Author: weeklyteam

週刊OSM 338

01/03/2017-01/09/2017

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車椅子向けの経路検索サービス 1 |

マッピング

  • Regio OSMで住所データのカバー度をチェックできます。ヨーロッパを中心に11カ国に対応しており、現在1702地区のデータを確認できます。
  • オープンデータと OSM を組み合わせた英国内の学校に関する OSM データを充実させるためのサービス。編集のためのリンクが iD エディタを開くものしかありませんが、 iD エディタで開いた後に JOSM で開くことができます。
  • Pascal Neis 氏が OSM の品質保証ツールをブログに掲載しています。
  • Arun Ganesh 氏はインド北部の都市マナリの例を挙げ、 wikidata=* タグの重要性を説明しています。彼はウィキデータ、ウィキメディアコモンズ、ウィキボヤージュを介して OSM のデータがさらに改善される可能性を示唆していて、 Mapbox ツールからウィキデータを使う方法も紹介しています。
  • OSM オペレーションチームは osm.org で GPS トラックをオーバーレイ表示する Public GPS Traces という新しい機能を追加したと発表しました。
  • 近年広まっているコワーキングスペースのタグ付けについてTom Pfeifer氏がタグ・メーリングリストで相談しています。
  • Chris 氏は Windows 用オープンソースツール AutoHotKey を使うと JOSM での編集がさらに捗ると言っていて、建物トレースで実演する動画を公開しています。
  • rorym氏が「機械編集だけでなく、現地に行ってみんなの編集ミス修正もやりましょう」という記事を書きました。

コミュニティ

  • Pascal Neis 氏の 「hdyc」はますますユーザーの情報センターになっていて、現在では Mapswipe アカウントを表示できるようになっています。
  • Rafael Avila Coya 氏がタンザニアの割礼に OSM で闘いを挑もうとしている動画公開しました。
  • タグ・メーリングリストで、landuse=village_greenタグの使い方について議論がありました。その議論に関連して、landuse=grassタグのwikiページが大幅に書き換えられてしまいました。本タグはすでに幅広く使用されており、タグ定義を変更するのであれば十分な議論が必要であるといった批判が上がりました。
  • ウィキペディアと OSM オブジェクトを結びつけるウィキデータリンクを追加している Yuri Astrakhan 氏が、編集をしている中で起こった問題を解決するために助けを求めました。そこから起こった議論の結果、カナダ天然資源省のデータ CANVEC からのデータインポートがリバートされることとなり、リバートについての議論へと発展しました。
  • overpass-turboでEmojiを含んだ文字列を検索できるようになりました。つまり、多言語が混在した文字列に対応したわけです。Mapcssを使った検索例はこちら。なお、Overpass APIでのユニコードに対応した正規表現の導入について投票が行われています。
  • Pnorman 氏は Sarah Hoffmann (lonvia) 氏や Matthijs Melissen (math1985) 氏、 Bas Couwenberg (sebastic) 氏が osm2pgsql や OpenStreetMap Carto のプロジェクトに大きな貢献をしているブログ記事で紹介しています。
  • OpenStreetMap in UK が正式に公開されました。
  • ニカラグア共和国では公共交通システムを改善するためにバスマップを作るプロジェクトがあり、資金提供を受け付けています。

OpenStreetMap Foundation

  • 英国 OSM が CIC Ltd. (公益会社法人) になりました。あなたも参加できます。
  • 英国 OSM は OSMF も CIC Ltd になってはどうかと提案しています。

イベント

  • ドイツで昨年8月に開催されたFOSS4GについてKlaus Torsky氏が記事を書きました。なお記事内にはFOSS4GのブレインであるTill Adams氏へのインタビュー記事へのリンクもあります。
  • マリ共和国のトンブクトゥで1月7日から9日にかけてマッピングパーティーが開催されました。

OSM人道支援

  • タンザニアのTandal地区(ダルエスサラーム州)では洪水が頻繁に発生しており、行政がドローンを使った洪水危険地区調査を実施していますRamani-Huriaプロジェクトでは収集したデータをOSMベースの地図にまとめる活動をおこなっています。このような活動によって、貧困地域での生活環境やインフラが改善されることでしょう。

地図

  • HarelM氏(Israel Hiking Map開発者)が、書き込まれていない道路をGPSデータをもとに検出するツールを書き、OSMに導入してはどうかと提案しました。まずは独自サーバでその機能を実証したうえで、非常に役立つものであればOSM.orgに導入されるケースもあるとの回答がありました。
  • OpenRouteService は車椅子での経路検索に、他の移動手段にない「この経路になったのはなぜ?」という機能を追加しました。経路内での縁石の高さや路面のなめらかさ、傾斜、歩道の有無といった情報を表示することができます。
  • Mapcontrib のバージョンが 1.0 に達し、機能を説明するブログ記事が公開されました。。
  • CES 2017 の中で Mapzen はベクトルデータを 3D プリントしていました。
  • Lutz 氏が Historical Objects Map を新しいサーバーへ移動しました。いくつか変更が加えられていて、彼はそれらに対するフィードバックを受け付けています。

switch2OSM

  • OSM を使っている Uber が、OSM へ貢献してくれることを Grant Slater 氏が期待しています。

ソフトウェア

  • ウィキメディアのヘルプでは Wikidata ID を使ってウィキメディアマップで OSM オブジェクトを使ったり、OSM に Wikidata ID を追加する方法が説明されています。
  • 大阪市立大学都市防災教育研究センターと株式会社ブリリアントサービスが防災教育向けARアプリを開発し、オープンソースソフトウェアとして公開しました。地図表示機能では OpenStreetMap が背景地図として利用されています。ソフトウェアは iOS 向けに作られていて、ソースコードはBitbucket で公開されています。
  • OSRMの最新版ではサーバへのインストールが簡単になりました。Daniel氏によるガイド記事です。

リリース

タグや API などの機能が強化された OpenStreetMap Routing Machine バージョン 5.5 がリリースされました。

SoftwareVersionRelease dateComment
OSRM5.5.02016-12-16Navigation, tag interpretation and the API infrastructure have been improved.
JOSM114272016-12-31No info.
Mapillary Android *3.142017-01-04Much faster GPX fix.
Mapbox GL JSv0.30.02017-01-05No info.
Naviki Android;*3.52.42017-01-05Accuracy improved.
Mapillary iOS *4.5.112017-01-06Improved onboarding.
SQLite1.16.22017-01-06Four fixes.

Provided by the OSM Software Watchlist.

(*) unfree software. See: freesoftware.

ご存知でしたか?

  • Netzwolf 氏が日々の更新を抽出しています。
  • 休暇に旅行へ行くならウィキメディアコモンズの地理画像参照で下見をしてみてはいかがでしょうか。
  • OSM を使っている Ubuntu フォン用 GPS ナビゲーションアプリ uNav 0.64 が公開され、Ubuntu モバイル OS (OTA-14) の Ubuntu ストアからダウンロードできるようになりました。

メディア掲載

  • Geoff Boeing氏がOSMnx (OSM + NetworkX)というツールを使って世界各国の都市のモノクロ道路地図を作りました。「この地図を見れば、込み入った都市も悪くないと思えるはずです」とのことです。

その他の “ジオ” な事柄

  • Open Traffic Partnership (OTP)では、匿名GPSデータを使って交通情報の解析を行っています。OTPは発展途上国における交通パターンの記録および分析をおこなうため、オープンソースプラットフォームを立ち上げました。なおMapzen社がOSMを紹介したとのことです。米国OSMF代表の Alyssa Wright氏は「OTPは、オープンデータとキャパシティ・ビルディングを通じて世界中の交通を効率化していく」と述べています。
  • メルカトル図法が北極と南極を歪ませる様子が動画で紹介されています。
  • MIT Senseable City Lab と世界経済フォーラムによって開発された Treepedia はニューヨークやパリなど12の主要都市にある樹木を可視化しています。

まもなく開催

場所名称開催日
Ulloa1er encuentro comunidad OSMCo01/13/2017-01/15/2017colombia
京都市【西国街道シリーズ】長岡天満宮マッピングパーティ01/14/2017japan
レンヌAtelier de découverte01/15/2017france
リヨンMapathon Missing Maps pour Ouahigouya01/16/2017france
ブリュッセルBrussels Meetup01/16/2017belgium
エッセンStammtisch01/16/2017germany
グルノーブルRencontre groupe local01/16/2017france
マニラ【MapAm❤re】OSM Workshop Series 7/8, San Juan01/16/2017philippines
アウグスブルクAugsburger Stammtisch01/17/2017germany
ケルン・ボン空港Bonner Stammtisch01/17/2017germany
ScotlandEdinburgh01/17/2017uk
リューネブルクMappertreffen Lüneburg01/17/2017germany
ViersenOSM Stammtisch Viersen01/17/2017germany
オスナブリュックStammtisch / OSM Treffen01/18/2017germany
カールスルーエStammtisch01/18/2017germany
大阪市もくもくマッピング! #0201/18/2017japan
レオーベンStammtisch Obersteiermark01/19/2017austria
UrspringStammtisch Ulmer Alb01/19/2017germany
東京東京!街歩き!マッピングパーティ:第4回 根津神社01/21/2017japan
マニラ【MapAm❤re】OSM Workshop Series 8/8, San Juan01/23/2017philippines
ブレーメンBremer Mappertreffen01/23/2017germany
グラーツStammtisch Graz01/23/2017austria
ブリュッセルFOSDEM 201702/04/2017-02/05/2017belgium
ジェノヴァOSMit201702/08/2017-02/11/2017italy

Note: ここであなたのイベントを見たい場合は、カレンダーにそれを 入れてください。そこにあるデータのみが、週刊 OSM に表示されます。 カレンダー 内で都市や国に言及するのを忘れないでください。

This weeklyOSM was produced by Peda, Rogehm, TheFive, derFred, k_zoar, muramototomoya.