペディアとウィキデータのデータを使用して重要度スコアを場所に割り当て、より正確なジオコーディングを可能にする新しいウィキメディアベースのスコアリングファイルをリリースしました。これにより、更新されたファイルが合理化されたCSV形式で利用できるようになりました。

ご存知でしたか?

メディア掲載

  • ドイツの新聞は、OpenStreetMapを使用するような屋外アプリが保全活動を改善する可能性について論じています。記事では、OSMには保護地域に関する具体的な情報が欠けていることが多い一方で、アプリ開発者と保護当局との協力により、データの精度が向上し、ユーザーが敏感な地域を邪魔することを避けることができると強調しています。明確なガイドラインと一時的な制限をマップに組み込み、ユーザーの操作から得られるデータを使用することで、アプリは訪問者の流れをより適切に管理し、市民科学プロジェクトなどのイニシアチブを通じて保全を支援できます。

その他の “ジオ” な事柄

  • ミネソタ州知事のティム・ウォルツ氏は、元地理教師で現副大統領候補であり、教育や公共安全などの分野でデータ主導の政策立案に不可欠であると考えているマップと GIS に情熱を注いでいます。彼は、有権者とコミュニケーションを取り、政策決定に情報を提供するために地図を広く使用し、過度に単純化された赤青の政治地図が分裂を引き起こすと批判しています。ウォルツは、社会正義のビジョンを具体的な結果に変換する上での GIS の重要性を強調しています。
  • Truevision Designerは、シミュレーション、ロボティクス、トレーニング用の詳細なマップを作成するための汎用性の高いツールで、交差点、信号編集、CARLAなどのプラットフォームへのエクスポートのためのツールがあり、無料およびプレミアムオプションが用意されています。バージョン 2024.8 では、車線区分線のサポートの改善、OpenDrive ジオメトリのインポートの強化、リアルな道路の勾配を実現する新しいスーパーエレベーションツール、カスタムジャンクションや接続ツールなどのジャンクション作成プロセスの大幅な改善が導入されています。

まもなく開催

場所イベント名オンライン開始日
ソルトレイクシティOSM Utah 20th Birthday Happy Hour 2024-08-10flag
Localidad Teusaquillo20 años OpenStreetMap – GeoBeer en Beeя del Gran Estación, Bogotá 2024-08-10flag
Obio/AkporMap Nigeria Mapathon Campaign and AI -Assisted Mapping Training 2024-08-10 – 2024-08-11flag
トリシュールOpenStreetMap 20th Anniversary at Thrissur, Kerala 2024-08-10flag
バンガロールOSMバンガロールマッピングパーティー 2024-08-10flag
カールスルーエMappingparty zum 20. OSM-Geburtstag 2024-08-10flag
ロンドンLondon OSM Birthday Party 2024-08-10flag
DenkadaMVGR OSM 20th Anniversary Mapping Party 2024-08-10flag
モスクワMoscow OSM 20th Anniversary Meetup 2024-08-10flag
OpenStreetMap Online Mapping Party 2024-08-10
Localidad TeusaquilloCerveza por los 20 años de OSM 2024-08-11flag
VijayawadaSwecha AP OSM 20th Anniversary and Mapping Party with Kids and Adults 2024-08-11flag
シュトゥットガルト20 Jahre OpenStreetMap: Stäffele-Mapping in 2024-08-11flag
コーベンハウンOSMmapperCPH 2024-08-11flag
ライナウOSM Geburtstagsfeier am 11. August Badi Rheinau 2024-08-11flag
HamburgHamburger Mappertreffen 2024-08-13flag
ロレーン郡OpenStreetMap Midwest Meetup 2024-08-15flag
ミュンヘンMünchner OSM-Treffen 2024-08-14flag
Umuarama[on-line] 🎁 20 anos de OSM #1 – Oficina do IVIDES para a UNIPAR (Brasil) 2024-08-16flag
OSMF エンジニアリングWG会議 2024-08-16
ザンクト・オーギュスタンOSM auf der FrOSCon Sankt Augustin 2024-08-17 – 2024-08-18flag
ハノーバーOSM auf der Maker Faire Hannover 2024-08-17 – 2024-08-18flag
ヴァルナOpenStreetMap in Varna (на морето) 2024-08-17flag
ハノーバーOSM-Stammtisch Hannover 2024-08-17flag
Meerut1st OSM Meerut Mapping Party 2024-08-18flag
ザンクト・アウグスティンVortrag: 20 Jahre OpenStreetMap 2024-08-18flag
キルケニー市Citizen Science: Kilkenny Heritage sites & Linked Open Data for Ireland’s National Heritage Week 2024 2024-08-19flag
キルケニー市Citizens Science and Linked Open Data 2024-08-19flag
イングランドOSM UK オンラインチャット 2024-08-19flag
Santa Maria[on-line] 🎁 20 anos de OSM #2 – Oficina do IVIDES para a UNIPAMPA (Brasil) 2024-08-20flag
Missing Maps London: (Online) Mid-Month Mapathon 2024-08-20
ボン178. OSM-Stammtisch Bonn 2024-08-20flag
サンノゼサウスベイ・マップナイト2024-08-21flag
ソルトレイクシティOSM Utah Monthly Map Night – Mapillary Capturing:osmcalpic:2024-08-22flag
Lübeck145. OSM-Stammtisch Lübeck und Umgebung 2024-08-22flag
リオデジャネイロ[on-line] 🎁 20 anos de OSM #3 – Oficina do IVIDES para o III GSEA-UFRJ (Brasil) 2024-08-23flag
Karol Bagh Tehsil11th OSM Delhi Mapping Party 2024-08-25flag
ブレーメン市Bremer Mappertreffen 2024-08-26flag

Note: ここであなたのイベントを見たい場合は、カレンダーにそれを OSM Kalender 入れてください。そこにあるデータのみが、週刊 OSM に表示されます。 カレンダー 内で都市や国に言及するのを忘れないでください。

This weeklyOSM was produced by Aphaia_JP, Michael Montani, Raquel Dezidério Souto, Strubbl, derFred, mcliquid, miurahr, muramototomoya, rtnf.

One Reply to “週刊OSM 733”

  1. I found the attribution on the Amazon map: in the panel at the bottom of the page, scroll down to the very bottom, then click About, then click Attribution. That screen credits OpenStreetMap among several others. Whew!