週刊OSM 754

2024/12/26-2025/01/01

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GNU/Linux.chがBRounter-Webに記事を捧げる […1]| GNU/Linux.ch || 地図データ ©OpenStreetMap contributors

私たちについて

  • weeklyOSMは、2023年10月の第692号以来、BlueSkyで不定期に宣伝されていました。第753号から新しい号の発行を定期的に発表することにしました。

マッピング

  • b-unicyclingは、米国アイオワ州インディアノーラでリモートマッピングを開始しました
  • Noha307によるアルバカーキ国際サンポート周辺の歩道のマッピングは、OSMデータベースにおける2024年最後の変更セットとなりました(2024年12月31日23:59:55 +0000)。その後まもなく、TrickyFoxyは2025年にロシアのボルゴグラード州の建物のマッピングを行い、OSMデータベースに貢献する最初のマッパーになりました(2025年1月1日00:00:00 +0000)。歴史的なデータベース年度末に貢献したすべてのマッパーは、こちらでご覧いただけます。
  • M!dgardは、オランダ語で「demarcatiepalen」、フランス語で「bornes Vauthier」として知られる第一次世界大戦線西部戦線の境界石をマッピングするプロジェクトを共有しました。19個のベルギーの石をすべて特定し、OpenStreetMapに追加した後、彼らはそのデータをフランダース遺産局のデータベースと相互参照しました。フランスでは、77個の石のうち22個しかマッピングされておらず、M!dgardはフランスの遺産組織と協力して、残りの石の詳細なリストとフォトアルバムを使用してタスクを完了することを計画しています。
  • SK53は、英国amenity=pubオブジェクトを記述するために使用されている約860のキーを収集、分類、分析しました。

コミュニティ

  • Ilya Zverev氏は、Meta、Microsoft、TomTom、AmazonからのOpenStreetMapへの寄付と、彼らの年間300万ドルのOverture Mapsの会費との間に格差があることを強調しました。これらの大企業からの寄付よりも、German Sovereign Tech Fundのような非営利団体からの寄付のほうが多いのです。また、ズベレフ氏はOSMFが一部の寄付金を雇用創出に使っていることを称賛しています。Simon Poole氏は、Overtureの会費には人件費が除外されていると付け加えました。Poole氏はさらに、プロトタイプファンドのような助成金は優先度の低い活動に焦点を当てていることを批判しました。Poole氏は、Linux Foundationとの競争のような構造的な問題への対処は、ソフトウェア開発よりも優先されるべきだと主張した。
  • イジー・アイシュマンは、彼が本当に気に入っている #LocusMap の機能を強調しました:「地図の写真を撮り、それを標準地図で調整し、オーバーレイとして表示することができます」。
  • LivingWithDragonsは、OSMダイアリーで11月の #30DayMapChallengeを振り返り、OpenStreetMapのデータを活用した傑出した芸術的貢献を強調しました。新しいパートが隔日でリリースされピックアップニュースについて語るYouTubeビデオシリーズを発表しました
  • キーフは「Divide and Map.NOW(DAMN)」プロジェクトの5年目を振り返りました。このプロジェクトは、広域のマッピングプロジェクトを小地域に分割して協働しやすくするものです。2024 年には300,000 を超える小地域に分割した場合にパフォーマンスの課題がありましたが、Webサイトにページめくり機能や分割サイズの制限によって解決されました。JavaScript クライアントの課題については、2025 年に改善が予定されています。プロジェクトはOAuth2に移行し、MapSwipeと互換性のある「正方形への分割」機能を追加しました。JavaScriptクライアントをよりユーザーフレンドリーにし、2025年にセルフホスティングを達成することを目指しています。
  • MIERUNEのCTOの桐本靖規さんが、2024年の日本MapLibreユーザーグループの活動の概要を公開しました

イベント

  • 様々な方々のOSMユーザーダイアリーで、State of the Map LatAm 2024への参加報告が公開されています。 tatipara > kauevestena > 、および crestrepo > をご覧ください.

OSM research

  • 2021年にLudwig氏らが発表した論文「Mapping Public Urban Green Spaces Based on OpenStreetMap and Sentinel-2 Imagery Using Belief Functions」では、Sentinel-2画像の緑地分類における不確実性を減らすためにOpenStreetMapデータを使用していることが示されています。

地図

OSM in action

  • Hackadayでは、Louis Erbkamm氏によるオープンソースプロジェクトである Arnis紹介されました。Rustで書かれたこのツールは、OpenStreetMapのデータを詳細なMinecraftマップに変換します。ユーザーが座標を指定して地理的領域をMinecraftにインポートし、現実世界の場所の没入型探索を可能にします。計算量が多いですが、Arnis は機能的であり、機能強化を推進するコミュニティへの参加と貢献を呼びかけています。
  • インドネシアのバンドン市政府は、バンドン市全域の交通カメラフィードへの一般公開を可能にするOpenStreetMapベースのインタラクティブマップを開発しました
  • SPOTは、画像、ビデオ、または目撃者レポートの地理的位置を特定する重要なタスクを簡素化するように設計されたAI駆動型ツールです。ベータリリースが、チュートリアルと同時に公開されています。

オープンデータ

  • Ronan Ysebaert、Marianne Guérois、Louis Laurian は、EU スケールの 1km メッシュを使用したオープンデータアーカイブを公開しました。都市や町に関連するサービスのアクセシビリティ指標を示すものです。再現性があり、透過的で、更新可能なフレームワークに従い、OpenStreetMapネットワークに基づくOSRMデータのみを使用しています。
  • Martina Oefleeinが共有 したマストドンの投稿によると、ミュンヘン交通局(MVG)は、MVG-Radバイクシェアリングサービスの匿名化された使用法データをダウンロードできるように公開したということです。統計と地図を使用してデータを分析し、調査結果とコードを GitHub リポジトリで共有しました。

ソフトウェア

  • [1] GNU/Linux.chは、OpenStreetMapに基づく多用途のルート計画ツールとして、徒歩、サイクリング、運転などのさまざまな交通手段に適したBRouterを発表しました。ルートのカスタマイズ、標高プロファイル、立ち入り禁止区域、エクスポート オプションなどの機能により、デスクトップまたはモバイル デバイスのユーザーに柔軟性と機能を提供します。
  • ビクターとユージーンは、OsmAndの2025年の新年の抱負を共有しました。これから実装する新機能の予定を発表しました。2024年の抱負のうち、達成できた機能についてもくわしく紹介しています。
  • Dirk Stöcker氏はソフトウェアの翻訳の完全性を向上させる、JOSMコミュニティへの挑戦を発表しています。41のサポートされている言語のうち、コアインターフェースのカバー率が99%を超えているのは7つだけです。たとえば、重要な言語のひとつフランス語は遅れをとっており、2025年を「JOSM I18nコンテストの年」にする行動を呼びかけています。投稿は翻訳ページで調整でき、統計テーブルで現在の進行状況が強調表示されます。
  • Sesivanyは、モバイルデバイスむけのOSMベースの地図アプリケーションを評価しました。Mapy.cz、OsmAnd、LocusMap、Organic Maps、Freemap.skの評価をこちらで 確認できます。

プログラミング

  • Zverikは、Every Doorのユーザーに、外部モジュール、拡張機能、プラグインなどを使用してアプリを拡張する今後開発されうるソフトウェアアーキテクチャの代替案についてブレインストーミングするよう呼びかけています。
  • Pavel氏は、DuckDBとdbtを使用してOpenStreetMapの変更セットを分析する方法を説明しています。大規模なXMLデータセットを効率的なParquet形式に変換してワークフローを効率化し、ダッシュボード用にS3で保存することに焦点を当てています。彼らは、GISツールの使用、GNU MakeとParallelによる自動化、柔軟な解析と視覚化のための軽量パイプラインなど、重複排除、リソース管理、メタデータ統合などの課題に対する解決策を実証しました。
  • 実験的なツールGodviewは、OpenStreetMapデータを大規模言語モデルと統合 して、チャットベースの地図サービスを提供します。RedditユーザーのRanoutofusernamesが休暇中にGoogleマップの制限に対処するために作成したこのツールを使用すると、ユーザーは「ハンブルクとベルリン間の格安ホテル、ガソリンスタンド、ハイキング駐車場」などの自然言語プロンプトを組み合わせて、多面的な地図結果を得ることができます。現在、利用可能なプラットフォームは、iOSに限定されており、検索結果は5つに制限されています。Godviewは、複数のクエリを統合し、シームレスに結果にナビゲートする能力を通じて、Googleマップの堅牢な代替手段としての可能性を強調しています。
  • hlfanは、OpenStreetMapデータ内のルートリレーションのギャップをプログラムで特定し修正するためのソリューションを開発しました

リリース

  • Alexis Lecanu の発表 によれば、Android 用の新しいPanoramaxクライアント・Baba がGoogle Playからダウンロードできるようになりました。これは最初のバージョンであるため、Alexis は問題があればなんでも GitLab で報告するよう求めています。
  • Yohan Boniface はuMapの12月のチェンジログに、いくつかの小さなバグの修正と、この便利なWeb マップクリエーターの機能の改善を注記 しました。
  • OsmAnd は、iOS 用バージョン 4.9 を リリース > しました。新バージョンは、強化されたマルチレイヤー GPX トラックのサポート、ナビゲーション用のカスタマイズ可能な音声アラート、および改良された地図レンダリングを備えています。さらに、このバージョンは、旅行計画用の更新されたインターフェイスとオフライン編集用の新しいツールを導入し、より合理化され多用途のユーザーエクスペリエンスを提供します。
  • Benjaminさんは、ベジタリアンフードマップ veggiekartのロード時間を短縮したことを報告しました。

ご存知でしたか?

  • …IVIDES.orgがコーディネートするイニシアチブの1つである「参加型マッピング観測所」は、参加型マッピングとソーシャルカートグラフィの技術と成功事例に関する本をブラジルポルトガル語で出版しました。同研究所は2025年に、共同マッピングに関するケーススタディをまとめた本を出版する予定で、そのほとんどがOpenStreetMapを使用しています。
  • … Alexay Noskov氏と共同研究者は、WeGovNowプロジェクトのデータセットのコレクションを公開しました。利害関係者から提供されたデータ、OSMデータライセンス(ODbL)に基づくOpenStreetMapデータ、およびIGIS.TKアプリケーションによって生成されたデータが含まれています。欧州連合(EU)のHorizon 2020研究・イノベーションプログラムとその協力ネットワークの詳細については、こちらをご覧ください
  • … OpenFreeMapで、Webサイトやアプリにカスタムマップを無料で表示できます。リバティ、ポジトロン、ブライトンなど、いくつかのベクタータイルセットを無料で提供しています。
  • …OSMのplanetファイルは日々大きくなっていきます。今日現在のサイズは、非圧縮XML形式で約2,006GB、bzip2で圧縮すると約146GBです。
  • …OsmAndは、OpenStreetMapの貢献者に対して、毎時更新されるオフライン地図を無料で提供しています。Tungmarは、数年前にサブスクリプションなしでアクセスできたことに驚いたことを思い出しました。

その他の “ジオ” な事柄

  • インドネシアのバニュマスで金塊強盗の容疑者が、警察の尋問中に、ターゲットを特定するためにGoogleマップを頼りにしていた ことを認めました。具体的には、店頭に面格子の遮蔽がない地元の金の店を探したそうです。
  • クリストファー・メイは、日本の建築家成川元が作成したほぼ等面積の投影法であるオーサグラフ図法に注目しています。この図法は、地球を 96 個の三角形に分割し、それらを四面体にマッピングし、それを四角形に展開することで、その精度を実現します。この方法は、従来のメルカトル図法とダイマクション図法で一般的な歪みを最小限に抑え、特に高緯度での地球の地理をより正確に表現します。
  • 年末の #geomobpod では、ポッドキャストのホストであるエド、スティーブン、アラステアが集まり、2024年を振り返りました。
  • Malay Haldar氏とAirbnbのエンジニアリングチームは、地図検索のランキングを従来のリストベースのランキングとは異なる方法で最適化する方法を模索しました。地図では、リスト形式のような順位づけが無く、散在するピン全体でユーザーの注意が均一であるため、独自の戦略が必要です。イノベーションには、見つけやすさを最大化するためにマップピンを制限すること、目立たないリスティングのための「ミニピン」による段階的な注目の導入、中央付近の確率の高い予約を優先するマップの再センタリングなどが含まれていました。
  • Deutschlandfunk のレポートでは、アマゾン盆地が長い間手つかずの荒野であると考えられていけれども、かつては先進的な都市中心部を有していたことが最近になって発見されたことを取りあげて議論しています。LiDARなどの技術を用いて、研究者たちは洗練された「田園都市」の証拠を発見しました。過去の通説に挑戦して、アマゾンで繁栄した文明の先住民の伝説が本当であると示しました。
  • ベルギーのゲント大学の研究グループは、2020年に「メルカトル効果」がないことを証明できた研究を発表しましたテストも受けることができます。このクイズは、編集チームが推奨するPaulina RowinskaのMapMatics、How we navigate the world through numbersを通じて見つけられました。

まもなく開催

場所イベント名オンライン開始日国・地域
モンルージュRéunion des contributeurs de Montrouge et du Sud de Paris 2025-01-02flag
OSMF エンジニアリングWG会議 2025-01-03
モアズCommunity-Hackday vom 3. – 5. Januar 2024 im JuNo, Moers Repelen 2025-01-03 – 2025-01-05flag
Model Town Tehsil13th OSM Delhi Mapping Party (Online) 2025-01-05flag
Missing Maps London: (Online) Mapathon [eng] 2025-01-07
サンノゼサウスベイ・マップナイト2025-01-08flag
シュトゥットガルトシュトゥットガルター OpenStreetMap-Treffen :osmcalpic:2025-01-08flag
iD コミュニティ チャット 2025-01-08
ソルトレイクシティOSM Utah Monthly Map Night 2025-01-09flag
ロレーン郡OpenStreetMap Midwest Meetup 2025-01-09flag
Bangalore SouthOSMバンガロールマッピングパーティー :osmcalpic:2025-01-11flag
Model Town Tehsil13th OSM Delhi Mapping Party 2025-01-12flag
コーベンハウンOSMmapperCPH 2025-01-12flag
リッチモンドMapRVA Meetup with OSM US 2025-01-14flag
シャンベリMapathon en ligne saison 24/25 CartONG 2025-01-13flag
台北OpenStreetMap x Wikidata Taipei #72 2025-01-13flag
ミュンヘンMünchner OSM-Treffen 2025-01-14flag
Asamblea General Extraordinaria Enero 2025 Asociación OSM España (Online) 2025-01-14
[Online] Map-py Wednesday 2025-01-15
[Online] Map-py Wednesday 2025-01-16
UtrechtNieuwjaarsborrel OSGeo.nl, OSM.nl en QGIS Gebruikersvereniging Nederland 2025-01-19flag
Panoramax monthly international meeting 2025-01-20
ハノーバーOSM-Stammtisch Hannover 2025-01-20flag

Note: ここであなたのイベントを見たい場合は、カレンダーにそれを OSM Kalender 入れてください。そこにあるデータのみが、週刊 OSM に表示されます。 カレンダー 内で都市や国に言及するのを忘れないでください。

This weeklyOSM was produced by Aphaia_JP, Raquel Dezidério Souto, Strubbl, TheSwavu, derFred, mcliquid, miurahr, muramototomoya.

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