週刊OSM 378

2017/10/10-2017/10/16

osmose

品質保証ツールOsmoseはマーカーをベクトルタイルで読み込んで表示するようになりました 1 | Leaflet | © OpenStreetMap contributors

マッピング

  • Michael Reichert(Nakaner)氏が、公共交通ルートの終了予定日を示すタグtimetable:valid_until=*提案しました。ルートリレーションの見直しが必要な日であるとも言えます。
  • Yuri Astrakhan(nyuriks)氏がwikidataタグとwikipediaタグの整合性をとる編集を提案し、Yuri氏が一括編集をおこなったことについて、先週紹介しました。今度はYuri氏による一括編集ツール”Quick Edit”の公開です。本ツールを含む一括編集ツールは、「自動編集における規範」に準じなければなりません。メーリングリストでの議論はこちら
  • 消火栓のタグ付けを拡張する提案への投票は賛成28票、反対21票という結果になり、採用に必要な賛成割合を獲得できませんでした。
  • 河川を大きさで分類するタグriver=major/big/smallに対する投票が行われています。タグ付けメーリングリストで行われている議論もご覧ください。
  • Alejandro Moreno氏は犬の排泄物を捨てる袋にどのようなタグ付けをしたらいいかメーリングリストで尋ねています。
  • Data Working Group(DWG)はオタワ(カナダ)のカールトン大学の学生達が使うアカウントの多数を一時的にブロックしました。Mapillaryを使って地物をマッピングするプロジェクトに参加した学生達は地物本来の位置ではなくカメラの位置にノードを置いてしまったためです。カナダのメーリングリストではこの件に関する議論が行われています。
  • Bryan Housel氏がiDエディタにplace=plot(個人レベルの敷地)のタグ付けプリセットを追加するプルリクエストを受け入れました。
  • name=*タグは現地の言語で記載するルールとなっていますが、必ずしも単一言語で記載できるとも限りません。name=Schweiz/Suisse/Svizzera/Svizraとあった場合、例えばlanguage_format=$de/$fr/$it/$rmのようなフォーマットタグを取り入れたらどうかとChristoph Hormann氏が提案しています。
  • Nakaner氏が消火栓のタグ付けを拡張する提案を支持しなかった理由を細かくユーザー日記に書いています。
  • nammala氏がOSMChaの新機能をユーザー日記で紹介しています。OSMchaの作者Wille Marcel氏は新しいAPIをユーザー日記で紹介しています。
  • Dave Swarthout氏が油田のタグ付け方法について質問しています。地上の採掘設備だけでなく、油田全体をタグ付けしてもよいのでしょうか?
  • [1] OSMの品質保証ツールOsmoseはマーカーをベクトルタイルで読み込んで表示するようになりました
  • TelegramBOTを使ったタグ翻訳に関するワークショップがチェンナイ(インド)で開催され、Shirini氏が実施内容を報告しています。

コミュニティ

  • Michelle Thong氏は9月23日にサンノゼで開催されたNational Day of Civic Hackingに参加したことを報告しています。Code of San Jose(Code of Americaのローカルグループ)は新しい参加者を呼び込む方法をOpenStreetMapから学びました。
  • Geochicas(OSM南アメリカ女性コミュニティ)が、OSMコミュニティにおけるジェンダーギャップに関するアンケート実施中です。
  • フィリピンでGOwin氏がマッパソンやハックイベント向けにピザを無料で提供するプログラムOSM PH-izza Challenge立ち上げました。コミュニティの拡大や強化にもってこいですね。
  • PierZen氏が「OpenStreetMap貢献者の脈動」というタイトルでOSMユーザーの統計的分析を行った興味深い日記を書きました。

インポート

  • サンノゼ(アメリカカリフォルニア州)の歩道データインポート(以前お伝えしました)は品質がよくなかったために注目を集めました。アップロードされた歩道は既存の道路ネットワークと接続されていなかったようです。
  • Frederik Ramm氏がNHDからインポートされた品質の低いデータとどのように向き合っていくかという議論を米国メーリングリストでスタートさせました。

イベント

  • 毎年8000人のフリーソフトウェア開発者を集めるFOSDEMは2018年2月にブリュッセルで開催されます。地理空間分科会もあり、発表を申し込むことができます。
  • FOSS4G + State of the Mapアルゼンチンが10月23日から28日にかけて共同で開催されます。ウェブサイトでスケジュールを確認できます。
  • プエルトリコのハリケーンを支援するためにマイアミ大学地理学部の教員と学生が立ち上がり、マッパソンを行いました。
  • SotMチェコが11/4-5にCzech OpenAlt会議場で開催されます

OSM人道支援

  • 人道援助OpenStreetMapチームはメキシコの地震、南アジアの洪水、カリブ海のハリケーンや西太平洋の噴火を受けて災害支援データを作るための呼びかけを行っています。
  • Mapanauta氏はメキシコの地震に対応したオープンな人道支援マッピングについて概要を説明しています。

オープンデータ

ソフトウェア

  • 暗号化メッセージングアプリThreemaではOpenStreetMapを使ってユーザーの居場所を共有できるようになりました。この機能ではWi-Fiポジショニングを使うためアプリの権限を追加しなければなりません。
  • mapy.czの作者がスマホ向け地図アプリWindy Mapsを公開しました。

ご存知でしたか?

  • スマホ用地図アプリOsmAndには、自分の車を駐車した場所を記録するのに便利なプラグイン”parking-plugin”があります。
  • geomob.de(de)(自動翻訳)を使うとPOIとルートを表示する地図を簡単に作ることができます。作成例がこちらこちらこちらにあります。

メディア掲載

  • ハリケーン・イルマのような災害時では、「被災する可能性が高いエリアの可視化」にOSMのような地図が重要であるとの記事がGovernment Techに掲載されました。

その他の “ジオ” な事柄

  • カナダ国立公園管理局の協力の下、Googleが地球の最果てとも言える場所クッティニルパーク国立公園をストリートビュー化しました。
  • 準天頂衛星システム「みちびき」の4号機が打ち上げられ、2018年度から4機体制での運用がスタートします。「みちびき」が発する補強信号を受信・解析できるシステムでは数センチメートル程度の誤差で測位が可能になります。
  • ソフトバンクがMapboxに1億6400万ドルの投資をしました。この投資によってMapboxは自動運転車、拡張現実・仮想現実を扱うMapbox Unity SDK、アジア・ヨーロッパのグローバル展開などの開発作業が加速されます。
  • OpenStreetMapでのクラウドソーシングマッピングの取り組みがプエルトリコをどのように復興へ導くかという記事がWiredに掲載されています。

まもなく開催

場所名称開催日
コロラドState of the Map U.S. 2017,2017-10-19-2017-10-22united states
カールスルーエHack Weekend October 20172017-10-21-2017-10-22germany
ブレーメンBremer Mappertreffen2017-10-23germany
台北OpenStreetMap Taipei Meetup, MozSpace2017-10-23taiwan
グラーツStammtisch Graz2017-10-23austria
デュッセルドルフStammtisch Düsseldorf2017-10-23germany
ブエノスアイレスFOSS4G+State of the Map Argentina 20172017-10-23-2017-10-28argentina
リヨンMapathon Missing Maps à La Tour Du Web2017-10-24france
ノッティンガムNottingham Pub Meetup2017-10-24united kingdom
クールMapping Party Chur2017-10-24switzerland
ベルンMapping Party Bern2017-10-25switzerland
ルーヴェンLeuven Monthly Meetup. Topic: Rendering for print2017-10-25belgium
ミンスクbyGIS meetup2017-10-25belarus
パリMapathon Missing Maps à l’ESS’pace2017-10-26france
ブリュッセルFOSS4G Belgium 20172017-10-26belgium
リューベックLübecker Stammtisch2017-10-26germany
ローマIncontro Mappatori2017-10-30italy
シュトゥットガルトStuttgarter Stammtisch2017-11-01germany
モントリオールLes Mercredis cartographie2017-11-01canada
ドレスデンStammtisch Dresden2017-11-02germany
エッセンMappertreffen Essen2017-11-02germany
ロストックRostocker Treffen2017-11-07germany
ハバナCubaConf, La Conferencia Cubana de Tecnologías Libres2017-11-07-2017-11-09cuba
リマState of the Map LatAm 20172017-11-29-2017-12-02perú
ヤウンデState of the Map Cameroun 2017, lors des premières Journées nationales de la Géomatique2017-12-01-2017-12-03cameroun
ボンFOSSGIS 20182018-03-21-2018-03-24germany
ポズナンState of the Map Europe 20182018-04-13-2018-04-14poland
ミラノState of the Map 2018, (international conference)2018-07-28-2018-07-30italy

Note: ここであなたのイベントを見たい場合は、カレンダーにそれを 入れてください。そこにあるデータのみが、週刊 OSM に表示されます。 カレンダー 内で都市や国に言及するのを忘れないでください。

This weeklyOSM was produced by Nakaner, Spanholz, derFred, jinalfoflia, k_zoar, muramototomoya.