2024/12/19-2024/12/25
コミュニティ
- TomTomのビデオはOpenStreetMapの20周年を祝い、2004年にSteve Coastが設立したコミュニティ主導のプロジェクトから世界で最も詳細な地図の1つになるまでの道のりを紹介しています。Steve Coastは、OSMの進化、マッピングの民主化に対する世界的な影響、オープンなコラボレーションを通じて日々何百万人もの人々に力を与える役割について振り返り、マッピングの未来のビジョンで視聴者を印象づけています。
- 年末を迎えるにあたり、OpenStreetMapユタのコミュニティは、2024年からの主な成果の一部にスポットライトを当てました。
インポート
- IVIDES.orgは、CNEFE 2022 (The Brazilian National Address Register for Statistical Purposes)とOSMラベルの対応表を更新しました。2022 年のブラジル人口統計センサスの結果について、2024年にリリースされた改訂版であるCNEFE 2022 データインポートの取り組みです。
OpenStreetMap Foundation
- OpenStreetMapは、Protonの2024 Lifetime Account Charity Fundraiserの10人の受賞者の1人に選ばれました。
- OpenStreetMap Foundationは、今後2年間でOpenStreetMapのコアソフトウェアの近代化を支援するため、Sovereign Tech Fundから384,000ユーロのサービス契約を獲得しました。資金調達は、コード標準を強化し、ドキュメントを改善し、プラットフォームのインフラストラクチャとコミュニティへの貢献を強化するためのコアソフトウェア開発ファシリテーターを含む新しい役割を創出します。
イベント
- SotM Latam 2024は12月6日から8日にかけて開催され、多くの参加者が意見を共有しました。
OSM research
- 研究者たちは、2000年から2020年のOpenStreetMapデータを分析し、世界中の都市部と農村部の居住地を100mの解像度で分類したGURSデータセット(Global Urban and Rural Settlements)を開発しました。OSMの地物は、集落の種類を識別するための重要なラベルとなり、世界の都市-農村研究における正確でダイナミックなマップを作成する上で重要な役割をはたしました。
- Raquel Dezidérioは、リオデジャネイロ市(ブラジル)の高密度都市部の研究において、VII Geotechnologies’ Journey of the State of Rio de Janeiroで発表された2つの研究について、OpenStreetMapの共同データを使用したことを日記で共有しました。研究は、公共エリアを特定する目的で行なわれたものと、画像を分類して屋上や水タンクなどの小さなターゲットを検出するものでした。どちらのアブストラクトも、イベントのポルトガル語の電子書籍からアクセスできます。
地図
- Hywelmは、2021年の国勢調査のデータに基づいて、ウェールズ語を話すことができる扶養家族や子供を持つ世帯の割合を示すOpenStreetMapベースのマップを開発しました。
- Eugene Alvin Villarは、標準のOpenStreetMapタイルをスライドピースとして利用した古典的な15パズルゲームを開発しました。20種類のマップロケーションから選択してプレイできます。
OSM in action
- スペインではある観光客がGoogle Mapsを使って道に迷ったときに、OSMデータを使ったPokémon GO(Niantic社)の地図を使って元の道に戻ることができました。しかしながら、Niantic社は、Linux FoundationのOverture Mapsイニシアチブに資金を提供している一方で、OpenStreetMapに対しては資金提供していないことをSimon Pooleさんは指摘しています。
オープンデータ
- Amanda Pandaは、WaterwayMapOrgに初めてのデータエクスポート機能を追加したと伝えています。毎日更新されて、6.5 GiB の CSV ファイルに圧縮されます。データは非常に詳細ですが、一部のGISソフトウェアで操作するのが困難です。好ましいフォーマットについてのフィードバックを歓迎しています。
ソフトウェア
- Organic Mapsは4周年を迎えました。全世界で約300万人のユーザーベースに成長し、独自の地図サービスに代わるプライバシー重視のオープンソースの代替手段であり続けています。2020年のクリスマスに、MAPS.MEの劣化への対応として立ち上げられました。Organic Mapsは、マーケティング費用なしで繁栄を続けており、コミュニティの貢献と自律的な成長のみで維持されています。
- コミュニティは、StreetCompleteのフォーク「SCEE」が廃止されたかどうか疑問視しています。リードメンテナーの活動が限定的で開発が大幅に遅れており、その将来や他の人からの潜在的な貢献についての議論が促されています。
- プロトタイプファンドは、OSM2Worldの第16ラウンドに資金を提供し、3Dモデル生成をアプリケーションに統合することに焦点を当てたロードマップをサポートし、glTFおよびCesium.js互換形式での3Dタイル生成、カスタマイズ可能なアセット、モジュラーアーキテクチャ、マップスタイルの強化などの機能を導入しました。開発者によるツールの使用を簡素化して、さまざまなプラットフォーム間での統合の促進が期待されています。
- GNOME マップは、ダークモードのサポート、クリック可能な POI アイコン、ローカライズされたラベルなどの機能を備えたクライアント側のベクタータイル・レンダリングなどの2024 年の大幅な進歩が、年次総括で強調されています。その他の更新には、最新のlibadwaitaウィジェットを使用したUIの改善、強化されたOSM POI編集ダイアログ、Transitousを介した公共交通機関のルーティングの統合があります。今後はパフォーマンスの向上が期待されています。
- Andreas Gruberは、OpenStreetMapのデータを利用したiOS旅行ガイドアプリ、touring.studioを開発しています。
プログラミング
- [1] Pascal Neisは、ほぼ網羅されているドイツのOpenStreetMapプロジェクトの、残されたマッピング可能地域を2010年に特定しました。2016年、ネイスは分析を全世界に拡大しました。ネイスは2024年の分析を再計算し、その結果を自身のウェブサイト「OpenStreetMapの地図に載っていない場所」で公開しました。分析には、12月7日に公開されたPBF形式のOSM Planet Fileが使用されました。
- キーウ出身の17歳のプログラマー、ドミトロ・ラプコは、OpenStreetMapデータとレーザー距離計を使用して、GPSやインターネット接続に頼らずに都市環境をマッピングおよびナビゲートするUAV用の自律ナビゲーションシステムを開発しました。
- SB-AI-Labは、最短経路計算を行うために設計されたPythonライブラリであるRIDEを開発しました。OSMデータから直接ルートを計算する機能が組みこまれています。
リリース
- Bryan Houselは、レンダリングエンジンPixiのバージョン8リリースを発表しました。パフォーマンスの向上、新しいカーブバリデーターの導入や、新しいデータセットの追加が主な変更です。新データセットは二つあり、5000万以上のPOIを含むOvertureプレイスと、現在米国の5都市でのみ利用可能なオープン歩道の2つの新しいデータセットであるOpenStreetMapのRapid v2.5です。
- GeoTools 31.5 では、地物のコレクション処理の簡素化や、スタイル設定 API の強化、ラスターデータ形式の拡張サポートなどの改善がされました。Java ベースのアプリケーションで、地理空間データ管理を効率的にできるようになります。
- Kelsey Taylorは、ズームレベル1で土地被覆を表示するStamen Location Serviceの新しいリリースについて共有しました。AWSで見つけることができます。
メディア掲載
- GeoGuesserユーザのrainboltは、Overpass Turboを使用してアルバム カバーの場所を見つける方法を示しています。
- wwwhatsnew.comは、視覚的に印象的でインタラクティブなデザインがある、WaterwayMapを推奨しています。OpenStreetMapデータを使用して支流の寄与に基づく正確な幅で川を表現できたり、明瞭さを強化する色分けシステムがあり、流域と水流のダイナミクスを探索するツールが内蔵され、教育と環境意識のための貴重な洞察を提供することができます。
- EditorDavidは、最近のOpenStreetMapの長期にわたる停止について詳述したSlashdotの要約を公開しました。
その他の “ジオ” な事柄
- ユニセフのフロンティアデータラボは、Thinking Machinesと協力して、OpenStreetMapや衛星データからの地物抽出などのタスクを自動化し、地理空間データの準備を簡素化するオープンソースのGeowranglerを開発しました。学校のインターネット接続のマッピング、ワクチン接種率の推定、大気質モニタリングの改善などのアプリケーションが可能になり、人道的プロジェクトの効率が大幅に向上するイノベーションです。
- NASAは、海底地震によって引き起こされる電離層電離波を利用して、津波検出に全地球航法衛星システム(GNSS)データを使用できる発見を公表しました。この革新的な方法によって、GPS衛星信号を利用して大気の擾乱を監視して、沿岸の人々に早期警報を提供できるようになります。
まもなく開催
場所 | 名称 | オンライン | 開催日 | 国 |
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モンルージュ | Réunion des contributeurs de Montrouge et du Sud de Paris | 2025-01-02 | ||
OSMF エンジニアリングWG会議 | 2025-01-03 | |||
モアズ | Community-Hackday vom 3. – 5. Januar 2024 im JuNo, Moers Repelen | 2025-01-03 – 2025-01-05 | ||
Missing Maps London: (Online) Mapathon [eng] | 2025-01-07 | |||
サンノゼ | サウスベイ・マップナイト | ✓ | 2025-01-08 | |
シュトゥットガルト | シュトゥットガルター OpenStreetMap-Treffen :osmcalpic: | 2025-01-08 | ||
iD コミュニティ チャット | 2025-01-08 | |||
ソルトレイクシティ | OSM Utah Monthly Map Night | 2025-01-09 | ||
ロレーン郡 | OpenStreetMap Midwest Meetup | ✓ | 2025-01-09 | |
コーベンハウン | OSMmapperCPH | 2025-01-12 | ||
シャンベリ | Mapathon en ligne saison 24/25 CartONG | 2025-01-13 | ||
台北 | OpenStreetMap x Wikidata Taipei #72 | 2025-01-13 |
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Note: ここであなたのイベントを見たい場合は、カレンダーにそれを OSM Kalender 入れてください。そこにあるデータのみが、週刊 OSM に表示されます。 カレンダー 内で都市や国に言及するのを忘れないでください。
This weeklyOSM was produced by Aphaia_JP, Raquel Dezidério Souto, Strubbl, mcliquid, miurahr, muramototomoya.