週刊OSM 352

2017/04/11-2017/04/17

マッピング

  • ドイツのダルムシュタット周辺で Bing 画像 が更新されました。新しい画像についてドイツ語フォーラムで議論が起こりました。解像度は高いのですが、座標が10mほどズレている地域があるそうです。

  • 城の敷地と城の建物をつなげるリレーションについて wolfbert 氏が質問をしたところ興味深い議論が起こりました。議論の結果、type=siteリレーションを使うのが良いとの結論に至り、 Wiki ページに反映されました。

  • Levente Juhasz 氏が Mapillary を使ってハイキングコースをマッピングする方法を Mapillary のブログに書いています。

  • Micah Cochran 氏はトイレのタグ付け方法を改良する提案へのコメントを求めています。

  • Florian Lainez 氏はフランス大統領選挙の選挙看板をマッピングするいい機会ではないかとフランスのメーリングリストで尋ねています。マッピング方法に関する Wiki ページが作られ、議論の中では投票所のタグ付けに関する質問もされています。

  • タグ付けメーリングリストで、客がアルコール飲料を持ち込めるレストランへのタグ付け方法についての質問があります。

  • 学校や教会などのアメニティがしっかりマッピングされていても期待通りのレンダリングにならないことについて一部のマッパーは不思議に思っています。ドイツ語フォーラムやタグ付けメーリングリストではこのレンダリング結果について詳しい説明があります。

  • Manohar Erikipati(ユーザー名 manoharuss)氏が OpenStreetMap Changeset Analyzer (OSMCha) を使って特定の地域の編集を確認する方法を書きました

コミュニティ

  • Steve Coast 氏が Kickstarter のサイトで OSM Stats の支援キャンペーンを開始し、目標だった1000ドルに到達しました。しかしキャンペーンについていくつかの批判を受けています。

  • Mapbox社は、Mapbox Citiesプログラムを通じて、自治体のオープンデータ活用を促進する手助けをします。現在Mapbox社は自治体のオープンデータやOSMデータの活用方法について調査をおこなっています。例えば、自治体が保有するデータのうちインポートしたいもの、オープンデータ関係者との協議で難しく感じている点、自治体と協議した体験、などについてご意見をお持ちでしたら、ぜひアンケートにご協力ください。OpenStreetMap マッパー向けアンケートと、自治体関係者向けアンケートがあります。

  • Mikel Maron 氏は SotM 2016 で行われた地方支部会議の会議録を公開しました。

  • Joost Schouppe 氏が OpenStreetMap エディターのシェアを分析結果を公開しています。

  • 西シベリアにあるチュメニ州のローカルマッパーが歩んだ10年を、この地域に住む mavl 氏が分析しています。

インポート

  • Ivan Garcia 氏は HOT活動の一環として、インドネシアの行政界データをインポートしようと考えています。

  • ff5722 氏はユーザー日記でヨーロッパ以外のエリアに USGS の森林データ treecover2010 をインポートすることを提案しています。しかし Vincent de Phily 氏、Christoph Hormann 氏、SK53 氏がこのデータセットの問題を指摘し、インポートすべきではない理由を説明しています。

OpenStreetMap Foundation

  • OSM UK が正式に地方支部になる申請をしました。Paul Norman 氏はこの申請に対するコメントを募集しています。

OSM人道支援

  • ハイデルベルク地理情報技術研究所(HeiGIT)/ハイデルベルク GIScience 研究所グループの Melanie Eckle 氏が HOT の理事に選出され、HOT の理事会メンバー新しくなりました。

  • ニュースサイト The Conversation ではソーシャルメディアが人々の生活を向上させるかどうかという記事を書いています。記事の中では Missing Maps プロジェクトにも言及しています。

  • Missing Maps の新しいマッパソンホスティングツールが開発されました。本ツールを使うことで、イベント情報の登録や、イベント参加者へ連絡が簡単になります。

  • ベルギーで行われた HOT マッパソンは、参加者が継続的な編集を行っているかという観点から見ると期待通りにならなかったようです。しかし Joost Schouppe 氏は他の面では成功していると言っています。マッパソンを通じてマッパーコミュニティが強固になり、また昨年秋の SotM では20名ものマッパーが新しく参加してくれたとのことです。

地図

  • OpenStreetMap のレンダリングスタイルがバージョン3.2.0となりました。landuse=farm は表示されなくなります。

  • スイス国内CHFreeWiFi のホットスポットをマッピングした地図を公開しました。背景地図には OpenStreetMap が使われています。CHFreeWiFiはスイスの通信監視法に反対する立場の人々によって運営されていますが、週刊OSM(WeeklyOSM)の編集者は政治的な意見は述べることはありません。

オープンデータ

  • ChristianSW 氏が5月に開催される Wiki Loves Earth紹介しています。このイベントは毎年開催される自然保護区に関する写真コンテストで、写真を Wiki Commons にアップロードすることで参加できます。

  • Twitter にある openOV アカウントはアーヘン(ドイツ)の交通機関が時刻表をパブリックドメインで公開していると言っています。

ソフトウェア

  • Sajjad Anwars(Geohacker) 氏が OSM 変更セットビューアによる変更セットのキャッシュと可視化について書いています。

プログラミング

  • 無料の Mapbox Studio 互換エディタ Maputnik を手がけていた Lukas Martinelli 氏が Mapbox へ入社したことで Maputnik はどうなるのかと pathmapper 氏が尋ねています。それに対し Lukas 氏は新しくメンテナーを探しているとコメントしています。

リリース

メディア掲載

  • Euronice トレンドブログでは Google マップの代わりになるものとして HERE Map と OpenStreetMap を紹介しています。

その他の “ジオ” な事柄

  • Descartes Labs が衛星画像の中から指定した画像タイルと似ている画像タイルを検索するジオサーチエンジンを開発しています。今のところ検索できるのはアメリカ国内に限られているようです。

  • Marketwired がヘルシンキ都市交通局が開発した経路検索サービスレポートしています。この経路検索サービスは現在の混雑度をリアルタイムに反映することが特徴です。背景にはOpenStreetMap が使われています。

まもなく開催

This weeklyOSM was produced by Nakaner, Peda, Rogehm, Spec80, derFred, jinalfoflia, k_zoar, muramototomoya.